「Lumionを導入してみたいけれど、実際の価格がどれくらいなのか分からない」「他のレンダリングソフトとどう違うのか気になる」といった疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
建築パースの制作やリアルタイムビジュアライゼーションが一般化した今、ソフト選びは作業効率に影響します。その一方で、レンダリングソフトは種類も多く、価格帯や機能も異なるため、自社の目的に合ったものを選ぶには知識が必要です。
そこで本記事では、Lumionの価格体系や各プランの違いを紹介。無料で利用する方法や比較・検討ができる類似ソフトもあわせて紹介します。
そもそもLumionとは?
Lumionは、建築設計やビジュアライゼーション分野で使用される高速レンダリングソフトウェアで、3DCADモデルを高品質な画像や映像に変換するための専門ツールです。
パワフルなレンダリング技術によってデザインをスピーディに視覚化することができ、初期のアイデアをスケッチする段階から、プロジェクトに最後の仕上げを加える段階まで直感的な操作性でできます。
Lumionでできること
Lumionでできることは多岐にわたり、
- 高解像度の静止画レンダリング
- 映画のようなウォークスルーアニメーション
- 没入感のある360°パノラマ
など、プロジェクトの感覚に合わせた出力形式を実現できます。また、Lumionを活用することで、地形や自然、周囲の環境、雰囲気などを数回のクリックで追加でき、自分のビジョンに合った雰囲気やムードを自由に作ることができます。
新しいAI画像アップスケーラーを使用することでレンダリング速度が最大5倍になり、速度のために品質を犠牲にすることなく最大8Kのより鮮明で高解像度の出力も可能です。
以下の記事では、Lumionの使い方について解説していますので、あわせてご覧ください。
Lumionの価格・プラン

Lumionは高機能レンダリングソフトですが、気になるのが価格です。Lumionは複数のプランを提供しており、2025年には新しい「Lumion Studio」というプランが登場しました。以下の表で各プランの価格と内容をまとめています。
| プラン | 1年間 | 3年間 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Lumion View | ¥34,800(税抜) | ¥104,000(税抜) | 初期設計段階向け。SketchUp用の指名ユーザーライセンス。基本的なリアルタイムレンダリング機能に対応。 |
| Lumion Pro | ¥175,000(税抜) | ¥450,000(税抜) | 全機能を利用可能で、豊富なコンテンツライブラリにもアクセス可能。プロ向けの制作環境を提供。 |
| Lumion Studio | ¥225,000(税抜) | ¥600,000(税抜) | Lumion Pro+Lumion Viewのセット。初期スケッチから最終レンダリングまで一貫対応。フローティングライセンス対応でチーム利用に最適。 |
出典:Lumion
Lumionのプランはすべてサブスクリプション制を採用しており、1年間と3年間の期間から選択できます。3年契約の方が1年契約を3回続けるより割安になるため、長期利用を予定する場合は3年契約がおすすめです。
Limionの価格改定
Lumionの価格は2025年12月1日より製品の価格改定が行われます。公式のInstagramでは、以下のように記載されています。
| 【Lumion製品価格改定のご案内|2025年12月1日より】
Lumion製品につきまして、為替やコスト上昇に伴い、12月1日より販売価格が改定されます。 ・現行価格でのご購入・更新は【11月29日(金)まで】 |
11月23日時点では、価格の詳細は変更については公開されていません。詳細については公式Instagramを確認しましょう。
Lumionを無料で利用する方法

Lumionには完全無料で使える通常版はありませんが、費用をかけずに試したい人向けに2つの手段があります。
- 14日間の体験版
- Lumion Student版を利用する
①14日間の体験版を使用する
Lumionは14日間使用できる無料トライアル版が用意されておりPro版と同じ機能を使用できます。
素材やエフェクトも制限がないため、Lumionがどの程度のクオリティで映像や静止画を仕上げられるのか、実際の操作感を含めて確かめることができます。申し込みにはクレジットカードも必要なく、メールアドレスを登録するだけで利用できるため、初めて触る人でも手軽に試せます。
②Lumion Student版を利用する
次に、学生や講師など教育関係のユーザーであれば「Lumion Student版」を完全無料で使用できます。この学生版は1年間利用でき、在学中であれば更新も可能です。
Pro版と同じ機能を備えていますが、商用目的での利用はできないほか、出力した画像や動画に小さなロゴが入るなど、教育限定の仕様が設定されています。保存したファイルを商用版で開けない点も特徴です。
Lumionを導入する3つのメリット

