AI技術の発展に伴い、AIの専門知識を持つ人材の需要が高まっています。その中でも、日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定するE資格は、AI分野での専門スキルを証明できる資格です。
本記事では、E資格の詳細やJDLA認定講座の重要性、そしておすすめの認定講座について解説します。最後まで読んで、E資格取得に向けた第一歩を踏み出しましょう。
E資格とは
E資格とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が設けたAIの資格です。ここでは、E資格に関する4つの情報を紹介します。
- AIの専門知識を証明するもの
- 資格取得に必要な知識
- 取得がおすすめな人
- 試験概要
E資格で出題される内容や試験の概要などを、先に確認しておきましょう。
AIの専門知識を証明するもの
E資格は、AIやディープラーニングの知識があることを証明できる資格です。エンジニア向けの内容が出題されるため試験では深い内容まで問われるのが特徴で、AI関連の資格の中では難易度がかなり高めです。
しかし、AI開発の現場では即戦力人材の証明として企業からの評価も高まっています。AIやデータサイエンスの分野でキャリアを築きたい人にとっては、積極的にチャレンジしたい資格の1つです。
AIやディープラーニングについては上記の動画で解説されているため、気になる方はご覧ください。
取得に必要な知識
公式サイトに掲載されている情報によると、E資格の試験範囲は以下の5つです。
- 数学的基礎
- 機械学習
- 深層学習の基礎
- 深層学習の応用
- 開発・運用環境
公式サイトでは、上記5分野の試験範囲をさらに詳しく紹介しているため、試験までにチェックしておくことが重要です。なお、E2024#2よりシラバスが変更されているため、E2024#1までの内容で対策していた人も再度確認しておきましょう。
以下の記事では、E資格に必要な勉強時間や効果的な学習方法について詳しく説明しています。E資格を取得するための勉強法を知りたい方にとって役立つ情報が満載のため、あわせてご覧ください。
取得がおすすめな人の特徴
E資格は以下のような人におすすめです。
- AI関連の仕事に転職したい人
- AI技術に興味がある大学生
- キャリアアップを考えているAIエンジニア
AI関連の仕事に転職したい人は、E資格を取得すると履歴書に記載できるため、転職活動で有利になる可能性が高まります。
また、情報工学やデータサイエンスを専攻している大学が、AIの基本概念やPythonを使ったプログラミングを学ぶことで、将来の研究や就職に役立てることができます。
さらに、現在AIエンジニアとして働いている方は、E資格を取得することでより高度なプロジェクトに参加できたり、職場での評価が高まったりするかもしれません。昇進や昇給のチャンスも広がるため、挑戦してみることをおすすめします。
こちらの記事では、E資格を取得した方の年収やキャリアの進展について詳しく解説しています。E資格を目指す際の参考にしてください。
試験概要
E資格の試験概要を表にまとめたので、ご覧ください。
試験概要 | 詳細 |
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試験日 | 年2回(2月、8月) |
受験資格 | JDLA認定プログラムを試験日の2年以内に修了していること |
試験時間 | 120分 |
問題数 | 多肢選択式・100問程度 |
試験会場 | 全国各地 |
受験費用(税込) |
|
参照: 一般社団法人日本ディープラーニング協会「E資格概要」
E資格の試験は毎年2月と8月の年に2回しか行われず、受験料も安くはないため、しっかりと準備をして臨むことが大切です。試験時間は120分と長めですが、問題数が100問程度のためスピーディーに回答しなければいけません。
試験会場は 全国の指定試験会場から選択できますが、定員に達すると違う会場で試験を受ける必要があるため、早めに申し込みましょう。
JDLA認定のE資格講座を受講する重要性
E資格を受験するならば、JDLA認定のプログラムを試験日の2年以内に修了していなければいけません。なぜなら、認定プログラムの修了がE資格の受験資格として定められているからです。
E資格を実務で活用できるエンジニア育成を目的に設けられているため、認定プログラムが用意されています。そのため、JDLA認定のプログラムを受講せずに、本やテキストだけで勉強するといった独学では対応できない点に注意してください。
おすすめのJDLA認定E資格講座3選
E資格を受験するためにはJDLA認定のプログラムの受講が必要だと解説しましたが、ここでは、おすすめのJDLA認定のE資格講座を以下の3つ紹介します。
- AI研究所 E資格対策ディープラーニング短期集中講座
- AVILEN 全人類がわかるE資格講座
- zero to one JDLA「E資格」向け認定プログラム
それぞれの講座の特徴や費用、魅力を紹介するので、自分に合ったJDLA認定の講座を見つけてE資格取得に向けて学習しましょう。
AI研究所 E資格対策ディープラーニング短期集中講座
1つ目は、AI研究所のE資格対策ディープラーニング短期集中講座です。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しており、短期間で効率的に学べることが特徴です。以下に、E資格対策講座の詳細をまとめたのでご覧ください。
