「企業研修を導入したいけれど、どの研修会社を選べばよいかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。本記事では、企業研修の目的から種類・選び方・おすすめの研修会社12選まで幅広く解説します。自社に合った企業研修を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
企業研修とは

企業研修とは、企業が社員のスキルや知識の向上を目的に実施する、計画的な教育・学習プログラムです。まずは、企業研修の導入を検討する前に押さえておきたい基礎知識として、以下の3点を解説します。
- 企業研修を実施する主な目的
- 企業研修を通じて得られる効果
- 企業研修の受講費用におけるルール
それぞれ見ていきます。
企業研修を実施する主な目的
企業研修を実施する主な目的は、以下の3つです。
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| スキル・知識の習得 | 業務に必要な専門知識や実践スキルを体系的に習得する |
| 人材育成・組織開発 | 次世代リーダーや管理職候補を計画的に育成する |
| 生産性・業務効率の向上 | 企業文化の浸透やチームワーク強化で企業全体のパフォーマンスを高める |
特にDX推進や人材不足が深刻化する昨今、組織の競争力を維持するための戦略的な投資として、企業研修の重要性は一層高まっています。
企業研修を通じて得られる効果
企業研修を通じて得られる効果は、以下の3つです。
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| スキル・知識の定着 | 実務で即活用できる能力が高まる |
| モチベーション・エンゲージメントの向上 | 社員の満足度向上や離職防止につながる |
| 組織の一体感向上 | チームの連携が強化され、コミュニケーションが円滑になる |
厚生労働省の令和6年度 能力開発基本調査によると、約8割の事業所が人材育成に何らかの課題を抱えています。企業研修を計画的に導入すれば、こうした課題を解決できるはずです。
※出典:令和6年度 「能力開発基本調査」の結果について|厚生労働省
企業研修の受講費用におけるルール
企業研修の受講費用や時間の扱いは、業務としての強制力があるか(参加が必須か)によってルールが分かれます。
| 参加の性質 | 費用の負担 | 労働時間の扱い |
|---|---|---|
| 業務命令(参加必須) | 企業が全額負担 | 労働時間に含まれる(休日の場合は割増賃金が必要) |
| 自己啓発(完全な任意) | 原則自己負担(※) | 労働時間に含まれない |
※企業によっては、福利厚生として自己啓発研修の費用を一部補助するケースもあります。
労働基準法上、参加を義務付ける研修は労働時間とみなされる点に注意が必要です。なお、厚生労働省の人材開発支援助成金を活用すれば、企業研修にかかる費用の最大75%の助成を受けられる場合があります。
あわせて、活用できる補助金・助成金について詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。
※参考:人材開発支援助成金(人への投資促進コース)のご案内|厚生労働省
企業研修の種類

企業研修は、対象者や目的に応じて大きく階層別研修と職種・テーマ別研修の2種類に分けられます。
| 分類 | 代表的な研修名 | 対象者 | 主な目的 |
|---|---|---|---|
| 階層別研修 | 新入社員研修 | 新卒・中途入社者 | ビジネスマナーや基礎スキルを習得する |
| 中堅社員研修 | 入社数年目の現場中核者 | 後輩指導力や業務改善を推進する能力を養う | |
| 管理職研修 | 管理職・プロジェクトリーダー | チーム運営・リーダーシップなどのマネジメントスキルを強化する | |
| 職種・テーマ別研修 | 営業・販売研修 | 顧客対応を行う社員 | 提案力や交渉力など顧客課題を解決するスキルを高める |
| コンプライアンス・ハラスメント研修 | 全社員 | 法令遵守やリスク管理、健全な職場環境を維持する |
自社の課題に合わせて、これらを組み合わせて研修を実施するのが一般的です。
企業研修の学習手法
企業研修の学習手法は、大きく以下の3つに分けられます。
| 手法 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| OJT(職場内訓練) | 業務を通じてスキルを習得する | 現場に即した指導で早期の戦力化に有効 |
| OFF-JT(職場外訓練) | 通常業務から離れて体系的に学ぶ | 専門知識の習得や客観的な視点を得るのに最適 |
| eラーニング(オンライン学習) | 場所や時間を問わず学習できる | 多拠点・多人数への効率的な展開が可能 |
自社の目的や受講者の状況に合った手法を選ぶことで、研修効果を最大限に引き出せます。
いま注目される企業研修のトレンドテーマ
近年、企業研修のテーマは多様化しています。特に注目されているトレンドは以下の3つです。
| トレンドテーマ | 注目される背景 |
|---|---|
| リスキリング・DX人材育成 | DX推進や人材不足を背景に、デジタルスキルの習得が急務となっている |
| ウェルビーイング・メンタルヘルス | 離職防止・健康経営の観点から、社員の心身の健康維持が重要視されている |
| ダイバーシティ・心理的安全性 | 多様な人材が活躍できる職場づくりが、組織の競争力強化につながるとされている |
なかでも、リスキリング・DX人材育成は、組織の競争力維持に直結するテーマとして、導入を急ぐ企業が増えています。
DX人材育成の具体的な進め方については、以下の記事が参考になります。
企業研修でDX人材育成を加速させるなら
DX推進に必要なスキルを体系的に習得したい場合は、専門プログラムの活用もおすすめです。GETT ProskillのDX研修・人材育成サービスは、独自のDXスキルチェックテストで組織全体のDXレベルを可視化したうえで、階層別の最適なカリキュラムを構築できると人気です。
企業研修を外部委託するメリット

