AI AIロボットとは?業界ごとの活用事例7選や活用するステップについても解説

【2026】AIロボットとは?業界ごとの活用事例7選や活用するステップについても解説

「AIロボットが仕事を奪うと聞くけど、本当?」「実際にAIロボットってどんなことができるの?」と不安や疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。

近年、AI技術の発展により、人の代わりに作業をこなすロボットが普及しています。工場での自動組立や検査、店舗での接客、医療・介護のサポートまで、AIロボットはあらゆる業界で活躍の場を広げています。一方で、人間だからこそできる仕事も数多く存在し、すべての職業がAIに取って代わられるわけではありません。

本記事では、AIロボットの基本的な仕組みや種類、業界ごとの活用事例をわかりやすく解説し、今後も人が価値を発揮できる職業についても紹介します。

AIロボットとは?

AIロボットとは?

AIロボットとは、人工知能を搭載して自ら考え、判断し、行動できるロボットのことを指します。機械学習や画像認識、自然言語処理などの技術を活用し、状況に応じて最適な動きを選択できる点が特徴です。

たとえば、製造現場で不良品を自動で見分けたり、店舗でお客様と会話して案内したり、介護施設で人の動きを学習してサポートするなど、幅広い分野で活用されています。

そもそもAIとロボットは違う?

AIとロボットが混同する方もいますが、まったく同じものではありません。簡単に言えば、AIは頭脳、ロボットは体にあたる存在です。AIが人のように考える仕組みを担い、ロボットが実際に動いて作業を行う役割を持っています。以下の表で違いを確認してみましょう。

項目 AI(人工知能) ロボット
概念 人間のように考えたり学習したりするソフトウェア 人の代わりに動く機械
主な役割 判断・分析・予測・会話などの知的処理 物を運ぶ・動作する・作業を行うなどの物理的行動
具体例 ChatGPT、画像認識AI、音声アシスタントなど 工場のアームロボット、清掃ロボット、介護支援ロボットなど
関係性 ロボットの「頭脳」として機能することがある AIを搭載することで「賢く動ける機械」になる

AIはデータを学習して最適な判断を下す技術であり、ロボットはその判断をもとに実際の動作を行う装置です。たとえば、清掃ロボットを例にすると、「どこを掃除すべきか」「障害物を避けるにはどう動くか」を考えるのがAIの役割で、その指示通りに動くのがロボットの役割です。

AIロボットの種類

AIロボットの種類

AIロボットの種類は大きく分けて2つに分類されます。ここではそれぞれどのような役割があるのか違いを解説します。

  1. 産業用AIロボット
  2. 家庭用AIロボット

①産業用AIロボット

産業用AIロボットは、工場や倉庫などの生産現場で使われるAI搭載の作業ロボットです。AIがカメラ映像やセンサー情報を解析し、最も効率的な動作を自ら判断して実行できます。産業用ロボットの例としては以下のとおりです。

  • 接客ロボット
  • 工業用ロボット

たとえば、製品の組み立て・溶接・検査・仕分けなど、人手では時間がかかる工程を正確かつ高速に処理します。従来の産業用ロボットが「決められた動作を繰り返す機械」だったのに対し、AI搭載型は学習と判断を繰り返して「最適な動作を考えるロボット」に進化している点が違いです。

②家庭用AIロボット

家庭用AIロボットは、日常生活で人の代わりに家事やサポートを行うロボットです。代表例としては以下のとおりです。

  • 掃除ロボット
  • 見守りロボット
  • 会話型AIロボット

これらはAIが住環境や利用者の行動パターンを学習し、状況に応じて最適な動作を行います。たとえば、お掃除ロボットは部屋の間取りを把握して掃除ルートを自動で調整します。産業用ロボットとの違いは、目的が「作業効率」ではなく「生活の快適さや安心感の向上」にあることです。

業界別|AIロボットの活用事例7選

業界別|AIロボットの活用事例7選

人工知能を搭載したロボットは、製造業をはじめ、物流、医療・介護、農業、建設、小売、教育など、さまざまな産業で導入が進んでいます。ここでは7つの業界別活用事例を紹介します。

  1. 製造業
  2. 物流業
  3. 医療・介護業界
  4. 農業
  5. 建設業
  6. 小売・サービス業
  7. 教育・研究分野

①製造業|自動組立・検査ロボット

製造業では、AIを活用した自動組立ロボットや検査システムが生産現場に導入され、品質と生産性の両立を実現しています。画像認識技術とロボットアームを組み合わせた組立ロボットは、部品の形状をカメラで認識しながら精密な作業を自動で行い、電子機器や自動車部品の製造に活躍しています。主に使用されているAIロボットは以下の3つです。

