【2025】UnityでRPGのマップを作る方法を解説!タイルパレットの編集方法も紹介

RPGの開発において、マップはゲームの世界観やプレイヤーの没入感を大きく左右する要素です。Unityでは、タイルパレットやアセットストアを活用することで、初心者でも魅力的なマップを作成できます。

本記事では、Unityを使ったRPGマップの基本的な作成手順について解説していきます。UnityでRPGを作成したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Unityで作成できるゲームのジャンル

Unityで作成できるゲームのジャンル

Unityではさまざまなジャンルのゲームを作成できます。特に、Unityで作成される定番のジャンルは以下のとおりです。

  1. アクションゲーム
  2. パズルゲーム
  3. FPS
  4. RPG

これらのゲームのジャンルについて見ていきましょう。

ジャンル①アクションゲーム

アクションゲームはUnityで作成される一般的なゲームジャンルです。キャラクターが敵と戦ったり、障害物を乗り越えたりする動的な要素が多いアクションゲームでは、物理演算やアニメーションの管理が重要です。

Unityでは、キャラクターの動きをプレイヤーの操作に応じて多彩なアクションを実現できます。
これにより、シンプルな横スクロール型から複雑な3Dバトルまで、幅広いタイプのアクションゲームを作成可能です。

ジャンル②パズルゲーム

パズルゲームは、初心者でも比較的作りやすいジャンルの一つです。スクリプトを使うことで、ブロックの動きや消去、スコア管理などを設定できます。

また、スマートフォンやタブレット向けに開発すれば、タッチ操作で楽しめるパズルゲームを作成できるでしょう。

ジャンル③FPS

FPSは、プレイヤーがキャラクターの視点になってゲームを進めるジャンルです。
カメラの制御や視点移動の設定をすることで、リアルな没入感を持たせたゲームを作成できます。

また、銃撃アクションや敵AIの動きなども自由にカスタマイズ可能です。Unityの高品質なグラフィック機能を活用すれば、リアリティのある世界観を演出できるでしょう。

ジャンル④RPG

RPGは、キャラクター育成や物語の要素を含む自由度の高いゲームジャンルです。UnityではそんなRPGの作成も可能ですが、広大なマップや複雑なUI設計を含むことが多いため、開発には一定のスキルが必要です。

特に、Unityでのゲーム開発に慣れてきた上級者に向いているジャンルといえます。

また、実際にどのようなゲームがUnityで作られているのかを知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
Unityで作られた人気タイトルについて紹介しています。

【2025】Unityで作られた原神とは?Unityで作られた人気ゲームを紹介

UnityでRPGのマップを作る方法

RPGのマップ作成は、ゲーム開発の基盤となる重要な作業です。Unityを使用して2Dマップを作成する方法について見ていきましょう。

1.2Dのプロジェクトを新規作成する

最初に、Unityで2Dプロジェクトを新規作成します。サイドメニューから「プロジェクト」を選択し、「新しいプロジェクト」を作成しましょう。

この際、「すべてのテンプレート」から「2D」を選択することで、2Dゲームに適した設定でプロジェクトを開始できます。

2Dのテンプレートを選択する

プロジェクトの名前はわかりやすく「RPG」にして、右下の「作成」ボタンを押しましょう。

2.アセットをダウンロードする

次に、マップ作成に必要な素材をAsset Storeからダウンロードします。エディター上部のWindowsメニューから「Asset Store」を開き、「Search Online」をクリックしてAsset Storeにアクセスしましょう。

今回は無料素材の「Sunny Land」というアセットを使うので、検索窓に「Sunny Land」と入力し検索をかけます。

Sunny Landを検索する

「Add to My Assets」をクリックしてアセット追加後、「Accept」をクリックしてください。

次に、「Open In Unity」をクリックしてUnity Editorに戻りましょう。すると、「Package Manager」が立ち上がるので、ウィンドウ右上の「Download」ボタンをクリックします。

