エクセルでセルの値「0」を表示しないようにするには?場面・方法・メリットを詳しく紹介

数式を設定できるエクセルで表やグラフを作成している際に、「0」を表示しないようにする方法を知りたいと感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
本記事では、エクセルでセルの値「0」を表示しない方法や、そのメリットについて説明します。

エクセルで「0」を表示しない場面とは?

エクセルで「0」を表示しない場面とは?

まずは、どんな場面で「0」を表示しないように設定するのか解説していきます。
「0」を表示しないようにする代表的な場面は以下が挙げられます。

  • 表やリストの完成度を高めるためにエクセルの「0」を表示しない場面
  • グラフの誤読を避けるためにエクセルで「0」を表示しない場面

表やリストの完成度を高めるためにエクセルの「0」を表示しない場面

エクセルでは、数式を入れたセルに参照元の数値が入力されていない場合、「0」が表示されることがあります。
数式が設定されていることを確認する上では便利な機能ですが、「0」を表示しない方が、すっきりとした見やすい表に仕上げることが可能です。

エクセルの表作成の完成度を高めるためには、エクセルで「0」を表示しない方がよい場面も多いと認識しておきましょう。
特に、エクセルで作成したリストや表を印刷する場合は、数式が入っているだけのセルに「0」を表示しない設定を選択すると、シンプルで分かりやすい書類になります。

週次報告や月次報告といった未来のデータも含めた表を作成している場合、まだ先の数値を示すセルには、数式のみが入っている状態のため、「0」と表示されます。

先の数値を示すセルに「0」が表示されていると、売り上げが「0」であるという誤解を招いてしまう可能性もあり得ます。週次報告や月次報告の作成においては、「0」を表示しない設定にするよう心掛けることが大切です。

また、見積書や計算書といった書類の作成においても、数値が未確定のセルに「0」が表示されていると、目障りになります。取引先に渡す書類の場合は、相手が書類をスムーズに確認できるように、表示する必要のない「0」を非表示にするのが、基本的なマナーです。

なお、エクセルで表を作成する方法についてはこちらの記事にて詳しく解説しております。ご参照くださいませ。

【2024】エクセルで表を作る方法!表作成時に便利な機能についても解説!

グラフの誤読を避けるために、エクセルで「0」を表示しない場面

エクセルの表データをもとにして、グラフを作成する場合にも、「0」を表示しない方がよい場面がみられます。
表作成の時と同様に、週次報告や月次報告を表すグラフでは、未来の数値を示すセルに「0」が表示されると、売り上げが「0」であるという誤読を誘う可能性がありますので、注意してください。

エクセルでセルの値「0」を表示しない設定方法をしっかりマスターして、誰にとっても分かりやすいグラフに仕上げるようにしましょう。

以下の記事にてエクセルでグラフを作る方法について紹介します。作ったグラフの編集方法についても紹介しておりますので、業務で使う方はぜひ参考にしてください。

エクセルのグラフの作り方を画像付きで詳しく解説!編集方法も紹介

エクセルでセルの値「0」を表示しないようにする方法

エクセルで「0」を表示しない方法には、複数の選択肢があります。
主な方法を4つご紹介しますので、適した方法を選択して、快適にエクセルの作成を行ってください。

  1. 数式や数値を削除する
  2. セルに「#N/A」を入力する
  3. IF関数を利用する
  4. オプションの詳細設定を変更する

①数式や数値を削除する

エクセルでセルの値「0」を表示しないためのもっとも簡単な方法が、セルの数式や数値を削除する方法です。

「0」を表示したくないセルを選択し、数式や数値そのものを削除してください。
特定のセルについて、素早く「0」を表示しないように対処したい場合に適した方法です。

②セルに「#N/A」を入力する

セルに「0」を表示したくない場合、数値に「#N/A」を入力する方法でも、対応できます

「#N/A」は、一般にはエラー値を示すものです。セルに「#N/A」と入力すれば、エクセルがエラー値として認識するため、セルには何も表示されません。

③IF関数を利用する

エクセル特有の関数を利用して「0」を表示しない方法を知りたい場合、IF関数を使いましょう。
もし○○であればA、○○でなければBという条件を設定できるIF関数を上手に使えば、元の数式を生かした上で、セルの値が「0」の場合のみ、空白表示にすることが可能です。

