生成AIは、今や「使うか否か」ではなく、「どう使いこなすか」「いかに手軽に使えるか」が問われる時代です。そんな中、Copilotはブラウザの検索画面やタスクバー、Officeソフト内など「すぐ隣にいる生成AI」として注目されています。
しかし、Copilotは具体的に何ができて、他のAIと何が違うのでしょうか。
この記事では、Copilotでできることや料金、ChatGPTとの違い、無料枠についてわかりやすく解説します。「Copilotをビジネス活用したい」「Copilotの差別化ポイントを知りたい」という方は、ぜひご一読ください。
Copilotとは?
Copilot(コパイロット)は、OpenAIのGPTモデルをベースに、MicrosoftのAI部門・Microsoft AIが開発した生成AIアシスタントです。
Copilotは、検索エンジン「Bing」と連動して最新情報を返せるのが特徴で、もともとは「Bing Chat」として提供されていました。現在はExcelなどのOfficeソフトにも統合され、「ビジネスを支えるAI」として注目を集めています。
生成AI市場は「ChatGPT」「Gemini」「Copilot」の3強時代
現在、生成AI市場は「ChatGPT一強」から、複数の大手サービスが併存するフェーズへ移行しつつあります。
ICT総研(2026年2月)の調査では、生成AIの利用率トップ3は「ChatGPT→Gemini→Copilot」の順でした。詳しいランキングは以下の通りです。
- ChatGPT(36.2%)
- Gemini(25.0%)
- Copilot(13.3%)
- Claude(4.3%)
- Perplexity(4.0%)
- Genspark(2.6%)
- OpenAI Sora(2.3%)
- Canva AI(2.2%)
- その他(0.8%)
本調査では、「直近1年以内に生成AIを利用した」と回答したネットユーザーは54.7%で、前回比でChatGPTは18.9pt増、Geminiは16.1pt増、Copilotは7.9pt増と、いずれも大幅な伸びを記録しました。
ChatGPTは圧倒的な知名度、GeminiはGoogle WorkSpace、CopilotはOfficeソフトとの親和性がシェア拡大を支えています。
参照:2026年2月 生成AIサービス利用動向に関する調査 | 株式会社ICT総研
CopilotとChatGPTとの違い
ここでは、ChatGPTとCopilotの主な違いを表で見てみましょう。なお、Copilotの料金はMicrosoft 365 Copilot Businessを参照しました。
| 項目 | ChatGPT | Copilot |
|---|---|---|
| 目的 | 汎用AI | 業務特化AI |
| 得意分野 | 創作・学習・発想支援 | Word / Excel / Outlook 支援 |
| 料金 | 3,000円/月 | 3,148円/月(年払いの月相当額) |
| 無料枠 | 約10回/約5時間(上位モデル) | 約300回 |
| 連携 | GPTs・外部アプリ(Canva など) | Microsoft 365(Word / Excel など) |
| 活用シーン | 個人・学習・企画 | 企業・実務・資料作成 |
ChatGPTとCopilotはどちらも人気の生成AIで、さらにどちらも「マルチモーダルAI」として用途が似ています。しかし上記のように目的や得意分野が異なるので、迷ったときは、
- 創作・学習・幅広い用途→ChatGPT
- 業務の効率化(WordやExcelなど)→Copilot
という基準で選びましょう。個人の発想を広げたいか、業務を効率化したいかを基準に選ぶと迷いません。
セミナーでCopilotの実務効果を体験・理解しよう!
ChatGPTとCopilotの違いを理解しても、「実務でどう使い分け、そして成果につなげるか」は独学ではなかなか到達できない部分です。
Microsoft 365 Copilotセミナーでは、AIチャット作成やアプリ構築など、Copilotの実務効果を実際に体験できるため、「Copilotの魅力がいまいち伝わらない」という方にも最適です。
ChatGPTについては以下の記事でも解説しています。ChatGPTでできること、詳細な料金プラン、使い方までお伝えしているので、ぜひ比較検討の一助にご活用ください。
Copilotは何ができる?
