話題のAIチャットボット・チャットGPTにも使われている人気のプログラミング言語「Python」で、誰でも簡単に遊べる面白いゲームを作ってみませんか？
この記事では、Pythonで遊べる面白いプログラム集を紹介します。コピペOKの簡単ガイドなので、プログラミング初心者の方は必見です。
Pythonとは
Pythonは、オランダのGuido van Rossum氏が1991年に開発したプログラミング言語です。
「Python（パイソン）」という親しみやすい名前は、イギリスのテレビ局・BBCが製作した『空飛ぶモンティ・パイソン』から付けられています。
Pythonはシンプルで読みやすい構文を持つ、初心者向けの分かりやすい言語です。
また、Windows、Mac、Linuxなど、さまざまなOS上で動作する「クロスプラットフォーム対応」で、豊富なライブラリを備えています。
Pythonは、データ分析、ゲーム開発、アプリ開発など幅広い分野で利用され、近年は小学校でのプログラミング教育に導入されるなど、その人気と注目度が急上昇しています。
Pythonでできること
Pythonはさまざまな用途で使われています。
以下は、Pythonでできることの概要や活用されている分野、具体例を挙げてみました。
| 活用されている分野 | 概要 | 具体例 |
| データサイエンス | データ収集、分析、可視化 | データ分析（売上推移、顧客属性分析など） |
| 機械学習 | 教師あり学習、教師なし学習、強化学習 | 機械学習モデルの開発（画像認識、音声認識など） |
| Web関連 | Webサイト、Webアプリケーション | Webサイトの開発（ブログシステム、ECサイトなど） |
| 自動化 | 単作業の自動化 | ルーチンワークの自動化（データ集計、ファイル変換、メール送信など） |
| ゲーム開発 | ゲーム作品の制作 | ゲームの企画・開発（シミュレーションゲーム、ロールプレイングゲームなど） |
以下の記事は、Python初心者でも作れる簡単なプログラムを紹介しています。
Pythonで必要な作業や注意点についても書いているので、ぜひ合わせてお読みください。
Pythonが活用されている業種
Pythonは幅広い分野で活用されている汎用性の高いプログラミング言語です。
以下の表では、Pythonが活用されている具体的な業種と活用例を紹介します。
| 活用されている業種 | 活用例 |
| IT業界 | Webサイト・システム開発、データ分析、機械学習開発など |
| 金融業界 | 金融商品のリスク分析、取引データの分析、自動化取引システムの開発など |
| 小売業界 | 顧客データの分析、販売促進ツールの開発、需要予測など |
| 製造業 | 生産工程の自動化、品質管理、設備管理など |
| 医療業界 | 医療画像解析、診断支援システムの開発、創薬開発など |
| 教育機関 | テキストなどの教材作成、学習支援ツールの開発 |
| 官公庁 | 統計データの分析、業務システムの開発、情報公開システムの開発など |
Pythonで面白いプログラムを作るメリット
Pythonで面白いプログラムを作るのはどのようなメリットがあるのでしょうか？
ここでは、主なメリット3点を挙げてそれぞれ解説していきます。
- 直感的で分かりやすい
- 情報量が多い
- 無料で使える
直感的で分かりやすい
Pythonは、直感的で分かりやすい構文が特徴の言語です。
初心者でも「if文」や「for文」など基本的な文法を理解すれば、すぐにプログラミングを始められます。
シンプルながらも柔軟性に富んだ構文で、プログラミングの楽しさを初心者にも提供します。
その分かりやすさゆえに、小学生のプログラミング教室でも最初に取り入れられる言語の一つに選ばれました。
情報量が多い
Pythonを使うメリットは、情報量の豊富さです。
Pythonに関する情報は、書籍、Webサイト、動画など、さまざまな媒体で入手できます。
ネットを活用すれば、チュートリアルや教材に関する情報を豊富に得られるので、ゲーム開発などで分からないことがあってもつまずく心配が少ないです。
さらに、活発なオンラインコミュニティも存在し、経験豊富なユーザーからアドバイスやヒント、問題解決策を得ることもできます。
無料で使える
Pythonは、無料で使えるオープンソース言語です。
ソースコードが世界中に公開されているため、誰もが自由に利用できるのがメリットです。
作成したPythonプログラムは、気軽にユーザーと共有できます。
例えば自分のWebサービスやアプリを公開すれば、世界中から貴重なフィードバックが得られます。
さらに、他の開発者と力を合わせて、機能をグレードアップすることも可能です。
Pythonはオープンソースなので、これらの開発は全て無料で行えます。
Pythonで面白いプログラムを作るには？必要なもの2点
Pythonは、何もない状態からプログラムを作成できる自由度の高い言語です。
しかし、実際にアイデアをプログラミングするには、高いスキルと多くの時間が必要です。
ここでは、初心者でも簡単に面白いプログラムを作れる2つのツールを紹介しましょう。
- フレームワーク
- ライブラリ
①フレームワーク
フレームワークとは、いわばプログラムの土台です。
フレームワークには、開発に必要な機能がすでに実装されているため、冗長なコーディングを最小限に抑えられ、複雑な処理をスムーズに行えるようになります。
