エクセルの日付入力を自動化するスマートな方法!応用テクニックも解説

「エクセルの日付入力、毎回手間だな」、「もっと楽に、自動化したいな」と感じている方は少なくないはずです。

実は、エクセルには日付を自動で入力するためのスマートな方法が存在します。
日付の入力は一見単純な作業に見えますが、同じ作業の繰り返しからくる単調さや、ケアレスミスを防ぐためにも、自動化の方法を知っておくのは大切です。その方法を使えば、日付入力にかかる時間を大幅に削減し、別の大切な作業に専念できるでしょう。

この記事では、エクセルの日付入力を自動化するための具体的な方法を、初心者の方でも理解しやすいように丁寧に解説します。
エクセル操作をもっとスマートに行いたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

エクセルの自動日付入力の基本方法

エクセルの自動日付入力の基本方法

エクセルを使って日付を自動入力する方法は、主に3つあります。

  1. TODAY関数とNOW関数を使って自動日付入力
  2. 自動更新される日付の入力
  3. セルの書式設定を使って自動日付入力

1つずつ解説していきます。

日付自動入力方法①TODAY関数とNOW関数を使った自動日付入力方法

ここでは、TODAY関数とNOW関数を使った自動入力について説明します。

TODAY関数

TODAY関数はその名の通り、今日の日付を自動で入力する関数です。
以下を入力するだけで今日の日付が表示されるしくみです。

=TODAY()

この関数の特徴は、日付のみ表示してくれる点です。
また、エクセルを開くたびに日付が自動的に更新されるため、最新の日付を表示できます。

today関数

NOW関数

一方、NOW関数は現在の日付と時間を表示する関数です。
以下を入力すると現在の日付と時間が表示されます。

=NOW()

TODAY関数と同様に、エクセルを開くたびに日付と時間が自動的に更新されます。

Now関数

日付自動入力方法②自動更新される日付の入力方法

エクセルを使って日付を自動で更新する方法は、簡単です。
結論から言うと、エクセルの日付自動更新の方法は主に2つあります。

1つ目は、エクセルの特殊な関数を使う方法で、2つ目はセルの書式設定を利用する方法です。
2つの方法を実践すれば、毎日手動で日付を入力する手間を省き、より重要な作業に集中できます。

1つ目の方法は、特殊な関数を使う方法です。
これは、先程解説したTODAY関数やNOW関数のため省略します。

2つ目の方法は、セルの書式設定を利用する方法です。
これは、日付が入力されたセルの書式を特定の形式に設定し、その形式に従って日付が自動的に更新されます。

具体的な方法は、以下のどちらかをすればOKです。

「日付」カテゴリーを選択
「その他の表示形式」をクリックして、好きな日付の形式を選択

自動更新される日付の挿入方法

自動更新される日付の挿入方法

以上の2つの方法を活用すれば、エクセルで日付の自動更新ができます。
結果として日付の入力作業が不要となり、作業効率はアップします。
ぜひ試してみてください。

日付自動入力方法③セルの書式設定を使った自動日付入力方法

セルの書式設定を利用する方法は、以下のどちらかを行うだけです。

右クリック
Ctrl+1で日付の書式を選択

ここでは「yyyy/mm/dd」や「yyyy年mm月dd日」など、自分が必要とする日付の形式を選択します。

そして、セルに日付を入力すると、選択した書式に従って日付が表示されます。
ここまでがエクセルで日付を自動入力する基本的な方法です。
上記の方法をマスターすれば、エクセルの日付入力作業をより効率的にできます。

セルの書式設定を利用した日付入力方法

セルの書式設定を利用した日付入力方法

エクセルの日付入力や応用テクニックを知りたい人は、下記の記事も参考にしてください。

エクセルで日付を入力するには?自動表示や曜日の表示、応用技術を紹介

日付と一緒に曜日も自動入力する方法

次に、日付と一緒に曜日も自動入力する方法について説明します。

日付から自動的に曜日を入力する方法

エクセルには、日付〜曜日を自動的に算出する関数があります。
これを「WEEKDAY」関数と呼びます。

以下を入力すると、指定された日付の曜日を数字で表示します。

=WEEKDAY(日付)

例えば、日曜日が1、月曜日が2、…、土曜日が7といった具合です。

ただし、このままでは曜日を数字で表示するだけなので、「CHOOSE」関数を組み合わせて以下を入力すると、曜日が表示されます。

=CHOOSE(WEEKDAY(日付),”日”,”月”,”火”,”水”,”木”,”金”,”土”)

試しに記事執筆時(2024年2月20日/火)を自動で表示しました。
正しく火曜日と表示されているのがわかります。

日付から自動的に曜日を入力する方法

曜日入力の自動化のためのエクセル関数

これらの関数を使用することで、日付と一緒に曜日も自動で入力できます。
これにより、スケジュール表やカレンダー作成など、日付と曜日を同時に表示する場合も、手間をかけずに簡単に作成できるのがメリットです。

