エクセルで曜日を表示する方法!自動表示・連続表示、曜日ごとの色の変え方を解説

エクセルを、帳簿やスケジュール帳として使用する人は多いでしょう。
その際には、日付に応じた曜日の表示が必要です。
エクセルには、効率的に曜日を表示させる機能が複数備わっています。

その機能を使った曜日の表示方法について、詳しく解説していきます。

日付を元にして曜日を表示させる方法は2つある

日付を元にして曜日を表示させる方法は2つある

エクセルでは、日付を元に曜日を表示させられる機能を使用可能です。そして、その機能は、

  • TEXT関数を使ったもの
  • セルの書式設定を変更するもの

の2通りに分かれています。それぞれの方法について、詳しく確認していきましょう。

TEXT関数を使った曜日の表示方法

エクセルには数多くの関数が備わっていますが、その中には曜日の表示に使えるTEXT関数というものがあります。セルに入っている数値を元に、様々な表示ができる関数で、その機能の一部を曜日の表示用として活用する形です。

関数式は、「=TEXT(対応するセル,””曜日の表示形式””)」となります。

サンプルとして、C2セルに「=TEXT(B2,””aaa””)」と入力してみましょう。
そして、B2セルに「2023/10/01」と入力した場合、C2セルには「日」と表示されるはずです。

曜日の表示形式に入力する「aaa」は、エクセルであらかじめ決められています。
「aaa」だと「月、火、水」ですが、「aaaa」にすると「月曜日、火曜日、水曜日」という風に変更可能です。また、「ddd」は「Mon、Tue、Wed」、「dddd」は「Monday、Tuesday、Wednesday」といった形で、英語の曜日表示にもできます

セルの書式設定を変更する曜日の表示方法

エクセルでは、セルに入力した情報の表示を、書式設定で色々な形に変えられます。
そして、日付を元に曜日を表示することも可能です。

  1. 日付が入力されているセルを右クリック
  2. 「セルの書式設定」を選択
  3. 「ユーザー定義」を選択
  4. 「種類」の部分に「aaa」と入力

そうすると、「2023/10/01」が「日」となるように、日付が曜日に変わります。
元の日付が変更されてしまうので、日付と曜日を並べたいのであれば、あらかじめ別のセルにコピーしてから書式設定を変更しましょう。

また、「ユーザー定義」で、「yyyy””年””m””月””d””日””(aaaa)」と入力すると「2023年10月1日(日曜日)」、「yyyy/mm/dd(aaa)」であれば「2023/10/01(日)」という風に、日付と曜日を同じセルに表示させるということも可能です。
その場合は、日付の事前コピーは不要となります。
そして、曜日の表示形式は、TEXT関数を使用する場合と変わらず、「aaaa」なども問題なく使用可能です。

状況に応じて使い分ける

TEXT関数とセルの書式設定はどちらも、日付を元に曜日を表示させられる点は共通です。
しかし、仕組みが違うため、できることとできないことが違います

TEXT関数 日付を元にセルに曜日の文字そのものを入力する
セルの書式設定 入力されているのはあくまでも日付を示す数値で、それを曜日の形で表示させているだけ

よって、曜日の文字情報を他の関数の参照として使用する場合、書式設定では対応不可能です。
書式設定が異なるセルへ、曜日をコピーする場合も、改めて設定変更が必要となります。
したがって、曜日の文字を他の形で使用するのであれば、TEXT関数を使用しなければなりません

それに対してセルの書式設定は、日付と曜日を同じセル内に表示させられます
これは、TEXT関数にはできないことです。

2つの方法はそれぞれ異なる強みと弱みがあるため、状況に応じて使い分けると良いでしょう。

エクセルで曜日を自動表示させる方法

曜日を表示させるために、毎回関数を入力したり、書式設定を変更したりする必要はありません。入力する、あるいは入力してある日付に応じて、自動で曜日を表示させる方法があるからです。

入力してある日付に対応する場合はTEXT関数をドラッグ

すでに日付を入力してある場合、TEXT関数の使用をおすすめします。

  1. 一番上にある日付の横に、曜日を表示させるTEXT関数を入力
  2. そのセルの右下にある四角を、下までドラッグ

関数で使用するセルは、ドラッグに応じて変更されるようになっています。
「=TEXT(B2,””aaa””)」の場合、「B2」の部分が「B3」「B4」と変更される形です。
よって、隣にある日付に応じた曜日が、自動で表示されます。