出典:Lumion
Lumionの導入を検討している方は、以下3つのメリットを確認しましょう。
- 設計作業のスピードと精度が向上する
- 短時間で高品質な表現が作れる
- 事業の拡大・売上の向上につながる
①設計作業のスピードと精度が向上する
Lumionの魅力は「圧倒的な速さ」でレンダリングができる点です。一般的なCPUだけを使う旧来型のレンダリングでは、完成まで何時間も待つことがあり、場合によっては1日以上かかるケースも珍しくありません。しかし、LumionはGPUのパワーを使って瞬時に絵を作り出せるため、仕上がりを確認するのに待ち時間がほとんど発生しません。
設計者は、現場でモデルを見ながらそのまま照明や素材の調整ができ、気になった部分をその場で修正できます。「一度レンダリング→待つ→修正する」という往復作業から解放されるため、提案の質を上げることに集中できるようになります。
②短時間で高品質な表現が作れる
Lumionは、難しい専門ソフトのように長時間の学習が必要なわけではありません。基本的な操作はドラッグ&ドロップで行えるため、建築パース制作の経験がない人でもすぐに扱えるシンプルさが特徴です。素材やオブジェクトは数千点以上が用意されており、気に入ったものを置くだけでリアルな空間表現が完成します。
また、SketchUpやRevitなどの設計ソフトと連携するLiveSync機能を使えば、モデリング側で変更した内容がすぐにLumionに反映されるため、設計作業とレンダリング作業を同時に進めることが可能になります。複雑な設定を覚える負担がなく、設計者が思い描くイメージをそのままビジュアルとして形にできるので、作業効率と表現力の両方が高まります。
③事業の拡大・売上の向上につながる
Lumionで制作した画像や動画は、建物の雰囲気が直感的に伝わるため、クライアントの理解度を高める効果があります。完成後の姿をリアルにイメージしてもらえることで提案内容に納得してもらいやすくなり、結果的に受注につながるケースが増えるでしょう。
初期費用はかかるものの、数ヶ月で回収できるケースが多く、事業成長や営業力の強化につながる投資価値の高いソフトです。
Lumionと類似した3つのソフト

Lumionにはさまざまな特徴があるものの、価格が高い・使いにくいという方もいるでしょう。ここでは類似した3つのソフトを紹介します。
- Enscape
- D5 Render
- Rhinoceros
①Enscape
Enscapeは、SketchUp・Revit・Vectorworksなど主要な設計ソフトとリアルタイムで連携し、モデルの更新がそのままレンダリング画面に反映されるスピード感が特徴の高性能レンダリングツールです。
建築パース・ウォークスルー・VR確認までを一気通貫で行えるため、設計段階での意思決定を早められる点が魅力です。また、天候・時間・雲の密度などの環境設定を細かく操作でき、360のパノラマ出力やクラウド共有によってクライアントとのコミュニケーションもスムーズにできます。一方で、Lumionと比べるとアセットの種類が少なく、照明の細かなカスタム設定がやや苦手という弱点もあります。
②D5 Render
D5 Renderは、Revit・ArchiCAD・Rhino・SketchUpなど建築系ソフトと連携し、モデルの変更が即座にレンダリング画面に反映されるレンダラーです。以下の点が特徴です。
- 自然光の入り方や間接光の表現
- 反射や屈折のリアルな再現
- 建築シーンに欠かせない光の振る舞いを高品質に可視化できる
ドア開閉・人の移動・車両の走行などのアニメーション機能も充実しているため、プレゼン資料から動画プロモーションまで幅広く活用できます。Lumionと同じくリアルタイムレンダリングをベースにしていますが、より物理ベースの光表現に優れ、4K動画にも対応するなど、ビジュアライゼーションの質にこだわりたいユーザーに向いているソフトです。
③Rhinoceros
Rhinoは、建築・インダストリアルデザイン・造形など幅広い分野で用いられている3Dモデリングソフトで、特に「自由曲面」を精度高く扱えるNURBSをベースにしており、複雑な形状を直感的かつ精細に設計可能な点が特徴です。
プログラミングの知識なしで視覚的にモデルを生成できる拡張機能Grasshopperを内包しており、設計の初期段階からパラメトリックモデルを用いて形状検討することが可能という点で、初心者から経験者まで幅広く利用されています。
Rhinocerosを短期間で効率良く習得したい方はセミナーの受講がおすすめです。以下のリンクでは、「Rhinoceros基礎セミナー」について紹介していますので、チェックしてみてください。
| セミナー名 | Rhinoceros基礎セミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
Lumionの価格についてのまとめ
Lumionは、建築パース制作やデザイン検討のスピードを変えてくれるレンダリングソフトですが、価格プランの違い、無料で利用する方法、類似ソフトとの比較ポイントを理解しておくことで、導入後の満足度や成果が変わります。
今回紹介したように、Lumionは高速レンダリングや直感的な操作性によって作業効率を高められるだけでなく、クライアントへのプレゼンや事業提案にも活かせる表現力を持っているため、投資に対する効果が得やすいソフトです。
まずは無料体験版で実際に触れてみて、制作フローとの相性を確かめるところから始めてみるとよいでしょう。