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CADのフリーソフトはどれがおすすめ?メリット・デメリットや選び方を紹介

CADソフトを使いたいけれど、高いサブスクリプション費用を払う余裕がない。そんな悩みをお持ちの方におすすめなのが、無料で使えるCADフリーソフトです。
無料ソフトと侮ることなかれ、CADフリーソフトの中には有料ソフト並の機能を持ち、商用利用に耐えうるものも多数あります。

今回の記事では無料で使えるCADフリーソフトのメリットやデメリット、具体的なソフト名などを紹介いたしますので、是非参考にしてください。

CADフリーソフトのメリット・デメリット

CADフリーソフトのメリット・デメリット

世の中に出回っているCADソフトは大きく、無料CADソフト(CADフリーソフト)と有料CADソフトに分けられます。
無料CADソフトの中には「個人利用の場合のみ無料」などと制限がついているものもありますが、商用利用も含めて完全無料のソフトも複数存在します。

CADフリーソフトは有料CADソフトと比べて使いづらいのでは?と思われるかもしれませんが、有料のものと比べても機能やUIに遜色のないCADフリーソフトも少なくありません。一方、無料ならではのデメリットも無視できません。

当然だが、フリーなので無料で使える

CADフリーソフトの最大のメリットは、もちろん無料で使えることです。有料CADソフトの年間ライセンス料は数十万円かかることもありますが、CADフリーソフトなら当然無料です。
個人や中小企業にとっては大きな味方となることでしょう。

機能が優秀なCADフリーソフトも多数ある

CADフリーソフトの機能(できること)はソフトの種類によって大きく異なりますが、最近は機能も有料CADソフト並みに充実しているものも多いです。

わからないことがあってもサポートには期待できない

CADフリーソフトの欠点として、ソフトの操作などでわからないことがあったり、エラーが頻発したりした場合でも、自分で解決しなければならないことがあげられます。

趣味ならば問題を放置しても困らないかもしれませんが、ビジネスではそうもいきません。充実したサポートがどうしてもほしいという場合は、有料CADソフトを選んだほうがいいでしょう。

突然開発や提供が終わる可能性がある

CADに限った話ではありませんが、フリーソフトは開発者の都合によって突然開発や提供が終わる可能性があります。信用力を大切にする大企業がわざわざお金を払って有料CADソフトを使うのは、こうしたリスクを回避するためです。

CADフリーソフトを商用利用する場合でも、本格的にビジネスが軌道に乗ってきたあとは有料CADソフトに切り替えたほうがいいかもしれません。

CADフリーソフトの選び方

CADフリーソフトの選び方

世の中には多数のCADフリーソフトが存在しており、その中から自分に最もあったものを選ぶのは簡単ではありません。ここでは具体的なソフトの選び方について解説いたします。

利用目的を明確にしておく

CADフリーソフトと一口に言っても、その用途は千差万別です。建築向け、機械向けなどはメジャーですが、中にはジュエリーやアパレル向けのCADフリーソフトもあります。

自分の目的を果たせるソフトを選ぶようにしましょう。

日本語マニュアルがあるものを選んだ方が良い

特にCAD初心者の場合は、日本語マニュアルがあるCADフリーソフトを選んだほうがいいでしょう。
CADフリーソフトの中には英語圏で開発されたものも多く、日本語インターフェイスが存在しないものもあります。日本語マニュアルがあればそんなときも安心です。

要求スペックをチェックする

CADフリーソフトの動作環境はソフトによって異なります。公式ソフトに必要なパソコンのスペック(OSの種類、CPU、ストレージ、メモリなど)が記載されているはずですので、必ず事前にチェックしましょう。

なお、CADソフトには2Dのものと3Dのものがありますが、基本的に2Dなら要求スペックはそこまで高くありません。
一方、3Dの場合はある程度のスペックがあるパソコンが必要になることが多いです。

アップデートが定期的に行われているか確認する

CADに限った話ではありませんが、フリーソフトを使う際には必ずアップデートがこまめに行われているものを選ぶようにしましょう。
最後のアップデートから時間が経っているソフトは使いづらいことが多いですし、セキュリティ上のリスクもあります。