セルに、=IF(計算式<>0,計算式,””)と入力して、「もしセルの値が空白であればセルに計算値を表示する、もしセルの値が0でなければセルを空白表示(””)にする」という設定にしましょう。
IF関数の数式を一つ正しく作れば、その数式を他のセルにコピーして使えるため、エクセルの機能を応用して効率よく作業を進められます。

④オプションの詳細設定を変更する

つづいて紹介するのが、エクセルの詳細設定を変更することによって、「0」を表示しない方法です。
オプションの詳細設定を変更する手順は以下の通りです。

  1. エクセルのファイルタブから、オプションを開いて、詳細設定を変更してください。
  2. 「詳細設定」を左クリックしてから、右画面を下の方までスクロールすると、「次のシートで作業する時の詳細設定(S)」と書かれているのが見つかります。
  3. 「次のシートで作業する時の詳細設定(S)」のリストのなかから、「ゼロ値のセルにゼロを表示する」という項目を探して、項目の前にあるチェック欄のチェックを外してください。
    オプションの詳細設定を変更してチェックマークを外す方法であれば、指定したシートの全てのセルについて、セルの値「0」を表示しない設定にできます。

セルの数式や数値を削除する方法や、セルに「#N/A」を入力する方法は、単一のセルの表示変更には対応しやすいですが、複数のセルを「0」を表示しない設定にしたい場合には、作業時間が必要以上に掛かってしまう可能性もあります。

エクセルを業務に使う機会が多い人は、シート全体に対する設定を変更できる方法を適切に習得しておくのがおすすめです。

オプションの詳細設定では、作成するシートごとに細かな設定ができます。設定変更をしたいシートを正しく選択できているかを確認した上で、適宜設定変更をするようにしてください。
詳細設定では、シート全体ではなく、ブック全体の設定を変更することも可能です。

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エクセルでセルの値「0」を表示しないメリット

エクセルでセルの値「0」を表示しないメリット

それでは、エクセルでセルの値「0」を表示しないメリットはどんなことがあるでしょうか。以下の2つのメリットを解説していきます。

  1. 書類の見た目が大幅に改善される
  2. データの誤読を防げる

メリット①書類の見た目が大幅に改善される

エクセルでセルの値「0」を表示しないメリットとして挙げられるのが、見た目が改善されるという点です。多数の数値が並ぶエクセルの表やグラフを目にした時に、数値が未確定のセルに「0」が記されていると、目障りになります。

特に、取引先に渡す見積書や注文書といった書類では、書類の見た目が重視されます。シンプルですっきりとした書類に仕上げられるのは、エクセルで「0」を非表示にする大きなメリットです。

メリット②データの誤読を防げる

また、表示する必要のない「0」が表示されたままの状態では、誤読を招いてしまう可能性もあります。まだ数値が確定していないセルの「0」を非表示の設定にすると、データを正しく認識してもらいやすく、データの誤認による様々なトラブルを防ぐことが可能です。

データ自体は精確に入力されていても、不要な「0」があるために、表が見づらくなってしまうというケースもありますので、十分に注意しましょう。

エクセルの表データをベースにして、折れ線グラフや棒グラフといったグラフを作成する際にも、セルの値「0」を表示しない設定した方がよいケースが多々みられます。
特に、週次報告や月次報告、年次報告といった未来のデータを含めたグラフの場合、まだ先の値を示すセルの「0」を非表示にすると、グラフの見やすさがアップするというメリットがあります。

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エクセルでセルの値「0」を表示しないまとめ

エクセルでセルの値「0」を表示しないようにする方法エクセルでは、数式が設定されていると、数値が入力されていなくても、セルの値「0」が表示されます。
表示する必要のない「0」を非表示にする方法には、IF関数を使う方法やオプションの詳細設定を変更する方法など、複数の方法があります。作成するエクセルの完成度を高めるために、「0」を表示しない方法をマスターするようにしてください。

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