【2026】イラストレーターの求人動向は?在宅・未経験・年収相場や怪しい求人の見抜き方も解説

画像生成AIの急速な進化、NFT市場の登場により、クリエイティブ業界の構造は大きく変わりつつあります。こうした変化の中で、「イラストレーターの仕事はどうなる?」「実際のところ求人はある?」と気になる方もいるでしょう。

この記事では、最新のイラストレーター求人の動向をはじめ、在宅や未経験のイラストレーターの求人、年収相場、怪しい求人の見分け方までわかりやすく解説します。イラストレーターとしてキャリアを築きたい方はぜひ参考にしてください。

そもそもイラストレーターとは?

そもそもイラストレーターとは?

イラストレーターとは、依頼主のニーズに合わせて「視覚的な表現」を提供するプロフェッショナルです。書籍、広告、Web、ゲーム、キャラクターグッズなど活躍の場は幅広く、「伝えたいメッセージを絵として正しく届けること」が最大の役割です。

画家との違いは「創作の出発点」

イラストレーターと画家は似ているようで、実は創作のスタート地点が違います

  • イラストレーター:依頼主の目的や要望に沿って制作する
  • 画家:「描きたい」という内的動機から創作する

近年はイラストレーターがオリジナル作品を販売したり、画家が依頼を受けたりと、境界線は徐々に曖昧になっていますが、「依頼ベースで活動する」のであれば、それは「イラストレーター」の定義に当てはまるでしょう。

変化するイラストレーターの役割

現代のデジタル化によって、イラストレーターの働き方は大きく広がりました。画像生成AIの普及で「スキルがなくてもデザインできる時代」になり、さらにNFT(非代替性トークン)の登場により、次のような新しいチャンスが生まれています。

  • デジタル作品が資産として売買できる
  • 高額取引が行われる市場でチャレンジできる
  • ロイヤリティ(2次販売で作家に再び収益が入る)が得られる

こうした変化により、現代のイラストレーターは「依頼されたものを描く」だけではなく、NFTを活用するデジタルアーティストとして活躍するという新しい側面を持ちはじめています。

デジタルデザインスキルを短期で習得しよう!

このNFT市場に魅力を感じた方も多いでしょう。しかし、いざ「デジタルでイラストを描こう」と思っても、「デザインソフトの使い方がわからない」という方もいると思います。

Illustrator基礎セミナーは、人気のイラストツール・Illustratorの操作を短期で効率的に学べます。実践的カリキュラムで学習するので、現場での実務力アップを目指す方にもおすすめです。

NFTについては以下の記事で解説しています。はじめ方や稼ぎ方など、利用前に知っておきたい情報も網羅しているので、NFTに興味がある方はぜひ参考にしてください。

【2025】NFTとは?稼ぎ方・始め方をわかりやすく解説!メルカリでの活用事例も紹介

イラストレーターの求人動向と労働条件

イラストレーターの求人動向と労働条件

デジタル化が進み、コンテンツ産業が広がる中、イラストレーターの求人も増えつつあります。ただし、その内容は一般的な会社員の求人とは大きく異なり、独自の市場構造を持っています。

ここでは、厚生労働省「Job-Tag」の統計をもとに、現在のイラストレーター求人動向を見てみましょう。

就業実態と市場規模

まず、イラストレーターの就業実態と市場規模をお伝えします。

  • 就業者数(全国):47,320人
  • 就業形態:フリーランス:88.7%、正規雇用:7.5%

この数字から分かるように、イラストレーターは就業者数自体が比較的少なく、その中でも雇用される人は圧倒的少数(7.5%)で、多くは個人で案件を請け負っていることがわかります。

この実態から、求人は正社員募集ではなく、業務委託・プロジェクト単位の求人が主であることも見えてきました。

働く場所・労働環境

イラストレーターの就業場所の多くは、自宅や個人スタジオです。発注元となるクライアントは、広告会社、制作会社、ゲーム企業などが中心で、これらの企業は都市部に集中しています。

収入や忙しさは、個人差が非常に大きいですが、デジタル化やさまざまな媒体の増加に伴い、イラスト自体の需要は安定して伸び続けています。

賃金・年齢・労働時間

続いて、イラストレーターに関する年収、年齢、労働時間の全国平均データを見てみましょう。

  • 年収:453万円
  • 平均年齢:36.8歳
  • 月平均労働時間:170時間
  • 1時間あたり賃金:2,097円(一般労働者)、1,571円(短時間労働者)

求人市場は非常に狭い

雇用を前提としたイラストレーターの求人は、全国的に極めて少ない状況です。令和6年度のハローワーク求人統計(全国平均)では、次のような結果が出ています。

  • 求人賃金(月給):23.5万円(前年比+1.0万円)
  • 有効求人倍率:0.06倍

また、厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査(一般労働者)」によると、全国平均賃金は1ヶ月当たり33.4万円でした。これと比較すると、月給23.5万円のイラストレーター求人は、平均よりやや低い水準であることがわかります。