項目 | 詳細 |
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講座名 | E資格対策ディープラーニング短期集中講座 |
受講形式 | 会場受講・ウェビナー・eラーニング |
価格(税込) |
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事前知識 | 不要 |
E資格対策ディープラーニング短期集中講座は、E資格で問われる内容の基礎から応用までを網羅しています。具体的には、ディープラーニングやAIに必要な数学の基礎知識、Pythonのプログラミング基礎スキルなど、実践的なスキルを計4回の授業で学習します。
また、588ページにもわたるオリジナルテキストを配布するため、受講後に復習としても活用できます。受講形態は3種類あり、なかでもeラーニングは自分のペースで学習が可能なため、忙しい社会人でも無理なく勉強を進められます。
AIの初学者でも合格できるようにじっくりと学ぶため、事前知識がない方でも心配ありません。申し込み方法や開催日程などは、下記のボタンをクリックしてご確認ください。
AVILEN 全人類がわかるE資格講座
2つ目は、AVILENの全人類がわかるE資格講座です。オンラインで学べる講座で、講座の詳細は以下の表のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
講座名 | 全人類がわかるE資格講座 |
受講形式 | オンライン |
価格(税込) |
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事前知識 |
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事前知識の有無によってコースを選べるため、実務経験がある方は短期間で学べる内容も用意されています。また、前提知識から習得したい方向けのコースもあるため、初心者でも問題ありません。
合格率は86.7%と多くの受講者がE資格に合格しており、100社以上に導入実績があります。オンラインで完結する内容のため、スキマ時間で勉強したい方におすすめです。
zero to one JDLA「E資格」向け認定プログラム
3つ目は、zero to oneのJDLA「E資格」向け認定プログラムです。オンラインで完結する講座で、概要は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
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講座名 | JDLA「E資格」向け認定プログラム |
受講形式 | オンライン |
価格(税込) |
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事前知識 |
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ビデオ教材の受講と演習を含めて60~100時間程度で修了する講座のため、ある程度の事前知識を持つ方は、効率よくE資格の対策が可能です。
進捗状況を確認できるためスケジュールを立てやすく、自分のペースで学習しやすい講座です。法人の管理者は受講生個人の進捗も確認ができます。
E資格対策講座の口コミを紹介
E資格対策講座はさまざまな企業が提供しているため、どれを選べばよいか悩むかもしれません。ここでは1つ目に紹介した、AI研究所のE資格対策ディープラーニング短期集中講座の口コミを紹介します。
本試験合格スコア 300点
学習時間:1日1時間から2時間1ヶ月セミナーで事前に知識を得ることができたためその後の書籍などで自己学習することができた。MobileNetやtransformerの問題は難しかった。合格することができ大変満足しております。ありがとうございました。(新潟県 T.S様)
本試験合格スコア 266点
学習時間:1日約1時間を約1ヶ月(セミナー動画視聴約100時間は含まず)本試験はかなり難しかったが、セミナーの内容が受験対策的な内容にもなっていたことが功を奏したように思う。短い期間で集中的に勉強するという点ではよくまとめて頂いいる内容かと思う。(大阪府 M.K様)
実際に受講した方の感想を確認すると、内容がわかりやすい、短期間で勉強するのに適していたなどと、高い評価が寄せられています。
E資格対策ディープラーニング短期集中講座は4回の講座で完結するため、試験勉強に時間をとりにくい方にもおすすめの講座です。短期間で効率よく勉強して、E資格の合格を目指しましょう。
JDLA認定資格講座まとめ
本記事では、E資格の概要からJDLA認定講座の重要性、具体的なおすすめの認定講座まで詳しく紹介しました。E資格を取得することでAI分野での専門スキルを証明できるため、近年注目を集めている資格です。キャリアアップや新しい仕事のチャンスを得られる可能性があるため、積極的にチャレンジしてみましょう。
なお、E資格を受験するにはJDLA認定プログラムの受講が求められるため、試験までに修了しておく必要があります。認定講座を受けて学習を進めて、E資格の合格を目指しましょう。