AutoCADをMacに入れる方法!Windowsとの違いも解説

パソコンには色々な種類がありますが、よく使われているのがWindowsとMacです。それぞれOSが異なるため、インストールできるソフトウェアが変わります。今回は人気のCADソフトウェア、AutoCADをMacに入れる方法について、詳しく解説していきます。

AutoCADをMacにインストールする方法

最初に、MacにAutoCADをインストールする方法をご紹介します!

公式ホームページからMac用のファイルをダウンロードする

AutoCADは、AUTODESKの公式ホームページからダウンロード可能です。まずAUTODESKの公式ホームページにアクセスし、メニューの中にある「製品」をクリックします。 AutoCADのページがあるので、そこから購入してください。1ヶ月契約や3年契約など様々なプランがあり、好みのものを選べます。無償体験版も用意されているので、どのようなソフトか試してみたいという場合は、無償体験版をダウンロードする方法もあります。AutoCADにはWindows版とMac版があります。Macの場合は、「AutoCAD for Mac」というものをダウンロードすれば問題ありません。

ソフトウェアをインストールする

ダウンロードしたソフトウェアを開くと、インストーラーが起動します。ライセンス使用許諾契約が表示されるので、しっかり読んだ上で同意してください。「インストール」クリックすると、MacにAutoCADがインストールされます。許可を求められることがあるので、その場合は「ファイルのアクセス」を許可しましょう。「インストール完了」という画面が表示されたら、AutoCADのインストールは完了です。

AutoCADのMac版とWindows版は何が違う?

AutoCADのMac版とWindows版の異なる仕様について解説します。

Mac版独自の機能がある

Mac版のAutoCADには、Windows版にはない独自の機能が備わっています。「Cover Flow ナビゲーション」「マルチタッチ ジェスチャ」「スクリーン分割マルチビュー」「Touch Bar サポート」の4つです。これらの機能を使いたい場合は、AutoCAD for Macを選ぶようにしましょう。

フォントが違う

Windows版とMac版では、使用されているフォントが変わります。そのため、エラー画面で文字化けが発生することがありますが、フォントの設定をMac環境に合わせれば解消します。フォントが違うとはいっても、見やすさや作業のしやすさにそれほど影響するものではないので、気になることはないでしょう。

画面構造の違い

多少ですが、画面構造の違いがあります。WindowsとMacでは、そもそもOSの基本的な画面構造が変わります。それに合わせて、ソフト上でもそれぞれ見やすいように最適化されているため、見た目の印象が少し変わってきます。Macに慣れている人であれば、AutoCAD for Macの画面構造に違和感を覚えることはないでしょう。

操作性が変わる

Windows版とMac版では、操作性が違います。大きな違いとなるのがショートカットキーです。ショートカットキーは、本来画面を切り替えて特定の項目を選ばなければならないような操作を、キーボード上で瞬時に行えるものです。Windows版は「Ctrl」や「Shift」と同時に各種キーを押すようになっていますが、Macは「control」や「option」、「command」キーを用います。Windows版からMac版に切り替えるような場合は、ショートカットキーの違いをまず確認しておくとよいでしょう。

AutoCAD for Macの価格は?

AutoCAD for Macには、有償版、無償版、学生版の3種類あります。有償版はサブスクリプションサービスとなっていて、1ヶ月、1年間、3年間の3つから選ぶことができます。また、プランも2つに分かれています。それぞれの料金は以下の通りです。

AutoCAD

  • 1ヶ月 8,800円
  • 1年間 71,500円(1ヶ月あたり約5,958円)
  • 3年間 214,500円(1ヶ月あたり約5,958円)

AutoCAD Plus

  • 1ヶ月 28,600円
  • 1年間 231,000円(1ヶ月あたり19,250円)
  • 3年間 693,000円(1ヶ月あたり19,250円)

基本的には、長い契約のほうが1ヶ月あたりの料金は安くなります。また、3年契約の場合、1年の継続より最大10%安くなる特典もあります。無償版は体験版のことで、無料でインストールできます。機能面は有償版と同等となっていますが、インストールしてから30日間しか使用できないという制限があります。未使用であっても使用期間は経過してしまう点には注意してください。

学生版は学生と教員を対象としたパッケージで、無料で使用できます。機能は有償版と変わりません。価格は無料ですが、インストールしてから最大3年間という使用期間が設けられています。また、AUTODESKのアカウント上で、学校情報を登録する義務があるので注意しましょう。

MacでAutoCADを使うメリットは?

