【2025】Unity Editorとは?画面構成について詳しく解説!

Unity Editorは、Unityの作業画面のことを指し、ゲーム開発に必要なあらゆる操作はUnity Editorから行います。
オブジェクトの配置やアニメーション設定、スクリプトの追加などができ、初心者から経験者まで利用しやすいよう設計されています。

本記事では、Unity Editorの画面構成について解説しているので、Unityを始めたばかりの方は、ぜひ参考にしてみてください。

Unity Editorとは

Unity Editorは、Unityでゲーム開発を行う際の作業画面のことで、開発を円滑に進めるため、役割ごとに分かれた領域で区分されています。

オブジェクトの配置やスクリプトの追加といった、開発に必要な操作はUnity Editorから可能です。

Unity Editorの各領域には、それぞれ異なる役割があり、シーンビューやゲームビュー、インスペクタービューなどが存在しています。Unityでゲームを作る際は、Unity Editorの機能を把握して、適切な領域で作業を行う必要があります。

Unity Editorのビュー一覧

Unity Editorのビューは、以下のように構成されています。

  1. シーンビュー
  2. ゲームビュー
  3. ヒエラルキービュー
  4. インスペクタービュー
  5. プロジェクトビュー
  6. コンソールビュー

Unity Editorのこれらの画面構成についてみていきましょう。

画面構成①シーンビュー

シーンビュー

Unity Editorのシーンビューは、ゲームの見た目をリアルタイムで編集・確認できるエリアです。シーンビューを使うことで、キャラクター、カメラ、背景といったゲーム要素の配置や調整を行えます。

また、シーンビューは単なる配置だけでなく、オブジェクトの位置を自由に変更したり、回転や拡大・縮小といった編集も手軽に行えたりするため、デザインの自由度が高く、うまく活用することで思い通りのゲーム空間を作り上げられます。

画面構成②ゲームビュー

ゲームビュー

Unity Editorのゲームビューは、開発したゲームが実際にどのように見えるかを確認できるプレビュー画面です。
プレイヤーが実際に体験する視点で、キャラクターやオブジェクトがどのように映るか、エフェクトやアニメーションがどのように表示されるかなどを確認できます。

ゲームビューは、シーンビューと違って、カメラに映る範囲のみが表示されるため、実際のゲームプレイ画面と同じように見えるのが特徴です。

画面構成③ヒエラルキービュー

ヒエラルキービュー

Unity Editorのヒエラルキービューは、シーン内に配置されたすべてのオブジェクトが一覧で確認できるエリアです。
シーンビューと異なり、視覚的に配置されたものを確認するのではなく、構造化されたリストとして管理できます。

キャラクターや背景、カメラなど、シーンに存在するオブジェクトが階層的に表示されており、各オブジェクトを選択したり新しく追加したりすることが可能です。

さらに、ヒエラルキービューではオブジェクト同士に親子関係を設定して階層化できます。
これにより、親オブジェクトを動かすと、それに紐づく子オブジェクトも同時に動かせるようになり、オブジェクトの管理が効率化されます。

また、プロジェクトビューのスクリプトやマテリアルを、ヒエラルキービューへドラッグ&ドロップすることで、さまざまな機能をオブジェクトへアタッチできるのも特徴です。

画面構成④インスペクタービュー

インスペクタービュー

Unity Editorのインスペクタービューは、選択したオブジェクトの詳細な属性情報を表示・編集できるエリアです。
特によく使うTransformには、Position、Rotation、Scaleの設定があり、それぞれの設定では、以下ような編集ができます。

Position オブジェクトの座標を決められる
Rotation オブジェクトの角度を決められる
Scale オブジェクトを拡大・縮小できる

また、インスペクタービューには「Add Component」ボタンがあり、このボタンを押すことで、選択したオブジェクトに新しい属性を追加できます。

以下の記事では、インスペクタービューのコンポーネントを活用して、オブジェクトに当たり判定をつける方法について解説しています。
ゲーム作成をする場合に必要な知識なので、ぜひ押さえておきましょう。

【2024】Unityでオブジェクトに当たり判定をつける方法を解説!

画面構成⑤プロジェクトビュー

プロジェクトビュー

Unity Editorのプロジェクトビューは、アセットの管理ができるエリアです。スクリプトやポリゴンデータ、アニメーションなどを取り込めます。

必要なアセットはフォルダーからドラッグ&ドロップで追加できます。

画面構成⑥コンソールビュー

コンソールビュー

Unity Editorのコンソールビューは、Unityが吐き出したエラーや通知を確認できるエリアです。
これらのエラーや通知は関数を使うことで任意に表示でき、ソフトが期待通りに動作しないときのデバッグとして利用できます。

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Unity Editorのウィンドウ一覧

Unity Editorでメニューから使用できるウィンドウには以下のようなものがあります。

  1. アニメーションウィンドウ
  2. アニメーターウィンドウ
  3. パッケージマネージャーウィンドウ

これらのUnity Editorのウィンドウについてみていきましょう。

画面構成①アニメーションウィンドウ

アニメーションウィンドウ

アニメーションウィンドウは、アニメーションの編集ができるウィンドウです。
Windowメニューの「Animation」から再度「Animation」をクリックすることで表示できます。

