AIエンジニアを目指すならぜひ取得したいと言われるE資格はどのような資格なのでしょうか。
こちらでは、E資格の概要や受験するメリット・デメリット、受験するならぜひ受けておきたい講座などについてご紹介していきます。
E資格とは?
そもそも、E資格とはどのような資格なのでしょうか。E資格はディープラーニングの知識やスキルをきちんと取得しているか認定するための試験で、AIエンジニアとして活躍したい人にぴったりの資格です。
AIは様々な分野で需要があり、今後も需要が増えていくことが予測されますので、将来的な見込みがある資格の一つと言えるでしょう。
AIエンジニアの能力を判定する資格は民間の運営がほとんどであり、E資格も一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定を行っています。しかし、E資格が世界で初めてAIエンジニアを認定した資格であること、いくつもあるJDLA認定の資格の中でも難易度が高いことから、この資格を取得することでAIエンジニアとしての立場を確たるものにする要素となり得るでしょう。
E資格では、ディープラーニングの理論を理解し、実装する知識やスキルがあることを認定しています。試験は年に2回行われ、120分間で数学的基礎や機械学習、深層学習、開発・運用環境などについてCBTや4択で解答していく内容です。選択式で時間が十分あると思われがちですが、120分という時間制限の中で100問出題されるため、短時間で正確に問題を解いていく能力が求められます。
合格率が7割と数字の上ではそれほど難しくなさそうですが、受験者の大半がディープラーニングについて基礎知識を有していることを考えると、誰でも簡単に取得できる資格とは言えません。
なお、JDLAではG検定という試験もありますが、こちらはAIを事業に活用するジェネラリスト向けの内容であり、E資格に比べて基礎的な出題ばかりです。E資格は研究者やAIエンジニアのようにディープラーニングの実装まで行える専門知識が問われる出題内容ですので、E資格保有者の方がエンジニアとしての能力を高く評価されるでしょう。
E資格を受けるメリット6選
E資格は誰でも簡単に取得できる資格ではありませんが、主にAIエンジニアを目指す人にとってはおすすめです。以下に、E資格に合格することでどのようなメリットが得られるのかを見ていきましょう。
就職や転職活動で有利になる
AIエンジニアとして就職や転職を目指すなら、E資格の保有は大きなアドバンテージです。E資格はAIに関する幅広く、かつ深い知識やスキルを証明する資格であり、業界内ではその技術力を認めるに値する資格と評価されています。
E資格は、AIに関する幅広く深い知識を持っていることを証明する資格です。自身の技術レベルを示せるため、就職や転職に役立つでしょう。
IT企業を中心に知名度が高まっており、実務経験がない場合でも、E資格を持っていることで即戦力として採用される可能性が高まります。実績を積んでいない人こそ、E資格を有していることは大きな助けとなるでしょう。
収入アップが期待できる
E資格はIT業界においても高く評価される資格の一つですので、給料に資格手当がつく可能性があります。経済産業省は、令和3年に優秀なデジタル人材に対して高い報酬水準を設定するようにしていますので、企業がそれに従って従来よりも給与をアップしたり、募集する際の報酬を増額したりする傾向がみられるためです。
転職活動をする際にも、E資格保有者は特別手当や報酬のアップを提示されることがあるため、取得しておくことをおすすめします。
ディープラーニングに関する柔軟な知識が身につく
ディープラーニングの知識は広範囲に深く学ぶ必要があるため、独学で試験に臨もうとしても理解できない部分や見落とした部分が出てきやすいです。E試験はシラバスにそってJDLAプログラムを受講することが義務付けられているため、独学ではなし得ない体系的な学習が可能です。
AIの実装に関しても背景理論を学んで実装に臨むため、即戦力となり得る人材に成長できるでしょう。このような知識は、転職だけでなく独立した時にも役立つことが多いです。
需要がある分野で将来性が見込める
IT人材の中でも、AI分野は今後の需要の高まりが見込まれることもあり、将来性が見込まれます。しかし、AIに関する知識はまだ歴史が浅く、AI向けの人材を確保することは容易ではありません。
このような売り手市場の状況下では、好条件での募集や未経験者OKの募集などが多く見られますので、経験や実績を積み重ねやすくなっています。将来的に、実績豊富なAIエンジニアとして引く手あまたの存在になることも不可能ではないでしょう。
対外的な評価基準になる
E資格試験の合格者は名刺にE資格のロゴを入れることができますので、エンジニアの中でも高い専門性を評価してもらう基準になり得ます。E資格はIT業界の中でも注目を集めているAIに関する専門家であることを証明する資格ですので、自分を売り込みたいときに有効な手段の一つになるでしょう。
JDLAのコミュニティに参加できる
E資格試験合格者はJDLAの主催している各種コミュニティに参加できますが、この場はディープラーニングに関する情報共有や人脈作りに大きく役立ちます。全員がAI技術者なので、業務で困ったときに相談したり、同業者の仲間を見つけたりできるでしょう。
こちらの記事にてE資格取得に必要になる勉強時間や、勉強方法について詳しく解説しておりますので参考にしてください。
E資格を受けるデメリット
では、E資格を受けることについてデメリットはあるのでしょうか。こちらでは、E資格を受けることについての考えられるデメリットを挙げていきましょう。
高額な費用がかかる
E資格は取得できれば就職活動などで大いに役立ちますが、受験するために高額の費用がかかります。まず、E資格の受験資格として、JDLA認定プログラムを受講しなければなりません。
JDLAプログラムは多くの種類があり、学ぶ内容や受講料はそれぞれに異なりますが、中には10万円前後もするような高額の講座もあります。また、受験料として学生は22,000円、会員は27,500円、一般は33,000円(すべて税込)が必要です。
低額のプログラムを受講してE資格を受験することも可能ですが、難易度が高い試験なので、初心者が挑戦するならきちんとサポートを受けられる講座の方が良いでしょう。手軽に受講や受験ができる資格ではありませんので、自分の目的に合っている資格なのかをきちんと判断する必要があります。
プログラムを受講しなければならない
先にも述べたように、E資格を受験するにはJDLAプログラムを受講しなければなりません。費用がかかるだけでなく、E資格の受験に備えた講義を一通り受けなければなりませんので、まとまった時間も必要です。
学生ならば時間のやりくりもしやすいですが、社会人の場合はオンラインで空き時間にいつでも受講できるようなプログラムの方が、スケジュール管理もしやすいでしょう。逆に、分からないことが多すぎてその都度質問をしたいという人ならば、対面式の講座を受けるとその場で質問もできるのでおすすめです。
E資格の受験資格および、受験資格を得る方法は以下の記事にて詳しく解説しております。
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AIエンジニアを目指すならE資格にはメリットがたくさん!
E資格は、難易度が高いですが、それだけに有資格者として一定のステータスを得られますので、AIエンジニアを目指す場合にはおすすめの資格の一つです。もちろん、簡単に取得できるものではありませんが、ぜひ挑戦してみましょう。