ディープラーニングの資格「E資格」とは?

AIに関する資格に、E資格というものがあります。AI業界で活躍している人や、将来的にAI業界で働きたいと思っている人などが、取得を考えることが多い資格です。そのE資格がどういった資格なのか、詳しく解説していきます。

ディープラーニングとは

E資格について知る前に、まずはディープラーニングのことを知っておきましょう。ディープラーニングは、AI開発に用いる手法のひとつで、深層学習と呼ばれることもあります。AIを開発する際には、プログラミングによって作り上げたAIに、学習をさせなければなりません。その、AIに対して実践する学習を、機械学習と呼びます。膨大なデータを用いて、何らかのパターンを見つけさせる学習です。機械学習を行うと、AIが見つけ出したパターンに従って、自ら判断ができるようになります。そうして、AIとしての精度を高めていくことが、AI開発には欠かせません。

ディープラーニングは、その機械学習の一種です。機械学習にはいくつかの種類があり、基本的には、人が目的に応じて用意したデータを用いてAIに学習させます。ただ、ディープラーニングはそうではなく、AI自らに機械学習をさせる手法です。ニューラルネットワークという、人の脳を元にしたモデルを使用して、どういったデータを用いて学習をするのかということから、AIが自ら決定します。

どのようなデータを使用するのかは、AIが決めるため、ディープラーニングには膨大なデータが必要です。また、AIが、使用するデータの取捨選択を行わなければならないので、時間がかかってしまいます。けれど、その分、精度の高いAIを作ることが可能です。場合によっては、人の思考を大幅に上回る性能を持ったAIを作れることもあります。そのため、人がデータを用意して行う機械学習よりも、高性能なAIが必要な場合は、ディープラーニングが選ばれることが多いです。

また、ディープラーニングは、AIが完成すればそれで終わりではなく、継続ができます。日々増える情報をデータとして取り込んで学習し、処理能力を高めたり、無駄な部分を省いたりして、より効率的な稼働することも不可能ではありません。そうして、新しい環境に対応できる、柔軟なAIを開発できるのも、ディープラーニングの強みです。

E資格とディープラーニングの関係

E資格は、AIに関する資格ですが、厳密には、ディープラーニングに重点を置いています。E資格を実施しているのは、一般社団法人日本ディープラーニング協会です。一般社団法人日本ディープラーニング協会は、ディープラーニングを中心として、日本の産業競争力を高めることを目指して、大学教授や企業の代表などが集まって立ち上げました。その一般社団法人日本ディープラーニング協会が、AI分野の中でも、ディープラーニングについて深く理解し、ディープラーニングを正しく実装できる人材を輩出することを目的として、E資格を実施しています。AI業界では、E資格がAI全般ではなく、ディープラーニングに特化した資格として扱われることも珍しくありません。

E資格を取得するためには、試験に合格しなければなりませんが、その試験の大部分を、ディープラーニングに該当する深層学習分野が占めています。その他にも機械学習や応用数学などに関しても出題されますが、そのほとんどが、ディープラーニングを実装するために必要な内容です。よって、ディープラーニングに関する豊富な知識やスキルを持っていないと、E資格に合格することはできません。

そのように、E資格とディープラーニングには、深い結び付きがあります。そして、E資格は簡単に取得できるものではなく、試験に合格できないのはよくあることです。AIエンジニアであっても、合格できない場合があります。ディープラーニングに関して、本当に詳しくなければ、E資格の取得は不可能です。つまり、E資格を取得していれば、ディープラーニングに関して非常に詳しいということを証明することになります。したがって、E資格を取得していると、ディープラーニングに詳しい人材を求めている企業で働けたり、ディープラーニングに関するプロジェクトに携われたりする可能性が高いです。

ディープラーニングを学習するならE資格を取ったほうが良い?

ディープラーニングを学習する上で、E資格を取得することは、必須ではありません。E資格を取得しなくても、ディープラーニングに携わるAIエンジニアになることはできます。ただ、ディープラーニングの学習では、目標を立てにくいです。何のために学習すれば良いのか、何がゴールなのかが不明瞭だと、学習するモチベーションを維持できず、途中で断念してしまう恐れがあります。そこで、E資格の取得を目標にすれば、モチベーションを保ちやすいです。

また、E資格の合格を目指すと、その過程で、ディープラーニングについて効率的に学べる可能性があります。E資格の試験を受けるためには、一般社団法人日本ディープラーニング協会が認定するプログラムを修了しなければなりません。そして、認定プログラムの中には、ディープラーニングについて学べるものが数多くあります。

ディープラーニングは、AI分野の中でも奥く、効率良く学ぶのは難しいです。よって、認定プログラムを活用して、E資格試験の受験資格を取得すると共に、ディープラーニングについて学ぶことをおすすめします。E資格の受験資格は、どの認定プログラムを選んでも得られます。そのため、基礎から学べる認定プログラムを選んで、ディープラーニングについてあまり詳しくない状態から、E資格合格を目指すことも不可能ではありません。

ディープラーニングとE資格が学べるおすすめ講座

E資格の取得を目標として活用できる認定プログラムの種類は、数が非常に多いです。その中でも、AI研究所が提供する、E資格対策ディープラーニング短期集中講座をおすすめします。短期間で修了して、早い段階でE資格の取得を目指せる講座です。会場受講とライブウェビナー、eラーニングという、3通りの受講形式が用意してあります。そのため、会場まで行くことができない人でも、受講が可能です。そして、会場受講とライブウェビナーは最短で1ヶ月、eラーニングは最短4日で修了することができます。

短期間で修了できる理由は、事前のオンライン学習にあります。E資格取得に必要な機械学習やプログラミング言語などについて、講座の前にあらかじめ学んでおく仕組みです。その事前学習では、基礎の部分から学んでいけるため、AIに関する知識がない人であっても受講できます。

E資格対策ディープラーニング短期集中講座は、あくまでもE資格の試験合格が目標です。試験合格に必要な内容を、凝縮したカリキュラムとなっています。そして、講座を受け終わった後は、習熟を高めるために動画を視聴しながら、何度でも復習が可能です。さらに、配布される、500ページ以上に及ぶテキストを使用した復習もできます。動画視聴はオンライン形式、テキストはPDF形式なので、スマートフォンを使用すれば、隙間時間を学習時間に充てることも可能でしょう。また、短期講座ですが、必ずしも最短での合格を目指さなければならないわけではありません。復習に使用できる動画の視聴期限は長いです。そのため、日常生活とのバランスを取りながら、自分のペースでE資格の取得を目指すことができます。

E資格はディープラーニング分野で活かせる可能性が高い

E資格は、AIのディープラーニング分野を代表する資格です。そして、E資格取得を目指す過程で、ディープラーニングについて学ぶということも、不可能ではありません。そのため、ディープラーニングの知識やスキルを習得したい、将来的にディープラーニングに携わりたいという人は、E資格の取得を目指してみると良いでしょう。

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