生成AIと聞くと、多くの人が「質問に答えるチャットボット」を思い浮かべるのではないでしょうか。実際、ChatGPTも当初はテキストのやり取りが中心でしたが、現在では画像も生成する「マルチモーダル」なツールへと進化しています。
このように生成AIの種類は年々広がり、できることも増え続けています。その反面、種類ごとの特徴を理解していないと、自分に合ったツールを選ぶのが難しくなってきました。
そこで本記事では、代表的な生成AIの種類を整理し、それぞれの特徴やおすすめツールの違いを比較します。無料サービスも紹介しますので、「どのツールを使えばいいか迷っている」という方もぜひ参考にしてください。
生成AIの種類とは?
生成AIの種類は、そのツールがどのようなコンテンツを生み出すかによって分類されます。
例えば、テキストを自動で作成するAIは「文章生成AI」、テキストの指示から画像を創り出すツールは「画像生成AI」などです。
- 生成AIの種類一覧表
- 生成AIの種類区分が難しい理由
①生成AIの種類一覧表

では、詳しい生成AIの種類を一覧表で見てみましょう。
| 種類 | 主な特徴 |
| 文章生成AI | テキストの生成、要約、翻訳などに対応 |
| マルチモーダル生成AI | テキスト・画像・音声など複数の形式に対応 |
| 画像生成AI | テキストからイラストや写真風の画像を生成 |
| 動画生成AI | テキストや画像をもとに動画を生成 |
| 音楽生成AI | メロディや伴奏、歌声などの音楽を作成 |
上記の表は一見シンプルですが、実は種類ごとに明確に区分するのは容易ではありません。
②生成AIの種類区分が難しい理由
では、なぜ生成AIの種類に境界線を引くのが難しいのでしょうか?その理由のひとつが、各ツールの機能が急速に拡張している点にあります。
近年、文章・画像・音声といった異なる領域を一つのツールで扱えるAIが次々と登場しはじめました。例えば、Canvaは、画像や動画に加え文章生成まで対応するオールインワン型へと進化しています。
この最新アップデートにより、アイデア出しからコンテンツ公開まで、クリエイティブの全工程をCanva一つで完結できるようになっています。こうした「何でもできる」生成AIが今後主流化し、さらに生成AIの種類区分が曖昧になっていくでしょう。
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生成AIツール15選を種類別に比較

では、おすすめの生成AIツールを種類別に15選ご紹介しましょう。
まずは、以下の一覧表で主な特徴や料金設定・無料枠、登録の有無、商用利用など各ツールの基本情報を比較してください。
| 名称 | 種類区分 | 主な特徴 | 料金 | 無料枠 | 登録 | 商用利用 | 日本語対応 | 対応機能 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Claude |
文章 |
高い読解力、理解力 | Pro:約2,465円 Max:約14,500円 |
約10回/4~5時間 | 要 | 可 | 可 | 文章、コード、簡易図 |
| Perplexity |
文章 |
検索型AI、高い正確性 | Pro:約2,900円 Max:約29,000円 |
約5回/1日 | 要 | 不可 | 可 | 文章、画像 |
| ChatGPT |
マルチモーダル |
生成AIの代表ツール | Plus:約2,900円 Pro:約29,000円 |
約10回/1日 超過後はGPT-3 |
要 | 可 | 可 | 文章、画像、コード、音声入力 |
| Gemini | マルチモーダル | 多機能、コスパ抜群 | GoogleAIプラン:2,900円 | 無制限 | 不要 | 不明 | 可 | 文章、画像、コード、音声入力 |
| Copilot | マルチモーダル | 検索画面から直接遷移 | Copilot Pro:2,700円 | 無制限 | 不要 | 可 | 可 | 文章、画像、コード、音声入力 |
| Canva | 画像 | デザインツールと一体 | プロ:11,800円 チーム:15,000円 |
50回/月 | 要 | 可 | 可 | 画像、動画 |
| SeaArt | 画像 | 魅力的な女性を生成 | 初級: 680円 スタンダード: 1,440円 プロ:4,300円 マスター: 7,200円 |
約16枚/日 | 要 | 可 | 可 | 画像、動画 |
| Stable Diffusion Online | 画像 | クリアでリアルな画像 | PRO:約1,015円/月 MAX:約2,030円/月 |
