Jw_CADの入門知識!機能やインストール手順、活用例を紹介

Jw_CADは、CADの中でも有名なソフトウェアの一つで、多くの方に使われています
性能も良く手軽に使えますが、全く使ったことがない初心者には使い方に頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、Jw_CADの入門知識について紹介します。

Jw_CADの入門知識について

Jw_CADの入門知識について

Jw_CADとは、どのようなソフトウェアか、主な機能やAutoCADとの違いを分かりやすく解説いたします。

Jw_CADとは何か

CADには複数の種類があり、その中でもJw_CADは一般的に広く使われています。Jw_CADとは、2次元汎用CADのフリーソフトウェアです
真っ白な紙に図面を一から描けるだけでなく、多彩な使用が可能です。Jw_CADは建築士が開発に携わっており、高性能な機能が備わっているため、建築業界を中心に様々な業種で汎用されています。

Jw_CADが人気な理由

Jw_CADは、社会人や学生など幅広い方が利用しています。人気の理由として、手軽さが挙げられます。無料で使えダウンロードも公式サイトから簡単に出来るため、興味を持った時点ですぐに始められます。

特に、これから先、建設会社などで働きたいと考えている学生の図面作成の練習にも最適です。また、使いやすい点も特徴的です。無料にも関わらず、様々な機能を搭載しています
さらに、本やサイトで調べればJw_CADの入門書なども多数見つかるため、初心者にも向いています。

Jw_CADの主な機能

Jw_CADには2D図面を作成する機能が備わっています。直線や図形を使って平面図や立面図などを描くことが出来ます。

寸法設定やレイヤ設定、線の種類なども細かく設定できるので、精密な製図が完成します。また、Jw_CADには2.5Dという機能も備わっています。2.5D機能では、実際に作成した平面図を簡単に立体的に仕上げることが出来ます。
その他にも建具や設備などを作成したり日影図の作成なども可能なので、作成した製図を具体的にイメージしやすいでしょう。

AutoCADとの違い

CADの種類の中でもAutoCADはJw_CADと比較されやすいソフトウェアです。AutoCADは、AUTODESK社が開発しており、Jw_CADと同様に幅広い方が利用しています。AutoCADは有償ソフトなのに対し、Jw_CADは無料でダウンロードすることが可能です。

また、AutoCADはラーニングやサポートを受けられるのに対し、Jw_CADにはサポートがついていません。ただし、ネットで調べればマニュアルやエラーの解決方法がすぐに見つけられます。
AutoCADは有償ソフトなので、3D機能などたくさんの性能があります。一方でJw_CADも無料なのに高性能なので、その人に合った使い方が出来るでしょう。

Jw_CADのインストール手順は?

Jw_CADの入門的な使い方を学ぼう!Jw_CADを始めるには、まずはインストールからです。ここでは、インストールの手順を紹介します。

Jw_CADの始め方

Jw_CADは、公式サイトから無料でダウンロードすることが出来ます。方法は以下の通りです。

  1. 公式サイトにアクセスし、「jwcad.net」をクリックすることでダウンロードが始まります。現時点での最新版は、2022年4月10日のVersion 8.25aです。
  2. 最新版をダウンロードしたら、「jww803a.exe」というファイルが表示されるので、クリックして開きます。
  3. 次に「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」に変わるので「はい」をクリックしてデバイスの許可を行うことが必要です。許可を行うとインストールウィザード画面が表示されます。
  4. 「次へ」をクリックすると、使用許諾契約の内容が出るので確認し、「使用許諾契約の条項に同意します」にチェックしましょう。
  5. その後、インストール先の設定画面が表示されますので、保存する場所を設定してから「次へ」、「インストール」をクリックすることで開始します。
  6. インストールが終わると完了画面が表示され、PCの再起動を行うことでJw_CADが始められます。

Jw CADはWindowsだけでなくMacのパソコンでも使用することができますが、Mac版とWindows版では少し仕様が異なります。MacでJw cadを使いたい方は以下の記事をご参考にしてください。

Jw_cadをMacで使う方法!手順とメリット

Jw_CADの入門的な使い方を学ぼう!

