E資格の対策方法4選!それぞれの特徴と合格のポイントを解説

E資格は難易度が高く、出題範囲も広いことから、合格に向けての試験勉強や対策に悩んでいる人は少なくないでしょう。今回はE資格の対策方法を4つ紹介します。自分に合った試験対策を見つけて、合格を目指しましょう。

E資格とは

E資格は、JDLA(日本ディープラーニング協会)が認定する、AIエンジニア向けの人工知能(AI)やディープラーニング(深層学習)に関する資格です。AIの活用がますます注目されている現代社会において、AIエンジニアの需要は高まっていくと予想されます。そうした中、E資格の取得により、AIやディープラーニングに関する深い知識とスキルを証明できる資格として、役立つ場面は多いでしょう。

出題範囲が広く、難易度が高い

E資格はエンジニアとしてディープラーニングの理論を理解しているだけでなく、実装まで行える力を持つ人材を育成するためのものであり、国内のAI関連の資格としては、難易度・認知度どちらにおいても最高と呼べる資格です。AIエンジニアリングの理論と実装力のスキルを身につけることを目的としており、学習範囲は、数学的基礎、機械学習、深層学習の基礎分野と応用分野、開発・運用環境の5科目に渡ります。

合格するには機械学習やディープラーニングの理論だけでなく、線形代数や確率統計、特異値分解などの計算問題への対策も必要です。幅広い分野から出題されるため、しっかりと傾向分析を行って勉強しないと合格は難しいでしょう。

受験には要件を満たす必要がある

E資格を受験するには、過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了している必要があります。逆に言えば、この認定プログラムを完璧に理解していればE資格は合格できるとも言えます。そのため、E資格合格を目指すには、JDLA認定プログラムをしっかりと理解するのが一番の近道と言えるでしょう。また、E資格の受験では、日々進歩しているAI分野をカバーするため、12年に一度シラバスが改訂されています。受験する回のシラバスを確認し、最新の情報をキャッチアップする必要があるでしょう。

過去問は公開されていない

E試験の過去問は公開されておらず、受験者にも口外を禁じているため、過去問から傾向をつかむことができません。出題範囲が広く、過去問がないため、E資格の試験対策に頭を悩ませる人は多いでしょう。

E資格を取得するメリット

E資格に合格すると、客観的なスキルの証明になります。AIに関する深い知識やスキルなど、国内では最高レベルの資格を取得することで得られるメリットは大きいでしょう。就職や転職、キャリアアップにおいても強みとなります。また、IT人材は今後も需要が高く、将来性が見込まれます。特にAI技術の進歩は目覚ましく、AIのスキルを証明するE資格を取得することで将来性のある職種に就けるでしょう。

E資格の対策方法4

E資格の対策方法としては、主に4つ挙げられます。1つめは、セミナー受講、2つめは独学、3つめは参考書による学習、4つめは模擬試験を受ける、です。

セミナー受講

E資格は受験資格としてJDLA認定プログラム修了を条件としており、講座の内容を理解して試験に臨めば合格できる可能性は高いと言えるでしょう。そのため、まずはJDLA認定プログラムを受講し、理解度を深めることがポイントです。認定セミナーであれば効率良く勉強できるでしょう。また、講師に相談できるなど、一人で悩むことなく疑問点を解決できます。セミナーの受講形式は通学やeラーニング形式、動画講義形式など様々です。自分の目的や都合に合わせて選択すると良いでしょう。また、JDLA認定ではないセミナーもあります。JDLA認定セミナーを受講し修了認定を受けた後、疑問点やより知識を深めるために他のセミナーを受講するのも一つの方法でしょう。ここからは、具体的なセミナーについて紹介していきます。

AI研究所「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」

AI研究所が提供する、E資格対策の講座です。会場受講、ライブウェビナー、eラーニングの3つの受講形式から選択できます。中でもeラーニングの受講は、場所を問わず自分のペースで学習でき、リーズナブルな料金設定が魅力です。料金は78,000円(税込)です。出題範囲の要点を分かりやすく解説し、合格に必要な知識を効率的に学習できるよう、短期集中で学べるカリキュラムが組まれています。

試験直前にはフォローアップ講習と模擬試験で総仕上げができます。また、合格まで専門スタッフがサポートしてくれるため、安心して受講できるのも魅力でしょう。オンラインでいつでもどこでも何度でも学べ、スマホやタブレットでも利用できるため、空き時間や移動時間を活用して学習できるのもポイントです。分からないところはメールサポートで気軽に相談できるため、フォロー体制も整っています。受講期間は1か月と短いため、最短で合格を目指している人に最適でしょう。

AIジョブカレ「JDLA認定ディープラーニング講座」

Pythonや数学、機械学習の前提知識をすでに持っている人を対象とした講座です。料金は、61,512円(税込)です。講義では、実績のあるプロ講師が実務に有用な知識・スキルを丁寧に解説してくれます。自分のペースで学習を進められるのが魅力です。宿題や復習用動画、チャットでの質問などで理解を深められ、知識の定着を図ることでスムーズに学習が進められるでしょう。

