プログラミング言語である「Java」と「JavaScript」は、名前が似ていることから関連性の高い言語だと思っている方も多いでしょう。しかし、JavaとJavaScriptには多くの違いがあります。
本記事では、JavaとJavaScriptの違いを5つの項目から解説します。それぞれの言語の得意分野も紹介しているので、どちらの言語を学ぼうか迷っている方もぜひ参考にしてみてください。
JavaとJavaScriptの違い
JavaとJavaScriptは、開発された目的や利用される分野などには大きな違いがあります。主な違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | Java | JavaScript |
| 開発会社 | Sun Microsystems社(現在はOracle社) | Netscape Communications社 |
| 目的 | 幅広い環境で動作すること | 手軽に開発できること |
| 文法 | 静的型付け | 動的型付け |
| 利用分野 | 業務システムやアプリ開発 | Web制作やアプリのフロントエンド開発 |
| 学習難易度 | やや高い | 比較的低い |
このように、両言語は「開発会社」「目的」「文法」「利用分野」「学習難易度」の5つの項目で違いがあります。これらの違いについて詳しく見ていきましょう。
①開発会社
JavaとJavaScriptの違いの一つが、開発会社です。Javaは1995年にSun Microsystems社によって開発されました。その後Oracle社が買収し、現在はOracle社が開発や管理を行っています。
一方で、JavaScriptはNetscape Communications社によって開発されました。このように、JavaとJavaScriptは、そもそもの開発元に違いがあります。
また、Javaの概要については、以下の記事で詳しく解説しています。Javaの特徴を知ることで、JavaScriptとの違いも認識できるでしょう。
②目的
JavaとJavaScriptでは、開発された目的にも違いがあります。Javaは、「Write once, run anywhere(一度書けばどこでも動く)」のスローガンをもとに開発されました。
一方、JavaScriptは手軽に開発できることを目的としています。実際、ブラウザ上ですぐに実行でき、開発環境も容易な点はJavaScriptの大きな特徴です。
③文法
JavaとJavaScriptの大きな違いとして、文法の違いも挙げられます。Javaは静的型付けであり、変数の型をあらかじめ定義します。
コンパイル時にチェックが行われるため、エラーを事前に発見できるのが特徴です。一方で、JavaScriptはJavaと違い動的型付けです。
変数の型を都度変更でき、柔軟にコードが書ける反面、エラーは実行時に発生します。文法に違いがあることから、学ぶ内容も両言語で異なります。
④利用分野
JavaとJavaScriptでは、利用される分野に違いがあります。Javaは業務システムやアプリ開発で多く利用されています。
一方、JavaScriptはWeb制作やアプリのフロントエンド開発などで利用されるのが一般的です。特に、ユーザーが画面上で操作する部分やアニメーションの実装などを担当します。
⑤学習難易度
JavaとJavaScriptは、学習難易度の違いもあります。一般的には、Javaの方が文法が複雑で覚える内容が多いため、難易度は高めです。
JavaScriptはJavaと違い比較的シンプルな文法で、環境構築も容易なため、初心者でも学びやすいでしょう。ただし、Javaは汎用性が高いので、習得すれば幅広い分野で活用できるスキルが身につくのが魅力です。
また、Javaを効率的に学ぶなら、Javaセミナーがおすすめです。Javaセミナーはプロの講師から直接指導を受けられるため、独学と違い、わからないところを都度解決しながら進められるのが魅力です。さらに、実践的なWebアプリ開発までチャレンジできるので、初心者でも実務で活かせるスキルを身につけられるでしょう。
JavaとJavaScriptの名前が似ている理由
JavaとJavaScriptは名前が似ているため、同じプログラミング言語や、関連性のあるプログラミング言語だと思われがちですが、実際は大きく違いのある言語です。JavaScriptは当初、LiveScriptという名称でしたが、当時人気の高かったJavaにあやかる目的でJavaScriptに変更されました。
そのため、名前に大きな違いがないように見えても、言語自体の開発目的や文法などには違いがあり、両言語に関連性はありません。
JavaとJavaScriptの選び方の違い