開発を効率化するためには、Webサービスやゲームなど、目的に応じたフレームワークを選択することが大切です。開発期間短縮はもちろん、高品質なソフトウェアも生産できる便利なツールです。
②ライブラリ
ライブラリとは、プログラムに機能を追加する部品の集まりです。
プログラミング初心者でも、ゲームのプログラム作成、フィルター効果の実装、ビッグデータ分析のような複雑な処理ができます。
ライブラリは無料で利用できるものが多く、自分に合ったものを見つける楽しみもあります。
Pythonで面白いプログラムを簡単に作るには、まずバージョン確認を行いましょう。
「Pythonのバージョンを確認できない」というときは、以下の記事を参考にすると原因と解決策が分かります。
Pythonで遊べる面白いプログラム集！
それではさっそく、Pythonで遊べる面白いプログラムを紹介しましょう。
簡単なゲームから機能を追加できる拡張性の高いゲームまでそろえてみました。
すべてのプログラムは「コピペ」で利用できるので、プログラミングスキルがない方もぜひチャレンジしてください。
- おみくじ
- 迷路の自動生成
- 数当てゲーム
- じゃんけんゲーム
- ブロック崩しゲーム
①おみくじ
まずは、簡単で面白い「おみくじ」のプログラムをお伝えしましょう。
以下のコードは、ランダムなおみくじ（大吉・吉・凶・大凶）を表示するプログラムです。
リスト内の要素からランダムに一つを選び、その結果を表示します。
import random
# おみくじの結果リスト
fortunes = [‘大吉’, ‘吉’, ‘凶’, ‘大凶’]# ランダムにおみくじの結果を選ぶ
fortune = random.choice(fortunes)# 結果を表示する
print(fortune)
②迷路の自動生成
続いて、迷路を自動生成する面白いプログラムを紹介します。
スタート地点は「2」、ゴール地点は「3」で示され、最終的に生成された迷路が表示されます。
import numpy as np
def generate_maze(size):
maze = np.zeros((size, size), dtype=int)
# 壁をランダムに配置
for _ in range(size * size // 3):
x, y = np.random.randint(0, size, 2)
maze[x, y] = 1
# スタートとゴールを設定
maze[0, 0] = 2
maze[-1, -1] = 3
return mazemaze = generate_maze(10)
print(maze)
③数当てゲーム
次は、数字の予想を入力し、プログラムが正解を確認するシンプルかつ面白い「数当てゲーム」を紹介しましょう。
以下は、1から100までのランダムな数字を当てるプログラムです。
import random
def guess_number():
# ランダムな数字を生成
secret_number = random.randint(1, 100)print(“1から100までの数字を当ててください！”)
# ユーザーが当てるまでループ
while True:
try:
guess = int(input(“あなたの予想: “))
if guess < 1 or guess > 100:
print(“1から100までの数字を入力してください。”)
continue
if guess < secret_number:
print(“もっと大きい数字です！”)
elif guess > secret_number:
print(“もっと小さい数字です！”)
else:
print(“正解です！”)
break
except ValueError:
print(“有効な数字を入力してください。”)# ゲームを実行
guess_number()
④じゃんけんゲーム
次は、単純で面白い「じゃんけんゲーム」をお伝えします。
以下は、数字で手の形を選択し、コンピューターとじゃんけん対戦するプログラムです。
ゲームでは、ランダムに選択されたコンピューターの手の形をユーザーと比較し、勝敗を決定します。
import random
# じゃんけんの手のリスト
rock_paper_scissors = [‘グー’, ‘チョキ’, ‘パー’]# ゲーム開始のメッセージ
print(‘じゃんけんしましょう’)
print(‘番号を入力してね’)
print(‘1番・グー 2番・チョキ 3番・パー’)# ユーザーの手の入力
number = input(‘あなたの手は？ ‘)# ユーザーの手の判定
if number == ‘1’:
user = ‘グー’
elif number == ‘2’:
user = ‘チョキ’
elif number == ‘3’:
user = ‘パー’# コンピューターの手の選択
cpu = random.choice(rock_paper_scissors)# ユーザーとコンピューターの手を表示
print(f’あなたは{user}。向こうは{cpu}。’)# 勝敗の判定と結果の表示
if user == ‘グー’:
if cpu == ‘グー’:
print(‘あいこ！’)
elif cpu == ‘チョキ’:
print(‘あなたの勝ち！’)
