スクラッチでプログラミングを使えば、初心者や小学生でも自分だけのゲームを簡単に開発できるため、はじめる人が増えています。子どもから大人まで、幅広い層が楽しめるのもスクラッチでのプログラミングの大きな魅力です。
これからスクラッチでプログラミングを始める方に向けて、ゲーム開発の手順や初心者でも成功しやすいヒントをやさしくまとめました。
この記事ではスクラッチでプログラミングを通じて、ゲーム開発を楽しむための具体的な方法をたっぷり紹介します。ぜひ参考にしてください。
スクラッチでプログラミングの特徴と魅力
スクラッチは、オンライン上で利用できるため、インストールの手間も不要。自宅でも学校でも、インターネット環境さえあれば簡単にアクセスできます。ここではいくつかの特徴を解説します。
無料で使える手軽さ
スクラッチでプログラミングは無料で利用できるため、誰でも気軽に始められます。
パソコンやタブレットがあれば特別なソフトを購入する必要がなく、すぐにプログラミングの学習をスタートできるのが魅力です。
ブロックを組み合わせて動きを作る仕組み
スクラッチでプログラミングの最大の特徴は、ブロックを組み合わせて動きを作る直感的な仕組みです。文
字を打ち込むことなくパズルをはめ込むようにプログラムを組めるため、プログラミング初心者や小学生にも理解しやすくなっています。
さらにスクラッチでプログラミングは無料で利用でき、パソコンやタブレットがあれば始めやすい点も魅力です。
失敗しにくい学習環境
プログラミングと聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、スクラッチでプログラミングは失敗してもすぐに修正できます。
文字の入力間違い(シンタックスエラー)の心配も少なく、ゲーム感覚でキャラクターを動かしながら、自然とプログラミング思考を身につけられるのが大きなメリットです。
そのため小学校の授業で活用されるケースも増えています。
楽しみながら学ぶ姿勢を育む
また、スクラッチでプログラミングでは「楽しみながら学ぶ」姿勢を育みやすいです。キャラクターや背景を選ぶだけでもワクワクする要素があり、音や動きをつけると自分だけの作品が完成します。
論理的思考力だけでなく、デザインセンスや表現力を伸ばせる点が注目されています。ゲーム作りにおいては、試行錯誤しながら作品を仕上げていくプロセスで、問題解決能力や根気強さといった力が養われます。
スクラッチでプログラミングの具体的な手順
スクラッチ(Scratch)はブロックを組み合わせるだけでプログラミングができるツールです。ここではゲーム開発を始める際の流れを4ステップに分けて紹介します。
「こんなことができるんだ」「こうするにはこうすればいいのか」といったポイントをイメージしやすいように、順を追って解説していきます。初心者や小学生でも取り組みやすい内容を意識していますので、ぜひ実際にスクラッチを開いて試してみてください。
ステップ1 キャラクターと背景を準備する
スクラッチを開いたら、まずは使用したいキャラクター(スプライト)と背景を選びましょう。初期状態で表示されるネコ(Scratch Cat)以外にも、色々なキャラクターが用意されています。
- 画面右下にある「キャラクターを選ぶ」ボタンをクリック
- 好きなスプライト(キャラクター)を選択
- 同様に「背景を選ぶ」ボタンから背景を変更

スプライトは追加だけでなく、自分で描いてオリジナルのキャラクターを作ることもできます。背景も同じく用意されたものを選んだり、自作したりできます。
オリジナリティある雰囲気を作りだせるので、いろいろ試してみてください。
ステップ2 キャラクターを動かすブロックを組む

スプライトの選択が完了したら、いよいよ動きをつけてみましょう。「動き」や「制御」などのブロックをドラッグ&ドロップで組み合わせるだけで、簡単にキャラクターを操作できます。
例えば、矢印キーでキャラクターを上下左右に動かすには、次のような手順を行います。
- キャラクター(スプライト)をクリックして、ブロックエリアを開きます。
- 「イベント」カテゴリから「〇〇キーが押されたとき」ブロックを持ってきます。
- 「動き」カテゴリから「〇歩動かす」や「向き」を変えるブロックを組み合わせます。
- キーが押されたときに、上に動かしたいなら「Y座標を〇ずつ変える」、右に動かしたいなら「X座標を〇ずつ変える」などを設定します。
こうすることで、矢印キーを押すたびにキャラクターが移動するシンプルな仕組みが作れます。さらに、効果音やコスチュームの切り替えを組み合わせることで、ゲームに賑やかさを加えることもできます。
ステップ3 条件分岐を作る

ゲームには点数(スコア)の要素や、「敵に当たったらゲームオーバー」「アイテムを取ったらスコアアップ」といった要素が欠かせません。そこで重要なのが「変数」と「もし~なら~」の条件分岐です。
さらに手を加える場合は、以下の手順でスコアシステムを作ってみてください。

