人工知能によって画像や文章を0から作成できる生成AI。技術の進歩により、ビジネスで活用する企業も増えています。
そんな生成AIは、ツールを使うことで特別な知識がなくても誰でも利用可能です。
本記事では、PCで使えるイラストや画像に特化したAIツールについて見ていきましょう。生成AIの機能を試してみたい方は、どのようなツールがあるか確認してみてください。
生成AIとは?
生成AIとは、人工知能の技術を用いて自動的にイラストや画像を生成できる技術のことです。
多くの画像データやパターンを学習して一から新しいイラストを作り出します。
AIイラストは、手動で描く手間を省きつつ、クリエイティブな作品を短時間で生み出せるため、アートや広告など幅広い分野で活用されているのが特徴です。
また、AI画像を使えば被写体の削除やオブジェクトの置き換えなどができるため、活用することで画像の生成だけでなく既存の画像を編集する効率も格段に向上します。
近年ではAI技術の進化により、テキストで指示を出すだけで思い通りのイラストや画像を生成できるサービスを無料で提供しているサイトも多く登場しているため、PCがあれば専門的な知識がなくても生成AIを利用できる環境になっています。
PCでAIイラストや画像の自動生成に必要なスペックは?
スマートフォンのアプリやPCのソフトを使ってサクッとAIイラストや画像を生成するのではなく、本格的な生成を行いたい場合は手持ちのPCのスペックも重要です。
PCでAIイラストや画像を自動生成するのに必要なスペックは以下の表のとおりです。
CPU | Corei5〜Corei7 |
グラフィックボード | VRAM 12GB |
メモリ | 16〜32GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
PCのスペックが低いと画像の生成速度が下がったり、PCが固まって生成ができなかったりするため、ある程度の性能は最低限確保しておきましょう。
PCでAIイラストや画像を自動生成するのは有料?
PCでAIイラストや画像を自動生成する際は、利用するサイトやソフトによって無料か有料かは異なります。
無料で利用できるサイトやソフトでは、基本的な機能を利用できるものが多く、生成できる画像の枚数が制限されていることが多いでしょう。
一方、有料のサービスでは、より高度な機能や制限の少ない生成を利用できます。
有料版の方がサポートや機能も充実しているため、本格的な用途やビジネス向けに使用する際は有料で契約する方がよいでしょう。
趣味の範囲で使用する場合は、まず無料版で試してみて、必要に応じて有料版にアップグレードするのがおすすめです。
生成AIのプロを目指すなら生成AIセミナー!
生成AIをより使いこなせるようになりたい方は、生成AIセミナーがおすすめです。生成AIセミナーはアメリカのOpenAIが開発したAIチャットボット「ChatGPT」の実践的な使い方や、生成AIを使った画像デザインの方法について学べます。
講座期間は3日間と短期集中型となっているので、まとまった時間を取りづらい方でも受講がしやすいでしょう。
また、個人以外の受け付けも行っているため、会社の新人研修として利用することもできます。
生成AIに興味のある方や、新入社員の研修として利用したい企業の方は、ぜひ生成AIセミナーをチェックしてみてください。
PCでAIイラストや画像を自動生成できるサイト4選
PCがあればAIイラストや画像を自動生成できるおすすめのサイトは以下の4つです。
- Canva
- Bing Image Creator
- AI素材.com
- Artguru
それぞれのサイトの特徴について見ていきましょう。
自動生成できるサイト①Canva
Canvaは名刺やチラシ、ロゴなどさまざまなデザインの作成ができるオールインワンのツールです。
PCのブラウザ上ですべて完結するため、ソフトをダウンロードする必要がありません。
スマートフォンからの利用もでき、その際はアプリをインストールすることでスマートフォンでも使いやすいUIで利用できます。
また、AI機能も搭載されており、マジック消しゴムでは画像内の不要な箇所を自動で削除してくれます。
さらに、プロンプトを入力することで0から画像を生成できるAI画像生成も利用可能です。
テンプレートも豊富に揃っているので、デザインやAI初心者の方におすすめのサイトといえるでしょう。
自動生成できるサイト②Bing Image Creator
Bing Image CreatorはアメリカのMicrosoft社が手掛けている画像生成AIです。
Microsoftのアカウントがあれば無料で利用でき、プロンプトを入力するだけで任意の画像をAIが自動生成してくれます。
また、「アイデアを探す」という項目を選択すると、ほかのユーザーが生成したAI画像とそのプロンプトを確認できます。
この機能を使うことで、自身がプロンプトを入力する際の参考になるでしょう。
さらに、Bing Image CreatorはPCだけでなくスマートフォンからもアクセスできるため、隙間時間の暇つぶしにも最適です。
ただし、生成した画像の素材を販売したり、デザインに使用したりといった商用利用はできない点に注意してください。
自動生成できるサイト③AI素材.com
AI素材.comはAIで生成された画像を提供している素材サイトです。
ほしいAI素材をキーワードで検索し、ダウンロードボタンを押すことで保存ができます。
しかし、無料版では画像に透かしが挿入されてしまう点に注意が必要です。