elif cpu == ‘パー’:
print(‘あなたの負け！’)
# 他の手の組み合わせも同様に判定できます
⑤ブロック崩しゲーム
最後に紹介するのは、Tkinter（標準ライブラリ）を使用した「ブロック崩しゲーム」です。
以下のコードでは基本的な機能のみを記述していますが、追加の機能（例：ブロックやパドルの追加）をコーディングして、さらに面白いゲームにすることができます。
ブロック崩しゲームでは、ウィンドウ上にボールを表示し、ボールが画面内を移動します。
ボールが画面の端に当たると跳ね返り、この動きを繰り返しながらブロックを壊していくゲームです。
from tkinter import *
ball = {
“dirx”: 15,
“diry”: -15,
“x”: 350,
“y”: 300,
“w”: 10,
}win = Tk()
cv = Canvas(win, width=600, height=400)
cv.pack()def draw_objects():
cv.delete(‘all’)
cv.create_oval(
ball[“x”] – ball[“w”], ball[“y”] – ball[“w”],
ball[“x”] + ball[“w”], ball[“y”] + ball[“w”],
fill=”green”)def move_ball():
bx = ball[“x”] + ball[“dirx”] by = ball[“y”] + ball[“diry”] if bx < 0 or bx > 600:
ball[“dirx”] *= -1
if by < 0 or by > 400:
ball[“diry”] *= -1
if 0 <= bx <= 600:
ball[“x”] = bx
if 0 <= by <= 400:
ball[“y”] = bydef game_loop():
draw_objects()
move_ball()
win.after(50, game_loop)game_loop()
win.mainloop()
Pythonで遊べる面白いプログラムを学習する方法
Pythonは、上記のようなコピペを使って面白いプログラムを作成できます。
しかし、本当に実力を付けたいなら、やはり自分自身でプログラミングすることが大切です。
以下では、プログラミング初心者におすすめの学習方法を紹介します。
- テキストで学習する
- ネットを活用する
- プログラミングスクールに通う
- セミナーで学ぶ
①テキストで学習する
Pythonの面白いプログラムを学習する方法には、テキストの活用があげられます。
Pythonは人気のプログラミング言語なので、書籍やテキストが数多く販売されています。
ただし、テキストだけでは理解がスムーズにいかないケースも少なくありません。
テキストを使った学習方法は基本的に独学なので、問題点の解決までに時間がかかるというデメリットもあります。
②ネットを活用する
Pythonの面白いプログラムを学習する際は、ネットを活用することも可能です。
先述したテキスト同様に、ネット上にもPythonの面白いプログラムが数多く公開されています。
ネットには学習サイトだけではなく、動画配信サイトや知恵袋、各種SNSなど、Pythonのプログラムに関する情報ソースは豊富にそろっています。
ネットを利用すると自分に合った学習方法を選べますが、テキスト同様に独学が基本です。
そのため、モチベーション維持に不安がある方にはあまりおすすめできません。
③プログラミングスクールに通う
Pythonの面白いプログラムを学習するには、プログラミングスクールに通う方法もあります。
2020年の「プログラミング義務教育必修化」以降、Pythonを学べるプログラミング教室が非常に増えてきました。身近な場所で直接指導を受けられるのは、プログラミングスクールならではの魅力です。
しかし、プログラミングスクールには、比較的コストがかかる、カリキュラムが合わない、時間の制約があるなど、いくつかのデメリットもあります。これらのデメリットを踏まえ、自分に合った学習方法を選ぶことが大切です。
④セミナーで学ぶ
Pythonの面白いプログラムを学習する方法でおすすめなのは、セミナーの利用です。
セミナーを利用すると、上記の学習方法の課題をすべてカバーできます。
例えば、セミナーではプロ講師が指導するため、初心者でも理解がスムーズです。
仲間や講師とともに学習するセミナーは、モチベーション維持が不安な方にも適しています。
さらに、受講期間・料金・受講方法を選択できるセミナーも多いため、「自分に適したサービスを選択したい」という方にもおすすめです。
BIZROADの「Python基礎セミナー講習」は、短期間でPythonの基礎から応用まで学べます。
「Python3エンジニア認定基礎試験」などの資格取得を目指すことも可能です。詳しくは以下の公式サイトでご確認ください。
Pythonで遊べる面白いプログラム集まとめ
Pythonで遊べる面白いプログラムは、今回紹介したようなコピペを使うと簡単です。
さらに、オリジナル性を追求した面白いプログラムを作りたい方は、セミナーを活用してPythonの理解を深めましょう。
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