10枚 | 不要 | 可 | 可 | 画像 |
| ImageFX | 画像 | 写真のようにリアル | なし | 無制限 | 不要 | 不明 | 不可 | 画像 |
| DeeVid AI | 動画 | エフェクト機能で変換 | Lite:1,450円 プロ:3,625円 プレミアム:17,255円 |
20クレジット | 要 | 可 | 可 | 動画、画像 |
| Adobe Firefly | 動画 | 著作権フリーの安心素材 | Standard:1,580円 Pro:4,780円 Premium:31,680円 |
10クレジット/1ヶ月 | 要 | 可 | 可 | 動画、画像 |
| NoLang | 動画 | ナレーション向けツール | Standard:2,980 円、Premium:7,980 円 | 3回 | 要 | 可 | 可 | 動画、音声 |
| Sora | 動画 | ChatGPT搭載 | Plus:約2,900円 Pro:約29,000円 |
なし | 要 | 可 | 可 | 動画 |
| 自動作曲ちゃん | 音楽 | 手軽に可愛い音楽を生成 | なし | 無制限 | 不要 | 可 | 可 | 音楽 |
| MusicFX | 音楽 | グーグル提供のツール | なし | 無制限 | 不要 | 不明 | 可 | 音楽 |
なお、GoogleアカウントやMicrosoftアカウントでログインできるツールも登録不要の種類に含めています。また、1ドルは145円で計算しています。
①文章生成AI
まずは、文章生成AIの種類から2つのツールをお伝えします。
Claude
Claudeは、自然で質の高い文章を作成する生成AIです。特に、その高い読解力と理解力は、この種類のAIの中でも際立っています。
要約や翻訳はもちろん、PDFなどの長文分析や、Pythonを含むプログラミング言語でのコード生成にも対応。さらに、SVGコードでの生成を指示すれば、シンプルな図も作成可能です。
Perplexity
Perplexityは、ウェブ上の最新情報を元に、参照元を明示しながら質問に対する回答を生成します。これにより、生成AIの各種類における課題「誤情報生成」のリスクを抑制できる画期的ツールです。
加えて、アップロードしたファイルの内容についても質問でき、さらに、Chrome拡張機能として利用することも可能です。
②マルチモーダル生成AI
次は、マルチモーダルの種類に区分される3つのツールをご紹介します。これらのツールは、生成AIの種類の中でも特に進化が際立っており、まさに日進月歩の勢いでアップデートしています。
ChatGPT
ChatGPTは、2025年8月8日にGPT-5へと進化しました。この最新モデルは、複雑な推論やコーディング、高度な視覚認識能力を備え、従来の課題であったハルシネーションも大幅に削減されています。
なお、無料ユーザーは、利用回数を超過すると旧モデルのGPT-3.5に自動で切り替わります。また、チャット画面から動画生成AI「Sora」へ直接アクセスできますが、この連携機能は有料プラン加入者限定です。
Gemini
Geminiは、Google提供のマルチモーダル生成AIを代表するツールです。複数の情報を組み合わせた複雑な質問にも、より深く、より正確に答えることができます。
中でも一番の特徴は、無料枠が無制限であることです。加えて、ChatGPTのようにモデルが切り替わることもなく利用し続けられるので、気軽に生成AIを利用したい方に最適です。
Copilot
Microsoft Copilot(旧Bing)は、検索バーからシームレスにアクセスできる生成AIです。この種類のツールの中でも、検索ツールと一体化しているのは珍しく、調べ物や資料作成効率化に大きく貢献します。
近年注目を集めているGoogle検索の「AIモード」と同様の機能なので、今後こういった形状が主流となる可能性もあるでしょう。
③画像生成AI
画像生成AIは人気の高い種類の一つで、近年数多くのツールがリリースされています。ここでは、その中でも特に信頼性の高い、人気のツールを4つご紹介します。
Canva
Canvaは、直感的に使える代表的な画像生成AIの種類です。独自の「マジック生成」機能により、テキスト入力だけで4枚の画像を一度に生成できます。
さらにそのままCanva内で編集でき、イラスト風に変換するなど加工も簡単。初心者でも扱いやすく、月50回まで無料利用できるため、幅広いユーザーが気軽に試せるのが魅力です。
Canvaで作った生成AI画像をグレードアップしたい方は、Canva基礎セミナーで画像編集スキルを基礎から学んでみませんか?
