Blenderでのアニメーション制作入門!初心者向けのわかりやすいガイド

3Dアニメーションと聞くと敷居が高そうですが、Blenderは簡単に3Dアニメーションを制作できるツールです。

Blenderを使うとUI右側のキーフレームを設定するだけで簡単にアニメーションを作成できます。
他にもブラーといった効果や、細かい動きの緩急などをつけることもできるBlenderのアニメーション制作は奥深いです。

このセクションでは、手始めとして初心者向けにBlenderを使ったアニメーション制作の基本的な概念と手法について解説します。
この記事を見ることで、Blenderの基本的なアニメーション制作の知識を手に入れ、簡単なアニメーションを作り出すことできます。

Blenderアニメーションの基礎

この章では、初心者向けにBlenderを使ったアニメーション制作の基本的な概念と手法について解説します。

Blenderアニメーション作成に必要な用語

まず、Blenderアニメーション制作に必要な用語をいくつか紹介します。
これらの概念を理解しておくことで、アニメーション作成の手続きや操作をよりスムーズに進めることができます。

キーフレーム (Keyframe)

アニメーションにおいて、オブジェクトやキャラクターの特定の状態や位置を示す重要なフレームのことです。キーフレームを設定することで、その間の間隔にBlenderが自動的に補完して滑らかなアニメーションを生成します。

タイムライン (Timeline)

Blenderのインターフェース内にある時間軸を表すパネルです。
ここにキーフレームを配置し、アニメーション全体のタイムラインを管理します。

アーマチュア (Armature)

キャラクターアニメーションに使用される骨格構造のことです。
Blenderでアーマチュアを使用してキャラクターに骨格を設定し、動きを制御します。

モデリング (Modeling)

3Dオブジェクトを作成するプロセスのことです。
Blenderでは、基本的な形状を組み合わせて複雑なオブジェクトを作成することができます。

レンダリング (Rendering)

アニメーションや静止画を最終的な画像や動画ファイルに変換するプロセスです。
Blenderは強力なレンダリングエンジンを備えており、高品質な映像を生成できます。

キャンバス (Canvas)

Blenderの3Dビューポート全体のことを指します。
3Dオブジェクトやキャラクターを配置し、アニメーションのプレビューや編集を行います。

トラックボール (Trackball)

マウスカーソルの動きに応じてカメラを回転させる方法です。
Blenderでトラックボールを使用して3Dシーンを自由に見回すことができます。

ポーズ (Pose)

アーマチュアを使用してキャラクターの関節を変更することによって設定される姿勢のことです。
アニメーションのキーフレームによってポーズが切り替わることで、キャラクターの動きが生まれます。

Blenderアニメーション作成の流れ

アニメーションを作成する一般的な手順は以下の通りです。

アニメーション作成の手順1.アイデアの構築とプランニング

まず、アニメーションのコンセプトを考え、ストーリーを構築します。
キャラクターやオブジェクトのデザインを決定し、アニメーション全体の流れをイメージします。

アニメーション作成の手順2.3Dモデリング

アニメーションに登場するキャラクターやオブジェクトをBlenderでモデリングします。
基本形状から細部までデザインし、テクスチャを追加します。

アニメーション作成の手順3.アーマチュアの設定

キャラクターアニメーションの場合、アーマチュア(骨格)を設定します。
アーマチュアにより、キャラクターの動きを制御します。

アニメーション作成の手順4.キーフレームの設定

アニメーションの重要なポーズや動きのキーフレームを配置します。
キーフレームを設定することで、オブジェクトやキャラクターが動き始めます。

アニメーション作成の手順5.タイムラインの調整

Blenderのタイムラインを使用して、アニメーションのタイミングや速度を調整します。
キーフレームの位置を移動させたり、追加したりして、アニメーションを調整します。

アニメーション作成の手順6.レンダリングとプレビュー

アニメーションのプレビューを行い、動きや演出を確認します。
必要に応じて、アニメーションをレンダリングして最終的な映像ファイルを生成します。


キーフレームを使ってオブジェクトやキャラクターの動きを制御する方法は、キーポーズを指定することで行います。キーポーズはアニメーションの特定の時点でオブジェクトの位置、回転、スケールなどの変化を示します。
Blenderでは、キーフレームを設定した後、それらの間隔にBlenderが自動的に補間して滑らかなアニメーションを生成します。

Blenderでキーフレームとアニメーションの制作する方法

キーフレームは、動きや変化を示す特定のポイントのことです。
たとえば、あるオブジェクトがシーン内で移動するアニメーションを作りたい場合、移動の始点と終点を表すキーフレームを設定します。
Blenderは、これらのキーフレーム間で何が起こるべきかを自動的に計算します。

Blenderでキーフレームを打つ方法

キーフレームは、アニメーションの基本的な要素で、ある時点でのオブジェクトやキャラクターの状態を示します。キーフレームを作成することで、異なる時点での変化をコントロールし、連続する動きを作り出すことができます。