さらに、有効求人倍率0.06倍という数字からは、求職者1人に対し求人がほとんど存在しないほど、雇用枠が狭い職種であることが明らかになりました。

参照:イラストレーター – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

東京都23区内のイラストレーター関連求人の内訳

東京都23区内のイラストレーター関連求人の内訳

続いて、東京都23区内のイラストレーター関連の求人の内訳を見てみましょう。今回は、求人ボックス(調査日:2025年12月8日)を参照しています。

東京都23区内のイラストレーター関連求人は正社員が最多

東京都23区内のイラストレーターの求人は、正社員が圧倒的多数を占めていました。では、具体的な内訳を見てみましょう。

  • 総求人数(全体):14,178件
  • 正社員:12,672件
  • アルバイト・パート:335件
  • 派遣社員:678件
  • 契約・臨時・期間社員:302件
  • 業務委託:373件
  • 新卒・インターン:105件

このうち、未経験者を対象とした求人数は11,957件、在宅可能な求人数は6,560件でした。

統計データと求人情報のギャップ

まず、求人データの内訳から、正社員と業務委託数を割合で見てみましょう。

  • 正社員:89.4%
  • 業務委託(フリーランス向け):2.6%

このように、求人は正社員が中心です。しかし、厚生労働省「Job-Tag」の統計では、イラストレーターの88.7%がフリーランスでした。ここから、

  • イラストレーターの求人の大半は正社員
  • 現場のイラストレーターはフリーランスが多数

のように、求人と現場の構造がまったく一致していない事実が浮かび上がってきました。つまり、求人情報だけではイラストレーターの働き方の現実は見えないのです。

都市部と地方で異なる求人状況

このギャップが大きくなる背景の一つは、地域による求人の偏りです。イラストレーターの求人は、都市と地方で数が全然違います。しかも、正社員数の割合も、

  • 東京23区:約89.4%(正社員数 12,672件、総求人数14,178件)
  • 鹿児島県:約35.7%(正社員数51件、総求人数143件)

と大きく異なります。これは、クリエイティブ企業自体が都市部に集中しているためです。つまり、今回の調査は東京が対象なので、正社員求人の割合が実際より高く見えている側面もあるのです。

このように、地域差によって求人数や内容は変わるものの、やはり知っておきたいのは、イラストレーターは「フリーランス」が主であるという事実です。求人はあくまで求人であり、現場の働き手の数に比例しないことを心得ておきましょう。

参照:イラストレーターの転職・求人情報 – 東京23区|求人ボックスイラストレーターの仕事・求人 – 鹿児島県|求人ボックス

以下の記事は、個人で活躍する人気のイラストレーターを多数紹介しています。現在人気のイラストを知りたい方もぜひ参考にしてください。

【2025】イラストレーター人気ランキング15選!ラノベ系からアニメ系まで幅広く紹介

東京都23区内のイラストレーター最新求人情報

続いて、同じく東京23区内のイラストレーターの最新求人情報をお伝えしましょう。

イラストレーターの最新求人一覧

では、前項で分析に用いたのと同じ条件(調査日:2025年12月8日)でリサーチしたイラストレーターの求人をご紹介しましょう。

以下の表は、新しい順の9社の雇用条件、月収(年収を概算で月給換算したものを含む)、未経験、および在宅の可否についてまとめています。

企業名 雇用条件 月収 未経験 在宅
株式会社ペンズ 正社員 208,420円~ なし
ポノス株式会社 正社員 33.3万~66.6万円 不可 あり
株式会社Cygames 正社員 33.3万円~ 不可 あり
イラスト・マンガ教室egaco 正社員/アルバイト 235,000円~ 不可 なし
株式会社サイバード 正社員 29万円~ あり
ボールドライト株式会社 正社員 33.3万~45.8万円 なし
株式会社f4samurai 正社員 32.5万円~ あり
株式会社スタッフサービス 正社員 235,000円~ あり
ZigZaGame株式会社 正社員 29.1万~83.3万円 なし

参照:イラストレーターの転職・求人情報 – 東京23区|求人ボックス

株式会社Cygamesの求人内容

続いて、上記の中から株式会社Cygamesの求人内容を詳しく見ていきます。

株式会社Cygamesでは、ゲーム内キャラクターの設定や原案作成を担当するイラストレーターを募集しています。詳しい求人の募集要項は以下をご参照ください。

項目 内容
求人職種 イラストレーター(キャラクター設定・原案作成)
主な業務 プランナーやデザイナーと連携して2Dイラストや絵コンテを制作
主な必要スキル Photoshop・Illustratorによるデータ管理・加工
求める人物像 コミュニケーション力、制作への高いモチベーション
給与 年収400万〜1,000万円、月収換算約33.3万円~83.3万円
待遇 半期業績インセンティブ、家賃補助(正社員対象)など
勤務地 渋谷(在宅勤務に関する記載なし)
労働環境 夜勤可能性あり、月平均残業18時間

