【2024】Excelで日付を自動入力する方法は?活用例やよくある質問も紹介

Excelで日付を自動入力すれば、毎日のルーチンワークから解放されます。誰でも簡単に業務効率化を実現できる便利な機能ですが、Excelで日付を自動入力する方法が分からない方もいるでしょう。

この記事では、Excelで日付を自動入力する方法や活用例、よくある質問を紹介します。

Excelとは

Excelは、アメリカのマイクロソフト社が開発・販売する表計算ソフトです。
1982年に登場し、当初はApple IIユーザーに向けた「Microsoft Multiplan(マイクロソフトマルチプラン)」という名称でした。

1985年には、Macintosh版「Excel 1.0」を発売し、以降、継続的な機能強化と改良が重ねられてきました。近年では、クラウドやモバイル端末への対応など、時代のニーズに合わせて進化し続けています。

Excelは、スプレッドシート(表計算シート)の概念を広め、オフィス業務に革命をもたらしました。現在も、マイクロソフト社の主力製品の一つであり、国内外の多くのユーザーに支持されています。

Excelでできること

Excelは、計算やデータ分析はもちろん、グラフ作成、文書作成など多彩な機能を備えています。Excelの主な機能は以下の通りです。

機能 内容
表計算 数式や関数、マクロを使った複雑な計算
データ整理 データの抽出、並べ替え
データ分析 データ集計、統計解析、ピボットテーブル作成
データ連携 他のアプリやクラウドサービスとのデータ連携
グラフ作成 折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフの作成
文書作成 文書作成、レイアウト調整
マクロ 定型業務の自動化
セキュリティ ファイル・ワークシート暗号化によるデータ保護

Excelで日付を自動入力する方法を知る前に、まずはExcelの基本操作方法を理解しておきましょう。以下の記事は、Excelの基本的な使い方について解説しています。

初心者でもわかる!エクセルの基本的な使い方について解説!

Excelで日付を自動入力する方法

Excelで日付を自動入力する方法

それでは、Excelで日付を自動入力する方法を紹介します。画像とあわせて解説するので、ぜひ一緒に操作してみましょう。

  1. TODAY関数
    今日の日付を自動入力
  2. TEXT関数
    曜日を自動入力

1.TODAY関数を使って今日の日付を自動入力

Excelで現在の日付を自動入力するためには、「TODAY関数」を使用します

  1. まず、Excelの新規画面を開き、タブから「数式」を選択します
  2. 続いて、リボン左端の「関数の挿入」をクリックしましょう(画面青枠の「fx」を使うこともできます)1.TODAY関数:今日の日付を自動入力
  3. すると下記のような「関数の挿入」画面が開くので、「関数の検索」に「today」と入力⇒「検索開始(G)」⇒「OK」をクリックします。1.TODAY関数:今日の日付を自動入力
  4. 「関数の引数」が表示されたら、再度「OK」をクリックしてください。①TODAY関数:今日の日付を自動入力
  5. すると、以下のようにセルに今日の日付が入力されました。

①TODAY関数:今日の日付を自動入力

2.TEXT関数を使って曜日を自動入力

曜日を自動入力する際には、日付を入力から続いて実行していきます。

  1. まず、日付の横のB1セルに移動⇒数式「=text(A1,”aaa”)」を入力します。
    ②TEXT関数:曜日を自動入力
  2. エンターキーを押したら、以下のように自動で曜日が入力されました。②TEXT関数:曜日を自動入力

TEXT関数で曜日を表示する際、表示形式を指定するには「aaa」というコードを使用します。

また、「aaa」以外にもさまざまなコードが存在し、曜日を柔軟に表現できます。これらのコードを組み合わせることで、オリジナルな曜日表示形式を作成することも可能です。