曜日入力の自動化のためのエクセル関数

エクセルでの曜日自動入力の注意点

ただし、エクセルで曜日を自動入力する際の注意点が一つあります。
それは、曜日の自動入力は日付が入力されているセルに対して行うという点です。
日付が入力されていないセルに対して曜日の自動入力を行うと、正確な曜日が表示されません。

曜日自動入力をする場合は、必ず日付が入力されているセルを選択してください。
ここまでがエクセルで日付を自動入力する基本方法&日付と一緒に曜日も自動入力する方法について説明しました。

上記の方法を活用すれば、エクセルをより効率的に使用できます。
少しでも気になった人は、ぜひ試してみてください。

エクセルの自動日付入力を固定化する方法

エクセルで日付の自動入力を行う際、TODAY関数やNOW関数を使うと日付が自動的に更新されます。しかし、ある特定の日付を固定化したい場合もあるでしょう。

  • TODAY関数で挿入した日付の固定化方法
  • 固定化した日付の利用シーン

上記2つの方法について解説します。

TODAY関数で挿入した日付の固定化方法

TODAY関数で挿入した日付を固定化する方法は容易です。

  1. 自動入力したセルをドラック
  2. コピー(Ctrl+C)と貼り付け(Ctrl+V)で、セルをそのまま上書き

【Ctrl+C&Ctrl+Vしたときのエクセル画面】

Ctrl+C&Ctrl+Vしたときのエクセル画面

【再表示したときのエクセル画面】

再表示したときのエクセル画面

これにより、TODAY関数で自動入力されていた日付が固定化し、エクセルを閉じても日付は変わりません。

「自分でエクセルを習得するのは大変」といった人は、以下のエクセル講座に参加しましょう。

固定化した日付の利用シーン

こうした日付の固定化は、特定の日付を記録したい場合や、日付の更新を防ぎたい場合に便利です。

例えば、ある作業が完了した日付を記録したい場合や、特定の日付を基準にした計算を行いたい場合などに使用できます。

エクセルで日付入力の自動化など基礎スキルを学ぶなら

エクセルを使ううえで、日付の入力を効率化する方法を知っておくと、日々の作業が格段にスムーズになります。たとえば「今日の日付を自動で入力する」「特定の条件で日付を変える」などの設定は、基本でありながら実務で非常に役立ちます。

Excel基礎セミナー講習では、日付入力を含めた基本操作を体系的に学べます。基礎だけでなく、実務でよく使われる応用テクニックも習得できるため、初心者からステップアップを目指す方に最適です。

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初心者でも短期間で使いこなせるようになるカリキュラムが用意されていますので、ぜひ受講を検討してみてください。

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エクセルの自動日付入力の応用テクニック

エクセルの自動日付入力の応用テクニック

エクセルの自動日付入力の応用テクニックは、主に3つあります。

  • 連続する日付データの自動入力
  • 自動更新できるカレンダーの作り方
  • 曜日と祝日の色分け表示方法

1つずつ解説します。

エクセルの自動日付入力応用テクニック1.連続する日付データの自動入力

エクセルでは、連続する日付データを自動で入力できます。

  1. 一つ目のセルにスタート日を入力
  2. そのセルの右下角をドラッグして下に引き伸ばす
  3. 開始日から連続する日付が自動で入力

【曜日からセルを下に引き伸ばしたときの画像】

曜日からセルを下に引き伸ばしたときの画像

エクセルの自動日付入力応用テクニック2.自動更新できるカレンダーの作り方

エクセルを使って自動更新できるカレンダーを作る方法もあります。

  1. カレンダーのスタート日をTODAY関数で設定
  2. その下のセルに「=スタート日(下の写真ではA3セル)+1」を入力し、日付を1日ずつ増やす
  3. これをカレンダーの範囲に合わせて繰り返す

これで自動更新できるカレンダーが完成です。

【曜日(A3)から+1日した簡易的なカレンダー】

曜日(A3)から+1日した簡易的なカレンダー

エクセルの自動日付入力応用テクニック3.曜日と祝日の色分け表示方法

エクセルの条件付き書式機能を使うと、曜日や祝日を色分けして表示できます。
曜日を色分けする場合は、

  1. WEEKDAY関数(=WEEKDAY(A3)=1)を使って曜日を求める
  2. 条件付き書式の「新しいルール(N)」を設定

祝日を色分けする場合は、祝日のリストを作成し、そのリストを基に条件付き書式を設定してください。

【条件付き書式の設定前】

条件付き書式の設定前

【WEEKDAY関数を利用し、日曜日だけ色が付きました】

WEEKDAY関数を利用し、日曜日だけ色が付きました

エクセルの条件付き書式の使い方や複数指定を知りたい人は、下記の記事も参考にしてください。

【2025】エクセルの条件付き書式の使い方3つ!複数指定やルールの追加方法も解説

エクセルの日付入力自動化 まとめ

以上、エクセルで日付を自動入力する方法とその応用テクニックについて解説しました。
これらの方法を活用すれば、エクセルをより効率的に使用できます。
ぜひ試してみてください。

エクセルで様々な作業をしたい方や、自身のスキルアップにつなげたい方は、ぜひセミナーを受講してエクセルの高度な機能を習得してみてはいかがでしょうか。

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