Copilotは、チャットでの質疑応答や文章作成はもちろん、画像生成、音声生成、3Dモデル化まで対応する幅広い機能を搭載しています。
ここでは、Copilotでできることを一覧表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査の実施 | Web検索で最新情報を収集し、ソース付き回答を生成 |
| 会話・学習 | 雑談、テーマ別の深い対話、テスト問題作成 |
| 文章支援 | 翻訳、要約、文章改善、メール作成 |
| 画像生成 | 画像生成・修正、写真のスタイル変更 |
| 音声生成 | 入力した言葉を音声化(2026年5月現在英語のみ) |
| 3D生成 | 画像を3Dモデル化、ダウンロード・変換に対応 |
| Copilot Vision |
Web上で開いた画面の同時閲覧・読み取り |
| ディープリサーチ | 長文の詳細な調査レポートを提示 |
| Office支援 | Wordで文書作成、Excelで自動表作成など(Microsoft 365) |
| アプリ作成支援 | 業務に合わせたアプリ構築をサポート(Copilot Studio) |
| コード生成 | Python・JavaScriptなどのコード生成・修正(GitHub Copilot) |
Copilotは、上記以外にも「スクショ画像をその場で編集」「文字入力中でのリライト」など、無料で使える裏技的機能も搭載しています。以下の記事でこれらの機能を紹介しているので、ぜひ合わせてご一読ください。
Copilotの種類とアクセス場所
Copilotはいくつも種類があり、種類ごとにアクセス場所も異なります。ここでは、Copilotの種類とアクセス場所をわかりやすく一覧にまとめました。
| 区分 | 種類 | 主な用途 | アクセス場所 |
|---|---|---|---|
| 無料 | Microsoft Copilot | 一般向け生成AI | ブラウザ、タスクバー、アプリ |
| Windows Copilot | Windows操作支援 | Windowsサイドパネル、Copilotキー | |
| 有料 | Microsoft 365 Personal | 個人用上位プラン | 各Copilotアプリ、Officeソフト |
| Microsoft 365 Copilot Business | 企業向け業務AI | 各Copilotアプリ、Officeソフト | |
| Copilot Studio | カスタムAIの構築 | Copilot Studio専用ページ | |
| GitHub Copilot | コード生成支援 | VS Code、JetBrains IDEなど |
Copilotは「ブラウザ」「タスクバー」に常駐する生成AIとして知られており、ChatGPTのように「わざわざ専用サイトへアクセスしなくても良い」と思っている方も多いでしょう。
しかし、実際には「Copilot」と名の付くサービスは複数存在し、それぞれ用途もアクセス場所も異なります。まずは、Copilotにどのような種類があり、どんな特徴を持っているのかを知り、自分が使うべきCopilotを正しく選定しましょう。
Copilotの料金・無料枠
続いて、Copilotの料金プランと無料枠について解説しましょう。Copilotの料金は利用場所や目的に応じて、無料と有料に分かれます。
Copilotの料金
Copilotの有料プランは、Officeソフトでの連携活用(Copilot Studioも含む)、GitHub Copilotを多く使う場合が対象です。
まずは、Copilotの有料プランの料金を確認してください(1ドル156円で計算)。
| 区分 | プラン名 | 料金/月 |
|---|---|---|
| 個人 | Microsoft 365 Personal | 2,130円 |
| Microsoft 365 Family | 2,740円 | |
| Microsoft 365 Premium | 3,200円 | |
| 法人 | Microsoft 365 Copilot Business | 3,148円 |
| Microsoft 365 Copilot Enterprise | 4,497円 | |
| ー | GitHub Copilot Pro | 10ドル(1,560円) |
| GitHub Copilot Pro+ | 39ドル(約4,741円) |
参照:Copilotの価格プラン、GitHub Copilot · Plans&pricing
なお、上記のMicrosoft 365 Copilot Businessは年額請求時の月額換算です。他のプランは月額請求時の料金です。
Copilotの無料枠
Copilotの無料枠は公式に明示されていませんが、唯一GitHub Copilotだけは明確な基準を公開しています。
そこで以下では、一般的に利用可能な「無料版Copilot」と「GitHub Copilot」の無料枠を表にまとめました。
| 種類 | 無料枠 |
|---|---|
| Microsoft Copilot |
|
| GitHub Copilot |
|
Copilotのプランに迷ったときは、以下のようなポイントを押さえて選んでみてください。
- ブラウザ(Edge)やWindowsでの利用→無料
- Microsoft Office(Word・Excel等)との連携、Copilot Studio→有料
Copilotのプランが複雑に感じた場合「基本利用は無料、アプリ連携や専門業務は有料」と覚えるとよいでしょう。
Copilot無料版の使用方法
実際に、Copilotの無料版の使用方法を解説します。ここでは、Copilot無料版の魅力と特徴がよく伝わるように、画像生成AIの機能の一つ「ヘアスタイルギャラリー」を使い、アップロードした画像のヘアスタイルを変換してみます。
- ブラウザ上でCopilotにアクセスし、サイドバーの「Imagine」をクリック
- 「写真のスタイルを変更」から「Hairstyle gallery」を選択

- 画像をアップロードすると、9種類のヘアスタイル画像を生成

- 「大胆な髪色(金髪・アッシュなど)に変更」と指示→画像を変更

- 完成画像

この他にも、Neon fantasy(ネオン・ファンタジー)、1980s anime(1980年代アニメ)、Anime keyframe(アニメ・キーフレーム※重要なシーン)といった、遊び心に満ちた魅力的な画像アレンジ機能が搭載されています。
セミナーでCopilotスキルを現場レベルに引き上げよう!