Downloadボタンをクリックする

最後に、「Import」を選択すると、Projectウィンドウの「Assets」にフォルダーが追加され、アセットが利用できるようになります。

Importをクリックする

3.タイルパレットを作成する

素材が揃ったら、タイルパレットを作成してマップを作ります。「Window」メニューの「2D」から「Tile Palette」を選択し、タイルの編集画面を開きましょう。

Tile Paletteの編集画面

次に、Hierarchyウィンドウで右クリックし、「2D Object」内の「Tilemap」から「Rectangular」を選択します。これにより、Sceneビューにグリッドが表示され、タイルを配置する準備が整います。

タイルパレット内にある筆アイコンのブラシツールを選択した状態で、Sceneビュー内をクリックやドラッグしてタイルを配置してください。
これにより、用意した素材で自由にマップを描画できます。

Sceneビュー内にタイルを配置する

以上の手順を進めることで、Unityを使った2D RPGマップの基本的な構築が完了します。マップを作りながら、プレイヤーが楽しめる世界観を作り上げていきましょう。

UnityでRPGを作る際に使うタイルパレットの編集方法

タイルパレットには、以下7つのツールが用意されています。

  1. 選択ツール
  2. 移動ツール
  3. ブラシツール
  4. 塗りつぶしツール
  5. スポイトツール
  6. 消しゴムツール
  7. 置き換えツール

それぞれのツールの使い道について見ていきましょう。

ツール①選択ツール

選択ツール

選択ツールを使うと、タイルパレット内の特定のタイルを選択できます。選択したタイルの情報は、Inspectorウィンドウに表示されるため、詳細設定の確認や編集が可能です。

ツール②移動ツール

移動ツール

移動ツールは、選択したタイルをグリッド上で移動させる際に使用します。選択したタイルをドラッグするだけで簡単に配置場所を変更できるため、レイアウトの調整に便利です。

ツール③ブラシツール

ブラシツール

ブラシツールは、選択したタイルをグリッド上に描画するためのツールです。クリックで1つ、ドラッグで複数のタイルを一度に塗ることができます。

ツール④塗りつぶしツール

塗りつぶしツール

塗りつぶしツールは、指定した範囲内を選択中のタイルで一括で埋められるツールです。クリックやドラッグ操作で広い領域を塗りつぶす際に役立ちます。

ツール⑤スポイトツール

スポイトツール

スポイトツールは、作業中のタイルマップをブラシで再利用できるツールです。既存のデザインを調整する際に便利です。

ツール⑥消しゴムツール

消しゴムツール

消しゴムツールを使用すると、グリッド上に配置された不要なタイルを削除できます。誤って配置したタイルや変更したい箇所を消す際に活躍します。

ツール⑦置き換えツール

置き換えツール

置き換えツールは、指定された範囲のタイルを選択中のタイルで一括置き換えするためのツールです。既存のデザインを大きく変更したい場合に有効です。

UnityでRPGを作るのに必要なこと

UnityでRPGを作るのに必要なこと

UnityでRPGを作るには、主に以下のようなことが必要になります。

  1. ゲームの基礎知識
  2. スクリプトの知識
  3. UIの設計

これらのRPG制作に必要なことについて見ていきましょう。

RPG制作に必要なこと①ゲームの基礎知識

Unityを使用する前に、ゲーム作りの基本を理解しておくことが重要です。RPGでは、プレイヤーがキャラクターを操作して物語を進める仕組みが必要になります。

そのため、マップデザインやキャラクターの動き、戦闘やイベントの設計について基本的な理解が求められます。

RPG制作に必要なこと②スクリプトの知識

RPGでは、プレイヤーの移動やアイテムの取得、敵との戦闘など、さまざまな仕組みをプログラムで実現する必要があります。
そのため、C#スクリプトの基礎を学び、最低限のスクリプトを書けるようにすることが必要です。

例えば、キャラクターの移動やアニメーション、イベントのトリガーなどをスクリプトで設定します。

また、Unityで使用されるプログラミング言語「C#」について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
C#の詳細や学習方法などについて解説しています。

【2025】Unityで使うC#とは?C#の特徴や学習方法を解説!

