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株価予想AIとは?仕組みや特徴、開発方法まで解説

株価予想AIの的中率は70~80%と高く、AIのアプリや株価掲示版などが注目を浴びています。AIはどのようなデータを学習して株価予想を行っているのでしょうか?どのように株価予想AIを開発しているのでしょうか?今回は株価予想AIについて詳しく解説します。

株価予想AIとは

株価予想AIは、データ(株価データ、企業財務データ、市場動向など)を学習し、Pythonでデータを高速処理して株価の予想を行います。

株価の予想だけでなく、株取引まで代行してくれるアプリが登場するなど利便性が高まってきています。また、YouTube動画のにゃんたさんのように、自作AIで株価予想している投資家も増えてきました。

株価予想AIの仕組み

AIはデータを学習し、トレンド分析を行い、未来の株価を計算していきます。データの品質と量を担保すれば「株価が上がるのか?」「株価が下がるのか?」精度が高い予測ができます。株価予想AIが学習しているデータは主に以下の通りです。

国内外マクロ・金融データ
  • 日経総合経済ファイル
  • 日銀物価指数
  • 法人企業統計など
企業・財務データ
  • 一般事業会社財務
  • 金融財務
  • セグメント情報
  • 業績予想
  • 企業基本・属性
  • 人事情報など
株式・債権データ
  • 上場株式
  • 資本市場指標・証券市場指標
  • 日経指数基礎情報
  • TOPIX基礎情報
  • 先物・オプションなど
商品データ
  • 商品市況
  • 商品先物
産業データ
  • 産業
  • 工業統計
  • 生産動態統計
  • 外国貿易概況

株価予想AIの他にも、ドル円予想AIなどもあります。ドル円予想について詳しく知りたい方は下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『ドル円予想のAIとは?おすすめのサービス4選を紹介!

株価予想AIのメリット

株価予想AIのメリット

株価予想AIには3つのメリットがあります。

株価が上がる銘柄を提案してくれる

株価予想AIは、学習データを参考にしながら、今後上がる銘柄を提案してくれます。株価予想AIは必ず的中するものではありませんが、的中率は70~80%と高いことが魅力です。

どのAIサービスを使うかによっても異なりますが、株価が高騰する銘柄を教えてくれるAIも登場しており、さまざまな運用ができるようになってきました。

投資経験がない人も楽しめる

株価予想AIを活用すれば、株投資の経験がない人や投資知識がない人でも、どの銘柄を購入すべきかわかります。株価予想AIはローリスクローリターンの運用を提案してくれるものが多いため、投資初心者も損失を避けながら投資ができます。

投資信託より手数料が安い

投資信託を利用する場合は2~4%の手数料がかかりますが、株価予想AIであれば1%に抑えることができます。

つまり、投資信託より安い手数料で株式投資のアドバイスをもらえます。そのため、プロのアドバイスが欲しいけれど、手数料を抑えたいという方におすすめです。

株価予想AIのデメリット

株価予想デメリット

株価予想AIにはデメリットも3つあります。

100%的中するわけではない

株価予想AIは株価が上がる銘柄を的中するためのサービスですが、必ず当たるわけではありません。予想が外れた場合に保証してもらえるわけではないため、最終的な判断は自己責任で楽しむようにしましょう。

手数料がかかる

投資経験が豊富で自身で銘柄を選んで購入している場合は、株価予想AIの手数料の負担が重く感じてしまうかもしれません。手数料を安く抑えて利益を獲得したいという方は、ご自身の経験と勘で投資をすることをおすすめします。

大きく儲けることはできない

また、株価予想AIは分散投資をして低リスクで少しずつ利益が得られるように作られています。そのため、高騰する銘柄を購入して大きく稼ぎたいという方には不向きです。

今後、株価が高騰する銘柄を予想するサービスも登場していますが、まだまだ的中率が低いです。そのため、現時点では大きく儲けることはできないと理解しておきましょう。

おすすめの株価予想AIアプリ3選

株価予想AIアプリの特徴を知り利用してみたいと思った方もいるでしょう。そのような方向けに、おすすめのアプリを厳選して紹介しています。

ウェルスナビ

ウェルスナビ
出典元:『ウェルスナビ』

ウェルスナビは全自動の資産運用サービスです。「株式」「債権」「金」不動産」を投資対象としており、配分比率の決定や投資まで自動化できます。

利益が得られると確約されたサービスではありませんが、期待リターンは2.9%~7.1%。運用手数料は年率1%(税抜)かかりますが、着実に資産運用ができると評判のアプリです。

手数料 年率1%(税抜)
運用実績
  • 約7年で資産は約1.5倍に成長
  • 30年間続けると資産は約3.3倍に成長
口コミ・評判 4.4(2.3万件のレビュー)

FOLIO

FOLIO
出典元:『FOLIO』

FOLIOはAIがマーケットを予測し、資産比率を調整してくれるAIロボアドバイザーサービスです。3つの質問に答えるだけで5種類の中からロボアドバイザーが最適な運用プランを提案してくれます。

FOLIOは株価データを学習しているだけでなく、ノーベル賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」をベースにしたアルゴリズムで運用しており精度が高く、着実に資産を増やしてくれると評判のアプリです。

