AI AIの活用事例11選!業界・業種別の導入効果とメリットを解説

【2026】AIの活用事例11選!業界・業種別の導入効果を解説

AIの活用事例は、小売・金融・製造・医療など、あらゆる業界に広がっています。業務効率化やコスト削減、品質向上など、AIがもたらす恩恵はさまざまです。一方で、「AIを導入したいが、どう活かせばいいかわからない」と感じている方も多いでしょう。

この記事では、業界・業種ごとの具体的なAI活用事例を11選、活用事例ごとに詳しく紹介します。自社のAI導入や業務改善のヒントをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

AIとは

AIとは「Artificial Intelligence」の略で、日本語では「人工知能」と訳されます。人間が持つ学習・推論・判断といった知的な能力を、コンピューターで再現する技術のことです。現在活用されているAIには、以下のような種類があります。

  • テキスト生成AI
  • 画像生成AI
  • 音声生成AI
  • 動画生成AI

これらの生成AIはビジネスの現場でも急速に導入が進んでいます。スマートフォンの音声アシスタントや検索エンジンの最適化など、すでに私たちの日常生活にも深く浸透しており、後述するようにさまざまな業界でのAI活用事例が増え続けています。

生成AIについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。生成AIの仕組みや種類などを知りたい方は、こちらもあわせてチェックしてみてください。

【2026】生成AIとは?仕組み・種類・代表的なサービス・課題まで解説

【業界・業種別】企業のAI活用事例11選

【業界・業種別】企業のAI活用事例11選

業界・業種別の具体的なAI活用事例を以下の表にまとめました。

業界・業種 AI活用事例
小売業界 AI発注システムの導入で発注業務にかかる時間を約40%削減したAI活用事例
銀行・金融業界 システム運用に生成AI導入で復旧時間の短縮に成功したAI活用事例
不動産業界 不動産価格を自動算出するAIの導入で査定精度向上を実現したAI活用事例
教育業界 AIによるテスト自動作成で業務時間を削減したAI活用事例
通信業界 通信監視業務へのAI活用で対応時間を90%削減したAI活用事例
農業 AI搭載ドローンによる農薬散布・施肥で作業の省力化を実現したAI活用事例
飲食業界 AI搭載の配膳ロボットによる料理提供で接客品質が向上したAI活用事例
製造業界 生産計画の最適化を図るAIシステムの導入で工数を削減したAI活用事例
医療業界 画像診断AIで診断精度向上と負担軽減を実現したAI活用事例
保険業界 AIとOCR技術の融合で保険金支払い査定を自動化したAI活用事例
エンタメ業界 画像生成AIによる背景画の制作でクリエイターの負担を軽減したAI活用事例

ここでは上記の各業界の具体的なAI活用事例についてそれぞれ解説します。

小売業界のAI活用事例

小売業界におけるAI活用事例として注目したいのが、コンビニエンスストアの発注業務改革です。セブンイレブン・ジャパンは、2023年に全国の店舗へAI発注システムを展開しました。

以前は、スタッフが各商品の在庫数を手動で設定したうえで、在庫が減ってから発注する仕組みでした。そのため品切れが起きやすく、入力作業も大きな負担となっていたのです。

新しいシステムでは、過去の販売実績・天気・曜日といったデータをもとにAIが需要を予測し、品切れになる前に自動で発注量を算出する仕組みへと変わっています。その結果、発注業務にかかる時間が約40%削減されました。

参考:株式会社セブン – イレブン・ジャパン

銀行・金融業界のAI活用事例

金融業界のAI活用事例として代表的なのが、みずほフィナンシャルグループのシステム運用改革です。

金融システムは24時間365日稼働し続ける必要があるため、障害発生時の迅速な対応が不可欠です。しかし大規模障害が起きるとエラーメッセージが大量に発生し、熟練したオペレーターでも原因の特定から復旧に多くの時間を要するという課題がありました。

みずほフィナンシャルグループと日本IBMは、生成AI『IBM watsonx』を活用した実証実験を共同で実施。エラーメッセージの監視・対応にAIを組み込んだところ、イベント検知における精度が98%に達し、復旧までの手順を迅速に案内できるようになりました。

この取り組みにより、障害発生時の復旧スピード向上が期待できる結果が得られています。今後は対象システムを広げながら、運用の自動化を目指した展開が続く予定です。

参考:みずほフィナンシャルグループ

不動産業界のAI活用事例

不動産業界のAI活用事例

不動産業界のAI活用事例として注目されているのが、物件査定業務を自動化した事例です。

不動産業界では、物件の査定価格が担当者の経験や勘に左右されやすく、同じ物件でも担当者によって価格がばらつくことが課題でした。また、査定書の作成に多くの時間を要する点も、業務効率の面でも改善が求められていました。

SRE AI Partnersが提供する『SRE AI査定CLOUD』は、膨大な不動産取引データをAIが解析し、物件価格を自動算出するサービスです。このサービスの導入によって、従来は1件あたり1時間以上かかっていた査定書の作成が最短10分で完了できるようになった事例があります。

参考:SRE AI査定CLOUD

教育業界のAI活用事例

教育業界のAI活用事例として注目されているのが、テスト作成業務の効率化です。教員の長時間労働が長年の課題となっており、テスト作成や採点といった事務的な業務の削減が求められています。

ベネッセホールディングスは、生成AIを活用したテスト自動作成ツールを開発しました。作りたいテストの内容をテキストで入力するだけでAIが問題を自動生成する仕組みで、実証ではツールを使用した教員の約64%が「業務時間の削減につながる」と回答。1テストあたり約30分の時間短縮が見込まれています。

参考:BizRobo!