以下に、Blenderでキーフレームを打つ手順を説明します。

  1. アニメーションをつけたいオブジェクトを選択
  2. オブジェクトプロパティを選択
  3. 時間軸(またはタイムライン)の下部にあるスライダーを使って、キーフレームを置きたい時間を指定
  4. オブジェクトプロパティからオブジェクトの位置、大きさ、回転などを変え、右側の●を押すBlenderでキーフレームを打つ方法
  5. 必要なプロパティを選んだら、その状態がキーフレームとして保存されるBlenderでキーフレームを打つ方法

これを繰り返すことで、オブジェクトが時間経過とともにどのように動くか、つまりアニメーションを作成することができます。

Blenderでループアニメーションの作る方法

ループアニメーションとは、繰り返し再生されるアニメーションのことです。
例えば、歩く動きや回転する動きなど、一定のパターンを繰り返す動きを作りたい場合に便利です。

以下に、Blenderでループアニメーションの作る手順を説明します。

  1. アニメーションの始点を表すキーフレームを設定
    これがループの「スタート」ポイントとなります。
  2. アニメーションの終点を表すキーフレームを設定
    これがループの「エンド」ポイントとなります。Blenderでループアニメーションの作る方法
  3. 【重要】ループが自然に見えるようにするために、スタートポイントとエンドポイントでオブジェクトの状態が同じであることを確認
  4. オブジェクトの動きが自然に見えるようにするために、線形補間(オブジェクトがキーフレーム間を滑らかに移動するようにする設定)を適用

これらの手順を踏むことで、動きが繰り返されるループアニメーションをBlenderで作ることができます。ループアニメーションをうまく作るためには、アニメーションのスタートポイントとエンドポイントがぴったり一致していることが重要です。

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Blenderで2Dアニメーションを作る方法

3Dモデリングとアニメーション作成ツールとして知られるBlenderですが、Blenderの機能の一つにGrease Pencilという2Dや3D空間に絵を描くことができる機能があります。
その機能性により、2Dアニメーションの制作も可能です。

以下では、Grease Pencilの使い方、そして歩行アニメーションの作り方について解説します。

Grease Pencilの使い方

BlenderのGrease Pencilは、3D空間の中でドローイングができる方法です。
直感的に描画したり、シーンに注釈を追加したりすることができます。

  1. Objectモードであることを確認して、Addからグリースペンシルを選択Grease Pencilの使い方
  2. Grease Pencilツールを選択して、キャンバスに直接描画する
  3. Draw Modeが追加されているので、色やブラシの種類を選択して、キャラクターや背景を作成Grease Pencilの使い方
  4. 描画したフレームを選択し、I キーを押して新しいキーフレームを作成
  5. タイムライン上でフレームを移動し、次のシーンを描く

これを繰り返し、シーン間の移動をBlenderに自動的に補完させることで、スムーズなアニメーションを作成します。また、より詳細な絵を描きたい場合は2DAnimationModeにしましょう。

Grease Pencilの使い方

BlenderのGrease Pencil機能の高度な使い方を学びたい人は、以下のYouTube動画がおすすめです。

Blenderで歩行アニメーションを作る方法

キャラクターの歩行アニメーションは、アニメーションの基本的な部分です。

  1. 2DAnimationを開く
  2. キャラクターの立った姿勢(通常、”立っている”フレームと”完全な歩行”フレーム)を描く
    これらは歩行アニメーションの基礎となります。
  3. これらの間の中間フレーム(一歩を踏み出すフレームや、足を上げるフレームなど)を描く
    これにより、自然な動きが生まれます。
  4. 各フレームでキャラクターの姿勢と位置を調整
    歩行アニメーションでは、体重移動と足の位置が重要です。
  5. 全てのフレームをシームレスにループさせ、連続的な歩行動作を作成

実際の3Dへの応用については、以下のYouTube動画が詳しく解説しています。

Blenderの便利なアドオンを紹介

Blenderは数多くのアドオンをサポートしており、これらはアニメーション制作の効率を向上させます。

Blenderの便利なアドオン1.Animation Nodes

Animation Nodesは、ビジュアルプログラミングを可能にする強力なアドオンです。
アニメーションのパラメータを自動的に制御したり、複雑な動きを簡単に作成したりすることが可能です。

Animation Nodesを使用すると、Blenderで効率的に大量のオブジェクトをアニメーション化でき、これらのオブジェクト間の相互作用を詳細に制御することもできます。

Blenderの便利なアドオン2.Rigify

Rigifyは、キャラクターのリグ(骨組み)を簡単に作成するためのアドオンです。
リグはアニメーションの基礎であり、キャラクターの動きを制御します。

Rigifyを使用すれば、自分で一からリグを作成する代わりに、プリセットを使用して素早くリグを生成できます。

Blenderアニメーションのまとめ

本記事では、Blenderを使用した2Dアニメーション制作の方法について紹介しました。
これらの基本的な手順を理解すれば、初心者でもBlenderを使って自分だけの素晴らしいアニメーションを制作することが可能です。
Blenderの持つ多機能性を利用して、さまざまなアニメーションを試してみてください。

 

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