また、素材の保存だけでなく実際にAI画像の生成も可能です。
Googleアカウントでログインしたら、任意のプロンプトを入力して生成ボタンをクリックすると画像やイラストが生成されます。
生成してほしくないものがある場合は、ネガティブプロンプトを指定することもできるので、より理想に近いイメージで指示ができます。
AI素材.comでは、画像を生成する際も参考画像を読み込めるので、元ある画像に似せて作ってほしい場合にもおすすめです。
有料版のProプランを契約することで生成できる枚数が無制限になるので、AI素材.comのサービスが魅力的に感じた場合はぜひ有料版も検討してみてください。
自動生成できるサイト④Artguru
Artguruはテキストや既存画像からイラストを自動生成できるサイトです。
二次元アニメのビジュアルやファンタジー3D、ゴッホ風などさまざまなスタイルから好みの見た目で生成ができます。
1日8回までは無料で使用できるため、生成AIを試してみたい方におすすめです。
また、ほかのユーザーが使ったプロンプトを確認できるため、魅力的に感じたイラストと似たような生成ができるのも特徴です。
使い方もシンプルで、入力欄にプロンプトを入れGenerateボタンをクリックするだけで生成が行われ、数秒待てば指示に合った画像を提示してくれます。
また、PCだけでなくスマートフォンでも手軽に使えるアプリにも、AI画像を自動生成できるツールが多く登場しています。
以下の記事では、AI画像を生成できるおすすめのアプリについて紹介しているので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
PCでAIイラストや画像を自動生成できるソフト3選
PCがあればAIイラストや画像を自動生成できるおすすめのソフトは以下の3つです。
- Illustrator
- Photoshop
- HitPaw Photo AI
それぞれのソフトの特徴について見ていきましょう。
自動生成できるソフト①Illustrator
AdobeのIllustratorは、ベクター画像の作成ができるデザインソフトウェアです。
ベクター形式のデザインは拡大縮小しても画質が劣化しないため、ロゴやアイコン、イラストなどの作成に適しています。
また、AI機能も搭載されており、ボタン一つでイラストの自動生成が可能です。
結果が気に入らない場合は、何度も同じプロンプトで生成ボタンを押すことで、複数のバリエーションを提示してくれます。
同じプロンプトでもオプションを変更することで、アイコン風にしたり背景をつけたりと違ったアプローチで生成してくれるのも魅力です。
さらに、Illustratorの生成AIは商用利用が可能なため、仕事での活用もできます。
そんなIllustratorの使い方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
Illustratorをこれから始めたいと考えている方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
自動生成できるソフト②Photoshop
AdobeのPhotoshopは、画像の加工や合成に適した画像編集ソフトウェアです。
複数のフィルターから画像の雰囲気を変更したり、マスクと調整レイヤーを使って一部分のみ画像の明るさやコントラストを変えたりと柔軟な編集ができます。
そんなPhotoshopにもAI機能が搭載されており、プロンプトを入力すると作成した選択範囲内に生成機能を適用できます。
画像全体だけでなく、元画像の一部分のみに生成機能を適用できるため、画像編集をするうえで重宝する機能です。
うまく活用することで被写体の服だけを変更したり、背景を入れ替えたりも容易にできるため、普段の作業効率が向上するでしょう。
さらに、Illustratorと同様にPhotoshopで生成した画像も商用利用が可能なので、自身の作品作りにも活かせます。
自動生成できるソフト③HitPaw Photo AI
Hitpaw Photo AIはAIを用いた画像編集ソフトです。
テキストからイラストや画像を自動生成できるのはもちろん、画像の背景を削除したり、画像のノイズを除去して画質を向上させたりと、AIを使って既存の画像を編集することもできます。
ほかにも、モノクロ写真をカラーに変更したり、肌のシミやシワを除去して補正をかけてくれたりと、画像編集に必要な機能がこのソフト一本に詰まっています。
生成AIに関しても豊富なスタイルが揃っているので、自分の好みに合ったテイストの画像を作れるでしょう。
気になる方は無料体験版でお試しが可能なので、一度どのような操作性なのかを確認してみてください。
PCでAIイラストや画像の自動生成についてのまとめ
今回は、PCで自動生成AIを使用できるサイトやソフトを厳選して紹介しました。
AIの発達によって、最近ではPCさえあれば特別な知識がなくても簡単にAIの自動生成ができるようになりました。
AIの自動生成を使いこなすことで、クリエイティブな発想をイラストとして実現できたり、画像編集に活用できたりとメリットがたくさんあります。
数あるサービスの中から、使いやすいサイトやソフトを見つけてイラストや画像の自動生成にチャレンジしてみてください。
![AIイラストや画像を自動生成する方法!PCで利用できるAIツールを7つ紹介](https://bizroad-svc.com/blog/wp-content/uploads/2024/06/thumbnail-102-1-375x245.jpg)