MacでAutoCADを使うと以下のメリットがあり、作業効率アップに繋がります!

iOSとiPadOSをサポートしたアプリが使える

Mac上で使えるAutoCAD for Macは、Webアプリだけではなく、iOSとiPadOSをサポートしたアプリを使えるというのが魅力です。iPhoneやiPadなど、様々な端末でCAD図面の確認やレビュー作業を行うことができます。サブスクリプションサービスに登録していれば、追加料金なしで使用できるのもポイントです。外出先でファイルを編集したいと思った時、手元にMacがなくても簡単に作業できます。また、ファイルを端末にダウンロードしておけば、オフライン環境でも図面の確認などが可能です。

タッチ操作に対応している

タッチ操作ができるというのも、MacでAutoCADを使う大きなメリットです。AutoCAD for Macには、マルチタッチ ジェスチャという独自の機能が備わっています。本来キーボードやマウスを使って行う操作を、タッチ操作でできるようになるため、人によっては操作がしやすくなり作業効率がアップします。画面の拡大縮小をする時など、指でタッチして簡単に操作できるので便利です。

スクロールが滑らかで目に優しい

AutoCAD for Macの独自機能、Cover Flow ナビゲーションは滑らかなスクロールを実現する機能です。ファイルを選ぶ時など、画面のスクロールは頻繁に行うものなので、動きが滑らかだと目の負担も少なくなります。

マルチビュー対応で作業がしやすい

AutoCAD for Macに搭載されているスクリーン分割マルチビューは、画面を分割できるというものです。作業領域をいくつかに分けることができるため、全体の領域を把握しやすくなる、作業効率がアップするなどの利点があります。

Mac版のAutoCADを使う場合の注意点

Mac版のAutoCAD、AutoCAD for Macを使う時に一番注意すべきなのが、推奨スペックを満たしているかどうかです。Macにも様々な種類があり、それぞれスペックが変わってきます。スペックが足りないと動作が重くなる、起動しないなどのトラブルが発生する恐れがあるので注意が必要です。AutoCAD for Macの主な動作環境は、AutoCAD 2023 for Macが以下のようになっています。

  • CPU 64ビットIntel CPU、Apple M シリーズ CPU
  • メモリ 基本4GB、推奨8GB以上

他にもオペレーティングシステムや表示解像度などの動作環境もありますが、特に重要になるのがCPUとメモリです。快適に操作できるかどうかに関わってくる部分なので、推奨スペック以上のMacを用意しておくとよいでしょう。

AutoCADはMacでも問題なく使える!

AutoCADのMac版ですが、以前は日本語に対応していませんでした。しかし、日本語対応されたことで不便なく使えるようになりました。また、Mac版に搭載されている便利な独自機能もいくつかあるので、MacでAutoCADを使うメリットは多いでしょう。推奨スペックを満たしたMacを持っている人は、AutoCAD for Macをインストールしてみてはいかがでしょうか。

CADソフトウェアの定番AutoCADを使ってみよう!

AutoCADはAUTODESK社が開発しているソフトウェアで、CADソフトウェアの中では定番のソフトウェアとなっています。初心者にも扱いやすく、CADの登竜門的なソフトウェアと言われることも多いです。Macでも問題なく使えるので、CADソフトウェアを扱えるようになりたいと考えている方は、購入を検討してみるのもよいかもしれません。

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