参照:株式会社Cygames

即戦力になるためには「Photoshop・Illustrator」が必須

株式会社Cygamesを含む多くのイラストレーターの求人では、「Photoshop・Illustrator」が必須スキルとして明記されています。イラストレーターの求人は学歴不問が多い分、こうした実務スキルが重視される傾向が目立っています。

もし「独学では不安」「操作に自信がない」という方がいれば、短期集中型セミナーで効率よくスキルを習得しましょう。即戦力として活躍できる準備を整えておけば、応募時のアピール力が高まり、スムーズに業務へ適応できます。

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怪しいイラストレーターの求人の見抜き方

怪しいイラストレーターの求人の見抜き方

イラストレーターの求人は、在宅可、服装・ネイル自由など魅力的な条件が多い一方、中にはブラック企業や不自然な求人も紛れています。ここでは、危険な求人を見抜くためのポイントを3つの視点で解説します。

  1. 採用ハードルが異常に低い
  2. 待遇や企業情報を明示していない
  3. 求人掲載の仕方に違和感がある

①採用ハードルが異常に低い

イラストレーター求人の中には、人手不足を補うため「とにかく人数を集めたい」という目的で、採用基準を極端に下げている企業もあります。例えば

  • 書類選考なしで全員面接する
  • 面接即日から勤務できる
  • 「90%が未経験」と手軽さをアピールする

といった場合は要注意です。まずは、「なぜ経験やスキルが不問なのか」「なぜいきなり勤務できるのか」と立ち止まり、魅力的な言葉に惑わされずに求人の真偽を見極めましょう。「大量募集」「残業なし」など、極端に良い条件を提示する場合も注意が必要です。

②待遇や企業情報を明示していない

給与などの待遇や、企業に関する重要な情報をきちんと明示していない求人は、入社後に労働条件や環境で後悔するリスクを孕んでいます。例えば、

  • 試用期間の給与が最低賃金を下回っている
  • 賞与や手当の説明があいまい
  • 社歴が5年未満なのに社員数が不明

こうした項目が複数当てはまる求人の場合、働き始めてから「話が違う」といったトラブルを生じやすいです。イラストレーターのように自由度が高い職種だからこそ、待遇面の確認は甘くならないように意識しましょう。

③求人掲載の仕方に違和感がある

求人自体に不自然さがある場合、企業体質に問題がある可能性は高めです。例えば、

  • 企業名を非公開にしている
  • タイトルだけ変えて同じ内容の求人を複数掲載している

といった特徴は、イラストレーターの求人でもよく見られる危険サインです。これは、離職率の高さを隠す、ネットの悪評を避けるために求人を分散させする典型的な手法です。

ダミー求人の可能性も大

さらに、そもそも本気で採用するつもりがない、つまり、人材紹介会社が顧客に案件を紹介する目的の「ダミー求人」というケースもあります。「さっきも同じ内容を見た気がする…」と違和感を抱いた場合、こうしたケースである確率は高いでしょう。

怪しいイラストレーター求人の確認方法

上記のように、不自然なイラストレーター求人を見つけた場合でも、確実に「怪しい」とは断言できません。以下では、怪しいイラストレーターの求人を確認する方法を紹介します。

社会保険の加入者数を調べる

怪しいイラストレーター求人を避ける最も有効な方法は、公的機関で正確な従業員数を確認することです。企業が公表している「社員数」は、アルバイトを含んでいたり、実態のない人数を水増ししている場合があります。

正確な雇用人数を知りたいときは、日本年金機構の「厚生年金保険・健康保険 適用事業所検索システム」で社会保険の加入者数を確認するのが有効です。この際、法人名で出ない場合、法人番号を使って検索しましょう。

企業ホームページを確認する

怪しいイラストレーター求人を避ける方法には、企業のホームページのチェックも挙げられます。一般的に優良企業は、採用活動の一環としてホームページを整備しています。しかし、

  • 見た目だけを巧妙につくり込んだ悪質企業
  • BtoB中心でサイトを更新していない老舗企業

このような場合もあります。そのため、ホームページの印象だけで判断はできませんが、イラストレーター求人を比較する際の重要な参考材料にはなるため、必ず一度はチェックしておきましょう。

イラストレーターの求人についてまとめ

イラストレーターの求人は都心部に集中しており、正社員の募集数は多いものの、実際に現場で活躍する多くはフリーランスという現実があります。つまり、イラストレーターという仕事は「会社員として働く」よりも「業務委託で活動する」スタイルが主流なのです。

そのため、求人情報を見る際も、正社員だけでなくフリーランス求人を含めて比較する視点が重要になります。なお、IllustratorやPhotoshopのスキルは多くの求人で求められるため、イラストレーターを目指す方は、まずはこれらの習得から始めましょう。

【2025】イラストレーターの求人動向は?在宅・未経験・年収相場や怪しい求人の見抜き方も解説
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