【2025】エクセルの操作方法!基本の使い方と今すぐ使える便利な機能

エクセルは、日常業務や個人のタスクを効率化する強力なツールです。

本記事では、エクセルの基本操作方法から実用的な関数の使い方、データ分析や可視化の手法、さらには作業効率を高めるテクニックやエラーメッセージの対処方法などを解説します。エクセルをマスターし、業務効率化を目指しましょう。

エクセルの基本操作方法

エクセルの基本操作方法

エクセルを使いこなすための第一歩は、基本的な操作方法を理解することです。画面構成を把握し、セルへの入力や編集、行や列の操作方法、さらにはセルの書式設定を覚えることで、作業の効率が格段に上がります。

この章では、エクセルの基本操作方法について見ていきましょう。

Excelの画面構成

エクセルの画面は、リボン(メニュー)、クイックアクセスツールバー、シートエリア、ステータスバーなどから構成されています。

リボンは主要な操作方法が集約されている部分で、各タブに分かれた機能を選択できます。また、シートは行と列で構成され、セル単位でデータを入力・編集します。

セルへのデータ入力と編集

エクセルでは、データの入力や編集が簡単に行えます。

下記が、エクセルの標準画面です。

エクセルの標準画面

以下のことができます。

  • セルをクリックして選択する
  • キーボードで文字や数値を入力する
  • Enterキーで確定する
  • 入力済みセルをダブルクリックして編集する
  • BackspaceキーやDeleteキーで内容を修正・削除する

セルの基本操作に慣れることで、データ管理がスムーズに進みます。

行・列の追加と削除

エクセルでは、必要に応じて行や列を追加・削除できます。

追加の場合は、以下を参考にしてください。

  1. 挿入する行または列の位置を指定する
    下記の場合、A1を指定しています。
    エクセルの標準画面
  2. 「ホーム」タブを選択し、「セル」グループの「挿入」をクリックする
    「ホーム」タブを選択し、「セル」グループの「挿入」をクリックする

削除の場合は、以下を参考にしてください。

  1. 削除したい行または列を選択する
    下記の場合、A1を指定しています。
    エクセルの標準画面
  2. 「ホーム」タブを選択し、「削除」ボタンをクリックする
    「ホーム」タブを選択し、「削除」ボタンをクリックする

行や列を適切に調整することで、データの視認性が向上します。

セルの書式設定

セルの書式設定を活用すれば、データを見やすく整えることができます。

具体的な操作方法は以下の通りです。

  1. 対象となるセルを選択する
    下記の場合、A1を指定しています。
    エクセルの標準画面
  2. 「ホーム」タブを開き、「フォント」グループでフォントや文字サイズを変更する
    下記の場合、文字を太字、赤字にし、黄色で塗りつぶしています。
    「ホーム」タブを開き、「フォント」グループでフォントや文字サイズを変更する

書式設定を駆使して、表全体をわかりやすく整理しましょう。

エクセルの操作方法①関数の使い方

エクセルの操作方法①関数の使い方

エクセルを最大限に活用するためには、関数の使い方を習得することが重要です。関数を使えば、複雑な計算や条件付きの処理を簡単に実行できます。

この章では、基本的な関数を例に挙げ、使い方をわかりやすく解説します。

SUM関数による合計計算

SUM関数は、指定した範囲の数値を合計するための関数です。

簡単な手順で合計を求めることができます。

  1. 任意のセルを選び、「=SUM(」と入力する
    任意のセルを選び、「=SUM(」と入力する
  2. 範囲をドラッグして選択し、Enterキーを押す
    下記の場合B1~B5のセルの合計を求めています
    範囲をドラッグして選択し、Enterキーを押す
  3. 計算結果が表示される
    計算結果が表示される

このようにSUM関数を使えば、複数の数値を一瞬で合計できます。

AVERAGE関数での平均値算出

AVERAGE関数は、指定した範囲内の数値の平均値を求めるための関数です。

  1. 任意のセルに「=AVERAGE(」と入力する
    任意のセルに「=AVERAGE(」と入力する
  2. 範囲をドラッグして選択し、Enterキーを押す
    下記の場合、B1からB5の平均を求めています。
    範囲をドラッグして選択し、Enterキーを押す
  3. 平均値が表示される
    平均値が表示される