アニメーションウィンドウからオブジェクトに動きをつけられるアニメーションクリップを編集することで、キャラクターを動かしたり、オブジェクトを移動させたりできます。

また、アニメーションウィンドウからオブジェクトにアニメーションを付与する方法について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
アニメーションの付け方をステップごとに解説しています。

【2024】Unityでアニメーションを作る方法を解説!Unityで作れるアニメーションの特徴も

画面構成②アニメーターウィンドウ

アニメーターウィンドウ

アニメーターウィンドウは、複数のアニメーションクリップを登録できるウィンドウです。Windowメニューの「Animation」から再度「Animator」をクリックすることで表示できます。

これにより、一つのオブジェクトで複数のアニメーションの再生が可能となります。

画面構成③パッケージマネージャーウィンドウ

パッケージマネージャーウィンドウ

パッケージマネージャーウィンドウは、Unityの追加機能をインストールするためのウィンドウです。
Windowメニューから「Package Manage」を選択することで表示できます。

パッケージを追加したい場合は、検索ボックスから目当てのパッケージを検索し、「Install」ボタンをクリックしましょう。

また、Unityを使ったゲーム作りのスキルを磨きたい方は、Unity基礎セミナーをチェックしてみてください。
Unity基礎セミナーでは、Unityの画面操作やツールの説明から、実際にゲームを作る流れまでを学習できます。

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Unity Editorのレイアウトを変更する方法

Unity Editorのレイアウトは、使いやすいよう自由に変更ができます。
レイアウトの変更は、Windowメニューの「Layouts」から好きなレイアウトを選択することで行えます。

Unity Editorで変更できるレイアウトの特徴についてみていきましょう。

レイアウト①2by3

2by3

2by3は、シーンビューとゲームビューが左に配置されたレイアウトです。その右側には、ヒエラルキービュー、プロジェクトビュー、インスペクタービューと続きます。

レイアウト②4Split

4Split

4Splitは、左側にシーンビューが四分割されて配置されているレイアウトです。シーンビューの右側には、上側にヒエラルキービュー、下側にプロジェクトビュー、そして一番右側にはインスペクタービューが表示されています。

レイアウト③Default

Default

Defaultは、Unity Editorのデフォルトレイアウトです。
左側にヒエラルキービュー、中央にシーンビューとゲームビュー、右側にインスペクタビュー、下側にコンソールビューがあります。

レイアウト④Tall

Tall

Tallは、大きく左右で分割されているレイアウトです。左側にシーンビューとゲームビューが表示されており、ヒエラルキービューとプロジェクトビューが上下に並んでいます。

一番右側にはインスペクタービューがあります。

レイアウト⑤Wide

Wide

Wideは、シーンビューとゲームビューのエリアをワイドに広く確保しているレイアウトです。
シーンビューとゲームビューの下にヒエラルキービューとプロジェクトビューが横並びになっており、一番右側にはインスペクタービューが表示されています。

Unity Editorを日本語化する方法

英語表記のUnity Editorは、モジュールを追加することで日本語表記に変更できます。Unity Editorを日本語化する方法についてみていきましょう。

1.Unity Hubからモジュールを追加する

Unity Hubからモジュールを追加する

モジュールはUnity Hubから追加します。Unity Hub左にある「インストール」メニューをクリックし、日本語表記に変えたいバージョンの歯車アイコンをクリックしましょう。

「モジュールを加える」を選択し、「言語パック」の「日本語」にチェックを入れたら、「インストール」ボタンをクリックします。

2.Preferenceの設定を変更する

Preferenceの設定を変更する

日本語の言語化パックをインストールしたら、プロジェクトメニューから、新規か既存のプロジェクトを立ち上げます。

プロジェクトが開いたら、Windowsの場合は「Edit」の中の「Preference」を、Macの場合は「Unity」の中の「Preference」を開きましょう。

左側のメニューの「Language」から、言語を「日本語」に変更すると、Unity Editorの言語が日本語に変わります。
日本語化が反映されない場合は、Unityを再起動して再度プロジェクトを立ち上げてみましょう。

Unity Editorについてのまとめ

今回は、Unity Editorの画面構成について解説しました。Unity Editorは、効率よくゲーム開発を進めるために役割ごとに分かれた画面構成を持っています。

シーンビューではオブジェクトの配置や編集が可能で、ゲームビューではプレイヤー視点でゲームの様子を確認できます。
そのほか、ヒエラルキービュー、インスペクタービュー、プロジェクトビューなど、各エリアが開発の各段階で活躍することで、作業を効率化しながら直感的にゲームを構築できるでしょう。

Unityを使いこなすには、これらの画面構成を理解し、それぞれの機能を適切に活用することが重要です。

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