Blenderにアドオンをプラスすると、機能の幅が広がりさらに使いやすくなります。しかし、Blenderでアドオンを使う方法が分からないという人もいるでしょう。そこでこの記事では、Blenderでのアドオンの使用方法やBlenderのおすすめアドオンについてご紹介します。
Blenderのアドオンとは、Blenderの拡張機能のことです。
Blenderにアドオンをプラスすると、作業がよりスムーズになります。「快適な操作環境で作業をしたい」「Blenderの標準機能をさらにグレードアップさせたい」という人にピッタリです。
Blenderとは、無料で使える高機能な3DCG制作ソフトです。元々オランダのトン・ローセンダール氏が手掛けていたコンピューター用のソフトウェアでしたが、現在はオープンソースソフトウェアとして開発されています。
Blenderを使うと、3Dモデリングおよびレンダリング、2Dアニメーション、マテリアル設定、VFX向けデジタル合成など、3DCG制作に必要な多くの作業に対応できます。近年は、ゲームエンジン機能も強化されたため、ロジックノードなどを使って対話形式のコンテンツも手掛けています。
Blenderは様々な機種やOSに対応できるマルチプラットフォーム(クロスプラットフォーム)型のソフトウェアであるため、WindowsはもちろんMacやLinux、FreeBSD上で使うことも可能です。
アドオン(add on)とは、追加のもの、付け足したものという意味がある言葉です。主に、ソフトウェアに新しい機能を追加するときに用います。アドオンは、コンセントに差し込むという意味の「プラグイン」や、簡易プログラムという意味がある「スクリプト」と呼ばれることもあります。
Blenderにおけるアドオンは、有志の間で開発されているソフトウェアです。Blenderの標準機能には搭載されていない作業効率化ツールなどの機能があります。
Blenderでアドオンを使う場合は、Blenderのアドオンを有効化する方法とアドオンを配布しているサイトを利用する方法があります。
Blenderは、デフォルトで準備されているアドオンを有効化することができます。デフォルトアドオンをインストールする方法は、まずBlenderを開き、トップ画面にあるヘッダーから「編集」を選び、次に「プリファレンス」をクリックします。プリファレンス画面が開いたら、左側に表示されているメニューから「アドオン」を選びアドオン一覧を開きます。最後に、表示されたアドオン一覧の横にあるボックスにチェックを入れたら完了です。
Blenderでアドオンを使う場合には、アドオンを配布しているサイトを利用する方法もあります。アドオンを配布しているサイトは数多くありますが、最も有名なのはBlenderの公式ホームページ内にリンクが設置されている「Blender Market」です。Blender Marketは有料のサービスと無料のサービスを提供しています。
無料のBlender Marketを利用する方法は、まずBlender Marketの公式ホームページにアクセスし、右上に表示されている「Sign Up」をクリックします。次に、名前やパスワード、E-mailアドレス、ユーザーネームを入力しましょう。入力が完了したら、注意事項を確認してボックスにチェックを入れてください。最後に画面下部にある「sign-up」をクリックしたら完了です。
有料のBlender Marketを利用する方法は、無料と同様にBlender Marketの公式ホームページにアクセスし、アカウントを作成しましょう。アカウント作成が完了したら、トップページを開いて画面右上に自分の名前が表示されているかを確認してください。
続いて、購入したいアドオンのページを開きます。使用しているBlenderのバージョンに対応可能であるかを確認した上で、「Purchase」を選択します。すると、「Added to cart!」と表示されるので、枠内の左下にある「View Cart」をクリックしてください。その後、買い物用カートが表示されたら「Continue to Checkout」を選択します。
次に、Checking Outの画面が開いたら、支払方法を入力してください。クレジットカードを利用する場合はカード番号を入力した後、「Complete Order」をクリックしましょう。PayPalを利用するときには、「PayPal」のボタンをクリックしたらOKです。支払いが完了すると、「Hooray!」と表示されます。画面に表示されているzipファイル名をクリックすれば、有料Blender Marketのダウンロードが完了です。
ここからは、Blenderのおすすめアドオンを4選ご紹介します。使い方やコツも併せてお伝えするので、「Blenderのアドオン選びに迷っている」という人はぜひ参考にしてください。
無料で使えるBlenderのアドオン・TexToolsは、手作業では煩雑なUVも簡単に整理できるのが特徴です。TexToolsをインストールする方法は、まず「GitHub」というサイトにアクセスしましょう。続いて、最新版のTexTools(zipファイル)をダウンロードしてください。ダウンロードが完了したら、「編集(Edit)」を選択し、「プリファレンス(Preferences)」を開きます。
次に、「アドオン(Add-ons)」へ進み、「インストール(install)」をクリックします。最後に、ダウンロードしたTexTools(zipファイル)をクリックし、さらに「アドオンをインストール」をクリックしたら完了です。
TexToolsを使うときには、まず「UVエディター」を開き、ワークスペースを「UV Editing」に切り替えてください。続いて、「N」内にあるメニューから「TexTools」をクリックしましょう。テクスチャ画像を拡大・縮小したい場合には、画面中央の「拡大・縮小」をクリックすればOKです。
Extra Objectsは、Blenderのオブジェクトをさらに追加できる機能を持ったアドオンです。テンプレートを使えば、歯車や岩などの複雑な形状も生成できます。Extra ObjectsなBlenderに含まれているため、Blenderのアドオンを有効化するだけで使用可能です。Blenderのアドオンを有効化する方法は、上記の記事を参考にしてください。
Extra Objectsが有効化すると、様々なテンプレートがメニュー内に追加されています。テンプレートを使う場合には、まず「追加」をクリックし、「メッシュ」を開けばOKです。
BlenderのおすすめアドオンにはF2があります。F2は、手軽にメッシュの隙間を埋めることができるアドオンです。使い方は「f」キーを押すだけなので、繰り返し行うメッシュの隙間を埋める作業をスピーディに行うことができます。また、穴の開いたポリゴンに複数の面を張ることも可能。ブリッジを使って穴を埋めるよりもスムーズに作業を行えます。ちなみに、F2は標準装備されているアドオンです。
Loop ToolsはBlenderに標準装備されているアドオンなので、Blenderのアドオン有効化すれば使うことができます。LoopToolsは、頂点の整列が手軽にできる「Bridge」、頂点を円状に成型する「サークル」、メッシュにカーブを加える「カーブ」、表面を均一化する「フラット化」など8つの機能を搭載しています。Loop Toolsはメッシュ機能を豊富に備えたアドオンで、F2同様にメッシュの隙間を埋めることもできます。細部のメッシュ調整ができるので、メッシュの成型をスムーズに行いたい人にピッタリです。
Blenderを使うときには、アドオンを使うと作業がスムーズに進みます。Blenderでアドオンを使う場合には、Blenderのアドオンを有効化する、またはアドオンを配布しているサイトを利用するなどの方法があります。アドオンを配布しているサイトに迷ったときには、Blenderのサイト内にリンクが設置してある「Blender Market」を利用するとよいでしょう。