近年、多くのメディアで取り上げられ、ひときわ注目を集めているのがOpenAI開発のチャットGPTです。
チャットGPTをスマホで利用する場合、アプリを検討する方も多いでしょう。しかし、アプリストアには類似製品も多いため、「チャットGPTアプリを利用するのは不安…」と感じていませんか?
そこで今回は、チャットGPTアプリはどれが本物?という疑問を解決します。
チャットGPTアプリとは?
チャットGPTアプリとは、人工知能技術の一つである生成AI・チャットGPTを使えるアプリです。まずはチャットGPTアプリについて知るために、以下の3点に着目して解説します。
- チャットGPTアプリの利用シーン
- チャットGPTアプリの将来性・注目度
- チャットGPTアプリの課題
チャットGPTアプリの利用シーン
チャットGPTアプリの利用シーンは多岐にわたります。
チャットGPTアプリの利用シーンと具体的な活用例は以下の通りです。
利用シーン | 活用例 |
文書作成 | メール、レポート、企画書、詩、小説など |
言語翻訳 | 日本語⇔英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語など |
情報収集 | 商品情報、観光情報、エンタメ情報、歴史・文化情報など |
雑談・相談 | 日常の出来事、悩み事、仕事の相談など |
計算・分析 | 各種計算、統計解析、データ分析、プログラミングなど |
創作活動のヒント提示 | 楽曲、絵画、小説のアイデア、表現方法の提案など |
レシピ作成 | 食材や料理の種類など、希望に合わせた最適レシピを提案 |
上記以外にも、学習教材の作成、スケジュール管理など活用方法は多岐にわたります。
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チャットGPTアプリの将来性・注目度
今後、チャットGPTアプリは患者や顧客への情報提供や専門家へのアシスタント業務など、医療や法律などの専門分野において活用されることが期待されています。
2023年には、ベネッセやパナソニックも独自の生成AI開発に着手し、国内でもチャットGPTの未知なる可能性に注目してる企業は増え続けています。
最近では、チャットGPTを開発したOpenAI社のサム・アルトマンCEOが来日し、岸田総理と面会したことがメディアで話題となりました。
このように、チャットGPTへの世界的な注目度が高まるにつれて、チャットGPTアプリを利用する方もさらに増加すると予想されています。
チャットGPTアプリの課題
チャットGPTの課題はチャットGPTアプリの課題に直結します。
以下は、チャットGPTアプリのメリットを享受し、納得のサービスを利用するためにも認識しておきたい課題点です。
- 出力される情報の正確性が必ずしも保証されていない
- 高度な専門性を要する分野は的確な回答ができない
- フィッシングメールなどの不正な目的に悪用されるリスクがある
- チャットGPTアプリを装った偽アプリがある
上記の①~③はチャットGPTにも該当しますが、④はチャットGPTアプリのみが抱える問題点です。特に、偽アプリの存在はセキュリティ上のリスクを伴うため、ユーザー自身がしっかりと見分ける必要があります。
では、チャットGPTアプリはどれが本物か見分ける方法はあるのでしょうか?
次の章では、偽アプリを見極め、安全にチャットGPTアプリを利用するための方法について詳しく解説します。
チャットGPTアプリはどれが本物か見分ける方法
チャットGPTアプリの本物を見分けるためには、以下の3点を確認しましょう。
- ロゴ表記
- アプリ名・ドメイン名
- デベロッパ
①ロゴ表記
本物のチャットGPTアプリのロゴは、六角形と花のような図形を組み合わせたシンプルなデザインです。
六角形は安定性と信頼性、花のような図形は対話とコミュニケーション、黒または緑のカラーは、知性・信頼性と成長・創造性を表現しています。親しみやすさを感じさせる丸みを帯びたデザインも印象的です。
②アプリ名・ドメイン名
本物のチャットGPTアプリの名前は「ChatGPT」です。偽アプリは、「ChatGPT ○○」など、類似した名前を使用していることがあります。
また、本物のチャットGPTのドメイン名は「https://chat.openai.com/」です。
上記のドメイン名でなければ、ドメイン名に「chatgpt」や「chat」、「openai」のワードが含まれていても本物ではありません。
偽アプリの表記が類似しているのは、信頼できるサービスと思わせる罠です。アプリをダウンロードする前に、必ず名前とドメイン名のワードを一つひとつ確認しましょう。
③デベロッパ
本物のチャットGPTアプリには、「デベロッパ」に「Open AI」と明記しています。