まず、「変数」カテゴリから「変数を作る」をクリックし、「スコア」という名前の変数を作成します。ゲーム開始時にスコアを0にリセットします。例えば、「緑の旗がクリックされたとき」→「スコアを0にする」などです。アイテムを取ったらスコアが上がるようにします。
また、条件分岐ブロックを工夫することで、より多彩な動作を実現できます。例えば「もし〇〇キーが押されたなら」というブロックを使って、キャラクターに左右や上下の移動をさせるとともに、ジャンプやスライディングなどの動きを追加できます。
さらに、キャラクターが特定のオブジェクトや色に触れたときに、コスチュームの切り替えや効果音の再生を行うことで、視覚的な変化と臨場感を生み出せます。例えば、敵キャラクターに触れたときは「もし敵に触れたなら、スコアを減らす、またはゲームオーバーの処理をする」といった判定を複数組み合わせ、難易度調整や演出のバリエーションを増やすことが可能です。
これにより、単調な動きから脱却し、プレイヤーにとってより挑戦的で楽しいゲームに仕上がります。さらに、移動中に一定時間ごとに特殊効果を発動させる処理なども加えると、オリジナリティあふれる作品が完成します。
ステップ4 追加要素を加えてゲームを完成させる
最後に、ゲーム全体を盛り上げるための追加要素を入れてみましょう。背景音楽(BGM)や、難易度を調整する仕組み、スタート画面・ゲームオーバー画面などを用意すると、完成度がぐっと高まります。
以下の例を参考にしながら、ゲームをブラッシュアップしてみてください。
BGMをつける

「音」カテゴリでBGM用の音声ファイルを読み込み、ブロックを使って流し続けるように設定します。紫色の変数が音のカテゴリです。
難易度を調整する

ステージが進むごとに敵の動く速さを上げる、ずっと一定の行動をを繰り返すや、敵の数を増やすなど、「制御」ブロックで変数を使いながら実装できます。
スタート画面&ゲームオーバー画面

スクラッチには、ゲームオーバーという選択肢があります。組み合わせることで、新しい背景やスプライトを活用し、「ゲーム開始」ボタンを押したらステージが切り替わるや、敵に当たったらゲームオーバー画面を表示するなど、背景スイッチとスプライトの表示/非表示を組み合わせるだけで簡単に実現可能です。
さまざまなブロックを組み合わせて、自分だけのオリジナルゲームを完成させましょう。ゲームの面白さは試行錯誤で磨かれていきます。
スクラッチでプログラミングを始めるための準備
もし家庭や学習塾などで、スクラッチでプログラミングに取り組むなら、学習者がどのようなゲームを作りたいかを一緒に考えてあげると意欲がわきます。以下ではどのような準備が必要かを解説します。
必要な環境とアカウント登録
スクラッチでプログラミングを実践するには、まずインターネット環境が必要です。ブラウザから無料でアクセスできるため、特別なソフトを購入する必要はありません。
ただし、作品をオンライン上に保存するためにはアカウント登録を行います。登録といってもメールアドレスなどの基本的な情報を入力するだけなので難しくありません。
端末選びのポイント
スクラッチでプログラミングを動かす端末は、パソコンやタブレットが推奨されています。スマートフォンでも閲覧は可能ですが、ドラッグ&ドロップでブロックを組み立てる作業が多いため、ある程度画面の大きさがあるほうが操作しやすいです。
小学生が利用する場合は、操作に慣れているパソコンやタブレットを準備するとスムーズに進められます。
チュートリアルの活用とアイデアづくり
登録が済んだら、スクラッチでプログラミングのチュートリアルを確認すると理解が深まります。
公式サイトではアニメーションやゲームをサンプルとして公開しており、いきなり作品を作り始める前にどんなものが作れるかを知っておくとアイデアを生みやすくなります。
初心者や小学生はまずは簡単な動きから試してみると、スクラッチでプログラミングの基本を掴みやすいです。
本格的なゲーム開発を始めてみたい方は、以下のUnithy基礎セミナーもおすすめになります。
スクラッチプログラミングでゲーム開発するメリット

スクラッチプログラミングでゲーム開発するメリットをいくつか紹介します。
楽しさと学習効果を同時に得られる
スクラッチでプログラミングを使ったゲーム開発には、大きく分けて楽しさと学習効果の両方が得られるメリットがあります。
特に、論理的思考力や問題解決能力、創造性を育む点が注目されています。子どもが自分のイメージを具体的な動作で実現しやすいため、飽きずに取り組めるのが嬉しいところです。
モチベーションの持続がしやすい
また、小学生やプログラミング初心者が特に感じるメリットとして、「目で見てすぐに分かる結果」が挙げられます。
ブロックをつなぎ合わせてキャラクターを動かすたびに、画面上で動きや効果音をリアルタイムに確認できるため、作った結果を即座に楽しめる点は子どもたちのやる気を引き出す要素になっています。学習というより、遊びや創作活動に近い感覚で続けられるでしょう。
ここまで読んでスクラッチでプログラミングに興味を持った方は、他のテクノロジー関連情報にも触れてみると理解が深まるかもしれません。
たとえば、イラストを自動生成するAI技術について知りたい方は、以下の記事が参考になります。記事の中で画像生成AIの仕組みと活用のコツが語られています。
スクラッチでプログラミングを楽しく続けるコツ

