エンジニアとしてのスキルを証明するため、Unityに関する資格取得を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、資格が具体的にどんな内容なのかや、難易度、勉強法などについてわからない方も多いと思います。
本記事では、Unity公式資格の内容をはじめ、資格の種類や資格取得のための勉強法、公式資格以外の資格について解説しています。これからUnityの資格取得を目指す方に向けた内容ですので、ぜひ参考にしてください。
Unity公式資格は「Unity認定試験」だけ

Unityの公式資格は、開発元のユニティ・テクノロジーズが提供する「Unity認定試験」のみです。試験ではUnityの知識とスキルを問われ、プログラマー・アーティスト・VR開発者のほか、医療や建築など幅広い業界の関係者が受験しています。
試験の流れ
まずは前売りチケット(バウチャー)を購入し、希望する試験日程・受験場所を決めます。バウチャーには試験に必要なコードが含まれており、試験前に提示して受験を受ける形です。試験は、全国の試験センターまたはオンラインで受ける形です。受験費用は34,055円~ですが、試験の種類によって変動する場合があるためご注意ください。
Unity認定試験に関する情報については、以下の表にまとめました。
| 項目 | 概要 |
| 試験時間 | 試験によって異なる |
| 受験費 | 34,055円~(試験によって変動あり) |
| 受験場所 | 全国の試験センターまたはオンライン |
| 開催時期 | 年数回の定期開催、試験の種類によって日時が異なる |
| 合格ライン | スコア500以上(スコア幅は200~700) |
Unity公式資格の種類

Unity認定試験は以下の4種類に分かれています。
- Unity認定ユーザー
- Unity認定アソシエイト
- Unity認定プロフェッショナル
- Unity認定エキスパート
4種類の試験は受験者のレベルに合わせて用意されています。初心者向けの「Unity認定ユーザー」以外は受験条件をクリアしている必要があり、誰でも受験できるわけではありません。それぞれの資格について詳しく解説します。
初心者向け「Unity認定ユーザー」
ゲーム開発やアプリ開発、AR/VR技術に関する基礎的な知識を問う資格です。受験にあたって特に条件はありません。Unity認定ユーザー資格は3種類あるため、種類と概要を表にまとめました。
| Unity認定ユーザーの種類 | 概要 |
| 認定ユーザー/プログラマー |
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| 認定ユーザー/アーティスト |
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| 認定ユーザー/VR 開発者 |
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難易度
初心者向けのエントリーレベルで、難易度はそれほど高くありません。
合格率
合格率は75%以上です。基礎的な知識を問う資格なので、勉強をしっかり行えば多くの受験者は合格できるでしょう。
目安学習時間
初心者向けの資格ですが、資格取得には一定の学習量を必要とし、200時間が目安となります。また、Unityソフトウェアは最低150時間の使用が推奨されています。
中級者向け「Unity認定アソシエイト」
中級者向けの資格で、ゲーム開発やAR/VR技術に関する知識とスキルを問う資格です。試験では、ゲームデザインや開発プロセス、プロジェクト管理などを含む内容が出題されます。
Unity認定アソシエイトは3種類あるため、種類・概要・受験条件を表にまとめました。
