「3Dモデリングを始めたいけど、どのソフトを選べばいいのかわからない」「Rhinocerosって聞いたことあるけど、何ができるの?」と悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
Rhinocerosは、建築・工業・ジュエリーなど幅広い分野で活用される高精度な3Dモデリングソフト。特にデザイン面で優れた機能を持っています。
そこで本記事では、Rhinocerosの特徴やできること、他ソフトとの違い、できることやおすすめのセミナーまでをわかりやすく解説します。Rhinoceros 3Dの導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
Rhinoceros 3Dとは?基本概要を解説

Rhinoceros 3Dとは、Robert McNeel&Associates社が開発した高度な3次元モデリングソフトウェアです。最大の魅力は、NURBS技術を用いたフリーフォームサーフェスモデリング能力です。
また、複雑な曲線や曲面を正確に作成・編集できるだけでなく、ポリゴンメッシュ、点群、サブディビジョンサーフェスモデリングにも対応しており、多様なデザインニーズに対応。
Grasshopperというビジュアルプログラミング言語を内蔵し、パラメトリックデザインやジェネラティブデザインを可能にしています。豊富なプラグインやスクリプト機能も魅力で、ユーザーは機能を拡張したり、自動化したりすることができます。
Rhinocerosについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
Rhinoceros 3Dの価格
Rhinocerosで提供されているプランは主に3つです。詳しい価格は表を参照ください。
| プラン | 新規購入(税込) | アップグレード(税込) |
| 商用版 | 187,000円 | 110,000円 |
| 教育版 | 33,000円 | 17,820円 |
| ラボラトリーライセンス | 182,600円 | 99,000円 |
Rhinocerosのライセンスは、買い切り型です。継続的に支払う必要はないため、コストパフォーマンスにも優れています。ただし、Rhinocerosは定期的にアップグレード(新機能の追加や不具合の修正など)をしており、追加費用がかかることも。
アップグレードは強制ではありませんが、追加費用がかかることも覚えておきましょう。なお、ラボラトリーライセンスとは、1ライセンスで30ユーザーまで同時起動可能なプランであり、教育機関向けに提供されています。
Rhinoceros 3Dの主な機能とできること
Rhinoceros 3Dは他の3Dソフトより、デザイン性に優れているのが特徴です。ここでは、主に3つの機能を紹介します。
- 精密な曲面モデリング
- NURBSモデリングの強み
- 多彩なデータ形式に対応
機能①精密な曲面モデリング
Rhinoceros 3Dは、精密な曲面モデリングを可能にする機能が搭載されています。NURBSテクノロジーを基盤とし、複雑な曲線や曲面を高精度で表現できるため、ユーザーは思い描いた形状を正確に再現することができます。
特に、NetworkSrfコマンドを使用することで、デッサンのように直感的に曲面が作成可能。このコマンドは、閉じた曲線群を連続的につなぐ面を生成し、ユーザーが描いた線をそのまま曲面に変換します。
Sweepコマンドでは難しかった細密な曲面の作成が可能となり、デザイナーやエンジニアは自由度の高い作業を行えます。また、プラグインを活用することで、特定の用途に応じた精密なモデリングが可能になります。
機能②NURBSモデリングの強み
NURBSモデリングは、Rhinoceros 3Dの最大の特徴であり強みと言える機能です。NURBSは、数学的アルゴリズムを使用して形状を生成する手法で、非常に滑らかで精密な曲線や曲面を定義することができます。
この技術により、複雑な形状を高精度で表現でき、特にデザイン分野において自由度の高い作業が可能に。
NURBSモデリングの利点は、形状の編集が容易であり、制御点を操作することで曲線や曲面を直感的に調整できることです。また、スケーラビリティに優れており、モデルのサイズを変更しても形状の品質が損なわれません。
建築デザインや工業製品設計など、精密さと柔軟性が求められる分野で重要な機能と言えるでしょう。
機能③多彩なデータ形式に対応
Rhinoceros 3Dは、多彩なデータ形式に対応しており、他のソフトウェアとの高い互換性を実現しています。Rhinocerosが対応しているファイル形式は以下のとおりです。
- .3dm(独自ファイル形式)
- AutoCADの.dwgや.dxf
- SketchUpの.skp
- SOLIDWORKSの.sldprt、
- 3D Studioの.3ds
上記のソフトとファイル形式は一般的な3DCADおよびCGソフトウェアのインポート・エクスポートできます。また、幅広い互換性により、異なるソフトウェア間でのデータ交換が容易になり、クライアントとの連携もスムーズに行えるでしょう。
多彩なデータ形式に対応していることで、Rhinoceros 3Dをワークフロー全体で柔軟に活用することを可能にし、設計プロセスの効率化を実現しています。
以下の記事では、Rhinocerosを使い方を詳しく解説しています。使用できる機能についてより理解できるため、ぜひあわせてご覧ください。
Rhinoceros 3Dと他3Dモデリングソフトとの違い