代表的なコードは以下の通りです。

コード 表示
yyyy 西暦年を4桁の数値で表示 (例: 2024)
mm 月を2桁の数値で表示 (例: 04)
dd 日にちを2桁の数値で表示 (例: 28)
ddd 曜日を短縮形で表示 (例: Sun)
hh 時間を12時間制の2桁で表示 (例: 09)
mm 分を2桁の数値で表示 (例: 35)

代表的なコードを組み合わせることで、より複雑な表示形式を作成できます

例えば、「yyyy/mm/dd ddd hh:mm」を入力すると、「2024/04/28 Thu 09:35」といった形式で日付と曜日、時間が表示されます。

Excelの自動日付表示機能では、シンプルで見やすいコードを使うと日付や時刻の表示を理解しやすくなります。状況に応じてこれらの主要なコードを適切に組み合わせることが重要です。

Excelの便利な関数はその他にも数多くあります。詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

エクセルの便利な関数21選!高度なエクセル関数とエラー対処法も紹介

Excelで日付を自動入力する活用例

Excelで日付を自動入力する活用例

Excelの日付を自動入力すれば、作業が効率的に進みます。この項目では、Excelで日付を自動入力する3つの活用例を方法と共に紹介します。

  1. 勤怠管理
  2. 請求書・納品書管理
  3. データ集計・分析

活用例①勤怠管理

Excelを使用すれば、勤怠管理に日付を自動入力できます。

Excelを使った勤怠管理は、コストが低く導入も容易です。Excelの操作は広く浸透しているため、特別な指導がなくても社員が使いこなせるなどのメリットがあります。

Excelの日付自動入力を使った勤怠管理の手順は以下の通りです。

  1. 出退勤時間や有給取得日を記録
  2. 勤務日数、残業時間を集計
  3. 給与計算
  4. 項目に基づいてExcelのテンプレートを作成
  5. 日付、曜日、営業日、休業日を関数・VBAで自動入力
  6. 集計関数やピボットテーブルで勤怠データを分析

Excelを活用した効率的な勤怠管理をするためには、上記のように「記録⇒集計⇒給与計算」という流れの後に、Excelのテンプレート作成、日付等の自動入力、データ分析を行うことが大切です。

活用例②請求書・納品書管理

請求書や納品書の管理にExcelを活用することも可能です。

日付の自動入力機能を利用すれば、発行日や納期日の入力を効率化できます。具体的な方法は以下の通りです。

  1. まず、シート上にセルを設けて「=TODAY()」と入力します(上記項目「Excelで日付を自動入力する方法」参照)。
  2. 続いて、請求書や納品書のテンプレートにこのセルを埋め込みましょう。これで、発行日が自動入力されるようになりました。
  3. 最後に、納期日を設定します。納期日が30日の場合は「=TODAY()+30」と入力すれば、30日後の日付が自動で表示されます。

Excelで日付を自動入力すると、手入力ミスの防止、テンプレートによる書式設定の効率化、請求書の発行・納期の漏れ防止など、多くのメリットがあります。

Excelの日付自動入力は、請求書や納品書管理を効率化できる便利な機能です。Excelの関数を組み合わせることで、さらにスマートな業務フローを構築できるでしょう。

活用例③在庫管理

在庫管理でもExcelの日付自動入力機能を活用できます。

Excelで日付を自動入力する方法を使うと、入荷日や賞味・消費期限の自動で分かるため、効率的な運用にもおすすめの方法です。

具体的な活用方法は以下のようになります。

  • 入荷日
    「=TODAY()」関数を使えば、商品の入荷の度に当日の日付が自動入力されます。
  • 賞味・消費期限
    「=TODAY()」関数に期限日を入力すれば自動で表示されます。

入荷日から100日後を設定するときは、「=TODAY()+100」と入力しましょう。
このように日付を自動入力することで、在庫データの信頼性が高まります。

さらに関数を組み合わせれば、期限の警告や在庫状況の可視化も可能です。
Excelのピボットテーブルを使えば、在庫の動向分析や適正在庫の算出もできます。

Excelの機能をもっと知りたい方はセミナーがおすすめ

オフィスで使えるExcelの機能はまだまだあります。「業務効率を上げたい」「Excelの機能を使いこなしたい」という方は、Excelに特化したセミナーを利用してはいかがでしょうか。

