AIに関する資格としては、E資格が代表的ですが、その他にも様々な資格があります。AI資格の取得を考えている人の中には、それぞれの難易度が気になるという人もいるでしょう。
では、実際にAI資格の難易度はどれくらいなのか、代表的な資格をランキング形式で紹介していきます。
合格率で比較したAI資格の難易度ランキング
2分でE資格の難易度の要点を把握したい方は、こちらの動画をご覧ください。
難易度1位.統計検定(1級、準1級)
AIに関する資格で、難易度がランキングトップなのは統計検定で、様々統計に関する能力を証明することができます。
AIで取り扱うデータや、AIが取得したデータを効率良く扱うためには、統計に関する知識が必要です。
特に、データを専門的に扱うデータサイエンティストとして活躍する場合に、統計検定は取得したほうが良い資格として候補となります。
統計検定はいくつかの級に分かれていて、4級であれば高校生程度でも取得可能です。ただ、1級と準1級の取得は、決して簡単ではありません。どちらも合格率は20%前後となっています。そのため、統計検定の1級と準1級で、AIに関するランキング2トップと言っても過言ではありません。
難易度2位.画像処理エンジニア検定(エキスパート)
画像処理エンジニア検定も、AI関連資格の難易度トップクラスです。AI開発や運用では、画像をデータとして処理させなければならない場面が数多くあります。その画像処理に関するスキルを持っていることを証明できるのが、画像処理エンジニア検定です。
ペーシックとエキスパートの2通りがあり、ベーシックは画像処理の基礎的なことを知っていれば取得できるため、合格率はおよそ6割と、決して低くありません。しかし、エキスパートの合格率は、ベーシックよりも大幅に低い3割前後です。
画像処理エンジニア検定のエキスパート試験では、デジタル画像処理の技術だけでなく、画像処理に関するシステム開発に関することなど、専門的な内容が数多く問われます。
そのため、難易度は非常に高いです。その分取得した際の影響力は大きく、AIを使った画像処理システムを開発する現場で、活用できる可能性が高いです。
難易度3位.G検定
G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している資格です。AIエンジニア向けではなく、AIをビジネスに活用する人が対象となっています。
G検定の合格率は、2017年の初回で約57%です。そこから合格率は高くなり、約71%に及んだ回もあります。平均すると、合格率は65%程度と考えておくと良いでしょう。
試験では、AIに関する基礎的なことや、ディープラーニングに関することが問われます。特にディープラーニングに関しては、実装するモデルに関することなどを知っていなければ、答えられない問題が数多く出てきます。
エンジニア向けではありませんが、専門的な知識がなければ合格するのは難しいでしょう。
難易度4位.E資格
E資格は、G検定と同様に、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している資格で、AIに関する代表的な資格として扱われることが多いです。G検定とは違い、AIエンジニアが対象で、AI開発における機械学習のひとつ、ディープラーニングを中心としています。
試験では、AIに関する基礎的なことから、ディープラーニングの専門的な内容まで問われるため、取得しておくと、AI全般に詳しいことや、ディープラーニングの専門家であることを証明できます。
E資格の合格率は、初めて開催された2018年で約69%です。2021年の1回めには約78%と高くなっていますが、2019年の1回目の約63%のように、低い回もあります。2023年の1回目は、約73%の合格率でした。
累計を計算すると、合格率はおよそ70%程度となります。単純に数字だけで見ると、合格率は高めです。
日本ディープランニング協会が主催する検定の中に、G検定とE検定があります。両者はどのような違いがあるのか、自分はどちらを選ぶべきかこちらの記事にて詳しく解説しております。
難易度5位.Python3エンジニア認定データ分析試験
数あるAI関連資格の中でも難易度が低めなのは、 Python3エンジニア認定データ分析試験です。AI開発で使用されることが多いプログラミング言語、Pythonに関する資格で、合格率はおよそ86%となっています。
