AutoCADで3Dモデリングをする簡単な方法とメリットを解説!

AutoCADは、世界的に使用されているCAD(Computer-Aided Design)ソフトウェアの一つで、2Dおよび3Dデザインを作成するための強力なツールです。

建築、エンジニアリング、製造業などの様々な業界で広く使用されています。

3Dモデリングについては、オブジェクトの形状、大きさ、位置などの詳細を表現でき、現実世界の物体や建物を正確に再現することが可能です。

AutoCADとは?3Dモデリングができるって本当?

早速、AutoCADとは何かのおさらいと、3Dモデリングができるかどうかを解説します。

結論を言えば、AutoCADは3Dモデリングが可能です。

実際の切り替え方も解説します。

AutoCADは3Dモデリングもできる設計ソフトウェア

AutoCADは、コンピュータ支援設計(CAD)ソフトウェアの一種であり、建築や製造業などの分野で広く使用されています。

AutoCADを使用することで、2Dおよび3Dの図面を作成し、編集することが可能です。

AutoCADは3Dモデリングもサポートしています。

3Dモードでは、立方体や円柱などの3次元のオブジェクトを作成し、それらを操作して複雑な形状を作り出すことができます。

3Dモデルを使用することで、建物や製品のデザインを視覚的に表現し、設計上の問題や衝突を事前に確認することができます。

AutoCADで3Dモデリングをする方法、3D基本と3Dモデリングの違いは?

3DモデリングはAutoCADの強力な機能の一つで、画面右下から歯車マークをクリックして切り替えることで3Dモードに変更可能です。

3D基本と3Dモデリングがあることに気付くと思いますが、両者には微妙な違いがあります。

3D基本は、AutoCADにおける基本的な3D操作が可能です。

これには、3Dオブジェクトの作成、移動、回転、スケールなどが含まれます。

3D基本では、単純な形状の作成と操作に焦点が当てられており、より複雑なモデリングや詳細な制御は行われません。

3Dモデリングは、より高度な3D設計や詳細な制御を行うためのプロセスになっています。

複雑な形状の作成、曲面の操作、モデルの精度の調整、材質や質感の追加などが可能です。

3Dモデリングでは、デザインや設計の要件に応じて、より詳細なカスタマイズや高度な操作が可能です。また、3Dモデリングを使用して、リアルなイメージやビジュアライゼーションを作成することもできます。

3Dモデリングのための基本技術

ここでは実際に、3Dモデリングをするための基本的な操作技術について解説します。

プリミティブの作成

プリミティブとは基本的な3D形状のことで、球、立方体、円柱、円錐などが含まれます。ホームから作成可能です。

オブジェクトの変形

これらの基本形状を編集して、より複雑な形状を作り出すことができます。「尺度変形」ツールでオブジェクトの大きさを変更したり、移動ツールでオブジェクトを移動したりします。

複合体の作成

2つ以上のプリミティブを組み合わせて、新たな3Dモデルを作ることができます。

例えば、”Union”コマンドを使って複数のオブジェクトを一つに結合したり、”Subtract”コマンドで一つのオブジェクトから別のオブジェクトを削除することができます。

回転

オブジェクトを回転させるには、「回転」ツールを使用します。

まず、回転させたいオブジェクトを選択し、”Rotate”コマンドを実行します。

次に、回転の中心となる点を指定します。

最後に、回転角度を入力またはマウスで指定します。たとえば、45度回転させるには45と入力します。

回転する物体を選択後は、エンターキーを押すことで軸をどこにするか選択できます。

穴あけ

穴あけは”Subtract”コマンドを使用して行います。

まず、「穴を開けたいオブジェクト」と「穴の形になるオブジェクト」を用意します。

まず、「そこから差し引くソリッド……」の時に穴をあけたいオブジェクトを選択し、その後「差し引くソリッド……」の時に穴となるオブジェクトを選択します。

選択後はエンターキーを押して確定することを忘れないようにしましょう。

穴をあけるオブジェクトは、通常、球または円柱などのプリミティブ形状です。

そして”Subtract”コマンドを実行すると、二つ目のオブジェクトが一つ目のオブジェクトから削除され、穴が開きます。

2Dから3Dへの変換方法

AutoCADでは、2D図形から3Dモデルを作成することができます。

これは”Extrude”または”Revolve”コマンドを使って行われます。

“Extrude”コマンドは2D形状を選択して深さを指定することで3Dオブジェクトを生成します。

一方、”Revolve”コマンドは2D形状を軸を中心に回転させて3Dオブジェクトを作成します。

実際にやっている動画が公式にあるので、参考にしてみてください。

AutoCADのメリットと使いやすい機能の紹介

AutoCADの3Dモデリング機能は非常に強力ですが、初心者にとっては少し難易度が高いかもしれません。

特に、複雑な3D形状の作成や、オブジェクトの正確な配置、オブジェクト間の相互作用などは、初めての人にとっては難しいでしょう。

AutoCADでの3Dモデリングは使いにくい?初心者が躓くポイント

しかし、これらの課題を乗り越えた後、AutoCADは非常に使いやすいソフトウェアになります。

以下はAutoCADの主なメリットです。

詳細なデザイン

AutoCADでは、非常に詳細な3Dモデリングが可能です。

精密な寸法を持つオブジェクトを作成し、その後でそれらを編集することができます。

広範なツール

AutoCADは多様な3Dモデリングツールを提供しています。

これらのツールを使用することで、ほとんどどんな形状も作成することが可能です。

高い互換性

AutoCADは業界標準のソフトウェアであるため、他の多くのソフトウェアと互換性があります。

これにより、他のソフトウェアで作成されたデータをインポートし、エクスポートすることが可能です。

AutoCADでの3Dモデリングのメリット

AutoCADで作成した3Dモデルは、様々な形式で保存することができます。

最も一般的な保存形式はDWG形式で、AutoCADのデフォルトのファイル形式です。

しかし、他のCADソフトウェアとの互換性を確保するために、DXF形式やSTL形式など他の形式で保存することも可能です。

これらのファイル形式は、”File”メニューの”Save As”オプションから選択することができます。

練習と実践

簡単なプロジェクトの例としては、立方体に穴をあける、球を半分に切る、円柱を回転させるなどがあります。

これらのプロジェクトは、基本的な3Dモデリングのスキルを練習するのに適しています。

実際のやり方については、公式の動画を参考にするのがおすすめです。

AutoCADを用いた3Dモデリングのメリットと活用範囲のまとめ

AutoCADの3Dモデリング機能は、建築、エンジニアリング、製造業など多くの分野で活用されています。

その精度と柔軟性は、設計者が複雑な3Dモデルを容易に作成することが可能です。

AutoCADは多くの業界標準ソフトウェアと互換性があるため、チーム内での共有や他のソフトウェアとの連携もスムーズです。

AutoCADは設計と3Dモデリングを活用し、仕事や教育に役立ててください。

 

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