【2025】Autodesk Fusionユーザー試験とは何?勉強法やメリットも紹介

Autodesk Fusionユーザー試験は、3Dモデリングやエンジニアリング分野でのスキルを証明する資格試験として、多くのユーザーに注目されています。この試験に合格することで、設計技術者としての専門知識や実務スキルを示すことができ、キャリアアップにも繋がります。

今回は試験の概要や勉強法、メリットをご紹介します。キャリアアップを目指すための参考にしていただければと思います。

Autodesk Fusionとは?

Autodesk Fusion(オートデスク・フュージョン)は、3D CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアで、主に製品デザインやエンジニアリングに使用されます。

これを使うと設計、シミュレーション、製造までのプロセスを一つのプラットフォームで行うことができるため、世界的に広く活用されています。

Autodesk Fusionの特徴

大きな特徴として挙げられるのは、以下の3つです。

  1. 直感的なインターフェース
  2. クラウドベース
  3. 充実した機能

まずは3Dモデルを簡単に作成・編集できるインターフェースで、初心者の方でも設計の基本をしっかり学ぶことができます。またクラウドベースなので、インターネット環境があればどこでも作業ができるうえ、他のユーザーとプロジェクトを共有したり、共同作業を行ったりすることもかんたんです。

さらにシミュレーション機能で設計したモデルの性能をテストすることができたり、さらに製造向けの機能もあってCNC加工や3Dプリントの準備もスムーズです。初心者がものづくりを楽しみながら学ぶための強力なツールとしても、プロフェッショナルな用途としても人気を集めています。

なお、以下の記事でも概要を紹介していますので、気になる方はぜひご一読のうえ、参考にしてください。

Autodesk Fusion(Fusion 360)とは?AutoCADとの比較や4つのメリットも解説

Autodesk Fusionユーザー試験の概要

Autodesk Fusionユーザー試験というのは、前述で紹介した「Autodesk Fusion」のスキルを測定するための認定試験のことです。主に製品設計やエンジニアリングに関わる方向けに実施されているのが特徴です。

Autodesk Fusionユーザー試験の概要を一覧にまとめると、以下のようになります。

試験名 Autodesk Fusionユーザー試験
対象者 初心者から中級者レベルのFusion 360ユーザー
試験内容
  • パーツや3Dのモデリング
  • 各種フィーチャ作成
  • UIナビゲーション基本設定
  • 2Dスケッチの拘束・編集・適用
  • 各種パーツモデリング作成・編集・解析
  • アセンブリ作成と管理
  • ボディコンポーネント作成
  • 図面のビュー作成
  • スカルプトフォームの作成・編集
  • シミュレーション(構造拘束・荷重)
受験方式 コンピュータベースの試験
試験時間 約50分

Autodesk Fusionユーザー試験で問われるポイント

主にAutodesk Fusionの基本機能から応用技術までを理解しているかを評価します。試験内容には3Dモデリング、アセンブリの作成、シミュレーション機能の活用のほか、さまざまな技術やスキルが問われます。

受験者は設計プロジェクトを進める中での問題解決能力や、Autodesk Fusionを使った効率的な作業の理解が必要になります。試験は一般的に初級から中級レベルのスキルを対象としていますが、高度な知識や技術も出題されます

Autodesk Fusionユーザー試験に合格するメリット

Autodesk Fusionユーザー試験に合格するメリット

試験に合格することには、大きなメリットが多数あります。この章では、とくに代表的なメリットとして、以下の2つをご紹介します。

  1. 実務に直結するスキルが証明できる
  2. スキルの深堀りができる

Autodesk Fusionユーザー試験のメリット①実務で役立つスキルが証明できる

合格することで得られる最大のメリットの一つは、実務で役立つスキルを正式に証明できる点です。

この認定試験では、Fusion 360の基本的な機能から応用技術まで、幅広い知識と技術が求められます。したがって、合格することで受験者は自分の設計スキルが一定の基準を満たしていることを示すことができ、業界内での信頼性が向上します。

中でもとくに製品開発やエンジニアリングの分野では、Autodesk Fusionは非常に人気のあるツールであり、そのスキルを持っていることは大きなアドバンテージになります。企業は効果的なデザインや迅速なプロトタイピングを実現するため、熟練したユーザーを求めている傾向にあり、試験に合格したことはその能力を証明する絶好の手段となります。

さらにこの認定は新しい技術やトレンドに対する理解を深める機会ともなり、自己成長を促進します。試験を通じたスキル向上は、プロジェクトの成功に直結するので、結果としてクライアントやチームからの信頼も得られるでしょう。

Autodesk Fusionユーザー試験のメリット②スキルの深堀りができる

試験のもう一つの大きなメリットは、スキルの深堀りができること。この試験を受ける過程ではAutodesk Fusionのさまざまな機能やツールについて体系的に学ぶことが求められます。