AVERAGE関数を使うことで、データの傾向を簡単に把握できます。

IF関数を用いた条件分岐

IF関数は、条件によって異なる結果を表示する際に使います。

例えば、数値が基準を超えたかどうかを判定できます。

  1. 「=IF(」と入力し、条件を記述する
    下記の場合、B1のセルが5より大きいかという条件です
    「=IF(」と入力し、条件を記述する
  2. 条件が真の場合の値と偽の場合の値を指定する
    下記の場合、合っている場合、「1」を、そうでない場合に「0」を返します
    条件が真の場合の値と偽の場合の値を指定する
  3. Enterキーを押して結果を確認する
    Enterキーを押して結果を確認する

IF関数を使うことで、条件付きのデータ分析が可能になります。

VLOOKUP関数によるデータ検索

VLOOKUP関数は、指定した範囲内でデータを検索し、結果を返す関数です。

主に大規模なデータ管理で活躍します。

  1. 任意のセルに「=VLOOKUP(」と入力する
    任意のセルに「=VLOOKUP(」と入力する
  2. 検索値、範囲、列番号、検索方法(TRUEまたはFALSE)を入力する
    下記の場合、A(検索値)という文字を、B1からC6の範囲で探索し、2番目(列番号)に対応する数字を求めています。
    検索値、範囲、列番号、検索方法(TRUEまたはFALSE)を入力する
  3. Enterキーを押して検索結果を確認する
    Enterキーを押して検索結果を確認する

VLOOKUP関数を活用すれば、大量のデータから必要な情報を効率よく引き出せます。

また、TRUE と FALSE は、Excelで使われるブール値(論理値)を表します。TRUE は「真」を、FALSE は「偽」を示し、条件式や関数の結果として頻繁に使用されます。

エクセルの操作方法②データの可視化

エクセルの操作方法②データの可視化

データを視覚的に表現することで、情報を効果的に伝えることが可能です。エクセルでは、さまざまなグラフを作成・編集できるため、業務やプレゼンテーションでのデータ活用が一段と容易になるでしょう。

この章では、グラフ作成の基本から種類の選び方、デザイン調整の方法までを解説します。

グラフの作成方法

エクセルでのグラフ作成は、数ステップで簡単に行えます。

以下の手順を参考にしてください。

  1. データが入力された範囲を選択する
    下記の場合、B1~B5までを選択しています
    データが入力された範囲を選択する
  2. 「挿入」タブの「グラフ」セクションから目的のグラフタイプを選択する
    「挿入」タブの「グラフ」セクションから目的のグラフタイプを選択する
  3. 作成されたグラフをドラッグして配置する
    作成されたグラフをドラッグして配置する

グラフを作成することで、数値データを視覚的に理解しやすくなります。

グラフの種類と選び方

エクセルでは、データに応じてさまざまなグラフを選択できます。

それぞれの特徴を理解し、適切な種類を選びましょう。

  • 折れ線グラフは、データの変化やトレンドを示す際に適している
    折れ線グラフは、データの変化やトレンドを示す際に適している
  • 円グラフは、全体に対する割合を視覚化するのに役立つ
    円グラフは、全体に対する割合を視覚化するのに役立つ
  • 棒グラフは、カテゴリ間の比較を示すのに効果的
    棒グラフは、カテゴリ間の比較を示すのに効果的
  • 散布図は、データ間の関係性を分析する際に便利
    散布図は、データ間の関係性を分析する際に便利

データの特性や目的に合ったグラフを選ぶことで、情報がより効果的に伝わります。

グラフの編集とデザイン調整

作成したグラフは、見やすく整えるために編集やデザインの調整が可能です。

以下の手順で操作してください。

  1. グラフをクリックして選択する
    円グラフは、全体に対する割合を視覚化するのに役立つ
  2. 「グラフのデザイン」タブを選択する
    「グラフのデザイン」タブを選択する
  3. 「グラフ要素の追加」から軸や凡例を設定する
    下記の場合は、データラベル、凡例を追加しています
    「グラフ要素の追加」から軸や凡例を設定する
  4. 「色の変更」から好みの色を選択する
    「色の変更」から好みの色を選択する

