AutoCADで作成したファイルを簡単に見られたらいいな、と思ったことはありませんか?
AutoCAD Viewと検索する人が多いですが、実はそのようなソフトはありません。
AutoCADのファイルを無料で見る公認の方法は、Autodesk ViewerとDWG TrueViewの2つがあります。
この記事では、DWG TrueViewの基本的な使い方について詳しく解説します。DWG TrueViewをダウンロードしてインストールし、ファイルの開き方や操作方法、ファイル共有と協働作業の手法などを学びましょう。
DWG TrueViewを活用することで、効率的なプロジェクト管理やファイルの共有が可能となります。
DWG TrueViewとは?
DWG TrueViewは、AutoCADファイル(.dwgおよび.dxf形式)を表示および閲覧するための便利なツールです。
AutoCADは、CAD(Computer-Aided Design)ソフトウェアとして広く知られていますが、DWG TrueViewは、AutoCADを所有していないユーザーや予算に制約のあるプロジェクトでも、DWG TrueViewを使用することでAutoCADファイルを開き、表示することができます。
これにより、他のユーザーとの協働作業やファイル共有が容易になります。
なお、Autodesk Viewerはオンライン上で(.dwg形式)を表示・閲覧可能で、DWG TrueViewはダウンロードして使えるため企業などにおすすめです。
AutoCADの基礎知識を知りたい方はこちらの記事を参照ください。AutoCADでできること、AutoCADのプランと価格、他の2DCADについても解説しております。
DWG TrueViewの基本的な概要・操作
DWG TrueViewは基本的に以下の操作方法で動かします。
- スクロールホイールアップ/ダウン
ズームイン/アウト - スクロールホイールを押しながらドラッグ
3Dビューでのパンニング(移動)または回転
DWG TrueViewを使用すると、次のような基本的な操作が可能です。
ファイルの開封と閲覧
DWG TrueViewを起動し、メニューから「開く」オプションを選択します。
ダイアログボックスが表示されるので、閲覧したいAutoCADファイルを選択し、開きます。ファイルが開かれると、図面が表示されます。
図面のズームとパン
開かれた図面をズームインやズームアウトするには、ツールバーのズーム機能を使用します。
また、パンツールを使って図面を上下左右にスクロールすることも可能です。
他にも、以下のような作業が可能です。
- 図面からジオメトリ情報の取得(距離、質量、体積など)
- DWGファイルのプロッタ出力
- DWGファイルからDWF、DWFx、PDF、JPG、PNGファイルの作成
- 図面セットやシートセットをプロッタやDWF、DWFx、PDFにパブリッシュ
- DWGファイルを相互変換(AutoCAD Release 14以降のバージョン)
DWG TrueViewのメリット
DWG TrueViewを使用することには、以下のようなメリットがあります。
無料で利用可能
DWG TrueViewは無料でダウンロードできます。
これにより、AutoCADを所有していないユーザーや予算に制約のあるプロジェクトでも、AutoCADファイルを表示・閲覧できます。
ユーザーフレンドリーなインターフェース
DWG TrueViewは使いやすいインターフェースを提供しており、直感的な操作が可能です。
初心者から上級者まで幅広いユーザーに適しています。
ファイル共有の容易さ
DWG TrueViewを使用することで、ファイルの共有が簡単にできます。
DWG TrueViewを利用することで、複数のユーザーが同じファイルをリアルタイムに共有し、コメントや変更の共有が容易になります。
DWG TrueViewは無料ですが、AutoCADを使用するには無料体験版やサブスクリプション(定額支払い)の準備があります。以下の記事にて紹介しておりますのでご参考にしてください。
DWG TrueViewのダウンロードとインストール
ここでは、DWG TrueViewのダウンロードとインストール方法について詳しく解説します。
システム要件とダウンロードの手順
DWG TrueViewを利用するには、以下のシステム要件を満たしている必要があります。
オペレーティングシステム: Windows 10、Windows 8.1、Windows 7 SP1(64ビット版)