こちらも、アプリ名同様に「Open AI ○○」と別のワードが記載している場合は偽アプリの可能性が高いです。特に、「Pro」や「Plus」などのワードは、偽アプリに使われがちなワードなので注意しておきましょう。
チャットGPTアプリは、上記の確認事項を押さえておけば安心して利用できます。チャットGPTアプリをフルに使いこなしたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
チャットGPTの本物アプリをダウンロードする手順
それでは、公式のチャットGPTアプリをダウンロードする方法を解説しましょう。
「チャットGPTアプリはどれが本物?」という方が理解しやすいように、公式チャットGPTアプリの画像付きでお伝えします。
①ストアの選択
まずは、アプリをダウンロードするストアを選択しましょう。
チャットGPTアプリは、iPhoneユーザー向けが「AppStore」、Androidユーザー向けは「Google Playストア」で入手できます。お使いのスマートフォンや携帯端末に合わせて選択してください。
②アプリのダウンロード・インストール
次に、各ストアで「ChatGPT」と入力して検索します。
偽アプリを避けるために、OpenAIが開発元であることを確認してからアプリをダウンロード・インストールしましょう。
インストール完了後、アプリを開くと、以下のようなログイン画面になります。
③アプリにログイン
インストールが終わったら、アプリにログインします。
ログインする際には、Appleアカウント・Googleアカウント・メールアドレスから選択します。
以下の画像のように、「Welcome to ChatGPT」と表記されたらログイン完了です。これでチャットGPTアプリが使えるようになりました。
④利用開始
それでは、さっそくチャットGPTアプリを使いましょう。
まず、下記画像・チャット画面下部の「Message」と薄い文字で書かれたテキスト入力欄に質問事項を入力してください。続いて、右にある紫の矢印アイコンをタップします。
数秒待つとChatGPTが質問に対する回答を、文章、コード、画像など、それぞれに適した形式で表示します。
チャットGPTアプリは、日本語だけでなく、英語や中国語など他言語でも質問できます。
また、紫の矢印アイコン以外に、Enterキーを押して送信することも可能です。
初めてチャットGPTを利用する場合は、事前にOpenAIアカウントを作成しておきましょう。
OpenAIアカウントは、連携するアカウント、もしくはメールアドレスで作成できます。
チャットGPTアプリを利用する方法については、以下の記事でも詳しく解説しているので合わせてご覧ください。
チャットGPTアプリはどれが本物?間違ったときの対処法
偽ChatGPTアプリを間違ってインストールしてしまった場合、必ず適切な対処法を実行しましょう。
具体的な対処方法は以下のようになります。
- 偽アプリをアンインストールする
- ウイルス対策ソフトでスキャンする
- 重要な情報を変更する
①偽アプリをアンインストールする
偽アプリをインストールしておくと、個人情報漏洩や金銭被害などのリスクがあります。
アンインストールする際には、ホーム画面からアプリを削除して完全にアンインストールしましょう。
アンインストールは、必ずホーム画面から実行してください。アプリストアから削除すると、関連する他の悪意のあるアプリが残る可能性があります。
アンインストールの手順
- iPhone
ホーム画面でアプリのアイコンを長押し⇒「Appを削除」を選択 - Android
ホーム画面の偽アプリを長押し⇒画面上部のアンインストールまでドラッグで移動⇒「OK」をタップ
②ウイルス対策ソフトでスキャンする
偽アプリには、マルウェアが潜んでいるケースがあります。そのため、アプリをインストールしたスマートフォンをウイルス対策ソフトでスキャンすることで、マルウェア感染の有無を確認できます。
③重要な情報を変更する
偽アプリから個人情報やクレジットカード情報などが漏洩している可能性があります。パスワードや暗証番号など、できる範囲の情報変更を行いましょう。
チャットGPTアプリはどれが本物?まとめ
近年、スマートフォンなどの手軽なデバイスで利用できるため、チャットGPTアプリを活用する方も増えてきました。
しかし、チャットGPTアプリは偽物が多く紛れています。
チャットGPTアプリを利用する際には、本記事の確認事項をチェックしてからインストールしましょう。一見するとチャットGPTアプリのようでも、実は多くのリスクをはらんだ偽アプリかもしれません。
チャットGPTアプリはAIエンジニアによって開発されています。「チャットGPTアプリのような生成AIを開発したい」という夢を抱いている方は、以下の「AIエンジニア育成講座」からスタートしてみてはいかがでしょうか?