| Unity認定ユーザーの種類 | 概要 | 受験条件 |
| 認定アソシエイト/ゲーム開発者 |
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| 認定アソシエイト/プログラマー |
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| 認定アソシエイト/アーティスト |
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引用元:Unity認定試験 公式サイト
難易度
難易度はそれほど高くありませんが、受験条件があるように一定の知識・経験が必要です。
合格率
合格率は約75%ほどとされており、比較的高い数字になっています。必要な学習ができていれば、合格は難しくない試験だといえるでしょう。
目安学習時間
学習時間は200時間が目安です。Unity経験者でも、資格取得には一定の勉強時間は必要になるでしょう。
プロ向け「Unity認定プロフェッショナル」
ゲーム開発やアプリ開発における高度なスキルや、3Dアーティストとしての能力を問う試験です。一定の経験があるUnity開発者、ソフトウェアエンジニア、モバイルアプリケーション開発者、ゲームプログラマーなどに適した資格です。
Unity認定プロフェッショナルには2種類あるため、種類・概要・受験条件を表にまとめました。
| Unity認定プロフェッショナルの種類 | 概要 | 受験条件 |
| Unity認定プロフェッショナル/プログラマー |
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| Unity認定プロフェッショナル/アーティスト |
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引用元:Unity認定試験 公式サイト
難易度
試験の難易度は高く、受験には実務経験が2年以上が条件です。すでにUnityを使って仕事をしているプロが、能力を証明するために取得する資格といえるでしょう。
合格率
具体的な合格率は不明ですが、Unity認定ユーザー・Unity認定アソシエイトより合格率は低くなります。
目安学習時間
最低150時間のUnityソフトウェアの使用が推奨されています。受験者の実務経験や習得しているスキルにより学習時間には個人差があります。
高度な技術・専門性向け「Unity認定エキスパート」
ゲーム開発やAR/VRコンテンツ制作における高度なスキルが問われる試験です。ソフトウェアエンジニア、ゲームエンジニア、AR/VR開発者などが対象で、5年以上の実務経験がなければ受験できません。Unityを使った実務で実績のある熟練者向けの最上位の資格です。
Unity認定エキスパートは1種類で、Unity認定エキスパート/プログラマーのみです。
| Unity認定エキスパートの種類 | 概要 | 受験条件 |
| Unity認定エキスパート/プログラマー |
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引用元:Unity認定試験 公式サイト
難易度
Unity認定資格の中で最も難易度が高い試験です。5年以上の実務経験を前提としており、プロジェクトのアーキテクチャからワークフロー、コーディングにいたる幅広いスキルが求められます。
合格率
具体的な合格率は不明ですが、他の3つの資格よりも合格率は低くなります。
目安学習時間
学習時間は300時間以上が推奨されており、Unityの使用経験や関連する技術の習得が含まれます。資格取得を目指すには、理論の学習だけでなく、5年以上の実務経験を積まなければなりません。
Unity公式資格を取得するメリット