目標を決める大切さ
スクラッチでプログラミングは始めるハードルが低い一方で、何を作ればいいのか分からず途中で手が止まることがあります。
そんなときは、あらかじめ「こんな動きを実現したい」という目標を決めておくことが有効です。小さなゴールを設定し、それを達成したら次の機能を追加する、といった工夫でモチベーションを維持できます。
段階的な難易度設定
例えば、最初に「キャラクターを左右に動かして点数を集めるゲーム」に挑戦してから、「障害物や敵キャラクターが出てくるゲーム」に進むなど、段階的に難易度を上げていく方法がおすすめです。
スクラッチでプログラミングのブロックは見た目がカラフルで分かりやすい反面、膨大な種類が存在します。初めから多機能を目指すより、ひとつずつ試しながら作るほうが理解が進みます。
他者の作品から学ぶリミックス機能
また、他の人が公開しているゲームを見てアイデアを盗むことも重要です。スクラッチのコミュニティには多種多様な作品が掲載されていて、リミックス機能を使って仕組みを学ぶことができます。
子どもの発想では思いつかないような高度なテクニックも、実際のブロックを観察することで理解しやすくなります。
なお、スクラッチでプログラミングを使って作成した作品を発表できる機会があるなら、積極的に参加すると達成感が高まります。
ほかにもゲームプルグラミんぐに関する情報を調べたい場合に、Unituの基本操作を解説した記事などが役立ちます。新たな学びのきっかけを見つけるうえでも参考になります。
スクラッチでプログラミングと他分野のつながり

アートや音楽との融合
スクラッチでプログラミングを学ぶ過程は、実はプログラムだけにとどまりません。
絵を描いたり音楽を取り入れたりしながらゲームを作るため、アートや音楽、物語づくりなどの複数のジャンルを掛け合わせる力が身につく点が注目されています。
数学・理科など教科との関連
また、学習面では算数や理科で学ぶ知識を生かしながらプログラムを組む場面も出てきます。例えば座標の概念や物体の速度などは数学的・物理的な思考とリンクします。
スクラッチでプログラミングを使ってキャラクターの移動や角度を変える処理を加えるとき、自然に計算式や論理の組み立てを意識するようになります。
ITリテラシーを育てる入り口
そのほか、プログラミング教育が学校で必修化された背景には、情報技術への基礎的理解を深める目的があります。
スクラッチでプログラミングをきっかけにITリテラシーを高めることで、ゲーム開発という楽しい入口から、より専門的な分野へと進む道が開けるのが魅力です。
コミュニケーション力・語学力の向上
さらに、スクラッチでプログラミングで作ったゲームを友達や家族とプレイする中で、コミュニケーション力やプレゼンテーション力を育む効果も期待できます。
相手の要望を取り入れながら修正する柔軟性も養われるため、プログラミングを超えた総合的な学習の場としてスクラッチは機能しているといえます。
加えて、スクラッチは世界中のユーザーが参加しているグローバルなプラットフォームでもあります。
他分野との相互作用
| 分野 | スクラッチでプログラミングとの関連例 |
|---|---|
| 数学 | 座標や角度、変数操作などのロジックを活用 |
| 美術 | キャラクターや背景デザイン、色彩表現 |
| 音楽 | 効果音やBGMを組み合わせて感情を盛り上げる |
| 言語 | 海外ユーザーのプロジェクト閲覧や英語UIの活用 |
このように、スクラッチでプログラミングの学習は単なるプログラムコードの習得にとどまらず、多彩な分野に興味を広げるきっかけを提供します。
特に子どものうちは好奇心が旺盛なので、スクラッチでプログラミングを足がかりにして、さまざまな技能を総合的に伸ばすことができます。
スクラッチでのプログラミングをまとめ
スクラッチでプログラミングを使ったゲーム開発は、初心者や小学生でも手軽に始められる魅力があります。
ブロックを組み合わせる直感的な操作によって、プログラミングの文法を覚える前でも作品づくりを楽しめる点が最大の強みです。また、ゲームという身近なテーマを扱うことで、創造性や論理的思考力、問題解決力を自然に培えます。
スクラッチでプログラミングを活用してゲーム開発を始めることで、楽しみながら学習効果を高め、自分のアイデアを形にする喜びを実感できます。
初心者や小学生からスタートしても継続しやすく、家族や友達との共同制作でさらに学びが深まるはずです。スクラッチでプログラミングが提供する創造的な世界に、ぜひ踏み出してみてはいかがでしょうか。もし本格的にゲーム開発を始めてみたいとお考えになるのであれば、以下のUnithy基礎セミナーがわかりやすく体系的に学べるのでおすすめです。詳細は以下のボタンからご確認ください。