MOS資格は取得しても役に立たない?MOS資格の概要と役に立つ人を紹介

世の中にはさまざまな資格がありますが、その一つがMOS資格です。
有用な資格とされる一方、役に立たないと言われることがあります。
ここでは、MOS資格とは何かを説明した後、MOS資格が役に立たないと言われる理由や、役に立つ人の特徴を記載します。MOS資格の効果的な学び方も紹介します。

MOS資格とは何?

MOS資格とは何?
MOS資格の「MOS」は、マイクロソフトオフィススペシャリストの頭文字をとっています。
マイクロソフトの主要ソフトであるエクセルやワードなどの利用スキルを証明するのに役立つのがMOS資格です。
なお、MOS既定の試験に合格した人には、オフィスのバージョンや合格科目に応じて称号が与えられます。MOSを積極的に活用し、社員のレベルアップに活かしている企業も増えているため、MOS資格の知名度は上がっています。

なぜMOS資格が役に立たないといわれる?

これだけ知名度のあるMOSですが、資格を取得しようかどうか迷っている方もいます。
それは、MOS資格は役に立たないと言われることがあるからです。
なぜ役に立たないと言われてしまうのか、理由を考えてみましょう。

資格の難易度が低く、他者との差別化が図れない

MOS資格のレベルにもよりますが、取得する難易度は他の資格と比べても低めです。
合格率は公表されていませんが、
  • 一般レベル:約80%
  • 上級レベル:約60%

ほどが合格している考えられています。
誰もが合格を勝ち取れる可能性があるため、他者との差別化を図る資格にはならないでしょう。
転職などでアピールポイントとなりにくい点が、役に立たないと言われる理由です。

スキルを身に付けるというよりも資格取得にフォーカスしがち

多くの資格試験でも見られますが、資格取得がイコールスキルアップにつながるわけではありません。問題の解き方を覚えるだけの合格テクニックに偏った勉強をしてしまうと、本当の実力は身につきません。
資格を取得しても、仕事につかえなかった経験を持つ人は、MOS資格は役に立たないと考えるようです。

得られるスキルと比較して受験料が高い

MOS資格の受験料は高めに設定されています。
2024年1月現在、試験科目ごとの受験料は以下になります。
試験 受験料
一般レベル 10,780円
上級レベル 12,980円
学生の方であれば学割が効いて、1科目あたり2,200円程安くなりますが、数科目を一気に受験しようとすると、かなりの金額がかかります。
これだけの費用をかけても、評価につながらないこともあるため、役に立たないと考える人もいます

MOS資格が役立つ人・役に立たない人

MOS資格が役立つ人・役に立たない人
MOS資格は役に立たないと言われることがあるものの、資格取得の恩恵を感じる人も多数います。ここでは、MOS資格が役に立つ人と役に立たない人の特徴をご説明します。

MOS資格が役に立つ人

MOS資格は、未経験の若者が事務職に転職する際に役に立つようです。
経験を資格で補うことができるため、未経験者であっても事務職に転身できる場合があります。
パソコンをメインで使う仕事に転職する際も、MOS資格は役に立ちます。
採用の場面で経験や実績が同様の人が複数いた場合、客観的に実力を証明できるMOS資格を持っていれば、有利に働く場合があります。

MOS資格が役に立たない人

MOSは、マイクロソフトのオフィスソフトをいかに使えるかを証明する資格です。
資料作成や管理業務などに役立ちますが、パソコンを使わない仕事の転職には役立たないでしょう。
また、MOS資格を持っているというだけで転職しやすくなったり、効果的にキャリアアップできる訳ではありません。難易度の高い国家資格や公的資格のような評価を得るのは難しいでしょう。

MOS資格は独学で取得できる?

MOS資格は独学で取得できる?
MOS資格の勉強方法はいろいろありますが、スクーリングが難しい、お金をかけたくないなどの理由で、独学での取得を目指す方も多いでしょう。
ここでは、MOS資格は独学で取得可能なのか解説します。
また、MOS資格取得の流れやおすすめのテキスト・講座をご紹介します。

MOS資格は独学で取得可能?

