「自分のアイデアを形にしたいけど、絵が上手く描けるか不安」「手軽にアイディアをイラストとして形に残したい」「生成AIを使いたいが、どのサービスを使えばいいのか分からないな…」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、生成AIを活用してイラストを生成したい方に向けて、おすすめサービスを10個厳選してご紹介します。機能の違いや特徴、AIイラスト生成の方法まで解説しているので、初めて生成AIを利用する人は参考にしてみてください。
AIイラスト生成とは?
AIイラスト生成は、人工知能であるAIを活用して自動的にイラストを作成する技術です。これにより、イラスト制作の手間が大幅に軽減され、デザインスキルがない方でも簡単にクオリティの高いイラストが作れます。
企業の広告キャンペーンや個人のSNS投稿においても、AIイラスト生成は短時間で高クオリティのイラストを提供できる強みがあります。特に、イベントや商品のデザインを即座に作成できる点で、ビジネスシーンでも重宝されるといえるでしょう。
AIイラスト生成のおすすめサービス10選
直感的な操作で特定のスタイルやテーマに基づいたイラストを短時間で生成できることがAIイラスト生成の最大の特徴です。
本記事では、以下のAIイラスト生成サービスを10選紹介します。
| サービス名 | 料金 | 特徴 | できること | 有料プランでのみできること |
|---|---|---|---|---|
| PixAI.Art | 基本無料 |
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プロンプトで画像生成 |
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| MyEdit | 基本無料 |
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| fotor | 基本無料 |
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| Canva | 基本無料 |
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テキストからイラスト生成 |
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| PicWish | 基本無料 |
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| Artguru | 基本無料 | 14種のデザインテンプレート |
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| AIいらすとや | 基本無料 | テキストや参考画像からいらすとやデザイン生成 |
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| Midjourney | 有料(10~60ドル) | Discordのコミュニティに参加が必要 | テキスト画像生成 | 画像生成の枚数が増える |
| Bing Image Creator |
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テキスト画像生成 | – | |
| Grok | 基本無料 | 対話型チャットAI | テキスト画像生成 | 画像生成の枚数が増える |
各サービスについて詳しく紹介していきます。
PixAI.Art

出典:PixAI.Art
PixAI.Artは、多様なスタイルやテーマに対応しているのでキャラクターデザインの分野で人気があります。料金形態はクレジット制で、必要な分だけ購入することが可能です。
使い方もシンプルゆえに、生成AIを使ったことがない初心者でもすぐに始められます。可愛いキャラクターイラストを描くことが苦手という方でも、簡手軽に魅力的なイラストを手に入れられるのが大きな魅力です。
MyEdit

出典:MyEdit
MyEditは、ブラウザで利用できる日本国内でも人気のあるAIイラスト生成サービスです。写真をイラスト化したり、テキストから魅力的なキャラクターを生成したりできます。
基本機能は無料で利用可能ですが、高度な機能を利用したい場合は有料プランもあります。生成したイラストは商用利用が可能で、特に広告やマーケティングで利用したい人に最適です。
fotor

出典:fotor
fotorは、直感的な操作が特徴のAIイラスト生成サービスで、InstagramやYouTubeサムネイル、バナーなど豊富なテンプレートや素材を選ぶことで自分のアイデアを反映させたイラストを生成することが可能です。
画像編集機能も充実しており、生成したイラストに対して細かな調整が行えます。基本機能は無料で利用できるため、生成AIをお試しで使ってみたい人におすすめです。
Canva

出典:Canva
Canvaは、誰でも簡単に使えるデザインツールとして人気があります。無料で利用できるということから、ブログのアイキャッチ画像作成に利用している人も多いツールです。
生成したイラストは商用利用も可能で、SNSやプレゼン資料にも活用できます。デザインの経験がない方でも、手軽に魅力的な画像を作成できるのが大きな魅力です。
PicWish

出典:PicWish
画像の修正やカスタマイズに優れているAIイラスト生成サービスを探しているならPicWishがおすすめです。操作方法はシンプルでわかりやすく、背景の削除や画像の補正が行えるため、初心者でも手軽に利用できます。
ワンクリックで似顔絵生成をしたり、顔の切り抜きや白黒の画像に色を乗せたりとさまざまなツールが詰まっています。写真加工に特化しているので、写真撮影が趣味の人に向いています。
Artguru

出典:Artguru
Artguruは、近年注目を浴びているAIイラスト生成サービスで、アートやデザインに特化しています。
イラスト生成の過程は非常にシンプルで、ユーザーは自分の好みのスタイルやテーマを選択し、プロンプトを入力するだけでAIが自動的に作品を生成してくれます。Artguruが生成した画像は高品質であり、サブスクライブユーザーになれば商用利用も可能。プロのデザイナーからグッズを作成したい人、広告に利用したい人におすすめです。
AIいらすとや

出典:AIいらすとや
AIいらすとやは、かわいいフリー素材集いらすとやとAI素材.comがタッグを組んだAIイラスト生成サービスになります。
いらすとやはニュース番組でも利用されているほど日本国内で大人気のイラストであり、プレゼンテーションや広告、YouTube動画など多岐に渡って使いやすいキャラクターイラストを生成できます。
Midjourney