セミナーでは、Canvaの基本操作からはじめ、画像の合成や高度なレタッチ、エフェクトなどを実践的に学びます。短期で効率的に学べる本セミナーの詳細は、以下でぜひご確認ください。
SeaArt
SeaArtは、スタミナ制を採用する種類の画像生成AIです。無料版では毎日130のスタミナ(画像約16枚分)が自動で補充され、モデルやLoRAを使い、画像のイメージを事前に設定したうえで画像生成できます。
SeaArtで作った画像を使い、そのまま動画にすることも可能。サイト上ではほかのクリエイターの作品が多数公開されており、画像生成に迷ったときのヒントも手軽に得られます。
Stable Diffusion Online
Stable Diffusion Onlineは、ブラウザ上で利用できる手軽な画像生成AIです。無料で10クレジットが付与され、1回の生成で2枚の画像を作成可能。クレジットは翌日にリセットされます。
通常のStable Diffusionのような専門的な知識は必要なく、事前登録も不要。サイトにアクセスすれば利用できる人気の種類です。
ImageFX
ImageFXは、Googleが提供する画像生成AIで、Googleアカウントさえあれば登録不要で利用できる種類です。最新モデル「Imagen 3」を搭載し、まるで写真のようなリアルティあふれる画像を生成します。
なお、英語入力のみ対応ですが、日本語対応のGoogleの画像生成AI「Whisk」へサイト上から直接アクセスできます。
画像生成AIの種類をもっと知りたい方は、以下の記事をご参照ください。無料で使える画像生成AIサイトを厳選して紹介しています。
④動画生成AI
動画生成AIも近年非常に注目度が高く、新ツールが続々登場している種類です。ここでは、4つの人気ツールをご紹介しましょう。
DeeVid AI
DeeVid AIは、テキストや静止画から動画を生成できる種類のツールです。複雑なニュアンスや抽象的なイメージを映像化できるのが特徴で、既存の動画にエフェクトを加えて、写実風やアニメ風にスタイルを変えることも可能です。
Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、著作権フリー画像で知られるAdobe社が提供する動画生成AIです。テキストや画像から3Dグラフィック、2Dアニメーション、炎や煙といった特殊効果にも対応しています。生成した素材はAdobeの映像編集ソフトとシームレスに連携できるのも特徴です。
NoLang
NoLangは、解説動画に特化した国産の動画生成AIです。資料から自動で台本や要約を作成でき、字幕やアバターを追加したナレーション付き動画も作成可能。ルールに沿えば商用利用も可能で、教育やビジネス用途でも活用されています。
Sora
Soraは、ChatGPTの有料プラン利用者向けに提供された動画生成AIです。その仕組みは、テキストと映像の特徴を同じ空間で理解するChatGPTの「マルチモーダル技術」に支えられており、より自然で柔軟な映像生成を可能にしています。
⑤音楽生成AI
最後に、音楽を生成する種類のツールを2つご紹介します。
自動作曲ちゃん
自動作曲ちゃんは登録不要で使える音楽生成AIです。5~15秒ほどの短い楽曲を何度でも作成でき、商用利用もOK。シンプルでかわいいメロディはBGMにもおすすめで、初心者でも気軽にAI作曲を楽しめます。
MusicFX
MusicFXはGoogleが提供する無料の音楽生成AIで、Googleアカウントがあればすぐに利用できます。テキストで雰囲気やジャンルを入力するだけで約30秒の楽曲を自動生成。複数ジャンルを組み合わせることもでき、DJモードを使えばリアルタイムで曲作りを楽しめます。
生成AIの種類と使い分けのコツ

生成AIの活用で最も重要なのは、目的に応じてツールの種類を使い分けることです。
例えば、市場調査やリサーチには、最新情報を参照元付きで提供するPerplexityが最適です。一方、プレゼン資料やSNS用のビジュアルコンテンツ制作には、画像から動画まで一貫して作成できるCanvaが向いています。
また、文章作成やアイデア出しには、対話能力に優れたChatGPTやGeminiを使うなど、得意分野を把握することが大切です。
ただし、どのAIも完璧ではありません。生成された情報にはハルシネーション(誤情報)が含まれる可能性があるため、必ず人の目で正誤の確認を行うようにしましょう。
また、商用利用の際は、著作権に関する規約を必ず確認してください。
生成AIは便利ですが、正しい使い方を知っておかないと思わぬリスクをこうむります。以下の記事では、生成AIの問題点を詳しく書いているので、利用前にぜひご一読ください。
生成AIの種類についてまとめ
生成AIは、文章、マルチモーダル、画像、動画、音楽など、生み出すコンテンツによって種類が分かれています。各ツールとも日々進化しているため、必ず最新情報を参考に適した種類の生成AIを選びましょう。