ゲーム開発において、UI(ユーザーインターフェース)は、プレイヤーのゲーム体験を左右する重要な要素です。直感的で使いやすいUIは、操作性や没入感を飛躍的に向上させ、ゲームをより楽しく魅力的なものへと進化させます。
近年、人気のゲームエンジンUnityは「UIツールキット」をリリースし、UI開発の可能性を大きく広げました。本記事では、UnityのUIツールキットの主な機能、導入するメリット、使用する際の注意点について解説します。
Unityとは?
Unityは、豊富な機能で2D/3Dゲーム開発を強力にサポートするゲームエンジンです。
ゲーム開発に最適なプログラミング言語「C#」を採用し、豊富なチュートリアルとアセットストアが開発効率をさらに高めます。
Unityはブラウザゲーム、スマホゲーム、VR/ARゲームなど幅広いジャンルの開発に対応。
小規模なインディーズゲームからプロスタジオの大作まで、さまざまなプロジェクトで利用されています。
Unityで開発されたゲームには、『ポケモンGO』や『スーパーマリオラン』などの大ヒットタイトルも多く含まれます。以下の記事では、Unityで開発された人気ゲームを紹介しているので、あわせて読んでUnityの可能性を実感してみてください。
Unityが活用されている分野
Unityはゲーム開発だけではなく、さまざまな分野で活用されています。
以下では、Unityが活用されている分野と内容をお伝えします。
| 活用分野 | 主な内容 |
| ゲーム開発 | コンソールゲームやモバイルゲーム開発 |
| 教育 | 科学実験・歴史体験シミュレーション |
| 医療 | 医療訓練や手術シミュレーション |
| 建築 | 建築設計やプロジェクトの視覚化 |
| 自動車・航空宇宙 | 設計検討やトレーニングシミュレーション |
| テーマパーク | インタラクティブ体験のアトラクション開発 |
| アプリ | モバイルアプリ、VR/ARアプリ開発 |
UnityのUIツールキットとは?

UnityのUIツールキットは、そのようなUIの重要性、現状のUI課題解決に向けて開発されました。
UnityのUIシステムの進化
UnityのUIツールキットは、従来のUnityUIやIMGUIに加えて導入された最新UIシステムです。
UnityのUIツールキットは元々、Unity編集器用の「UIElements」として開発されたものでした。
その後、2020年にはゲーム実行時でも使用可能になり、名称を「UIツールキット」に変更。
現在も改良が続けられており、将来的にはUnityの主要UIシステムになると期待されています。
このように、UnityのUIツールキットは開発途上のシステムです。
UnityのUIツールキットを使う場合、プロジェクトの要件や状況に応じて従来のUnityUIと使い分けることをおすすめします。
UnityのUIツールキットの機能
UnityのUIツールキットには数多くの機能があります。
以下では、UnityのUIツールキットの主な機能をお伝えします。
- 直感的なUIオーサリングツール
- 美しいテキストレンダリング
- 軽量で使いやすいUIアニメーションシステム
- テクスチャレスレンダリング
- カスタムUIとエディター拡張
機能①直感的なUIオーサリングツール
UnityのUIツールキットは、視覚的で分かりやすいオーサリングツールを提供しています。
ボタンやメニューなどのUI要素は、ドラッグ&ドロップによる簡単な作成・編集が可能。
複雑なコーディングを必要とせず、デザイナーとプログラマーがアイデアを迅速に形にし、修正もスムーズに対応できます。
デザインと開発や連携を円滑し、効率的なUI開発を実現したい方に最適です。
機能②美しいテキストレンダリング
UnityのUIツールキットは、TextMesh Proの高度なテキストレンダリング機能を統合することで、ゲームUIのテキストを鮮明かつ魅力的に表現します。
任意のポイントサイズや解像度を設定できるため、精細なRetinaディスプレイはもちろん、低解像度のモバイル端末でもテキストのぼやけ・崩れはほとんどありません。