適切な編集とデザインの調整で、より魅力的なグラフを作成できます。

グラフについてさらに知りたい方は、下記をご覧ください。

エクセルで表を作るには?関数やレイアウトのコツを解説

エクセルの操作方法③データ分析のための機能

エクセルの操作方法③データ分析のための機能

エクセルには、大量のデータを効率的に分析するための機能が豊富に揃っています。ピボットテーブルを使ったデータの要約や、並べ替え・フィルター機能を活用することで、必要な情報を簡単に抽出できます。

この章では、データ分析のための機能について解説します。

ピボットテーブルの作成と活用

ピボットテーブルは、大量のデータを集計・分析するための強力なツールです。

以下の手順で作成・活用できます。

  1. 分析したいデータが入力された範囲を選択する
    下記の場合、B1~B5までを選択しています
    分析したいデータが入力された範囲を選択する
  2. 「挿入」タブをクリックし、「ピボットテーブル」を選択する
    「挿入」タブをクリックし、「ピボットテーブル」を選択する
  3. ピボットテーブルの配置場所を指定し、OKをクリックする
    ピボットテーブルの配置場所を指定し、OKをクリックする

ピボットテーブルは、データをカテゴリごとに集計したり、平均値や最大値・最小値を計算したりできます。また、行や列を切り替えて異なる視点でデータを比較することも可能です。

さらに、フィルターやスライサーを使えば、特定の条件に基づいてデータを絞り込み、必要な情報だけを表示できます。複雑なデータセットから有用なインサイトを迅速に得ることができ、レポート作成や意思決定の精度を向上させられるでしょう。

データの並べ替えとフィルター機能

エクセルの並べ替えとフィルター機能を使用すると、必要なデータを素早く抽出できます。

以下の手順で操作しましょう。

  1. 並べ替えまたはフィルターをかけたいデータ範囲を選択する
    下記の場合、B1~B5までを選択しています
    分析したいデータが入力された範囲を選択する
  2. 「データ」タブをクリックし、「昇順」または「降順」を選択する
    下記の場合は、B1~B5を「降順」にしています
    「データ」タブをクリックし、「昇順」または「降順」を選択する
  3. フィルターをかけるには行全体をクリックした後、「データ」タブの「フィルター」をクリックします
    フィルターをかけるには行全体をクリックした後、「データ」タブの「フィルター」をクリックします

エクセルの並べ替えとフィルター機能を使えば、大量のデータから必要な情報を簡単に見つけることができます。

条件付き書式によるデータ強調

条件付き書式を使えば、データの特定の条件に応じて書式を自動的に変更できます。

以下の手順を試してみてください。

  1. 条件付き書式を設定したい範囲を選択する
    下記の場合、B1~B5までを選択しています
    分析したいデータが入力された範囲を選択する
  2. 「ホーム」タブをクリックし、「条件付き書式」メニューからルールを選択する
    「ホーム」タブをクリックし、「条件付き書式」メニューからルールを選択する
  3. 強調したい条件と適用する書式を指定し、OKをクリックする
    下記の場合、F列が本日の日付の場合、緑色の網掛けになるよう設定しています
    強調したい条件と適用する書式を指定し、OKをクリックする

条件付き書式を活用することで、重要な情報を視覚的に際立たせることができます。

条件書式についてさらに知りたい方は、下記をご覧ください。

【2025】エクセルの条件付き書式の使い方は?複数指定する方法やルールの追加方法も解説

エクセルの操作方法④作業効率を高めるテクニック

エクセルの操作方法④作業効率を高めるテクニック

エクセルには、作業効率を大幅に向上させるための機能が数多く備わっています。ショートカットキーの活用や、マクロによる作業の自動化、テンプレートの利用などを取り入れることで、日々の業務をスムーズに進めることが可能です。

この章では、効率化のテクニックについて解説します。

ショートカットキーの活用

ショートカットキーを使えば、マウスを使用せずに素早く操作ができ、時間を大幅に短縮できます。

以下は、よく使用されるショートカットキーの一覧です。

操作内容 ショートカットキー
セルの編集 F2
現在の日付を入力 Ctrl + ;
列全体の選択 Ctrl + Space
行全体の選択 Shift + Space
コピー Ctrl + C
貼り付け Ctrl + V
元に戻す(アンドゥ) Ctrl + Z
再実行(リドゥ) Ctrl + Y