Python3エンジニア認定試験には、基礎と実践という異なる種類もありますが、AIではデータを扱うため、AIエンジニアはデータ分析試験を選ぶと良いでしょう。
データ分析試験では、Pythonの基本的な内容や、数学的な知識、Pythonの特徴であるライブラリの使い方などが問われます。
試験に合格すると、Pythonでデータ分析ができる人材であることを証明できるでしょう。
E資格の難易度
数あるAI関連資格の中で、E資格は比較的合格率は高い方です。ただ、難易度が低いというわけではないので注意しなければなりません。E資格の試験を受けるのは、AIに関する専門的な知識を持っている人が多いです。
E資格試験を受験するには認定プログラムの修了が必要
E資格試験を受験するためには、試験とは別に費用を支払って、認定プログラムを修了しなければなりません。よって、受験するためのハードルが高めです。
したがって、認定プログラムの費用を支払ってでも、E資格を取得したいと考えている人が、受験すると考えておきましょう。そういった人が受験して、平均70%という合格率です。真剣に試験に挑む人でも、30%程度は不合格になっています。
E資格試験には高度な専門知識が必要
E資格試験で問われるのは、高度な専門知識です。ディープラーニングに欠かせない数学的基礎や、実際にAI開発で使用されているプログラミングコードなどに関する問題が出題されます。そのような高度な問題を、1問当たり1分で解いていかなければなりません。
E資格試験は6割程度の正解率が必要
そして、E資格試験に合格するためには、6割程度の正答が必要とされています。よって、素早く問題を解く能力を身に付けたり、問題の傾向を把握したりするなど、事前にしっかり対策をして、E資格試験に挑まなければなりません。
以下の記事にてJDLA認定プログラムについておすすめの講座と共に紹介しております。ご参照ください。
E資格の難易度を攻略できるおすすめ講座
E資格の難易度は高いため、書籍や動画などを使って、独学で合格を目指すのは現実的ではありません。また、試験の受験条件を満たすために、認定プログラムを修了する必要があります。
そこでおすすめするのが、ProskilllのE資格対策ディープラーニング短期集中講座です。E資格の合格を目指している講座で、8.5時間の事前学習と、全4回で合計24時間の対策講座で構成されています。
事前学習は、基礎的な内容となっているので、AIに関する知識を持っていない人でも受講可能です。また、E資格の認定プログラムでもあるため、試験対策の学習をしながら、受験資格も得られます。受験資格を得るために、別の認定プログラムを同時進行で受ける必要はありません。
E資格対策ディープラーニング短期集中講座は、会場受講とライブウェビナー、eラーニングの3通りから、自身の学びたいスタイルに応じて選ぶことができます。
いずれも内容は同じで、AIに関する大量の情報を、E資格合格に必要な内容のみに凝縮してあります。そのため、効率的なE試験対策をしたいという人におすすめです。
そして、eラーニングは、申し込んでから1年間は何度でも繰り返し動画を視聴可能です。会場受講とライブウェビナーも、eラーニングを活用できます。
さらに、必要な情報が記載されたテキストも配布されます。それらを活用すると、E資格試験対策として復習を繰り返し、万全の状態にできるでしょう。
また、受講者には、メールで問い合わせができるという、アフターサポートも用意されています。学習していく中でわからない部分が出てきたら、気軽に問い合わせができます。
そうして、分からない部分を残したまま試験に挑んだり、分からない部分の学習に余計な時間を取られたりすることがないのも特徴です。
また、優秀なAI人材を育成したいと考えている企業の方は下記サイトも参考にしてください。
- AI人材を育成したい方→企業向けDX・AI人材育成サービス
- AIの開発を発注したい方→AI技術コンサルティング 受託開発/PoCサービス
- AIプロジェクトを任されているがどうしていいかわからない方→AIプロジェクト推進サービス
こちらから自社に合うサービスをお選びください。
AI関連資格の取得は難易度を参考に
AI関連資格の取得難易度は、資格によって大幅に異なります。短期間で簡単に取得できるものもあれば、不合格を繰り返して、取得に何年もかかるものもあります。
よって、自らの習熟度やスキルレベルに応じた資格の取得から始めたほうが良いでしょう。そのためにも、資格ごとの難易度を把握しておくことは大切です。