さらに、テキストの見栄えをよくするために、フォント、色、サイズ、行間調整に対応する豊富なスタイル設定オプションも提供しています。
機能③軽量で使いやすいUIアニメーションシステム
UnityのUIツールキットは、軽量で使いやすいアニメーションシステムを備えており、ゲームやアプリケーションのUIに動きと臨場感を与えます。
複雑なコードを記述しなくても、ドラッグ&ドロップやシンプルな設定画面で、ボタンのホバー効果、メニューの開閉アニメーションなど、さまざまなアニメーションを作成できます。
使用頻度が高いアニメーションはテンプレートとして保存すれば、他のUI要素への適用もスムーズです。さらに、エフェクトアニメーションを使うと、ゲーム世界のクオリティアップが図れます。
機能④テクスチャレスレンダリング
UnityのUIツールキットは、テクスチャレスレンダリング機能を搭載することで、従来のUI開発では困難であった、軽量で高速、自由度の高いUIデザインを可能にします。
テクスチャを使用せずにUI要素を直接作成できるため、メモリ使用量とビルドサイズを大幅に削減。特に、モバイルゲームなどリソースに制約のある環境下での効果は絶大です。
さらにデザインの自由度を高めたい場合は、境界線の設定やテキストの追加などのカスタマイズオプションを使うこともできます。
機能⑤カスタムUIとエディター拡張
UnityのUIツールキットには、開発者が独自のUIやエディター拡張機能をカスタマイズできる保持モードUIフレームワーク機能が搭載されています。
これにより、それぞれのプロジェクトに合わせた効率的な開発ツールやワークフローを構築し、ゲームプログラミングの生産性と創造性、チームコラボレーションが飛躍的に向上。
ゲームの世界観を表現するUI、操作性や視認性に優れたUIは、ゲーム操作のストレス軽減、快適なプレイ体験を実現します。
UnityのUIツールキットを利用するメリット

UnityのUIツールキットは、ゲームのUI開発を直感的かつ効率的に行えるように設計されています。以下では、UnityのUIツールキットを使うメリットについて解説します。
- 直感的な操作
- スムーズなチームコラボレーション
- ゲームパフォーマンスの向上
メリット①直感的な操作
UnityのUIツールキットは、Webテクノロジーに似た使いやすいインターフェースを提供しています。Webテクノロジーとは、HTMLやCSSなどを用い、Webページを作成する技術のことです。
これにより、開発者はドラッグ&ドロップ機能や直感的なコントロールを使ってUIを視覚的に作成・編集できます。複雑なコーディングが苦手という方にとってメリットが大きいツールです。
メリット②スムーズなチームコラボレーション
UnityのUIツールキットは、C#コード、UXMLドキュメント、スタイルシートが分離されているため、異なる役割のメンバーが並行して作業できます。
グローバルスタイル管理とライブオーサリング機能は、変更もスピーディに反映します。
異なるプロジェクトはもちろん、Unityエディターと実際に動作するアプリケーション間でのスタイル、ウィジェット(ホーム画面の表示スタイル)を共有できるのも魅力です。
メリット③ゲームパフォーマンスの向上
UnityのUIツールキットは、テクスチャレスレンダリング機能により、UI要素の直接作成、メモリ使用量削減を実現します。
レンダリングヒントと動的テクスチャアトラスを使えば、ゲームパフォーマンスの細かい制御も可能。この機能は、特に低スペックデバイスにおけるパフォーマンス向上に効果を発揮します。
このように、Unity UIツールキットは、ゲームのパフォーマンスや開発効率向上に貢献します。
Unityを使ってさらに多彩なゲーム開発をしたい場合は、3D/2Dモードの切り替え機能を使いましょう。
以下の記事では、Unityの3D/2Dモードの切り替え方法について解説しています。
オリジナリティあるUnityゲーム開発を目指したい方はぜひ参考にしてください。
UnityのUIツールキットを学習する方法は?