ショートカットキーを活用することで、反復的な操作や基本的な操作を効率的に行えます。日常的に使うキーを覚えておくと便利です。

マクロ機能による作業の自動化

マクロは、複数の操作を記録し、それを自動的に実行できる機能です。

以下の手順で活用できます。

  1. 「ファイル」タブから「その他」を選択し、「オプション」をクリック
    ファイル」タブから「その他」を選択し、「オプション」をクリック
  2. 「開発」タブを有効化する
    「開発」タブを有効化する
  3. マクロを記録する際、リボンの「開発」タブから「マクロの記録」を選択する
    マクロを記録する際、リボンの「開発」タブから「マクロの記録」を選択する
  4. 実行したい一連の操作を記録する
    実際に自分の手で、動かしてください。
    たとえば、B1のセルをC1に移動することなどです
  5. 記録を終了し、「開発」タブから「マクロ」を選択して実行する
    下記の場合、Example1を実行しようとしています
    記録を終了し、リボンの「開発」タブから「マクロ」を選択して実行する

マクロを使えば、繰り返し行う複雑な作業を自動化でき、作業時間を大幅に短縮できます。

テンプレートの利用方法

テンプレートを使用するには、「ファイル」タブから「新規作成」を選択し、目的に合ったテンプレートを選ぶだけです。

テンプレート

上記のテンプレートを利用することで、作業の効率を大幅に向上させることができます。エクセルには、事前にデザインやレイアウトが整えられたテンプレートが豊富に用意されており、会計表、スケジュール、請求書など、さまざまな目的に合わせたものを簡単に選択できます。

その後、テンプレートの内容をカスタマイズすることで、自分のニーズに合ったドキュメントが完成します。

エクセルの操作方法⑤エラーメッセージの種類と対応策

エクセルの操作方法⑤エラーメッセージの種類と対応策

エクセルを使っていると、思いがけずエラーメッセージが表示されることがあります。エラーメッセージは、入力ミスや数式の不備などが原因で発生しますが、それぞれの意味と対処方法を理解すれば簡単に解決できます。

この章では、代表的なエラーメッセージの内容とその対応策について見ていきましょう。

#REF!エラー

#REF!エラーは、参照しているセルが無効になった場合に発生します。

たとえば、削除したセルやシートを参照する数式を使用している場合にこのエラーが表示されます。対処するには、数式を確認し、正しいセルや範囲を再設定してください。参照を変更した場合は、数式内のリンクも更新することで解決できます。

#DIV/0!エラー

#DIV/0!エラーは、ゼロで割り算をしようとした際に表示されます。

たとえば、数式内で分母が空白または0の場合に発生します。これを防ぐには、分母に値を入力するか、IF関数を用いて条件を設定し、ゼロで割り算しないようにしてください。また、入力データを事前に確認することも重要です。

#VALUE!エラー

#VALUE!エラーは、数式で数値が必要な箇所にテキストなど不適切なデータが含まれている場合に発生します。

たとえば、セルに数値以外の値が入力されている場合などが原因です。数式を確認し、適切なデータ型を使用するよう修正してください。また、セル内に不要なスペースがないかも確認すると良いでしょう。

#NAME?エラー

#NAME?エラーは、数式内で使用されている名前や関数が正しく認識されない場合に発生します。

たとえば、関数名のスペルミスや未定義の名前を使用した場合です。エラーを解消するには、数式内の名前や関数が正しいことを確認し、スペルミスがないか修正してください。

#N/Aエラー

#N/Aエラーは、参照先のデータが見つからない場合に発生します。

主にVLOOKUPやHLOOKUP関数を使用している際に、検索値が範囲内に存在しない場合に表示されます。解決するには、検索範囲と検索値を確認し、データが正しく入力されているかをチェックしてください。条件付き書式で未入力データを強調するのも効果的です。

エクセル活用して日常業務をもっとスマートに

エクセルを活用することで、日常業務の効率化やデータ活用の幅が広がります。

基本操作方法から関数、グラフの作成やデータ分析までを習得することで、業務全体の生産性を大幅に向上させることが可能です。また、エラー対応やマクロ機能を活用することで、作業効率をさらに高められます。

さらにスキルアップを目指したい方には、実務で活用できるノウハウを短期間で習得できるProSkilllのExcel基礎セミナー講習」への参加をおすすめします。2日間でエクセルを基礎から応用までマスターし、即戦力のスキルを身につけましょう。

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