Blenderは最新バージョンにした方が使いやすくて便利です。ただ、今のバージョンが最新なのかわからない、アップデートをする方法を知らないという人もいるでしょう。ここではBlenderを最新バージョンにする手順を解説します。
Blenderの最新バージョンの特徴
Blenderは新しいバージョンがリリースされると追加機能が搭載されたり、今までユーザーが悩んでいた部分の機能改善がおこなわれたりしています。現行のBlender3.6のバージョンではどのような新機能が搭載されたのでしょうか。ここではBlenderの最新バージョンの特徴を端的に解説します。
シミュレーションノードの搭載
Blenderの最新バージョンではシミュレーションノードが搭載されました。ジオメトリーノードでさまざまなプロセスをシミュレーションすることが可能です。シミュレーションは流体力学や粒子運動などのいろいろな観点から実行できます。煙がどのように拡散していくのかといったシミュレーションも可能で、リアリティのある3Dシミュレーションの基盤が生まれました。Blenderの活用可能性が飛躍的に高まり、アニメーション作成でさらに効果を発揮するようになったと言えます。
ベクトルディスプレイスメントマップ(VDM)の搭載
スカルプトで使用するブラシベイクツールがVDMの搭載によって簡略化されて使いやすくなりました。あらかじめ作成したVDMブラシを使用することでスカルプトを効率よくおこなえるようになっています。
各種機能改善
Blenderは最新バージョンになってCyclesやUV展開、インポート・エクスポートなどの各所で機能改善をしています。全体的にパフォーマンスの向上とユーザーインターフェースの向上が達成されていて、使い勝手の良い3Dグラフィックスソフトに進化しています。
Blenderユーザーの反応と評価
Blenderのユーザーはどのような評価をしているのでしょうか。ここではBlenderのユーザーからの口コミを簡単にまとめて紹介します。
無料なのに3次元グラフィックスのすべてを担える
Blenderの最新バージョンはさらに高機能になり、高いお金を払ってまで優良ソフトを使う必要はないというユーザー評価があります。要求されるパソコンのスペック的にも一般的なグラフィックスソフトと同程度で、特に支障はなくさまざまな機能を活用できているという口コミがあります。バージョンアップによってだんだんとスペックの要求が上がってきている点も指摘されていますが、Blenderはハイクオリティかつ無料という点で評価が高いソフトです。
ソフトの性質を熟知する必要がある
Blenderはアップデートされた後に新しい機能が追加されるので、毎回、何がアップデートされたのかを確認して使い方を熟知する努力が必要という口コミがあります。慣れてしまえば思い通りに使いこなせるようになり、汎用性が高くて使いやすいという評判があります。初めてBlenderを使うときには苦労がありますが、中長期的に見ると手軽に使ってグラフィックス作成ができるというのが評価です。
日本語対応が不十分で検討の余地がある
Blenderのユーザー評価はポジティブなものだけではありません。もともと英語で制作されているソフトなので日本語対応については不十分な面があるという口コミ評価があります。アップデートを繰り返してきたお陰でメニューや設定画面などの日本語表記は自然になってきています。しかし、日本語入力についてはトラブルがあるというのがよくある指摘です。英語で使っているユーザーからは特に指摘はないですが、日本語にこだわるなら気にしておいた方が良い点でしょう。
自分のBlenderが最新バージョンか確認する方法
Blenderのバージョンが最新かどうかは公式サイトでリリースされているバージョンと、今インストールされているバージョンを比較すればわかります。ここではインストール済みのBlenderのバージョンを確認する方法を手順に沿って紹介します。
バージョン情報画面で確認する方法
Blenderのバージョンはメニューバーからバージョン情報画面を表示すれば確認できます。メイン画面左上のアイコンをクリックして、「Blenderについて」をクリックするとバージョン情報が表示されます。上部のBlenderの文字の下に書かれているのがバージョンです。
スプラッシュ画面で確認する方法
Blenderのスプラッシュ画面でもバージョンの確認が可能です。メイン画面左上のアイコンをクリックして、「スプラッシュ画面」をクリックします。このスプラッシュ画面の右上の部分に「v ○.○○」といった記載があります。この○の部分がインストールされているBlenderのバージョンです。
プロパティから確認する方法
Blenderのバージョンは起動ファイルのプロパティから確認することが可能です。Windowsでの例を紹介すると、まずはBlenderがインストールされているフォルダを開きます。そして、blender.exeを右クリックして「プロパティ」を選びます。プロパティ画面の「詳細」のタブで「製品バージョン」の項目に記載されているのが現在のバージョンです。
Windowsの設定画面で確認する方法
BlenderのバージョンはWindowsの設定画面から確認する方法があります。Windowsの設定画面を起動して、「アプリ」を選択し、左側のメニューから「アプリと機能」を選びます。そして、一覧になったアプリの中からBlenderを見つけましょう。「Blender」の下に記載されている数字がインストールされているバージョンです。
Blenderを最新バージョンにする手順
Blenderが最新でないときにはインストールすればアップデートできます。新しい機能を最大限に活用できるようにするためにも、気づいたときにBlenderをアップデートしましょう。ここではBlenderを最新バージョンにするための手順を解説します。
Blenderを公式サイトからダウンロード
Blenderを最新バージョンにするにはBlenderの公式サイトからインストーラーをダウンロードします。現在の最新版はバージョン3.6なので、ダウンロードページから「Download Blender 3.6」をクリックしてダウンロードを開始します。OSを自動で認識して適切なインストーラーを選択してくれるので、Windows、Mac、Linuxの違いにかかわらずに簡単にダウンロード可能です。
インストーラーを使ってインストール
Blenderのインストーラーをダウンロードしたら起動します。セットアップウィザードが起動するので、画面のガイダンスに従って次へ進めていきます。ライセンス規約の承諾や必要な機能のカスタマイズを経てインストールを実行すれば終わりです。最後に「Finish」をクリックすればインストーラーが終了します。
最新バージョンを日本語化
Blenderは英語が標準になっています。もし日本語で使用したいならBlenderを起動して言語を変更しましょう。Blenderのメイン画面のメニューから「Edit」を選び、プルダウンメニューから「Preference」をクリックします。そして、「Interface」のタブで「Language」のプルダウンメニューから「Japanese(日本語)」を選択します。これでBlenderのすべての言葉を日本語化可能です。
Blenderの将来のアップデート予定
Blenderの将来アップデートについてはリリースされていません。ただ、現行のバージョン3.6では2025年6月までをサポート対象期間にしているので、今後もアップデートをしていく可能性が高いでしょう。
Blenderの最新バージョンについてまとめ
Blenderは最新バージョンになってシミュレーションもできるようになりました。ユーザーの評価も高いため、アップデートする価値があります。Blenderは公式サイトから最新バージョンをダウンロードしてインストールするだけでアップデートできるので、すぐに入手して最大限に活用していきましょう。