代表ロボット 主な特徴
FANUCシリーズ 世界トップシェアの産業用ロボット。精密組立・溶接・搬送など幅広く対応
MOTOMANシリーズ 高速・高精度の多関節ロボット。自動車や電子部品の組立に強み
YuMi/IRBシリーズ 協働型・塗装型など多様なラインナップ。安全機能に優れる

AIによる組立最適化と検査の自動化は、不良率の低下とタクト短縮を同時に実現します。結果として、ライン停止のリスクを抑えつつ、需要変動にも柔軟に対応できる体制が整います。

②物流業|仕分け・搬送ロボット

物流センターでは、AIロボットが商品情報を自動認識し、仕分け・搬送を効率化しています。自律走行型の普及により、人が動かずに作業できる環境が整いつつあります。

代表ロボット 主な特徴
Hercules/Proteus 棚ごと商品を搬送。Amazon倉庫で24時間稼働
EVE/PopPick ピッキング・高層ラック搬送に対応。国内外で導入拡大中
ラピュタPA-AMR ピッキング後の搬送を自動化。日本通運などで採用

これらのシステムは、倉庫業務の自動化だけでなく、誤出荷防止や人手不足解消にも貢献しています。

③医療・介護業界|介助・手術支援ロボット

医療や介護分野では、AIが人の動きを解析して手術や介助を支援しています。精密操作や安全制御が求められる現場で、AIロボットは人を支える存在として欠かせません。

代表ロボット 主な特徴
da Vinci 内視鏡下手術の高精度化を実現。世界中の医療機関で導入
hinotori 日本初の国産手術支援ロボット。細やかな操作性が特徴
HONDA歩行アシスト 歩行リハビリに活用。歩行バランスと速度を補助

AIロボットの導入により、医師や介護職の負担を軽減しながら、治療精度とケア品質を向上させています。

④農業|自動収穫・選別ロボット

農業分野では、AIが果実や野菜の熟度・形状を認識し、自動で収穫や選別を行います。人の経験や勘に頼らず、収穫タイミングを最適化できる点が大きな強みです。

代表ロボット 主な特徴
Artemy®(アーテミー) デンソー開発のミニトマト自動収穫ロボット。熟度をAIが判定
果実収穫ロボット 農研機構・立命館大・デンソー共同開発。果実の熟度を自動判定
AI選別機/AI選果システム JAふらの・JAみっかび導入。糖度・酸度・傷を自動検出

これらのAIロボットにより、農作業の効率が高まり、若手農家の参入促進にもつながっています。

⑤建設業|自律施工・測量ロボット

建設業界では、AIと自動制御技術により重機の遠隔操作・自律稼働が実現しています。危険作業を無人化し、安全性と生産性を両立しているのも特徴です。

代表ロボット 主な特徴
T-iROBOシリーズ 大成建設開発。自動バックホウ・ブルドーザーなど無人施工に対応
T-iCraft 建設機械を協調制御。現場の自動最適化を実現
建設用ドローン 空撮・測量・進捗管理を自動で実施

AI建設ロボットの導入により、労働災害リスクの低減と作業時間の短縮が進み、「現場の工場化」が現実になっています。

⑥小売・サービス業|接客・案内ロボット

ホテルや飲食店などの接客業では、AIロボットが配膳・清掃・案内などを担当し、スタッフの負担を軽減しています。接客品質を維持しながら業務効率を高められる点が魅力です。

代表ロボット 主な特徴
BellaBot 表情と音声で接客するネコ型配膳ロボット。最大40kg搬送可能
KEENON T8 小型で省スペース対応。テーブルリセット時間を短縮
Pepper 会話・案内が可能な人型ロボット。販促や教育にも活用

人とAIの協働によって、接客の質を維持しながら人手不足を補う体制が実現しています。

⑦教育・研究分野|学習支援ロボット

教育現場では、AIロボットが子どもたちの学習支援やコミュニケーション教育に活用されています。AIとの対話を通して、個々の学習スピードに合わせた授業が可能です。

代表ロボット 主な特徴
Pepper ChatGPT連携による自然対話が可能。プログラミング教材としても人気
NAO 多言語対応の人型ロボット。特別支援教育や語学学習に最適
Musio 英語会話AIロボット。自然発話で英語力を育成

AIロボットは、単なる教育ツールではなく、子どもたちの創造力や探究心を引き出すパートナーとして注目されています。以下の記事では、AIの活用事例について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

