近年では、専用のゴーグルを使用すれば、家庭でも本格的なVR体験ができるようになりました。本記事では、パソコンでVRゲームが楽しめるプラットフォームである「SteamVR」について紹介します。
インストール方法から対応するゴーグル、おすすめのゲームまで解説しているので、これからSteamVRを始めてみたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
SteamVRとは
SteamVRは、アメリカのゲーム開発会社であるValve社が提供するPC向けゲーム配信プラットフォーム「Steam」のVR対応版です。
SteamVRを利用すればVRに対応したゲームを購入でき、VRヘッドセットなどの機器を使って自宅でVRゲームを楽しめます。
SteamVRには多様なVRコンテンツが揃っており、臨場感あふれる本格的なゲーム体験ができます。
VRを快適に遊ぶための推奨スペックは?
VRを快適に遊ぶためのスペックは、HMDやソフトによって異なります。しかし、以下のスペックであれば、ある程度快適にVRを楽しめるでしょう。
| 項目 | スペック |
| OS | Windows10以上 |
| CPU | Core i5 4590、もしくはRyzen 5 1500X以上 |
| グラフィックボード | NVIDIA® Geforce RTX™ 3060、もしくはAMD Radeon™ RX 6000シリーズ以上 |
| メモリ | 32GB以上 |
余裕を持ったスペックのパソコンを選択することで、多くのVRタイトルを快適に遊べます。
また、VRゲームを自作したい場合は、ゲームエンジンを使いこなす必要があります。Unity基礎セミナーでは、VRゲームの開発に対応しているUnityの使い方を一から学べます。実際にゲーム開発の手順も学べるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
SteamVRの購入方法
Steamで実際にVRを購入する際は、以下の手順を踏む必要があります。
- Steamのアカウントを作成する
- Steamをインストールする
- ゲームを購入する
これらの手順について見ていきましょう。
①Steamのアカウントを作成する
Steamのゲームを購入するには、Steamアカウントが必要です。Steamの公式サイトにアクセスし、ページ右上にある「ログイン」から「アカウントを作成」をクリックしましょう。

アカウントの作成画面では、登録したいメードアドレスを入力し、居住区を選択してください。

最後にプライバシーポリシーの同意にチェックを入れたら「続行」ボタンをクリックします。
すると、「登録したメールアドレスを確認し、アカウントの設定を終了してください。」と表示されるので、受信メールを開き、「メールアドレスを確認する」をクリックしましょう。

「メールアドレスが確認されました」と表示されたら、元の画面がアカウント作成ページに切り替わります。Steamアカウント名とパスワードを任意で入力し、「完了」をクリックするとSteamアカウントが作成されます。

作成後は、Steamアカウントにログインしておきましょう。
②Steamをインストールする
購入したゲームを一元で管理するためには、Steamアプリをインストールする必要があります。公式サイト上部にある「Steamをインストール」をクリックしましょう。

ページが遷移したら、再度「Steamをインストール」ボタンをクリックしてください。

続いて、ダウンロードされたセットアップを開きます。
ユーザーアカウント制御が開く場合は、「はい」をクリックしてください。セットアップのウィンドウが立ち上がったら「次へ」をクリックします。

次に、使用する言語が「日本語」になっていることを確認して、再度「次へ」をクリックしましょう。

インストールしたいフォルダを選択して「インストール」をクリックすると「Steamセットアップウィザードは完了しました。」のウィンドウが開くので、「完了」ボタンをクリックしたらSteamアプリのインストールは完了です。

③ゲームを購入する
Steamアカウントの作成とアプリのインストールが完了したら、VRゲームの購入に移ります。Steamのトップページ上部にある「カテゴリー」メニューから「VRタイトル」を選択しましょう。
一覧から購入したいタイトルを見つけたら、ゲームページを開き「カートに入れる」をクリックします。

カートの画面へ進んだら、「自分のアカウント用」が選ばれていることを確認し、「支払に進む」ボタンをクリックしてください。

次に支払い方法を選択し、必要な情報を入力して決済を完了させましょう。

購入が完了すると、「コンテンツをインストール」のリンクが表示されるので、そのリンクをクリックすればインストールが開始されます。
インストールが完了すればVRゲームをプレイできるようになります。
利用可能な支払い方法
SteamVRでは、以下の画像にあるように、さまざまな支払方法に対応しています。

クレジットカードや電子マネー、コンビニ払いなど、自分に合った方法を選択できます。
SteamVR対応のおすすめゴーグル3選
以下はSteamVRに対応しているおすすめのゴーグルです。
- Valve Index
- VIVE Pro2
- MetaQuest2
ゴーグルによって、それぞれ特色は異なります。これらのゴーグルの特徴について見ていきましょう。
①Valve Index

引用:Valve Index
Valve Indexは、Steamを提供しているValve社から発売されているVRゴーグルです。高精細の解像度と滑らかなリフレッシュレートを兼ね備えており、VRゲームをよりリアルに楽しめます。
また、コントローラーを握らなくてもよい設計になっているため、指の動きもVR空間に反映できるのも特徴です。
②VIVE Pro2