企業研修を外部委託することで得られるメリットは、以下のとおりです。
- 専門的かつ体系的なプログラムを導入できる
- 第三者視点による客観的な気づきを得られる
- 社内リソースの削減につながる
外部委託を活用することで、専門性の高い研修環境を効率的に整えることができます。
企業研修を導入する前に把握しておきたい注意点
企業研修を効果的に運用するためには、以下の点に注意が必要です。
- 導入前に研修のゴールと対象テーマを明確にする
- 研修後に学びを実務で活かせる環境を整える
- 研修会社任せにせず社内フォローアップ体制を整える
これらを意識して企業研修に取り組むことで、研修投資を無駄にせず組織力の向上につなげられます。
自社に合った企業研修会社の選び方
企業研修の依頼先を選ぶ際は、以下のポイントを確認することが重要です。
| ポイント | 確認すべき内容 |
|---|---|
| 自社の課題に直結するプログラム内容か | 研修テーマ・対象者・カリキュラムが自社の目的と合っているか |
| 受講形式が自社の運用スタイルに合うか | 対面・オンライン・eラーニングなど柔軟に選べるか |
| 費用対効果に見合うサポート体制が整っているか | 講師の実績・フォローアップ・助成金対応の有無が充実しているか |
自社の課題と目的を軸に複数社を比較検討することで、最適な研修会社を見つけやすくなります。
おすすめの企業研修会社12選
本章では、おすすめの研修会社12選をご紹介します。
| 研修名 | 運営会社 | 特徴 |
|---|---|---|
| DX研修・人材育成サービス |
|
|
| 社員研修・企業研修 | 株式会社インソース |
国内最大規模の4,800種類以上の研修コンテンツを保有 |
| リクルートマネジメントスクール | 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ |
研修効果の可視化からフォローアップまで一貫サポート |
| 企業研修・人材育成ソリューション | 株式会社グロービス |
MBAをベースにしたビジネスリーダー育成に特化 |
| 人材育成・組織開発コンサルティング | 株式会社リンクアンドモチベーション |
モチベーションエンジニアリングで組織変革を支援 |
| 企業研修・法人研修 | 株式会社アガルート |
個別カスタマイズ対応・実務直結の研修 |
| 企業研修・社員研修 | ヒューマンアカデミー株式会社 |
800以上の講座から研修をカスタマイズ |
| 企業研修・社員研修 | 現役コンサルタントによるマーケティング・思考力強化研修 | |
| マイナビ研修サービス | 株式会社マイナビ |
ビジネスシミュレーション研修など独自プログラムが充実 |
| Schoo for Business | Schoo株式会社 |
9,000本以上のコンテンツで学べるeラーニング特化型 |
| 社員研修・教育支援サービス | 株式会社ジェイック |
研修前後のフォローまで一貫サポート |
| 社員研修のリスキル | 1,000種類以上の研修プログラムをすべて料金一律で提供 |
それぞれ見ていきます。
①GETT Proskill

DX推進を全社的に進めたいものの、どこから手をつければよいのかわからないとお悩みの方は、GETT ProskillのDX研修・人材育成サービスもおすすめです。DX研修・人材育成サービスは、他社事例や自社の状況をもとに実践的な研修ができると評判です。
②株式会社インソース