インストールができたら、早速使ってみましょう。入門者向けの主な使い方をご紹介します。

図面枠を描く

始めに図面枠を設定しておくことで、様々な作業をスムーズに行なえます。

  1. 図面枠の設定を行うには、右ツールバーにある「印刷」タブをクリックします。
  2. 「プリンター設定画面」で「OK」をクリックすると、印刷範囲が表示されます。

ただしこのままでは縦方向になり見ずらいため、コントロールバーの「回転0」を左クリックして印刷範囲を横方向に表示させましょう。

線を描く

Jw_CADの操作が初めての方で何から練習したら良いかわからない方は、線を描くことから始めてみましょう。

  1. 直線は左のツールバーにある「/」を左クリックすることで描けます。
  2. 好きな位置を左クリックすることで始点となり、マウスでまっすぐ移動して最終地点で再び左クリックをすると直線の完成です。

長さや角度を指定することが出来るので、応用すれば様々な線が描けるでしょう。また不要な線がある時は、左ツールバーにある「消去」タブをクリックし、消去する線の上を右クリックすることで簡単に消せます。

線属性を変更させる

Jw_CADには、様々な線の種類が存在します。そこで線の種類ごとに属性を変更し統一させておくことで、分かりやすい図面を作成出来るだけでなく、スムーズに作業を進められます

例えば、壁は黒で描き、建具は青などで描くことで見やすく、後で修正がしやすいです。線の種類は線色1から線色8まであり、8種類の設定が可能です。

作図画面上部にあるツールバーの「設定」から「基本設定」をクリックすると、基本設定のポップアップ・ウィンドウが開き線の設定を行えます。
すでに描かれている線の属性を変更するには、「属性変更」コマンドを実行後、コントロールバーに表示されている[線種・文字種変更]チェックボックスを左クリックしチェックを入れます。

円の描き方

線を描くのに慣れてきたら円に挑戦してみましょう。

  1. まず直線で四角を作ります。その時、線属性を補助線に変更しておくことで効率良く作業が可能です。
  2. その後、左ツールバーにある「中心線」タブを左クリックします。図面枠の上下左右の線の上をクリックすると中心線が描かれます。
  3. 最後に、左ツールバーの「○」タブを左クリックして中心点付近で右クリックすることで、円が完成します。

以下の記事ではJw CADで寸法を入れる方法を紹介しております。斜めの図形から矢印の入れ方まで、詳しく解説しておりますので寸法の入れ方を知りたい方はご確認ください。

Jw_CADの寸法入力の方法!斜めや円形の図形の入力もわかりやすく解説

入門者のためのJw_CADの活用例!

入門者のためのJw_CADの活用例!

Jw_CADを活用すると様々な図面を作成することが可能となります。代表的な以下の3つの活用例を紹介します。

  1. 建築用図面の作成
  2. パースの作成
  3. 機械図面の作成

活用例①建築用図面の作成

基本的にJw_CADは、建築用図面の作成で使用されることが多いです。無料で気軽に使え、慣れると操作も容易なので多くの建築学生にも使われています。

平面図や立面図、断面図などを描くことが出来、実際に建物を設計するために寸法なども細かく設定することが可能です。
始めたばかりではどうやって作成したら良いのかわからない方もいますが、本やサイトで詳しく解説しているため、比較的CAD初心者にも扱いやすいCADの一つでしょう。

活用例②パースの作成

Jw_CADでは、様々な線を描くことが出来ます。直線や曲線だけでなく図形なども描けるので、建築用のパーツや家具を作成する時にも便利です

2.5Dコマンド機能を使うことで立体的に見えるようになるので、実際に家具を作成する時にも適しています。また、Jw_CADで作図した平面図上にパーツを付け加えることによって、実際に建物を立てた時のイメージが湧きやすいでしょう。

活用例③機械図面の作成

Jw_CADは建築用の図面だけでなく、機械図面を作成する時にも用いられています。ただし、建築図面を作図するのと同様に作成出来ますが、幾何公差など固有の記号がないため、自分で作成しなければいけません。
そのため、少し不便に感じる方もいますが、ある程度知識や経験を積めば気軽に描けるソフトウェアなので、常用しやすいです。

Jw_CADの基本的な操作方法をマスターする

Jw_CADの操作方法を正確にマスターしたい方は、Jw_cad基礎セミナーの受講をおすすめします。基本的な機能や操作方法をプロの講師から学ぶことで、作業の効率をさらに向上させることができます。また、小技やショートカットも知ることで、作業のスピードアップが図れ、かつ高品質に行えるようになりましょう。

この機会に安価にテクニックをマスターし、効率的な図面作成のスキルを獲得しましょう。

Jw_CADの入門知識についてまとめ

Jw_CADは基本的な使い方を覚えることで、図面などを手軽に作成出来るソフトウェアです。無料なのに高性能なため、建築業界だけでなく教育現場やファッション業界など幅広い所で活用されています
また、勉強中の学生にも最適なので初心者の方にもおすすめです。

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