ここでは、Rhinoceros 3Dと他モデリングソフトの違いについて解説します。比較するソフトは以下の2つです。
| ソフト名 | 価格 | モデリング手法 | レンダリング |
| Rhinoceros |
|
NURBSベースのフリーフォーム曲面モデリング | 基本機能+プラグイン拡張 |
| Autodesk Fusion |
|
パラメトリック/サーフェス/メッシュ統合モデリング | 物理ベースレンダリングエンジン搭載 |
| Blender | 無料 | ポリゴンメッシュ中心 | Cycles/Eeveeレンダーエンジン標準搭載 |
Autodesk Fusion
Rhinoceros 3DはNURBSモデリングを中核とし、複雑な曲面形状の作成に特化しています。建築家が曲面屋根を設計する際、Grasshopperでパラメトリック制御しながら数学的に正確な曲面を生成できる点が特徴です。
一方Autodesk Fusionは、CAD/CAM/CAE機能を統合したクラウドプラットフォームで、機械部品の応力解析からCNC加工用ツールパス生成まで一貫して処理できます。
3Dプリンタ用データ作成では、Rhinoが曲面精度を重視するジュエリーデザイン向け、Autodesk Fusionが機能性検証が必要なプロトタイピング向けと言えます。
Blender
Rhinoの強みは製造用データ作成にあります。3Dプリント用モデル作成時、0.01mm単位の寸法精度が要求される歯科矯正器具の設計など、数学的に正確な曲面が必要な場面で活用されます。
一方、Blenderはサブディビジョンサーフェスを用いた有機的形状のモデリングに優れ、ゲームキャラクターの質感表現やアニメーションレンダリングに適しています。
自動車デザイン分野では、Rhinoで精密な曲面モデルを作成後、Blenderでマテリアル設定してビジュアライゼーションを行う併用例が見られます。ただし、Blenderはオープンソースのソフトで無料で使用できるため「コストをかけたくない」という方には、おすすめです。
Rhinoceros 3Dはどんな人や業界に向いている?

Rhinoceros 3Dは「どんな人に向いている?」「使用できる業界は?」と考える方もいるでしょう。そこで、使用できる代表的な業界を2つ紹介します。
- 建築・インテリアデザイナー
- プロダクト・工業デザイナー
業界①建築・インテリアデザイナー
Rhinoceros 3Dは、建築・インテリアデザイナーにおすすめのツール。高度なNURBSモデリング機能により、複雑な曲面や有機的な形状を持つ建築物やインテリア要素を正確に表現できます。
例えば、フィンランドの「カタヤノカン ライトゥリ」の設計では、Rhinocerosを活用して7,600mのトウヒ材を使用した複雑な二重ファサードを精密にモデリングしました。建築家は、Grasshopperプラグインを使用してパラメトリックデザインを実現し、環境条件や構造的要件に応じて設計を動的に調整できます。
また、Rhinocerosの高精度な3Dモデルから、1,252個の部品製造図面と1,740個の要素アセンブリ図面を作成できるなど、設計から施工までの一貫したワークフローを支援。マテリアルやテクスチャの設定、照明シミュレーション、カメラアングルの調整など、リアルな空間表現を可能にする機能が充実しているのは魅力と言えるでしょう。
業界②プロダクト・工業デザイナー
プロダクト・工業デザイナーにもおすすめのソフトです。例えば、自動車のボディパネルや家電製品の筐体など、滑らかな曲線を多用する製品設計に適しています。Rhinocerosの特徴である精密なサーフェスモデリングは、製造工程での正確性が求められる工業製品の設計で特に有効。
また、Grasshopperプラグインを使用することで、パラメトリックデザインが可能となり、製品の形状や機能を数値的に制御しながら、効率的に多数のバリエーションを生成できます。
さらに、Rhinocerosは50種類以上のファイル形式に対応しているため、他のCADソフトウェアやCAMシステムとのデータ互換性が高く、設計から製造までのシームレスな連携を実現。プロトタイピングや3Dプリンティングにも対応しており、デザインの検証や製品開発のスピードアップに貢献します。
Rhinoceros 3Dを学ぶならセミナーの受講がおすすめ
「Rhinoceros基礎セミナー」は、3DCADソフトウェア「Rhinoceros」の初心者から実務レベルまでのスキルを、わずか2日間で習得できる短期集中型の講座です。初心者でも安心して学べるよう、基礎から応用操作までを網羅しています。2日間で学習できる内容は以下の表を参照ください。
| 学習内容 | |
| 1日目 |
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| 2日目 |
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受講形式は、東京での会場受講、ライブウェビナー、eラーニングから選択可能で、各自の学習スタイルや都合に合わせて柔軟に受講できます。特にeラーニングは、申し込み後1年間いつでも視聴可能で、会場受講と同等の内容を自分のペースで学べます。
また、受講者にはオリジナル教材「Rhinoceros完全攻略セミナーガイド」がPDFで提供され、復習や参考書として活用できます。
Rhinoceros基礎セミナーの口コミ・レビュー紹介
オンライン受講でしたが、時間・難易度・テンポ共にちょうど良くとても楽しいセミナーでした!質問にも快くご回答いただき大変安心できるオンライン講座だと思いました。
申込み当初は、Rhinocerosを2日間でマスターするのは難しいと思いましたが、説明がとても丁寧でわかりやすかったです。おかげさまで応用機能も完璧です。
Rhinoceros 3Dについてのまとめ
Rhinoceros 3Dは、高精度なNURBSモデリングをベースに、建築・インテリア・プロダクトデザインなど幅広い分野で活用される3Dモデリングソフトです。主に以下3つの機能が魅力です。
- 複雑な曲面を直感的かつ正確に表現できる機能性
- 多様なファイル形式との互換性
- パラメトリックデザイン対応
Rhinocerosはプロの現場に求められる性能を備えています。導入を検討中の方は、ぜひ本記事を参考に、Rhinoceros 3Dの導入を検討してみてください。