日付の入力後に曜日を表示させたい場合は列の書式設定を変更

入力した日付に応じて、自動で曜日を表示させたいのであれば、セルの書式設定を変更しておく方法が有効的です。セル単体ではなく、列全体の書式設定を変更しておきましょう。

列のアルファベットを右クリックすると、全体の変更が可能です。
「yyyy””年””m””月””d””日””(aaaa)」のように、日付と曜日が一緒になっている設定にしておけば、日付を入力するだけで曜日も自動表示されます。
「aaa」など、曜日だけ表示する設定であれば、隣のセルにある日付をコピー&ペーストするようにすれば良いでしょう。

エクセルに曜日を連続表示させる方法

エクセルに曜日を連続表示させる方法

ただ単純に曜日を効率よく連続表示させたいのであれば、オートフィルを使用するという方法もあります。オートフィルとは、規則性のあるデータをエクセルが認識して、入力をサポートしてくれる機能です。

曜日は規則性があるので、オートフィルに対応しています。

オートフィルを使用した曜日の連続表示方法

  1. セルに「月」と入力
  2. その下のセルに「火」と入力
  3. その2つのセルをまとめて選択した状態で、右下の四角を下にドラッグ

これで曜日が連続で表示されていくはずです。
上にドラッグした場合も、曜日の順番が逆になることはありません。

また、「月」の隣に「火」を並べた場合、横方向にもオートフィルでの連続表示が可能です。
そして、特に「月」から始める必要はなく、「木」「金」のように、連続した2つの曜日であれば、問題なく表示できます。

さらに、オートフィルは「月曜日」「火曜日」という表示にも対応しています。

曜日のずれや関数での参照には要注意

オートフィルだけを使用した曜日の連続表示は、ただ単純に月曜日から日曜日までを繰り返しているだけです。そのため、セルの削除や移動など、少しの作業でずれが生まれやすいので注意しましょう。

日付と曜日を並べる場合、それぞれが合わなくなる恐れがあります。
そのずれは、曜日を参考にする関数にも影響を及ぼします。
したがって、ずれの修正が難しいほど膨大な日数を扱ったり、関数と連携させたりする場合は、日付と連動する方法を選択した方が無難でしょう。

エクセルで曜日ごとの色を変える方法

エクセルで曜日ごとの色を変える方法

エクセルで曜日を表示させる場合、曜日ごとに色を変えたいという人も多いでしょう。
特にカレンダーやスケジュール帳などでは、見やすさを重視して、土曜日は青、日曜日は赤にしたいはずです。

エクセルには、曜日ごとに、簡単に色付けできる方法があります。
一定の条件を満たしたセルにだけ対応される条件付き書式設定と、WEEKEND関数を使用する方法です。その方法を、手順ごとに詳しく説明します。

①条件付き書式設定を開く

まずは、色を変えたい曜日がセルに入力されている状態にする必要があります。

  1. サンプルとして、B3セルに「2023/10/01(日)」と設定
  2. 曜日の色を変えたいセルを全て選択
  3. 「ホーム」タブから「条件付き書式」、「新しいルール」を選択
  4. 新しい書式ルールウィンドウが開く
  5. ルールの種類から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択

②WEEKEND関数で曜日を指定

新しい書式ルールウィンドウには、ルールの内容を設定できる部分があるため、そこに「=WEEKDAY(B3)=1」と入力しましょう。

WEEKDAY関数では、日曜日が「1」、月曜日が「2」という風に、「7」の土曜日まで番号が割り振られています。「=WEEKDAY(B3)=1」というのは、B3セルが「1」の日曜日に該当することを表しています。

③フォントやセルの色を変える

最後に、「書式」から色を設定します。

「2023/10/01(日)」は日曜日であるため、赤を選択しましょう。
フォントを選べば文字だけ色を変えられますし、塗りつぶしでセル自体の色を変えるということもできます。そして、「OK」を押したら、他の日曜日も赤くなっているはずです。

同じ方法を用いれば、他の曜日の色も変えられます。
B2セルに「2023/09/30(土)」を入れる場合は、「=WEEKDAY(B2)=7」を入力し、青を選んでください。

エクセルの機能を使いこなして効率的に曜日表示を

エクセルでは、ひとつひとつ曜日をタイピングで打ち込むということも、不可能ではありません。ただ、それではとても非効率です。

エクセルを使うのであれば、効率的な方法で曜日を表示させるようにしましょう。
どの方法も決して難しくはないので、簡単に曜日を表示できるようになるはずです。

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