エクセルでは、クリックによってオンとオフを切り替えられるチェックボックスの挿入が簡単に行えます。チェックボックスを使えば、アンケートの回答やTODOリストの作成などに利用できます。
しかし、作成したチェックボックスの位置調整を手動で行うのはなにかと不便です。わずかなズレが発生したり、一つずつ動かす際に時間がかかったりします。
本記事で、エクセルでチェックボックスセルに埋め込む手順について確認していきましょう。
エクセルでチェックボックスをセルに埋め込むメリット
エクセルでチェックボックスをセルに埋め込むメリットは、主に以下の2つです。
- 均等に配置できる
- 時短につながる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
均等に配置できる
チェックボックスがセルに埋め込む形でなければ、すべて手動で位置の調整を行わなければいけません。そうなると、わずかにズレが生じてしまう可能性があるでしょう。
ズレがあると見た目が悪くなり、違和感のある仕上がりとなってしまいます。セルに直接埋め込むことで、レイアウトの一貫性を保つ効果を期待できます。
デザイン的にも優れたシートを作成するといった点で、均等に配置できる埋め込みを利用するのはメリットといえるでしょう。
時短につながる
表やリストが大規模な場合、チェックボックスを手動で一つずつ指定していては、かなりの時間がかかってしまいます。しかし、埋め込むのであればオートフィルを使いまとめてコピーができるので、大幅な時短につながるでしょう。
また、位置調整の手間が省ける点も、作業時間を短縮できる要因の一つといえます。
エクセルでチェックボックスを挿入する手順
まず、エクセルでチェックボックスはどのような手順で挿入するのかについて見ていきましょう。
1.フォームコントロールからチェックボックスを挿入する
まず、開発タブ内にある「コントロール」グループの「挿入」をクリックしましょう。挿入を開いたら、フォームコントロール内にあるチェックボックスのアイコンをクリックしてください。
挿入から選べるフォームコントロールとActiveXコントロールの違いは以下の表のとおりです。
| フォームコントロール | ActiveXコントロール | |
| 扱えるコントロール |
|
|
| 移動の仕方 | 常に移動が可能。もしくは右クリックで移動可能。 | 開発タブのデザインモードをアクティブにすることで移動が可能。 |
エクセルで開発タブを表示させる方法
また、人によっては開発タブが表示されていないという方もいるでしょう。開発タブはデフォルトでは表示されていないので、ない方は設定を見直す必要があります。
開発タブを表示させる手順は以下のとおりです。
- ファイルタブをクリックする
- 左側のメニューの「その他」から「オプション」をクリックする
- 「リボンのユーザー設定」を開きます、右側のメニューから「開発」の項目にチェックを入れる
上記の手順を踏むことで、表示タブの右側に開発タブが追加されます。
2.シート上でドラッグする
チェックボックスを選択したら、シート上でドラッグしましょう。すると、ボックスとチェック1という文章がドラッグした箇所に挿入されます。
また、エクセルで部署名や役職などの定型データの入力をする際に便利な、リストの扱い方については以下の記事で紹介しています。作業効率を上げたいと考えている方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
エクセルでチェックボックスをセルに埋め込む手順
続いて、エクセルでチェックボックスをセルに埋め込む手順について見ていきます。この方法を使えば、クリックのみで埋め込むことができるので、デザイン面や効率面での恩恵を受けられます。
1.「枠線に合わせる」を設定する
まずは、「エクセルでチェックボックスを挿入する手順」で紹介したやり方に沿って、チェックボックスをシート上に表示させましょう。
作成したチェックボックスの上で右クリックすると、新たに図形の書式というタブが画面上部に追加されます。追加されたタブをクリックしたら、配置の中の「枠線に合わせる」を選択して有効化してください。
2.チェックボックスを埋め込む
再度、開発タブの「挿入」からチェックボックスを呼び出せるアイコンをクリックします。続いて、チェックボックスを埋め込む予定のセルにカーソルを合わせてクリックしましょう。
すると、セルに合わせた形で埋め込むことができます。
エクセルでチェックボックスを埋め込む際のテクニック
エクセルでチェックボックスを埋め込む際に、カーソルの照準が少しずれてしまうと、対象のセルよりも一つずれた箇所に埋め込まれてしまうケースがあります。
そのような場合は、対象のセルを少しドラッグしてからマウスを離すことで、確実に狙ったセルへ埋め込みが可能です。ドラッグした際は、セルの枠にグレーの線が表示されるので、それを目印にしましょう。
また、エクセルでプロジェクトメンバーのスケジュールやタスクの管理をしたいと考えている方は、ガントチャートの作成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、関数や条件付き書式を使って、高度なガントチャートを作成する手順について紹介しています。
エクセルでチェックボックスをセルに一気に埋め込む方法
作成したいアンケートやTODOリストの規模によっては、チェックボックスをすべて手動で埋め込むのにかなりの手間がかかってしまう場合があります。そのような場合は、オートフィルを利用しましょう。
オートフィルは、連続するデータの入力をドラッグのみで簡単に行なえる機能です。オートフィルを使って、チェックボックスをセルにまとめて埋め込む手順について見ていきましょう。
1.チェックボックスを選択する
まず、チェックボックスを埋め込みたい列の中で一番上に位置するセルに、チェックボックスを設置します。
続いて、設置したセルを選択します。このとき、埋め込んだセルに直接クリックをすると、選択ではなくチェックのオンとオフの切り替えが行われてしまうので、ほかのセルを選んだ状態からマウスの十字キーを使って選択しましょう。
2.オートフィルを適用する
選択ができたら、セルの右下にある黒いマークにカーソルを合わせて、そのままチェックボックスを反映させたいセルまでドラッグします。
うまく反映がされない場合は、黒いマークにカーソルを合わせた際に、カーソルが黒い十字マークに変わっているかを確認してください。
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エクセルのチェックボックスでよくある質問
続いて、エクセルのチェックボックス関連でよくある質問について見ていきましょう。
チェックボックスを削除する場合は、対象のチェックボックスをアクティブにしてから、Deleteキーを押しましょう。
また、右クリック時にメニューが開いている場合は、Deleteキーで削除ができません。メニュー以外の箇所をクリックして、開いているメニューを閉じてからDeleteキーを押して削除してください。
作成したチェックボックスは、デフォルトで「チェック1」というテキストが挿入されています。これを変更するには、文字列の上で右クリックして「テキストの編集」を選択しましょう。
すると、テキストの変更や削除ができるようになります。
チェックボックスは、デフォルトではオフの状態になっていますが、チェックボックスを右クリックすることで選択できる「コントロールの書式設定」から変更できます。
専用のダイアログボックスが開いたら、コントロールタブの「値」のラジオボタンから「オン」をクリックしましょう。
チェックボックスをクリックしてもオンとオフが切り替わらない場合、アイコンに特殊文字を使用していることが考えられます。挿入タブにある 「記号と特殊文字」からチェックボックス呼び出していると、ただの装飾にしかなりません。
そのため、流動的な切り替えを行いたいのであれば、開発タブの「挿入から」チェックボックスの記号を呼び出す必要があります。
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エクセルでチェックボックスをセルに埋め込むのまとめ
今回は、エクセルでチェックボックスをセルに埋め込む手順について紹介しました。チェックボックスを使えば、アンケートやTODOリストの作成ができるため、エクセルで使用する機会も多いのではないでしょうか。
しかし、手動では位置がズレてしまったり、挿入するのに時間がかかってしまったりします。そのため、エクセル業務を時短するためにも本記事で紹介した、セルに埋め込むやり方をぜひ試してみてください。
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