出典:Midjourney
MidjourneyはDiscordのコミュニティに参加することで利用できる画像生成になります。Discordのアカウントを所有している人であれば、公式サイトからコミュニティサーバに参加ができ、チャットのようにテキストを入力することで画像生成が可能です。
注意点として、たくさんの画像を生成する場合は有料版を利用する必要があり、ベーシック・スタンダード・プロプランがあります。また、高クオリティの画像生成が複数枚行えますが、コミュニティ参加者はほかの人が生成した画像も見れるので、商用利用を考えている場合は別の生成AIの利用をおすすめします。
Bing Image Creator
Bing Image CreatorはMicrosoftが提供しているAIイラスト生成サービスになります。Googleアカウントを持っている人なら誰でも無料でAIイラスト生成が可能です。
生成イラストの精度を上げるにはプロンプト文に状況や景色、物体の説明を詳しくすることでイメージをより具体的なイラストに変化できます。アニメ調からリアルな風景画や人物画、動物などさまざまなデザインでイラストや画像の作成ができます。
アイディア探しやインスピレーションを受けたいと考えているクリエイターなら、Bing Image Creatorを利用してみるとよいでしょう。
もし、生成AIを使いこなしたいと考えているなら、生成AIについて学べる本を紹介しているこちらの記事が役に立ちます。
Grok

出典:Grok
GrokはxAI社が開発した対話型AIチャットボットで、X(旧Twitter)で利用できます。チャットで「青い小鳥のイラストを生成してください」と入力するだけで、以下の画像のようにリアルな鳥を生成してくれます。

Xアカウントを持っている人なら誰でも無料で扱えるので、興味のある人はGrokを使ってさまざまな画像を生成してみましょう。
普段からスマホでSNSを利用している人なら、スマホアプリで利用できるAI画像生成アプリがおすすめです。スマホアプリでイラストを作成したい人は、以下の記事を参考にしてください。
PixAI.Artを使ったAIイラスト生成方法
今回はPixAI.Artを使ってキャラクターデザインを行う方法を画像を交えて紹介していきます。
PixAI.ArtでAIイラスト生成を行うには次の4ステップが必要です。
- 会員登録の手順
- AIイラスト生成に必要なクレジットを申請
- プロンプトを入力
- モデル・比率・画像枚数を指定して生成
まずは会員登録の方法から紹介します。
会員登録の手順
PixAIの会員登録は次の手順で行えます。
- PixAIの公式サイトにアクセスします。
- 右上のログインボタンをクリックし、ユーザー登録を行います。

- ユーザー名と年齢確認にチェックを入れて登録完了です。
AIイラスト生成に必要なクレジットを申請
会員登録が完了したら、次はAIイラスト生成に必要なクレジットを申請します。
- 右上のアイコンからプロフィールをクリックします。
- デイリークレジット申請があるので、申請をクリックするだけで完了です。

1日1回無料で10,000クレジットが受け取れるので、申請忘れに注意しましょう。
プロンプトを入力

クレジットを入手したら、さっそくAIイラスト生成を実行しましょう。左側のメニューより生成をクリックすることで、生成画面に遷移します。
今回は、ChatGPTを使って生成するためのプロンプトをすべて作ってもらいました。
モデル・比率・画像枚数を指定して生成
作成してもらったプロンプトをPixAIに入力し、右側のメニューからモデルとなるイラストや画面サイズを指定したら生成ボタンをクリックします。

実際に生成できた画像がこちらになります。

顔の向きやシチュエーションを変更する際はプロンプトに追加して再生成を実施すれば行えます。ただし、再生成をするのにもクレジットをかなり使うので、理想のキャラクターデザインを作るには有料プランに加入するか毎日コツコツ再生成をするとよいでしょう。
AIでイラスト生成するメリット

AIを活用したイラスト生成は、絵のスキルがなくても簡単に魅力的なデザインを作れる点が大きな利点です。また、他にも以下のようなメリットがあります。
- 絵が描けなくてもデザインが可能
- 作業時間を削減できる
- アイディアが簡単に得られる
それぞれのメリットについて詳しく紹介します。
絵が描けなくてもデザインが可能
AIを使ったイラスト生成は、絵が描けない方でも簡単に魅力的なデザインを作成できる手段です。特に、難しい技術や知識がなくても、直感的な操作でイメージを具現化できます。
たとえば、特定のテーマやスタイルを指定するだけで、AIが自動的にイラストを生成してくれます。「絵を描くことが苦手」と感じる人でもAIを活用することで想像を形にできる点が強みといえます。
作業時間を削減できる
従来の手法では、イラストを描くには多くの時間と労力が必要になってしまいます。しかし、AIを活用することで大幅に作業時間を短縮でき、気になったところだけ手直しすれば良くなりました。
ベースをAIに作ってもらって残りをクリエイターが修正や追加を加えるだけで高クオリティのイラストを完成できるので、作業コストがかなり減らせるといえるでしょう。
アイディアが簡単に得られる