AVILEN「全人類がわかるE資格講座」

AVILENが提供する、動画講義のE資格対策講座です。料金は149,600円(税込)です。E資格合格率88.8%を達成している実績ある講座で、合格実績を重視する人におすすめでしょう。講義動画を始め、テキストやサポートなどオンラインで完結するのが特徴です。忙しい人でも自分のペースで効率的に学べます。コーディング演習や試験対策問題が受け放題とサービスも充実しています。また、学習アドバイザーによるビデオ通話での相談やコーディング添削、コミュニティでの質問など、サポート面が充実しているのも特徴です。

キカガク「ディープラーニングハンズオンセミナー」

ハンズオン形式で学ぶ講座です。料金は、165,000円(税込)です。双方向のコミュニケーションと主体的な学びによって、学習内容をスムーズに理解できるようカリキュラムが組まれています。いつでも経験豊富な講師に学習内容の質問ができる環境が整っており、毎日講義後には復習テストが行われ、知識の定着がチェックされます。セミナー後もメールや電話で質問に対応してもらえ、フォロー体制が整っているのも魅力でしょう。受講者数は5万人を突破し、多くの人に選ばれた実績から、セミナーのクオリティが認められていることが分かります。

独学

E資格の対策方法として、独学も一つの方法です。Udemyなどの動画教材や、修了した認定プログラムの教材で復習するなど、自分のやり方で学習を進められます。自分のペースで進められる点はメリットでもあり、自己管理が苦手な人にとってはデメリットにもなるため、注意が必要です。また、相談したいときや疑問点を解決したいときなど、誰かの助けが必要なときには困ることもあるでしょう。

参考書

参考書を使ってE資格対策する人もいるでしょう。日本ディープラーニング協会では、公式サイトで推薦図書を紹介しています。そうした本を参考書として学習するのも一つの方法です。参考書は分かりやすさや取り組みやすさなど、人それぞれ相性があるため、実際手に取って中を見てみることが重要です。参考書を持ち運ぶことでスキマ時間に勉強できますが、疑問が生じた場合、参考書だけでは解決しないこともあるでしょう。

模擬試験を受ける

E資格は過去問が公開されておらず、販売もされていません。そのため、試験の雰囲気をつかむためにも模擬試験を受けてみるのも一つの試験対策となるでしょう。

AVILEN「資格本番模試」

E資格本試験前の直前対策として行われる模擬試験です。本番同様のレベルの試験を疑似体験でき、本番の雰囲気がつかめるでしょう。試験終了後は解説動画や資料を公開しており、不正解だった部分も正しく理解できます。料金は「全人類がわかるE資格コース」受講者の場合16,280円(税込)、それ以外の場合は27,280円(税込)です。

ラビット・チャレンジ「Eもぎライト」

E資格模擬問題20題と解説を公式ホームページにおいて、無料で公開しています。利用する場合は、公式ホームページより利用申請を行う必要があります。試験問題の雰囲気はつかめますが、対策としてはこれだけでは不十分なため、他の対策と併用することが望ましいでしょう。

合格するポイント

E資格に合格するポイントとして、2点挙げられます。

JDLA認定プログラムを受講する

E資格の受験要件となっているJDLA認定プログラムを受講することで、出題範囲を網羅した学習が可能です。学習した内容をきちんと理解できれば、合格の可能性も高いでしょう。

まずはJDLA認定プログラムを受け、修了後はテキストや動画などでないようを見直すことで知識やスキルを定着させ、理解を深めることが重要です。それでも不安な分野がある場合はJDLAの推薦図書で学んだり、E資格対策の講座の受講を検討したりしてみましょう。

学習時間を確保する

JDLA認定プログラムを修了し、受験用件を満たしたからといって、学習しないままでは合格は難しいでしょう。E資格の試験は難易度が高いことで有名です。簡単な試験ではないため、E資格の試験にあてる時間を確保するようにしましょう。毎日少しの時間でも勉強する時間を決め、習慣化していくことが大切です。移動時間などを活用して学習の時間にあてるのも良いでしょう。

また、学習したことが身についているか定期的に復習したりテストを行ったりし、自らにフィードバックさせていくことも重要です。十分な準備をして試験に臨むためにも、効率的に時間を使うこと、苦手分野への学習を集中的に行うこと、学習計画を立てることが大切です。

E資格でAIエンジニアへの一歩を踏み出そう

国内のAI最難関資格とも言われている、E資格。合格すれば、AIエンジニアとしての深い知識とスキルの証明になり、就職・転職で有利になるだけでなく、キャリアアップにも役立ちます。自分に合ったE資格対策で合格をつかみ取りましょう。

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