Unity公式資格には大きく分けて3つのメリットがあり、エンジニアとしてのキャリアに活かせます。ここでは、資格取得のメリットを見ていきましょう。
Unityスキルの証明になる
Unity認定試験の資格を取得すると、Unityの開発・操作スキルを証明でき、企業や同業者から評価されやすくなります。
Unityは、ゲーム開発、AR/VR技術コンテンツ開発、アプリケーション開発、フロントエンド開発など幅広い領域で運用されています。工業、医療、建築などの業界にも導入されているため、資格取得によりエンジニアとして市場価値が高い人材になれます。
給料アップにつながる可能性がある
Unity認定資格を取得したエンジニアに対し資格手当を支給する企業もあります。企業側は即戦力になるエンジニアを求めており、Unity認定プロフェッショナル・Unity認定エキスパートなど、高難易度の資格保持者ほど待遇が良くなります。資格手当の額は資格の難易度に比例する傾向にあり、年収で数十万円~数百万円アップするケースもあります。
また、Unityのスキルは副業にも活かせます。副業で月収50万円を狙う方法について、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
転職で有利になる
Unity認定資格を取得するとエンジニアとして転職する際にも有利になります。エンジニアは採用競争が激しく、Unity認定資格を所有している人材は選考過程で他のエンジニアとの差別化を図れるためです。
特に、ゲーム開発やアプリケーション制作、AR/VR技術などの分野ではUnity開発者の需要が高いため、Unity認定資格を所有していると採用されやすくなります。また、フリーランスのエンジニアとして活動する場合も、クライアントからの信頼を獲得しやすい点もメリットでしょう。
Unity公式資格の勉強法4選
Unity認定試験の合格を目指すには、具体的にどんな勉強法があるのでしょうか。ここでは、4つの代表的な勉強法をご紹介します。
Unity公式コースウェアで学習する
開発元のユニティ・テクノロジーズが用意した公式コースウェアは、Unity認定試験の資格取得を目指すエンジニアも活用できる教材です。
公式コースウェアで学ぶメリットは、体系的に学べるカリキュラムにあります。C#を使用したスクリプト作成から、高度なゲームメカニクスの実装まで、段階的に技術力を向上させられるため、初心者や経験の浅いエンジニアも学びやすいカリキュラムになっています。学習の進捗チェックのための模擬テストや小テストも用意されているため、理解度を把握しながら学べるのもポイントでしょう。
また、受講者は実際にUnityを使用して機能の実装やデバッグなどを行い、現場で求められる実務スキルを身につけられる点も特徴です。座学とハンズオンの両方から学べるため、理論と実践的なコーディング能力を同時に向上させられます。
参考書で学習する
Unity認定試験に関する参考書は多数販売されており、書店・オンラインで購入可能です。参考書は試験対策に必要な内容が記述されており、初心者から経験者までそれぞれが必要な参考書を選択できる点も魅力でしょう。また、参考書を用いた学習は自分のペースで進められるメリットもあり、仕事や学業と両立させやすい勉強法でもあります。
参考書による学習効果を高めるには、内容を実践することが大切です。例えば、参考書で解説しているスクリプトをUnityを動かして実際に試し、デバッグ等を行うことで深い理解が得られます。実際に試すことで、試験対策になるだけでなく、エンジニアとして実務で活用できる応用力も養えるでしょう。
動画で学習する
YouTubeにはUnityに関する動画が多数アップロードされており、Unity認定試験の資格取得を目指す人も学習に活用できます。動画はテキストとは異なり、視覚的に理解できる点が最大のメリットでしょう。エンジニアや専門家が実際にUnityを使って説明するため、基本操作からゲーム制作の具体的な流れまで、効率的にスキルを取得できます。
YouTube以外では、開発元のユニティ・テクノロジーズも公式に動画教材「Unity Learn」を用意しています。初心者向けの基礎コースからプロ向けの試験対策まで、幅広い学習内容を体系的に動画で解説していますので、YouTubeと併せて活用するとよいでしょう。
勉強会・ワークショップで学ぶ
勉強会・ワークショップでは、Unity認定試験の資格取得を目指すエンジニア向けに体系的に学べるカリキュラムが用意されています。講師の現役エンジニアや専門家にわからない部分をその場で質問できるため、1人よりも効率的に学びやすいでしょう。また、模擬試験や演習なども行うため、試験対策に特化した学習ができる点も魅力です。
勉強会やワークショップは、Unity公式サイトやコミュニティフォーラム、SNSなどで随時情報が公開されており、自分のレベルに合った機会を見つけることができます。
勉強会・ワークショップの調べ方は以下になります。
- Unity公式サイトを確認する
- Unity Meetupやコミュニティフォーラムを活用する
- SNSやLinkedInで情報を収集する
- Unity Japanの公式情報を確認する
最速でUnityのプロになれる「Unity基礎セミナー」