JavaとJavaScriptは、それぞれ得意とする分野に違いがあるため、目的に応じて選ぶことが大切です。以下は、JavaとJavaScriptの選び方の違いです。
- システムやアプリ開発ならJava
- Webサイト制作ならJavaScript
これらの選び方について詳しく見ていきましょう。
①システムやアプリ開発ならJava
Javaは汎用性が高く、さまざまな分野で活用されている言語です。特に、システム開発やAndroidアプリ開発によく使われるため、これらにチャレンジしたい方はJavaを選ぶのがおすすめです。
さらに、ルールが厳格な点や静的型付けを採用している点から、オブジェクト指向を学びたい場合もJavaは選択肢となるでしょう。
②Webサイト制作ならJavaScript
JavaとJavaScriptの違いを比較すると、Webサイト制作をしたい方にはJavaScriptがおすすめといえます。JavaScriptは、ボタンのクリックやアニメーション、フォームの入力チェックなど、Webページに動きを加えるフロントエンド開発で広く利用されています。
また、Node.jsを利用すれば、サーバーサイドのバックエンド開発にも対応できるため、1つの言語でフロントエンドからバックエンドまで幅広く開発できるのも特徴です。
以下の記事では、JavaScriptのNode.jsについて解説しています。一般的なJavaScriptとどう違うのか詳しく知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
JavaとJavaScriptの学習方法
JavaとJavaScriptは、それぞれ特徴が違う言語ですが、学習方法は共通しています。JavaとJavaScriptのおすすめ学習方法は以下のとおりです。
- 本で学ぶ
- 学習オンラインサービスで学ぶ
- 講座で学ぶ
これらについて詳しく見ていきましょう。
①本で学ぶ
JavaやJavaScriptは人気の高いプログラミング言語のため、多くの学習本が出版されています。本を使った学習では、JavaとJavaScriptに大きな違いはなく、どちらも基礎から体系的に学べます。
また、本なら低コストで学習を始められるのもメリットです。そのため、プログラミング初心者の方は、まず本からJavaやJavaScriptの学習を始めてみるのがよいでしょう。
②学習オンラインサービスで学ぶ
プログラミングを学べる学習オンラインサービスを利用するのも効果的です。人気なサービスとしては、スライドを使って学べる「Progate」、3分動画で気軽に学べる「ドットインストール」などがあります。
これらのサービスは月額1,000円程度で利用できるので、コストを抑えて学習できるのも魅力です。自分のペースで学習するのが得意な方に向いている学習方法なので、興味のある方はぜひ検討してみてください。
③講座で学ぶ

プロからJavaやJavaScriptを学びたい方には、講座の利用がおすすめです。講座ならわからないところをいつでも質問できる環境が整っているため、初心者でも挫折せずに学習を進められます。
特に、Javaセミナーでは、Javaの基本文法からWebアプリの開発方法までを網羅的に学べます。基礎を学んだ後に実践的な内容に移行するので、独学と違い初心者でも実務で活用できるスキルを習得可能です。
さらに、ハンズオン形式で進むため、知識だけで終わらない構成となっているのも魅力です。
セミナー名 Javaセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 58,300円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京)
JavaとJavaScriptの環境構築方法の違い
JavaとJavaScriptは、環境構築のやり方にも違いがあります。それぞれの環境構築を行いながら、違いを確認していきましょう。
Javaの環境構築方法
JavaはJavaScriptと違い、環境構築に必要なツールが多いのが特徴です。まずは、JDKと呼ばれるJava開発に必要なツールがひとまとめになった開発キットを用意する必要があります。WindowsでJDKをインストールする方法は以下のとおりです。
- Javaの公式サイトにアクセスする
- JDK25のタブを選択する
- Windowsタブから「x64 Installer」のダウンロードリンクをクリックする

- ダウンロードしたインストーラーを実行する
- 案内に沿ってインストールを進める

- インストールの完了画面が表示されたら「閉じる」をクリックする

JDKをインストールできたら、IDE(統合開発環境)を導入します。今回は、無料かつJavaの開発環境が標準で搭載されているEclipseのインストール方法を見ていきましょう。
- Eclipseの公式サイトにアクセスする
- 「Eclipse IDE for Java Developers」の「Windows」から「x86_64」を選択する

- 「Download」ボタンをクリックする
- インストールされたフォルダを展開して「eclipse.exe」を起動する
JDKとEclipseのインストールが完了すれば、Javaのプログラムを作成・実行できる環境が整います。まずは簡単なプログラムを作成し、正常に動作するか確認してみましょう。
JavaScriptの環境構築方法
JavaScriptはJavaと違い、比較的簡単に環境構築を行えます。JavaScriptを実行するには、エディタが必要です。
ここでは、プログラミングの実行環境として人気の高いVSCode(VisualStudioCode)をインストールする方法を紹介します。
VSCodeのインストール方法は以下のとおりです。
- VSCodeの公式サイトにアクセスする
- Windowsのダウンロードリンクをクリックする

- インストーラーを立ち上げたら、すべてデフォルトのままインストールを進める
- 最後に「インストール」をクリックする

VSCodeのインストールが完了すれば、JavaScriptの開発環境を用意できます。Javaと違いエディタの用意だけで開発を始められるので、初心者に優しい言語といえるでしょう。
まずはJavaScriptファイルを作成し、コードを書きながら基本的な動作を確認してみてください。
JavaとJavaScriptの違いについてのまとめ
今回は、JavaとJavaScriptの違いについて解説しました。JavaとJavaScriptは開発目的や文法、利用分野などに大きな違いがあります。
システムやAndroidアプリの開発を目指すならJava、Webサイト制作やフロントエンド開発を行いたいならJavaScriptがおすすめです。
両言語の違いを理解したうえで、自分が開発したいものに合わせて言語を選ぶことが大切です。ぜひ本記事を参考に、目的に合ったプログラミング言語の学習を始めてみてください。