手数料 年率1%(税抜)
運用実績
  • 下落相場の中、金の保有が奏効で+2.11%
  • 米国債権の保有で下落幅の抑制-1.21%
口コミ・評判 4.2(229件のレビュー)

Stock Magnitude

Stock Magnitude
出典元:『Stock Magnitude』

Stock Magnitudeは、数日後に急騰する銘柄を教えてくれる株価予想AIアプリです。急騰する銘柄をAIが検知して10日以内に20%程度急騰する銘柄を教えてもらえます。

操作方法や画面の見方に慣れるまでは時間がかかるが、精度は満足という口コミが多いです。

他のアプリは分散投資の低リスク運用が基本ですが、数日後に急高騰する銘柄を教えてくれるものなので、大きく儲けたい人におすすめのアプリです。

手数料 1,100円(税込)/月
運用実績 2018年、2019年版ではプラス
口コミ・評判 3.4(163件のレビュー)

株価予想AIを使用する際の注意点

株価予想AIを使用するときは、以下の点に気をつけるようにしましょう。

学習データが充実しているかを確認する

株価予想AIを使用する前に、どのようなデータを読み込んだデータなのかを確認しておきましょう。「どれぐらいの年数の過去データを学習しているのか?」「どのような内容のデータを学習しているのか?」をチェックすることが大切です。

AI予想の精度は、データの量と質に左右されます。そのため、株価予想AIを使用する前に学習データが充実しているかを確認しておきましょう。また、学習データで精度が変わることを理解しておき、利用するサービスを慎重に選びましょう。

AIの運用実績を確認する

株価予想AIは精度の高いものを使用しなければ利益を出すことはできません。そのため、運用実績を公開しているサービスを利用しましょう。運用実績で利益を得ており、ユーザーから高評価を獲得しているサービスであれば、株で儲けることができるでしょう。

株式投資は自己責任で行う

株価予想AIは、AIは過去データ(株価データ、企業財務データ、市場動向、ニュース)を学習し、トレンド分析を行い、未来の株価を計算するものです。

AIは膨大なデータの計算を得意としていますが、将来の株価を100%的中することはできません。そのため、株価予想AIを利用して株式投資するときは、損失が出る場合もあると認識した上で、自己責任で投資をするようにしましょう。

株価予想AIの開発方法

株価予想AIの開発

株価予想AIは以下の手順で開発していきます。

  1. AIの活用方法を決める
  2. 活用方法に必要なデータを集める
  3. AIに機械学習をさせていく
  4. Webアプリに組み込む

ここでは各手順について詳しく解説します。

1.AIの活用方法を決める

まずはAIの活用方法を決めていきます。株価予想AIの開発でも「分散投資で低リスクで資産運用がしていけるAIロボを開発する」「20日以内に高騰する銘柄が当てられるAIサービスを開発する」など目的はさまざまです。

そのため、どのようなAIサービスを開発するかを決めてチームで共有しておきましょう。

2.必要なデータを集める

次にAIに学習させたいデータを収集していきます。AIの活用方法に見合ったデータを集めていきましょう。

株価予想AIを開発する場合に必要なデータには「国内外マクロ・金融データ」「企業・財務データ」「株式・債権データ」「商品データ」「産業データ」などがあります。

データを集める場合は質にもこだわり、曖昧なデータは取り除くようにしておきましょう。データの質と量にこだわることで、AI制度が良くなります。そのため、データ収集は慎重に行うようにしましょう。

3.AIに機械学習をさせていく

AIに機械学習をさせていきます。機械学習をするときには「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」の中から最適なものを選んでいきます。株価予想AIを開発する場合は、「教師あり学習」や「強化学習」が使われることが多いです。

教師あり学習(回帰)

教師あり学習とは、入力データに対してどのように正解を導き出すのかを学習させる手法です。株価予想AIでは、教師あり学習の回帰が使われます。回帰は連続する数値や過去のデータから傾向を導き出し、将来の株価を予想していくことができます。

強化学習

強化学習とはAIが思考錯誤しながら、どのような予測をすれば利益が得られるのか判断していく手法です。

株式投資で利益を出したいとゴールを設定して、それに向けて成果を出したときは報酬を与えて、予想が外れた場合は罰を与えるといい手法でAIを開発していきます。

4.Webアプリに組み込む

AIに機械学習をさせたら、Webアプリに組み込んでいきます。WebアプリにAIを組み込む場合はプログラミング言語が必要になります。つまり、AIを開発する場合は、AI開発能力の他にエンジニア能力が必要となるのです。

株価予想AIの開発方法をご紹介しましたが、競馬予想AIなども同じ方法で開発できます。競馬予想AIについて詳しく知りたい方は下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『競馬予想AIとは?おすすめサービスや作り方まで紹介!

まとめ

株価予想AIは、過去データ(株価データ、企業財務データ、市場動向)を学習し、Pythonでデータを高速処理して株価の予想を行います。

株価の予想だけでなく、株取引まで代行してくれるアプリが登場するなど利便性が高まってきています。ここでは、おすすめの株価予想AIアプリをはじめ、オリジナルアプリを開発する方法までご紹介しました。ぜひ、株価予想AIを利用してみてください。

 

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