RPG制作に必要なこと③UIの設計

RPGでは、ステータス表示画面やメニュー画面、アイテムリストなど、多くのUI要素が必要です。
視認性の高いデザインでUIを作成し、プレイヤーにとって使いやすい見た目を構築しましょう。

また、Unityで本格的なRPGを作りたいなら、Unity基礎セミナーがおすすめです。
Unity基礎セミナーでは、ホラーゲームやFPSなど、さまざまなジャンルのゲーム作りについて学べます。

総合課題としてRPGの作成にもチャレンジするので、独学では行き詰まりを感じている方は、ぜひUnity基礎セミナーをチェックしてみてください。

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UnityでRPGの作成を学べるおすすめの書籍

以下は、Unityを使ったRPG作成を学べるおすすめの書籍です。

  1. たのしい2Dゲームの作り方 第2版 Unityではじめるゲーム開発入門
  2. 楽しく学ぶ Unity「2Dゲーム」作りのきほん
  3. マンガでわかる Unityゲーム開発入門

これらの書籍の特徴について見ていきましょう。

書籍①たのしい2Dゲームの作り方 第2版 Unityではじめるゲーム開発入門

たのしい2Dゲームの作り方 第2版 Unityではじめるゲーム開発入門

引用:Amazon

本書は、Unityを使ったゲーム作りに挑戦してみたい初心者向けの入門書です。
横スクロールでキャラクターを操作する「サイドビューゲーム」や、マップを自由に移動する「トップビューゲーム」を作成しながら、ゲーム開発の基本を一から学べます。

かわいらしいキャラクターを動かすゲームを作りながら、Unityの基礎を楽しく身につけられるのが特徴です。

著者 STUDIO SHIN
出版社 翔泳社
発売日 2023年8月4日

書籍②楽しく学ぶ Unity「2Dゲーム」作りのきほん

楽しく学ぶ Unity「2Dゲーム」作りのきほん

引用:Amazon

本書は、Unityを初めて触れる初心者向けに、2Dゲームの作り方を丁寧に解説した入門書です。Unityの導入からゲーム開発の基本を一歩ずつ学び、簡単な2Dゲームを作成します。

複雑に思えるゲームの仕組みも、基本的な動きを理解しながら取り組むことで、自分で考えながら作る力を身につけられます。

また、2Dゲームに特化することで、ゲーム開発の基礎に集中でき、初心者でも取り組みやすい内容になっているのが特徴です。

著者 森 巧尚
出版社 マイナビ出版
発売日 2024年12月26日

書籍③マンガでわかる Unityゲーム開発入門

マンガでわかる Unityゲーム開発入門

引用:Amazon

本書は、ゲーム制作に興味のある初心者に向けて、楽しみながらUnityの基礎を学べるマンガ形式の解説書です。ストーリー仕立てで進行するため、学習のハードルが低く、初心者でも無理なく学習できます。

キャラクター同士の会話を通じて、プロジェクトの作成や画像配置、スコア表示の仕組みなど、ゲーム制作の基本を理解できる内容です。

著者 もりやまゆうた
出版社 インプレス
発売日 2022年10月19日

UnityとRPGについてのまとめ

今回は、UnityでRPGのマップを作成する方法について紹介しました。
Unityは、初心者でも直感的に操作できるツールが充実しており、自由度の高いマップ作成が可能です。

これにより、ゲームの世界観を表現するマップも効率的に構築できます。

RPGの開発は多くの工程を含みますが、今回学んだマップ作成の手順はその第一歩となります。マップ作りを通じてUnityの操作に慣れたら、より高度な機能や演出にも挑戦してみてください。

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