UnityのUIツールキットは、ゲーム開発を効率化する魅力的なサービスですが、Unityゲーム開発初心者が使いこなすためには知識と技術の習得が必要です。
以下では、Unityのツールキット機能を学習する方法を紹介します。
- 独学する
- セミナーを利用する
学習方法①独学する
Unityのツールキット機能を学習する場合、独学という選択肢があります。
独学の場合、一般的にはUnity公式サイトマニュアルやチュートリアル、書籍などの学習ソースを利用します。また、オンラインコミュニティに参加して、他の学習者と交流しながら学ぶことも可能です。
独学のメリット
独学を選択すると、以下のようなメリットがあります。
- 自由なスタイルで進められる
- スキマ時間を活用できる
- コストを抑えて学習できる
独学のデメリット
一方、いくつかのデメリットもあります。
- 孤独感やモチベーションの低下に陥りやすい
- 問題が発生した際には自分で解決する必要がある
- 適した学習計画を立てないと体系的に学ぶことが難しい
独学を選択する場合、自己管理力、継続力が学習成功のカギを握っています。
まずは自分自身に適しているか自己分析したうえで学習に取り組みましょう。
学習方法②セミナーに参加する
Unityのツールキット機能は、セミナーに参加しても学習できます。セミナーといえば、「高額で参加しにくい」とイメージを持っている方がいるかもしれません。
しかし、近年はリーズナブルな料金で気軽に参加できるセミナーが増えてきました。
受講形式も多様化し、自由なスタイルで参加できるセミナーも数多くあります。
セミナーのメリット
セミナーを利用するといくつものメリットがあります。
- プロ講師から短期間で効率的に学べる
- 基礎から応用まで体系的に学べる
- 疑問点・不明点をその場で解決できる
- 同じ目標を持つ受講者と交流しながら学習できる
- 最新の情報やノウハウを得られる
セミナーのデメリット
一方、セミナーを利用するデメリットもあります。
- 受講料がかかる
- 時間と場所の制約がある
- セミナーによりクオリティが異なる
セミナーと一口にいってもそれぞれサービス内容が異なります。
中には上記のデメリットを軽減したセミナーもあるため、まずは自分の希望を明確にしたうえでサービス内容をチェックしましょう。
UnityのUIツールキット学習におすすめのセミナー
ProSkillのUnity基礎セミナーは、初心者でも2日間でUnityの基礎からUnityのUIツールキット操作など、応用的なスキルを習得できます。
ドラッグ&ドロップ機能、C#スクリプトでのUIカスタマイズを学べるこのセミナーで、効率的なUI開発の技術をマスターしましょう。
学習方法は対面とオンラインの形式がありますが、残り席が少ないため、まずは以下のページからスケジュールをチェックしてください。
UnityのUIツールキットを使う際の注意点

UnityのUIツールキットを使う際には、以下の注意点を理解して適切に対応しましょう。
- 適したUIシステムの選択
- 機能面の制限
注意点①適したUIシステムの選択
UnityのUIツールキットは強力ですが、すべてのプロジェクトに最適というわけではありません。例えば、大量のUI要素を扱うプロジェクト、テクスチャレスUIレンダリングを活用するプロジェクトには適しています。
しかし、3D空間内に配置されるUIやVFX効果が必要な場合は、従来のUnity UIの方が適していることがあるので、プロジェクトの要件に応じて適切なUIシステムを選びましょう。
注意点②機能面の制限
UnityのUIツールキットにはいくつかの制限があります。
例えば、3Dワールド空間内に直接UIを配置する、またはライティングの適用はできません。
また、現時点ではデータバインディング機能がないため、UI要素の値はC#コードで設定する必要があります。これらの制限がプロジェクトに影響を与える場合は、他のUIシステムを検討することが必要です。
UnityのUIツールキットについてまとめ
Unity UIツールキットは、ゲーム開発の可能性を大きく広げる魅力的なツールです。
しかし、その魅力を最大限発揮するためには、事前学習が欠かせません。
ぜひこの機会にProSkillのUnity基礎セミナーで効率的にUnityの基礎を学び、UIツールキットを使いこなせるようになりましょう。