プロセッサ: 1 GHz以上の64ビットプロセッサ
メモリ: 4 GB以上のRAM
ディスクスペース: 7 GB以上の利用可能なハードディスク空き容量
グラフィックスカード: DirectX 11以上をサポートするカード
DWG TrueViewをダウンロードする手順は以下の通りです。
- DWG TrueViewの公式ウェブサイトにアクセスします。
- ダウンロードページに移動し、対応するオペレーティングシステム(WindowsまたはmacOS)用のインストーラーをクリックしてダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行します。ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、指示に従ってインストールプロセスを進めます。
インストール方法と初期設定
DWG TrueViewのインストール手順は以下の通りです。
- ダウンロードしたインストーラーを実行します。
- インストールウィザードが表示されますので、指示に従って進めます。利用規約に同意し、インストール先のフォルダを選択します。
- インストールが完了すると、デスクトップやスタートメニューにDWG TrueViewのショートカットが作成されます。
- 初期設定は必要ありません。インストール後、DWG TrueViewは直ちに使用可能です。
DWG TrueViewの使いこなしとヒント
DWG TrueViewは簡単なソフトではありますが、より使いやすくカスタマイズすることも可能です。
快適な閲覧のための設定
DWG TrueViewの設定を調整することで、より快適な閲覧体験を得ることができます。
以下の設定を検討してみてください。
表示設定の調整
メニューオプションから表示設定を変更できます。
図面の背景色や線の表示方法、グリッドの表示など、個人の好みに合わせて調整しましょう。
キーボードショートカットの活用
DWG TrueViewには多くの便利なキーボードショートカットが用意されています。
これらのショートカットを覚えることで、より効率的に操作できます。
一般的に、AutoCADやその他のDWGビューアで最も一般的に使用される操作の一部は以下のようなキーボードショートカットで可能です。
ショートカットキー | 動作 |
Ctrl + 0 | レイアウトとモデリング間で切り替え |
Ctrl + 1 | プロパティパレットの表示/非表示 |
Ctrl + 2 | デザインセンターの表示/非表示 |
Ctrl + 9 | コマンドラインの表示/非表示 |
DWG TrueViewと他のビューアーツールとの比較
DWG TrueViewは、他のビューアーツールと比較してもいくつかの利点があります
ファイルの互換性
DWG TrueViewは、主にAutoCADファイル(.dwgおよび.dxf形式)に特化しています。
これに対して他のビューアーツールは、さまざまなCADフォーマットに対応している場合もありますが、AutoCADファイルの閲覧に特化した機能を提供する点で優れています。
操作性と使いやすさ
DWG TrueViewは、直感的なインターフェースと使いやすい操作性を備えています。
初心者でも迷うことなく操作できるため、使い始めるのが簡単です。
追加機能の提供
DWG TrueViewは、ファイル共有や協働作業の機能を提供しています。
他のビューアーツールにはこのような機能がない場合があり、チームプロジェクトや共同作業においてはDWG TrueViewの利用が便利です。
総合的に見て、AutoCADファイルの閲覧と共有に特化したDWG TrueViewは、他のビューアーツールと比較しても優れた機能を提供しています。
AutoCADの体験版について、以下の記事にてインストール方法も一緒に紹介しております。
DWG TrueViewについてまとめ
DWG TrueViewの基本的な使い方やダウンロード・インストール方法、主要機能、そして他のビューアーツールとの比較について説明しました。
DWG TrueViewは、AutoCADファイルを表示・閲覧するための無料のツールで、AutoCADを所有していないユーザーや予算に制約のあるプロジェクトにとって便利なツールです。
直感的なインターフェースと使いやすさ、ファイル共有と協働作業の容易さなど、多くの利点を備えているのでぜひ利用してみてください。
AutoCADについてより詳しくなりたいと考えた方には基礎から学べるセミナーを受講することをおすすめします。