MOS資格の独学での取得は十分可能です。
MOS資格は各ソフトの操作をどれだけスムーズに行えるかが合否を分けます。
自宅にパソコン環境があると練習を重ねて合格を勝ち取ることができるでしょう。
日常的にオフィスソフトを使っている人であれば、一般レベルにあたるスペシャリスト資格を取得するのはそれほど難しくないはずです。
努力すれば、上級レベルであるエキスパート取得も夢ではありません。
一方、まったくの初心者で、自宅にパソコンがない方はスクールに通う方が効率よく勉強できるでしょう。

独学でMOS資格合格のためにできること

まず試験の受験日を決め、その日までの勉強スケジュールを立てます。
MOS資格の勉強は、基礎知識のインプット直後に実践問題を解くアウトプットを繰り返すのが効果的です。
試験では、7割以上正解すると合格できるため、本番の緊張を考えて、9割以上正解できるようにしておくのがポイントです。

MOS資格を取得するのに役立つテキストや講座4選

ここで、MOS資格を独学で取得するのに役立つテキストや講座をご紹介します。
MOS資格合格には、スキルとともにテクニックも必要です。
下記で紹介するものを使うと効率よく勉強できるでしょう。

1.よくわかるシリーズ対策テキスト&問題集(テキスト)


引用:Amazon

これだけで試験対策が十分できると言われる優れもののテキストです。
効果的に学習を進められるだけでなく、試験のポイントも攻略できます。
付属のCD-ROMに入っている模擬試験を受けておくと、落ち着いて本試験を受けられるでしょう。

2.MOS攻略問題集(テキスト)


引用:Amazon

MOS資格試験の勉強をした後のアウトプットに役立つテキストです。
掲載されている問題数が非常に多いため、試験のためのイメージトレーニングを行うのに適しています。

3.MOS対策短期集中講座(講座)

ビズロードのMOS対策短期集中講座は、たった2日間でワードとエクセルの一般レベルに合格できるだけの知識や操作が身につく講座です。
併せて、実務で使える操作技術も身に付けられるので、就職や転職の際にアピールできるかもしれません。
なお、こちらの講座は会場受講とライブウェビナーのいずれかを選んで受講できます。
オンライン開催となるライブウェビナーは、会場受講と同様、わからない点や不明点の質問が可能で、地方の方や仕事・体調の関係で会場受講が難しい方にも人気です。
講座受講料は、会場受講・ライブウェビナーともに33,000円です。
会場受講は早くに満席になることもあるため、早めに申し込むようおすすめします。

4.【MOS365&2019】一般・上級一貫Word&Excel両方コース(講座)

ユーキャンのMOS資格の上級レベルまでを網羅した講座です。
ユーキャンの講座は、実際のパソコン画面の図を大きく表示し、操作のイメージがしやすいため、初心者でも効率よく学ぶことができます。
受験生専用サイト「学びオンラインプラス」を使うと、ポイントの解説を聞いたり、手軽に復習が行えます。1日3問まで質問が可能で、わからないところを講師陣に質問して理解を深められます。
なお、自身の都合に合わせて指導サポートを延長できるのも心強い点です。
模擬試験も受けられるため、合格率アップに役立つはずです。

MOS資格は総じて役に立つ資格と言える

MOSは、マイクロソフトオフィスの活用スキルを問う資格試験です。
比較的難易度が低い資格であるため、役に立たないという人もいますが、パソコンを使う仕事に初めて挑戦する人は転職を有利に進められるなど、役に立つ資格です。
MOSは独学でも取得できますが、テキストや講座を利用すると試験範囲の網羅的な勉強に役立つでしょう。
MOS資格は取得しても役に立たない?MOS資格の概要と役に立つ人を紹介
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