テキストでイメージを伝えるだけでイラストのアイデアを出してくれるので、AIが提案するスタイルやテーマを参考にすればすぐに作業に取り掛かれます。
たとえば、特定のテーマやスタイルをプロンプト入力するだけで、AIがそれに基づいたイラストを生成してくれます。これにより、自分では思いつかなかった新しいアイディアを見つけることも可能です。
また、生成されたイラストを元にさらにアレンジを加えることで、独自の作品を作り上げることもできます。
AIでイラスト生成するデメリット
AIを利用したイラスト・画像生成はメリットがある一方で、次のようなデメリットも存在します。
- デザインが崩れる場合がある
- 著作権を侵害する可能性がある
- 悪用される可能性がある
各デメリットについて詳しく紹介します。
デザインが崩れる場合がある
AIによるイラスト生成は便利なツールですが、デザインが崩れることがあります。
デザインが崩れる理由として、AIが生成する画像が必ずしも意図した通りになるわけではないからです。特定のスタイルや色合いを指定しても、AIが理解する範囲内で生成されるため、結果が予想外のものになることがあります。
著作権を侵害する可能性がある
他の作品を参考にしてイラスト生成した場合、その作品の著作権を侵害する可能性があるので注意が必要です。
AIが生成したイラストが他の著作物に似ている場合、その著作権を持つ人から訴えられるリスクもあります。このため、利用する際は著作権の確認をしっかり行うようにしましょう。特に商用利用を考えている方は、注意してください。
悪用される可能性がある

AIによるイラスト生成は多くの人に利用されていますが、残念ながら悪用される可能性もあります。たとえば、他人の作品を無断で模倣したり、著作権を侵害するような形で使用されることがあります。
そして、生成されたイラストが特定の個人や団体に対し、攻撃的な内容であった場合、名誉毀損にあたることもあります。AIイラスト生成を安全に楽しむためにも、生成したイラストの利用方法をしっかりと考えることが大切です。
AIイラスト生成の活用例

人工知能であるAIの性能によってクオリティが変わっていくので、目的に応じて最適なAIを搭載したAIイラスト生成サービスを見つけることが大事です。もし、最適なサービスを利用することができたら、次のような活用方法が行えます。
- グッズのデザイン作成
- 広告利用
- 小説やゲームなどのキャラクターをデザイン
それでは、詳しく確認していきましょう。
グッズのデザイン作成
AI生成のイラストは、商用利用が可能なものも多いので販売用のグッズ制作に適しています。
グッズのデザイン作成においてAIイラスト生成を利用すればオリジナルのTシャツやステッカー、マグカップのデザインなども、短時間で個性的なデザインを生成できます。
広告利用
AIを活用することで、従来のデザイナーに比べてコストを抑えつつ、多様なスタイルのイラストを制作可能です。
最近ではゲーム広告に利用されていたり、CMでも使われていることもありますよね。インパクトが求められる広告業界では、短時間で魅力的なビジュアルを作成できる点がAI生成の強みです。
そのため、広告業界ではAI生成はかなり重宝されている存在といえるでしょう。
小説やゲームなどのキャラクターをデザイン
キャラクターデザインや物語の世界観を視覚的に表現する際にAIイラスト生成が役に立ちます。
生成されたイラストを基にカスタマイズを行うことで独自のキャラクターを生み出すこともできるので、登場人物のアイデア出しとしても扱えます。
AIイラスト生成を利用する際の注意点

AI生成によるイラストの作成は便利である一方で、利用方法を間違えると大きなトラブルに繋がります。ここでは、AIイラスト生成を利用する際に気を付けるべき点について紹介します。
商用利用が可能か
商用利用が可能かどうかは、AIイラスト生成サービスによって異なります。
ものによっては無料プランでは商用利用が制限されている場合が多く、商用利用を希望する場合は有料プランへのアップグレードが求められます。生成されたイラストの著作権がサービス提供者に帰属する場合、商用利用が制限されることもあるので注意が必要です。
著作権は誰に帰属するか
AIによるイラスト生成の著作権は、生成した作品の利用方法やサービスの規約によって異なります。
多くのサービスでは、ユーザーがプロンプトを入力して生成したイラストの著作権をユーザーに帰属させることが一般的です。しかし、他の著作権で保護された素材を使用する場合は、著作権侵害のリスクがあるため注意が必要です。
トラブルを防ぐためにも、利用前に必ず利用規約を確認しておくとよいでしょう。
まとめ
今回は、AIイラスト生成に興味を持つ方に向けておすすめのAIイラスト生成サービス10選を紹介しました。
AIイラスト生成サービスは、さまざまな機能や料金形態があり、利用者のニーズに応じて利用するサービスを選ぶことが大切です。写真撮影とAIを組み合わせるなら写真の画像を編集しやすいツールが良いですし、キャラクターデザインをしたいならキャラクター生成を得意とするサービスを選ぶと理想に近いイラスト生成が実現できます。
ぜひ、これらの情報を参考にして、あなたに最適なサービスを見つけてみましょう。