BIZROADの「Excel基礎セミナー講習」は、わずか2日間でExcelの基本操作から、見積もり書の作成、顧客情報の管理まで学習します。関数を利用した表作成についても詳しく学べるので、Excelの日付自動入力機能を実践的に活用する方法を理解できます。

「Excelの機能を拡張し、作業を自動化したい」という方は、BIZROADの「Excelマクロ・VBAセミナー」がおすすめです。

Excelマクロ・VBAセミナーでは、Excelの日付自動入力はもちろん、データ集計の自動化やプロジェクト管理表の簡単な作成方法など、Excelの便利なマクロやVBAを2日間で習得できます。詳しくは以下の公式ページをご覧ください。

Excelで日付を自動入力する際の良くある質問

Excelで日付を自動入力する際の良くある質問

それでは最後に、Excelで日付を自動入力する際の良くある質問をご紹介します。気になる質問があればチェックして、ぜひスキルアップに役立ててください。

Q1.日付の表示が「#」や数値になる

Excelで日付を計算した際、結果が「#」と表示されることがあります。
これは、負の値(-1以下)の日付が原因です。

解決する方法は、以下の通りです。

  1. まず、セルを選択し、ホームタブ⇒数値グループへ進みます。
  2. 続いて、「v」ボタン⇒「標準」をクリックすればOKです

これで、日付が正しく表示されるようになりました。

Q2.過去の日付を入力するには?

Excelで過去の日付を入力したい場合、オートコレクト機能が便利です。

オートコレクト機能の使い方は以下の通りです。

  1. まず、ファイルを開き、オプションをクリックします。
  2. 次に、文書校正からオートコレクトのオプションへ進みます。
  3. 最後に、修正文字列に「…」と入力し、修正後の文字列に「○○○○(年代)/」と入力したら完了です。

以降は、「…」と入力すれば、指定した年代が自動で入力されます。
2023年を指定した場合は、「2023/12/31」と自動入力されるようになります。
数字を「/」、「-」で区切り、手動で入力することも可能です。

Q3.同じ日付を複数のセルに入力するには?

Excelで同じ日付を複数セルに入力するExcelで同じ日付を複数のセルに入力するには、いくつかの方法があります。

ここでは、最も一般的なオートフィルを使った方法を紹介しましょう。

  1. まず、手順日付を入力したいセルの右下にあるオートフィルハンドル(小さな四角)をドラッグします。
  2. そして、ドラッグしながらCtrlキーを押すと、選択範囲全体に同じ日付が入力されます。

Q4.オートフィル機能を無効にしたい

Excelのオートフィル機能を無効にする手順は以下の通りです。

  1. まず、ファイルを開き、オプションを選択します。
  2. 次に、Excelのオプション画面で、詳細設定をクリックしてください。
  3. 続いて、編集オプションの「フィルハンドルおよびセルのドラッグアンドドロップを使用する」のチェックを外します。
  4. 最後に「OK」をクリックしたら完了です。

Excelのオートフィル機能を再度有効にしたい場合は、同じ手順でチェックを外しましょう。

Excelで日付を自動入力する方法まとめ

Excelには、日付を自動入力するTODAY関数やDATE関数があり、その他にも便利な機能が多数搭載されています。
Excelの機能を使いこなしたい方は、BIZROADの「Excelマクロ・VBAセミナー」で日付処理を自動化するマクロ・VBAのスキルを習得しませんか?
わずか2日間で、Excelマクロ・VBAの基礎から応用まで学習し、実務で使える技術を習得できます。詳細は以下のリンクをご覧ください。
最新情報をチェックしよう!