具体的には基本的な設計スキルから高度なモデリング技術、シミュレーション、製造プロセスのほか、幅広い知識を吸収することができます。試験に向けた学習は自分自身の知識を再確認し、未経験の領域に挑戦する良い機会となります。

たとえば試験に取り組むことで、3Dモデリングやアセンブリ作成、レンダリング、CAM(コンピュータ支援製造)機能など、通常の業務では触れることの少ない技術に深く入り込むことができます。このような学習を行うことで、新しいプロジェクトにも自信をもって取り組むことができるようになるでしょう。

さらにスキルの深堀りによって、問題解決能力や創造力も養われます。とくに複雑なデザイン課題に直面した際、Autodesk Fusionの機能を駆使して適切な解決策を見出す力が向上します。

単に資格を取得することによるスキル証明だけでなく、深い技術力を育むための重要な機会にもなり得ます。

Autodesk Fusionユーザー試験に合格するための勉強法

Autodesk Fusionユーザー試験に合格するための勉強法には、主に以下のようなものがあります。

  1. 書籍などで独学する
  2. インターネットの情報を使う
  3. ITセミナーを利用する

それぞれ見ていきましょう。

Autodesk Fusionユーザー試験勉強法①書籍などで独学する

書籍を利用して独学する方法です。ITおよびデジタル需要の高騰から、いまや初心者から上級者向けのさまざまな教材が販売されています。

書籍はソフトウェアの基本操作や応用技術が丁寧に説明されていることから、自分のペースでしっかり学習が進められるのがメリット。また公式のオンラインチュートリアルやYouTubeの解説動画を併用することで、より視覚的に理解を深められます。

ただ、書籍を用いた独学では「学ぶだけで満足してしまいがち」なのが注意点として挙げられます。最初は書籍どおりに学習をすすめ、ひととおり終わったら自分でオリジナルのポートフォリオを作ったり、問題週に挑戦するなど、アウトプットすることが重要です。

Autodesk Fusionユーザー試験勉強法②インターネットの情報を使う

インターネットの情報を活用する方法です。現代では公式サイトや技術系ブログ、YouTubeなどさまざまなオンラインリソースが無料で利用でき、実際の試験に役立つ情報が豊富に提供されているからです。

たとえばユーザーコミュニティやSNSでは、他の受験者のアドバイスや試験内容に関するフィードバックを共有する場もあり、具体的な試験対策のヒントを得られます。さらに動画コンテンツでは、書籍だけでは理解できない動きや図を視覚的に理解できるため、理解が深まるというメリットがあります。

ただ動画コンテンツやインターネットを用いた学習の注意点は、脱線してしまいがちなことです。「気付いたらいつの間にかネットサーフィンしていた」「いつの間にか関連動画から関係ない動画を視聴してしまっていた」といったことで時間が取られないよう、常に意識する必要があります。

なお本メディアでも、Autodesk Fusionのノウハウを発信しています。初心者の方は以下の記事が参考になるので、ぜひ参考にしてください。

【2024】Autodesk Fusion(旧Fusion360)をチュートリアル動画で学習しよう!

Autodesk Fusionユーザー試験勉強法③ITセミナーを利用する

Autodesk Fusionユーザー試験勉強法③ITセミナーを利用する

ITセミナーでは実際にプロフェッショナルな講師が直接指導してくれるため、独学では気づきにくいポイントや、効率的な操作方法を学べます。とくに実務経験が少ない場合や特定の機能に不安がある場合、セミナーで実演を交えながら学ぶことによって理解が圧倒的に深まるでしょう。

Autodesk Fusionセミナー講習は、最速で3DCADスキルを身につけたい方に最適な2日間集中講座です。まったくの未経験者でも実務で活かせる高度な技術を習得できるカリキュラムが組まれています。

受講スタイルは会場受講、オンラインウェビナー、eラーニングの3つが選択でき、修了後もeラーニングで復習が可能。講師の直接指導で、効率よく基礎から応用までマスターできるため、Autodesk Fusionユーザー試験の合格を目指す方にも最適な内容となっています。

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Autodesk Fusionユーザー試験まとめ

Autodesk Fusionユーザー試験は、Fusion 360の基礎から高度な操作までを網羅する資格試験です。試験によって3Dモデリングや設計のスキルを証明することができるため、キャリアアップに最適です。

勉強法としては、公式の学習資料や実際の操作を通じて技術を磨くことが大切です。特に過去問や実践的な演習に取り組むことで、実務でも役立つ知識が身につきます。

資格取得を目指すことで、設計分野での実力をさらに発揮できるようになるでしょう。

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