無料版でCopilotの魅力的な機能を体験したら、次は「実務活用ステップ」へ進みましょう。Microsoft 365 Copilotセミナーでは、ビジネス現場で役立つスキルを網羅的&効率的に学べます。例えば、
- プロンプトエンジニアリング(コンテキスト・ロール設計)
- 自社向け生成AIチャットの作成
- Copilot Studioを使った週報作成の自動化
- プログラミング不要のWebアプリ作成
など、実務ですぐ使える内容が盛りだくさんです。口コミでは「短期で実務レベルまで無理なく学べた」といった、分かりやすさと効率性を評価する声が多く寄せられています。
さらに、受講者全員に配布される「Microsoft 365 Copilot完全攻略セミナーガイド」は、学んだ内容の復習・スキル定着に最適。「Copilotを触れるだけで終わらせず、成果につなげたい」という企業様に最適なカリキュラムです。
セミナー名 Microsoft 365 Copilotセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
Copilotを使う際の注意点
Copilotをスムーズに活用するためには、「利用場所と機能」「無料プランの制限」「オフィス連携の条件」に注意しましょう。
利用場所で使える機能が切り替わる
Copilotは使う場所によって使える機能が異なります。例えば、
- ブラウザ右上のアイコン:スクリーンショット機能
- Web版のCopilot:最新機能(音声・3D生成、Copilotビジョンなど)
- Copilot Studio:独自アプリの作成機能
このように、開く場所によって機能が変わるため、目的に合わせた場所選びが重要です。
無料版の回数制限・速度低下
Copilotの無料版は、回数や動作速度に制限があります。例えば、以下のような感じです。
- チャットは1日約300回、画像生成はさらに回数が少ない
- 利用が増えると回答が遅延、または現在対応できないと表示
今回使った際にも、100回程度で動作が遅くなりはじめました。このように、無料枠には限界があるため、計画的な利用やリセット待ちが必要です。
Officeソフト連携の条件と支払いプラン
CopilotをOfficeソフトと連携して使うには、有料プランが必要です。例えば、次のような作業は、すべて有料版でのみ利用できます。
- Excelで請求書を自動作成
- PowerPointでプレゼン資料を自動生成
- OneDrive内のファイルを自動で検索・比較
ネットで紹介されている便利なOffice連携機能は、すべて「有料版が前提」である点を押さえておきましょう
Copilotに関するよくある質問
ここでは、Copilotの会話の扱い・保存期間・画像データ・メモリ機能・正確性など、特に多くの方が抱く質問をまとめています。
Copilotについてまとめ
Copilotは無料版でもチャットや質疑応答などの機能が豊富で、誰でも手軽に利用できます。ただし、ExcelやWord、PowerPointといったMicrosoft 365アプリとの連携には、有料プランの契約が必要です。
Copilotは機能が多岐にわたり、加えて使い分けが難しい側面もあるため、セミナーなどで最新スキルをキャッチアップし、便利な機能を有効に活用しましょう。