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Python初心者が作れるものは?最初にやるべきことや注意点などを紹介

Pythonは汎用性の高いプログラミング言語であり、初心者でも高度なプログラムを作ることが可能です。しかし、Pythonを学習し始めたばかりの方ですと、何が作れるのかわからないかと思います。

本記事では初心者が最初にやるべきこと、Python初心者でも作れるもの、そしてPython学習における注意点について解説します。実際に触れてみて、Pythonの使い方をマスターしましょう。

Pythonの初心者が最初にやること

Pythonの初心者が最初にやること

Python初心者が作れるものを作成するためには、はじめにライブラリをインポートしたり、フレームワークを利用したりする必要があります。

ライブラリをインポートする

ライブラリとは、Pythonのプログラムに使用する部品の集まりです。

Pythonにはpipのように標準的に組み込まれているライブラリと、自分でインポートして使う外部ライブラリの2種類が存在します。

自分が必要としている機能があるライブラリをインポートすることで、本記事で紹介されているようなPython初心者でも作れるものを作成できるようになります。

命令文で

import ライブラリ名

と実行することで、使いたいライブラリ全体をインポートすることが可能です。

また、

from ライブラリ名 import 関数名又はクラス名

と書くことで、ライブラリの中の特定の関数やクラスだけをインポートできます。

おすすめのライブラリは以下の通りです。

OpenCV

主に画像や動画処理で使われるライブラリ。

画像や動画を加工したり、色合いを検出したりするのに便利です。

OpenPyXL

Excelの自動化を目的としたライブラリ。

ブックやシートの作成や保存、データの自動入力といった機能を使うことができます。

Pandas

データ分析を目的に使用されるライブラリ。

表形式のデータをデータベース化して、素早く処理してくれます。

Beautiful Soup

スクレイピングに特化したライブラリ。

Webサイト内にある情報から、自分が欲しい情報だけを抽出・取集する際に便利です。

PyGame

ゲーム開発用のライブラリ。

ゲーム開発において必要最低限の機能が揃っており、初心者でも簡単なゲームを作ることができます。

フレームワークを利用する

フレームワークとは、システム開発に必要な機能を盛り込んだ枠組み

フレームワークを利用することで、ゼロから機能を構築する手間を省いたり、使用するコードを統一したりすることができ、Python初心者でも作れるものを作成する際に役立ちます。

Python初心者におすすめのフレームワークは以下の通りです。

Django

Pythonで一番人気の高いフレームワーク。

フレームワークに必要な機能が全て揃っているほか、管理画面の自動生成機能や独自のテンプレートエンジンなど、便利な機能が含まれています。

Flask

主に中小規模の開発案件で使用されることの多いフレームワーク。

必要最低限の機能が備わっていて、動作が軽く使いやすいです。

Bottle

単一のファイルで構成されたフレームワーク。

構造が単純で導入しやすいことから、初心者向けとして定評があります。

Python初心者が作れるもの5選

ここではPythonを学習し始めた初心者でも簡単に作れるものを5つ紹介します。

作れるもの①Web スクレイピングツール

PythonのライブラリであるBeautifulSoupを使用すれば、Webページから情報を収集するスクレイピングツールを作ることが可能です。

比較的少ないコマンドを書き込むことで、膨大な情報から必要なものだけをピックアップできるプログラムが作れます。

さらにWebスクレイピングで収集された情報は、いらない情報が削除されるなどの加工が自動的に実行されるため、人による作業よりも大幅に時間を短縮することが可能です。

ただしサイトによってはクレイピングを禁止しているところもありますので、あらかじめそのサイトの利用規約を確認しておきましょう。

作れるもの②Excelの自動化プログラム

Pythonのライブラリであるopenpyxlやpandasを使って、Excelのデータを操作するプログラムを作ることができます。

複数のデータを元にしてグラフを作成する、複数あるファイルのデータを用いて計算するといった作業が可能です。

VBAだと時間がかかる作業でも、Pythonを使えば短時間で終わらせてしまうことができます。

また以下の記事にあるようにBlenderと組み合わせることで、データのインポートとエクスポートを自動化させることが可能です。

Blender×Python入門!できることや自動化の方法

作れるもの③画像検出プログラム

PythonのライブラリであるOpenCVを使って、画像内の特定の物体を検出するプログラムを作ることができます。

条件を設定することで、人の顔や建物の看板、貼ってあるポスターの写真など、さまざまなものを検出することが可能です。

さらに、検出された写真の色調を変える、モザイクをかけるといった処理を施すこともできます。

それ以外にも特定の製品の形状を登録しておけば、製品の品質検査を実施する際に役に立つでしょう。

作れるもの④ToDo リストツール

Pythonの基本的な文法を使って、ToDoリストを管理するツールを作ることができます。

構造が比較的単純であり、Pythonの使い方を練習するのにおすすめです。

慣れてきたら、レイアウトを変えたり、特定の機能のあるボタンを追加したりと、自分だけのToDoリストを作成してみるといいでしょう。

作れるもの⑤簡単なゲームプログラム

Pythonのライブラリであるpygameを使って、簡単なゲームを作ることができます。

作成できるゲームの種類は数多くあり、ライブラリの機能だけで、テニスのようにボールを打ち返すゲームから、現れた対象物を撃ち落とすゲームまで作成可能です。

勝敗やゲームオーバーといった条件を設定したり、SEやBGMを入れたりすれば、より満足度の高い作品を仕上げられるでしょう。

Python初心者が注意すること

Python初心者が注意すること

ここでは、Python初心者でも作れるものを作成する際に注意しておくべきことについて解説します。

エラーが発生した際はバージョンを確認する

Pythonを使ってコマンド入力した際にエラーメッセージが出てくるなど、トラブルが発生することがあります。

そうしたトラブルがあった際にPythonのバージョン情報を確認しておくと、原因や問題点を素早く特定することが可能です。

バージョン情報の確認方法は以下の記事で紹介されています。

Pythonのバージョンを確認できない?原因と解決策を解説

質問できる環境をつくる

プログラミングを学ぶ上で、わからないことが出てくるのは当然です。そんなときに質問できる環境を作っておくことは大切です。オンラインのコミュニティや、身近なPythonの経験者に質問できるようにしましょう。

Pythonを学習し始めたばかりで、わからないことが多い場合は、以下のような講座がおすすめです。

こちらの講座ではPythonのインストールやプログラミングの基礎文法を扱っており、初歩的な内容について気軽に質問できます。

Pythonの使い方を練習する

Pythonを上手に使うためには、実際に手を動かしてプログラムを書くことが大切です。毎日少しずつでも良いので、コードを書く習慣をつけましょう。

またセミナーに参加して実践的な練習課題をこなすこともおすすめです。

以下のセミナーでは基礎的なプログラムの実行からデータ分析、画像処理まで実際に手を動かしながら学ぶことができます。

初心者でもPythonで作れるものはたくさんある

初心者にも扱いやすいプログラミング言語であることから、Python初心者でも作れるものがたくさんあります。
しかしそれを活かすためには、基本的な文法を覚え、実際にプログラムを書いてみることが大切です。

また、わからないことが出てきたときに質問できる環境を作ることも重要となります。
PythonやAIエンジニア向けのセミナーに参加すれば、プロの講師に気軽に質問することができます。
利用できる機会を活かして、これからのPythonの学習を楽しみましょう!

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