通信業界のAI活用事例

通信業界のAI活用事例として注目したいのが、ソフトバンクのネットワーク監視業務の改革です。

通信インフラはあらゆる社会活動を支える基盤であるため、障害発生時には一刻も早い対応が求められます。しかし、従来は深夜にアラートが発生するたびに担当者が現場へ向かう必要があり、月に10回以上の緊急出勤が常態化していました。

IBMのWatsonを活用してアラートの自動スコアリングと対応手順の提示を実現したところ、アラート発生から対応完了までの時間が従来の23分から約2.5分へと短縮されました。これはおよそ90%の時間削減にあたり、業務にあたる人数も半減。担当者の満足度向上にもつながったと報告されています。

参考:株式会社STANDARD

農業のAI活用事例

農業のAI活用事例

農業分野のAI活用事例として注目されているのが、ドローンと画像解析AIを組み合わせて農薬散布に活用した事例です。

株式会社オプティムは、ドローンで撮影したほ場の画像をAIが解析し、病害虫被害が発生している箇所を特定したうえで、その場所だけにピンポイントで農薬や肥料を散布するシステムを開発・提供しています。このシステムを使用することで、防除・施肥作業の省力化やコスト削減を実現しています。

参考:minorasu

飲食業界のAI活用事例

飲食業界のAI活用事例として近年広く注目されているのが、配膳ロボットを使った業務の分担です。

『焼肉きんぐ』を運営する物語コーポレーションは、AI搭載の配膳ロボット『Servi』を導入し、料理の運搬や食器の回収といった作業をロボットに任せる体制を整えました。これにより、スタッフは肉の焼き加減のアドバイスや商品の説明といった、人だからこそ生み出せる価値ある接客に集中できるようになりました。

また、株式会社DFA Roboticsが配膳ロボットとともに働くホールスタッフを対象に実施した調査では、66.3%が「配膳・下げ膳業務の負担が減った」49.5%が「接客など他の業務に時間を使えるようになった」と回答しています。

参考:AI MarketPR TIMES

製造業界のAI活用事例

製造業界のAI活用事例として注目されているのが、生産計画業務の自動化です。高吸水性樹脂(SAP)の製造を手がける株式会社日本触媒は、多種多様な顧客ニーズに対応するため生産計画の作成に多くの工数を費やしていましたが、AIを活用した生産計画最適化システムの開発・運用を開始しました。

AIシステムの導入により、効率的かつ安定した生産計画を自動で算出できるようになり、計画立案にかかる工数の大幅な削減につながっています。

参考:Salesforce

医療業界のAI活用事例

医療業界のAI活用事例

医療業界のAI活用事例のなかでも、特に成果が出ているのが画像診断の領域です。がん研有明病院とGoogleは、マンモグラフィ(乳がん検診)の読影業務にAIを活用した共同研究を実施し、乳がん検出の精度が従来の二重読影方式と比べて7.6%向上したことを確認しています。

また、画像診断AIの導入によって医師の文書作成時間が短縮された事例も報告されており、診断精度の向上だけでなく医師の業務負担の軽減という面でも期待が高まっています。

参考:がん研有明病院

保険業界のAI活用事例

保険業界のAI活用事例として注目されているのが、保険金支払い査定業務を自動化した事例です。保険金の請求には診断書や領収書など多種多様な書類が伴い、これまでは担当者が一枚ずつ目視で内容を確認しながら査定を行う必要があり、大きな業務負担となっていました。

日本IBMは、マルチモーダルAIとOCR技術を組み合わせたシステムを構築し、某損害保険会社の保険金支払い査定業務を自動化しました。顧客が提出するさまざまな形式の帳票をAIが読み取り、査定プロセスの多くを自動で処理できるようになったのです。

また、査定の判断基準を生成AIで明確化したことで属人化を解消し、担当者によって対応が変わりにくい査定体制の構築にもつながりました。

参考:IBM

エンタメ業界のAI活用事例

エンタメ業界でも、AIを活用した事例が増えています。Netflixは、WIT STUDIOおよびrinna株式会社と共同で制作した短編アニメ『犬と少年』において、背景画の制作に画像生成AIを活用しました。

Netflixオリジナル作品を学習したAIが背景画像を自動生成することで、慢性的な人手不足が課題とされているアニメ業界の制作工程の改革を目指しました。また、ゲーム会社のレベルファイブでも、背景美術素材の自動生成やゲームタイトル画面のレイアウト案の制作に画像生成AI『Stable Diffusion』を活用した事例があります。

参考:DX- laboMODELING HAPPY

以下の記事では、面白い生成AI活用事例15選を紹介しています。ほかのAI活用事例も知りたい方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。

【2026】面白い生成AI活用事例15選を解説!確認するべきポイント・活用する方法も紹介

AIを活用するなら生成AIセミナーの受講がおすすめ

生成AIセミナー
これまで紹介してきたようなAI活用事例を自社でも実践したいと考えるなら、まずはAI活用に必要な知識を身につけましょう。GETT Proskillが提供する『生成AIセミナー』では、生成AIの基礎から実務での活かし方まで、短期間で集中的に学べるカリキュラムが用意されています。

AI未経験者でも着実にスキルを習得できる内容となっているため、AIを実務に活かしたい方はぜひ受講を検討してみてください。

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AI活用事例まとめ

小売・金融・不動産・教育・通信・農業・飲食・製造・医療・保険・エンタメと、幅広い業界のAI活用事例を紹介しました。今やAIは一部の大企業だけのものではなく、規模や業種を問わずさまざまな現場で導入が進んでいます。

自社でのAI活用を考える際も、まずは現状の課題を整理し、解決に役立つ手段としてAIの導入を検討してみてください。体系的にAIを学びたい方は、生成AIセミナーへの参加も選択肢の一つとして検討してみることをおすすめします。

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