Unity認定試験の合格を目指すなら、2日間でUnityの応用まで学べるProSkill「Unity基礎セミナー」がおすすめです。
「Unity基礎セミナー」は初心者でも学べるよう体系的にカリキュラムが組まれており、Unityを使った作業の流れや操作方法といった基礎から、CGモデルを使用した3D背景やキャラクターの作成までレクチャーを受けられます。実際にゲームを作る工程もあり、試験対策だけでなく、実務スキルを習得できる点も大きな魅力でしょう。
会場受講・ライブウェビナー・eラーニングの3つから選べ、都合に合わせて選択できる受講形式になっています。2日間の短期集中型なので、勉強・仕事に支障を出さずに学べるメリットもあり、学生から社会人までどなたでも学びやすいセミナーです。
Unity公式資格に関するよくある3つの質問

ここからは、本記事のおさらいも兼ねて、Unity公式資格に関するよくある質問について回答します。どの質問も受験者にとって必要な情報ですので押さえておきましょう。
受験資格は必要?
初心者向けの「Unity認定ユーザー」のみ、受験資格に該当する条件クリアの必要がありません。その他の資格を受験するには条件クリアが必要ですので、Unity公式資格の表の受験条件をご確認ください。
必要な勉強時間はどれくらい?
各資格の目安となる時間は以下の通りです。
- Unity認定ユーザー:200時間
- Unity認定アソシエイト:200時間
- Unity認定プロフェッショナル:150時間
- Unity認定エキスパート:300時間以上
上記はあくまで目安です。受験者の経験・知識のレベルにもよる点には留意してください。
受験場所は?
試験を実施する企業のピアソンVUEで受験でき、全国の試験センターまたはオンラインのどちらかを選べます。試験センターで受験する場合、自宅から近い場所を選択できます。
Unity資格取得をおすすめする人

続いて、Unity公式資格の取得がおすすめな人についてお伝えします。おすすめしたいのは、以下の3つの目的がある人です。
- Unityのスキルアップをしたい人
- ゲーム業界で働きたい人
- キャリアアップを目指す人
それぞれ見ていきましょう。
Unityのスキルアップをしたい人
Unity公式資格を取得すると、エンジニアとしてUnityのスキルを体系的に向上させられます。資格取得の過程では、書籍・動画といった教材や勉強会などを通じ、基礎から応用まで幅広い知識を習得できるためです。プログラミングからアート、グラフィックスやAR/VRの開発といった幅広い領域の知識・スキルを学ぶことで、Unityのエンジニアとしてスキルアップできるでしょう。
また、3DソフトやAR/VRなど、特定のUnityのスキルを向上させたい場合もおすすめです。資格の種類によって、特化している内容がありますので、自身の現在のレベルに合わせて選択するとよいでしょう。
ゲーム業界で働きたい人
Unity公式資格を取得していると、Unityに関する知識とスキルを証明できるため、即戦力としてゲームの開発企業から評価されやすくなります。Unityは多くのゲームスタジオで導入されており、Unityのスキルを有したエンジニアは重宝されているためです。
また、Unity公式資格を取得していると、エンジニアとして業界内で競争力をつけられる点も魅力でしょう。資格取得を通じて、Unityに関する最新の技術や使い方を学べるため、他のエンジニアと切磋琢磨する際に有利になります。
キャリアアップを目指す人
エンジニアとしてキャリアアップを目指す人にも、Unity公式資格の取得はおすすめです。Unity公式資格を取得していると、Unityの知識とスキルを客観的に証明でき、業界での信頼性を高められるためです。Unity公式資格の取得していると、キャリアにとって以下のようなポジティブな効果が期待できます。
- 就職・転職に有利になる
- 社内で大きなプロジェクトやリーダーなどが任されやすくなる
- 収入アップにつながる
Unity公式資格を取得しているとエンジニアとしてチャンスが巡って来やすくなります。結果、昇進が早まったり、複数の分野で活躍して名前を知ってもらえるため、キャリアアップしやすくなるでしょう。
Unity公式以外の資格一覧

最後に、Unity認定試験以外の、Unityを使った実務で役立つ4つの資格を表にまとめました。どの資格もUnityのスキル・知識の証明に直結はしませんが、資格取得していると役立つ場面があります。
| 資格名 | 種類 | 概要と取得メリット | 費用 |
| C言語プログラミング能力認定試験 |
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| Java™プログラミング能力認定試験 |
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| 基本情報技術者試験 |
※科目A、Bを両方受験 |
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7,500円 |
| CGエンジニア検定 |
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Unity公式の資格「Unity認定試験」まとめ
Unity認定試験は、開発元のユニティ・テクノロジーズが提供する唯一の公式資格であり、4つのレベルに分かれた資格が用意されています。Unityスキルの証明になり、転職や給与アップなどキャリアの可能性を広げてくれる資格です。
Unity認定試験の合格を目指すには、公式コースウェアや参考書、動画、勉強会などがあります。実務・座学と学ぶ範囲は広いですが、自分に合った方法で学習を進められるため、学習環境は整っている資格だといえるでしょう。
ゲーム開発やXR開発をはじめ、医療、建築など幅広い業界でUnityによる開発が導入されています。今後さらに需要が高まる分野だからこそUnity認定試験に合格し、エンジニアとしてチャンスを広げていきましょう。