【2025】生成AIの企業活用事例20選!DX推進に生成AIが欠かせないワケ・面白い活用アイデア・成功のコツも解説

企業がAIロボットを活用する際の4ステップ

企業がAIロボットを活用する際の4ステップ

企業がAIロボットを活用する際は以下4つのステップで行いましょう。

  1. 導入目的を明確にする
  2. データの量より質を高める
  3. 現場と連携した運用体制を築く
  4. DXの観点で全社戦略に組み込む

①導入目的を明確にする

AIロボットを導入する前に重要なのは、「なぜ導入するのか」をはっきりさせることです。単に話題だから導入する、という姿勢では効果を得にくくなります。

企業がAIロボットを導入する主な理由としては以下が挙げられます。

  • 人手不足の解消
  • 検査精度の向上
  • 作業コストの削減など

目的が明確であれば、必要なロボットの種類やAIの機能が自然と絞られ、無駄な投資を防げます。また、導入後のKPIを設定することで、成果を数値で把握しやすくなり、改善サイクルも回しやすくなります。

②データの量より質を高める

AIロボットの性能を左右するのは、どれだけ多くのデータを集めたかではなく、どれだけ正確で役立つデータを扱えるかです。たとえば、製造ラインで不良品を判定するAIロボットの場合、曖昧な画像データを大量に集めても精度は上がりません。

それよりも、明確にラベル付けされた高品質なサンプル画像を集めることが大切です。また、古いデータでは現場の状況を反映できないため、定期的なデータ更新やクリーニングも必要です。

③現場と連携した運用体制を築く

AIロボットの導入で失敗しやすいのが、「現場の理解がないまま進めること」です。実際の運用現場の声を無視してシステムを構築すると、「使いづらい」「結局手動で補正が必要」といった問題が起こります。

そのため、導入初期から現場担当者を巻き込み、操作性や業務フローを一緒に設計することが大切です。また、AIロボットは導入後もチューニングや再学習が必要なため、人とロボットが協働できる体制を整えておくと、長期的な安定運用につながります。

④DXの観点で全社戦略に組み込む

AIロボットの導入を単なる作業効率化として捉えるのではなく、DXの一環として位置づけることが理想です。たとえば、製造部門だけでなく、営業・人事・管理部門ともデータを連携させることで、企業全体の業務最適化につながります。

また、AIロボットを導入することで得られるデータを経営判断や新規事業開発に活かすことも可能です。つまり、ロボット導入=DX推進のスタートと考え、部門で連携してプロジェクトを進めることが重要なのです。

以下の記事では、DXについて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

【2025】DXとは?メリット・注意点・成功ポイント・成功事例などを徹底解説

AIロボットが普及することで失くなる職業はある?

ここまでAIロボットについて、業界ごとの活用事例や概要について解説しました。しかし、AIロボットの進化と普及が進む一方で、「人の仕事がなくなるのでは?」という不安を持つ方もいるでしょう。

確かに、AIロボットは単純作業や反復業務を得意とするため、これまで人が担っていた一部の仕事は自動化によって置き換えられる可能性があります。実際にビジネス+ITの「AIどころではない……2年後に人型ロボット「爆発的普及」で75%の雇用が終了」では、テスラのイーロン・マスク氏は、自ら開発を指揮する人型ロボット「Optimus」に関して計画を発表しています。

ただし、すべての仕事がAIに取って代わられるわけではありません。創造力・判断力といった、人にしか発揮できない要素を必要とする仕事は今後も高い価値を保ちます。

AIロボットは、人の仕事を奪う存在ではなく、「危険」「単調」「時間のかかる」作業を代わりに行うことで、人がより付加価値の高い業務に集中できるようにする相棒のような存在へ変化しています。

ここでポイントとなるのがAIを使用できるスキル・ノウハウがあるかです。AIを使用するのは人間であり、活用できるスキルがないとAIに仕事を取られる可能性もあります。しかし、人材を育成するのは簡単ではありません。そこでおすすめするのがセミナーの受講です。

DX・AI人材育成研修サービス

企業向けDX・AI人材育成研修サービス DX・AI人材育成研修サービスは、1つひとつの企業課題に合わせた研修プランを提供します。まずはAIに関する課題をヒアリングし、人材を育成します。その後、10年以上のコンサルティング経験を持つコンサルタントが教育を実施。

また、キャリアアップ助成金や人材開発支援助成金、DXリスキリング助成金などの助成金をご利用いただけるため、小コストで研修を受講していただけます。以下のリンクから詳細を確認できますので、まずは無料でご相談ください。

AIロボットについてのまとめ

AIロボットは、製造や物流、医療から教育に至るまで、あらゆる業界で人の作業を支援し、効率化を実現する存在として普及しています。確かに一部の単純作業は自動化により置き換えられる可能性がありますが、その一方で、創造的な発想や人との共感、柔軟な判断が求められる仕事は人にしかできません。

今後は、人とAIロボットがそれぞれの得意分野を活かし合いながら協働することが大切になります。本記事を参考にAIとロボットの違いを理解し、AIロボットの活用方法について考えてみてください。

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