※出典:株式会社インソース
株式会社インソースの企業研修は、研修テーマや対象者が多岐にわたり、何から始めればよいか迷っている企業に向いています。講義4割・演習6割以上を徹底した実践重視のプログラムで、チームの階層や課題に合わせて研修を柔軟に組み合わせられます。教育体系をゼロから構築したい企業にも最適です。
③株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

特定のメンバーに向けて研修を開催したい場合は、株式会社リクルートマネジメントソリューションズの企業研修がよいかもしれません。同研修は、1名から参加できる公開型研修で、異業種の受講者とのグループワークを通じた相互研鑽が特徴です。外部の刺激や気づきをメンバーにもたらしたい企業におすすめです。
④株式会社グロービス

※出典:株式会社グロービス
「管理職を育成しているつもりだけど、経営視点をさらに養ってほしい」と感じているなら、株式会社グロービスの企業研修を検討してみてはいかがでしょうか。経営戦略や組織開発など幅広いテーマを扱っており、日経225企業の約88%との取引実績がある高品質の研修です。
⑤株式会社リンクアンドモチベーション

株式会社リンクアンドモチベーションは、創業20年以上・2,000社以上の支援実績を持つコンサルティング会社で、研修単体ではなく組織全体の変革を視野に入れたアプローチが強みです。同社の企業研修は、「離職率が高い」「社員のエンゲージメントがいまいち」といった課題を抱えている企業に有効です。
⑥株式会社アガルート

※出典:株式会社アガルート
業種や職種、受講者のレベルがバラバラで既存の研修パッケージが自社に合わないと感じている企業には、株式会社アガルートの企業研修がよいかもしれません。同社の企業研修は、担当カウンセラーが課題をヒアリングしたうえで研修内容を設計するため、的を射た研修プログラムを組みやすいのが特徴です。
⑦ヒューマンアカデミー株式会社

※出典:ヒューマンアカデミー株式会社
ヒューマンアカデミー株式会社の企業研修は、研修の内容だけでなく、誰が教えるかにもこだわりたい企業に向いています。一流大学や企業での実績を持つ講師陣のなかから、課題に最適な人材をアサインする仕組みが整っており、研修前後のフォローも一括対応してくれます。
⑧株式会社シナプス

※出典:株式会社シナプス
「研修を導入しても現場で使えるか不安」と感じているなら、株式会社シナプスの企業研修が適しているかもしれません。同社の企業研修は、累計400社以上の有名企業への支援実績を持つコンサルタントが、自社の課題に合わせて研修内容をカスタマイズしてくれます。
⑨株式会社マイナビ

※出典:株式会社マイナビ
ムビケーションやビジネスシミュレーション研修など、他社にはないオリジナルプログラムを活用したい企業には、株式会社マイナビの企業研修がおすすめです。同社の企業研修では、40年以上の採用・人材支援で培ったノウハウをベースに、実務に近い体験を通じて研修で学んだスキルを現場で即実践できる人材育成を目指せます。
⑩Schoo株式会社

※出典:Schoo株式会社
株式会社Schooの企業研修は、拠点が複数あり集合研修の調整が難しい企業や、まとまった研修時間を確保しにくい企業におすすめです。eラーニング特化のため、場所や時間を問わず自分のペースで受講できます。
⑪株式会社ジェイック

※出典:株式会社ジェイック
企業研修を実施しても、スキルが定着しないと費用対効果が感じられません。そのようなお悩みを持つ企業には、株式会社ジェイックの企業研修が適しています。同社の企業研修は、「4:2:4の法則」にもとづき、研修前の準備からフォローアップまで一貫して設計されており、行動変容を促す仕組みが整っています。
⑫株式会社リスキル

※出典:株式会社リスキル
研修費用の見通しを立てにくいとお悩みの企業には、株式会社リスキルの企業研修がおすすめです。同社の企業研修は、受講人数や研修テーマが変わっても費用が変動しない明瞭な料金体系で、カスタマイズも無償対応のため、予算を抑えながら自社に合った研修を組みやすいのが強みです。
企業研修についてまとめ
企業研修は、スキル習得や人材育成、生産性向上を目的に実施される計画的な教育プログラムです。種類や学習手法、トレンドを把握したうえで、自社の課題に合った研修会社を選ぶことで、研修効果を高められます。本記事を参考に、まずは自社の課題と研修の目的を整理し、気になる研修会社があれば詳細を確認してみてください。
株式会社インソース
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
株式会社グロービス
株式会社リンクアンドモチベーション
株式会社アガルート
ヒューマンアカデミー株式会社
株式会社マイナビ
Schoo株式会社
株式会社ジェイック