おすすめのCADフリーソフト3選

おすすめのCADフリーソフト3選

ここからは完全無料で使えるCADフリーソフトを全部で3つ紹介します。

Jw_cad

Jw_cadは日本人技術者によって開発された商用利用可能な2DCADフリーソフトです。建築分野に適した機能が豊富に搭載されているため、建築CADをお探しの方におすすめです。
操作がシンプルなため、初めての2DCADソフトとしても最適でしょう。

一方で、拡張性はあまり高くないので、それなりの機能でもいいのでとにかく使いやすいものがいいという方向けのソフトといえます。

Jw_CADの詳しい操作方法はこちらから

【2024】Jw_cadの使い方を初心者向けにわかりやすく解説

更に詳しく知りたいという方におすすめのセミナーはこちらです。

AR_CAD

AR_CADは、ペイントソフトのような直感的な感覚で操作ができる2DCADフリーソフトです。シンプルなUIのため、初心者でも使いやすいです。
シンプルでありながら機能は非常に豊富なため、使い込めば使い込むほどできることが多くなります。

また、他社ソフトで作成したCADフォーマットにも複数対応しているため、他のソフトからの乗り換えも容易です。

公式コミュニティもあるので、意見交換や質問も随時可能。総じて優秀なCADフリーソフトと言えるでしょう。なお、商用利用には要件があるので、ダウンロード後のRead me.txtを確認してください。

FreeCAD

FreeCADは、20年以上の歴史を持つオープンソースの3DCADフリーソフトです。2002年より世界中の有志の手によって絶えず開発されており、無料でありながら機能が充実しているのが大きなポイントです。

一方で、UIは有料ソフトと比べるとあまり親切とは言えません。全く初心者の方には少し難しいかもしれませんが、無料かつ高機能な3DCADを探している方にはおすすめです。

おすすめのCADをさらに知りたいという方は、こちらの記事が参考になります。

フリーの3D CADソフトおすすめ5選!特徴や機能、選ぶポイントも徹底解説

フリーの試用期間があるCADソフト

フリーの試用期間があるCADソフト

ここからは、無料で使える期間がある有料CADソフトを紹介します。

AutoCAD

AutoCADは、オートデスク社が提供する2D/3DCADフリーソフトです。業界最高のドキュメント機能を備えており、2D/3Dどちらにも対応しているのが大きなポイントです。

拡張性も高く、ある程度の知識があれば面倒な作業を自動化することもできます。

試用期間は30日で、その後はサブスクリプションもしくはFlex(トークン)での利用が可能です。

AutoCADの詳細はこちら

AutoCADの操作について知りたい方はセミナーを受講してみてはいかがでしょうか。

BricsCAD

BricsCADは、AutoCADとの互換性が高い2D/3DCADフリーソフトです。比較的機能を絞ったBricsCAD Liteや、機械設計にも対応したBricsCAD Ultimateなどいくつかのバージョンがあります。

試用期間は30日間で、その後はサブスクリプションもしくは永続ライセンスでの利用が可能です。

BricsCADの詳細はこちら

BricsCADの操作をわずか2日間でマスターできるセミナーもあるので、気になる方は参加してみてはいかがでしょうか。

IJCAD

IJCADは、AutoCADとの互換性が高い2D/3DCADフリーソフトです。全体的にAutoCADと操作感覚が似ており、乗り換えが簡単にできます。それでいてAutoCADよりも低スペックなパソコンでも問題なく動かせるため、新たにパソコンを購入したくない方にもおすすめです。

試用期間は14日間で、その後はサブスクリプションもしくは永続での利用が可能です。

IJCADの基本を2日間で学べる短期集中型セミナーもありますので、本格的に学びたい方は参加をお考えください。

CADのフリーソフトまとめ

まとめ

世の中には多数のCADフリーソフトがありますが、その性能や操作性、必要スペックなどはソフトごとに大きく異なります。自分の目的に沿ったソフトを選びましょう。

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