引用:VIVE Pro2
VIVE Pro2は、HTC社とValve社との共同開発で生まれたVRゴーグルです。SteamVRと相性が良く、初期のタイトル以外はほぼ遊べるのが特徴です。
また、ディスプレイ性能にも優れているため、本格的にVRを楽しみたい方や、画質にこだわりたい方に適しています。
③MetaQuest3

引用:MetaQuest3
MetaQuest3は、Reality Labsが開発したゴーグルで、前面に3つのセンサーが搭載されたデザインが特徴です。
左右のカメラでカラー映像を取り込んでおり、中央のカメラでゴーグルをつけたままでも周辺環境と相互作用できるようにしています。これにより、部屋の中でも、よりリアルで没入感のある体験が可能です。
また、VRゴーグルがあれば、ゲームだけでなくYouTubeの動画もリアルに楽しめます。以下の記事では、YouTubeのVR動画を見る方法や、おすすめの動画について紹介しています。ぜひこちらもあわせてご覧ください。
SteamVRのおすすめゲーム(無料あり)
SteamVRで遊べるおすすめのゲームは以下のとおりです。
- Beat Saber
- VRChat(無料)
- Blade and Sorcery
- Among Us VR
これらのVRゲームの特徴について見ていきましょう。
①Beat Saber

引用:Beat Saber
Beat Saberは、音楽に合わせて左右の光る剣でブロックを斬っていくリズムゲームです。手や腕を大きく動かしてプレイするため、家でも運動しながら楽しめます。
マルチプレイヤーモードも搭載されており、1曲最大5人まで同時にプレイ可能です。ルールも直感的でわかりやすいので、初めてVRゲームを遊ぶ方におすすめです。
②VRChat

引用:VRChat
VRChatは、自分のアバターを使って世界中のユーザーと自由に交流できる無料のソーシャルVRプラットフォームです。
チャットやボイスでの会話はもちろん、ユーザーが作ったワールドを探索したり、イベントに参加したりと、さまざまな楽しみ方ができます。
一人でも、友達と一緒でも長く楽しめる作品です。
③Blade and Sorcery

Blade and Sorceryは、剣や魔法を使ってリアルな近接戦闘が楽しめるアクションゲームです。物理演算を活かした戦闘が特徴で、敵との距離感や武器の選択が勝敗を左右します。
プレイヤーの動きがそのまま武器に反映されるため、ゲームを超えた臨場感を味わえるのも特徴です。VRアクションが好きな方や、リアルな戦闘を体験したい方におすすめです。
④Among Us VR

引用:Among Us VR
Among Us VRは、人気のマルチプレイヤーゲーム「Among Us」をVRで体験できるタイトルです。プレイヤーは宇宙船の乗組員としてタスクをこなす一方で、紛れ込んだインポスターの正体を見破る必要があります。
VRならではの視点で、よりスリリングな駆け引きや緊張感を味わえるのが特徴です。
VRゲームを開発するならUnityがおすすめ!
VRゲームの開発には、Unityがおすすめです。Unityは、直感的な操作と高い自由度を兼ね備えたゲームエンジンで、2D・3D問わず多くのゲームやアプリに使われています。
VRの開発にも対応しており、VR開発用のテンプレートを使えば、初心者でもすぐにVRの空間や操作を体験できるプロジェクトを立ち上げられます。
UnityでVRのテンプレートを立ち上げる方法は以下のとおりです。
- Unity Hubを立ち上げる
- プロジェクトメニューの画面右上にある「新しいプロジェクト」を選択する

- 「VR」のテンプレートを選択する

- プロジェクト名と保存場所を設定して「プロジェクトを作成」をクリックする
また、Unityの基本的な使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。Unityを使ったVR開発に興味のある方は、ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください。
Unityのスキルを効率的に身につけるなら

Unityは専門性の高いゲームエンジンであるため、スキルを習得する際は、講座を活用して効率的に学ぶのがおすすめです。
Unity基礎セミナーでは、Unityの使い方を一から学べるため、初心者でも体系的に学習を進められます。
また、講座内で以下のようなゲーム制作を行うので、実践的なスキルも身につきます。
- サイコロゲーム
- ダンジョン探索ゲーム
- ホラーゲーム
- FPS
- RPG
Unityの学習を始めたいと考えている方は、ぜひUnity基礎セミナーをチェックしてみてください。
セミナー名 Unity基礎セミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 41,800円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング
SteamVRについてのまとめ
今回は、SteamVRの概要やインストール方法、推奨スペックなどについて紹介しました。SteamVRは対応するVR機器と組み合わせることで、自宅にいながら本格的なVRゲーム体験ができるプラットフォームです。
快適に楽しむためには、ある程度のPCスペックが必要ですが、事前に準備を整えておくことでスムーズにプレイできます。これからVRゲームを始めたい方は、ぜひSteamVRの導入を検討してみてください。