エクセルとは?基本操作・応用操作・便利機能

エクセルとは、表計算ソフトと呼ばれる、数字や文字などのデータを表形式で管理できる便利なソフトウェアです。
エクセルの基本機能としては入力した数値データを用いグラフやチャートを作成したり、関数やマクロを使って計算や分析を行ったりできます。
この記事ではその基本的な機能について基本操作、応用操作、また便利な機能について説明します。

エクセルの基本操作

まずは、エクセルの基礎となる基本操作について紹介します。

エクセルの画面説明

エクセルの画面は、以下のような構成になっています。

タイトルバー

現在開いているファイル名やウインドウの操作ボタンが表示されます。

リボン

各種の機能やコマンドがタブやグループに分かれて表示されます。リボンは必要に応じて非表示にすることもできます。

クイックアクセスツールバー

よく使うコマンドを登録しておくことができるツールバーです。自分でカスタマイズすることも可能です。

名前ボックス

現在選択しているセルの位置や名前が表示されます。セルに名前を付けたり、ジャンプしたりすることもできます。

数式バー

セルに入力したデータや数式が表示されます。数式バーを拡張して入力することもできます。

セル

表形式のデータを入力する最小単位です。セルは列と行によって位置が決まります。セルには文字や数字だけでなく、関数や図形なども入力できます。

シート

セルの集合体です。シートは複数作成することができ、シートタブで切り替えることができます。シートには名前を付けたり、色を変えたりすることもできます。

ステータスバー

エクセルの状態や選択したセルの情報が表示されます。ステータスバーを右クリックすると、表示する情報を変更することもできます。

表示モード

エクセルの画面の表示方法を変更することができます。通常は「標準」モードですが、「ページレイアウト」や「ページプレビュー」などに切り替えることもできます。

ズーム

エクセルの画面の拡大率を変更することができます。ズームスライダーを動かすか、「100%」ボタンをクリックすることで調整できます。

以上が、エクセルの基本的な機能についての説明です。エクセルは多機能なソフトウェアなので、まずはこれらの基本操作を覚えておくと良いでしょう。

エクセルのセル操作

エクセルのセル操作について、基本的な事項を説明します。

エクセルのセルとは、表形式のデータを入力する最小単位です。セルは列と行によって位置が決まり、例えば「A1」という名前で呼び出すことができます。セルには文字や数字だけでなく、関数や図形なども入力できます。

エクセルのセル操作とは、セルの選択、移動、コピー、貼り付け、削除、書式設定などの操作のことです。これらの操作を行うことで、データの編集や整理ができます。
エクセルのセル操作の基本的な方法は以下の通りです。

セルの選択

マウスでクリックするか、キーボードでカーソルキーを使って移動して選択します。複数のセルを選択する場合は、[Shift]キーを押しながらカーソルキーを使うか、マウスでドラッグします。[Ctrl]キーを押しながらクリックすると、離れたセルを選択できます。

セルの移動

選択したセルをドラッグして移動するか、[Ctrl]+[X]キーで切り取って、[Ctrl]+[V]キーで貼り付けます。また、[Ctrl]+[Z]キーで元に戻すこともできます。

セルのコピー

選択したセルを[Ctrl]+[C]キーでコピーして、[Ctrl]+[V]キーで貼り付けます。また、選択したセルの右下にある小さな四角(フィルハンドル)をドラッグすると、同じ内容や連続した内容をコピーできます。

セルの削除

選択したセルを[Delete]キーで削除します。また、「ホーム」タブの「クリア」ボタンから、「すべてクリア」や「書式のみクリア」などのオプションを選ぶこともできます。

セルの書式設定

選択したセルに対して、「ホーム」タブからフォントや色、罫線(けいせん)、数値の書式などを設定できます。また、「ホーム」タブの「書式」ボタンから、「行の高さ」や「列幅」、「セルを結合して中央揃え」などのオプションを選ぶこともできます。

以上が、エクセルのセル操作についての基本的な事項です。

エクセルの数式と関数

エクセルの数式と関数について、基本的な事項を説明します。

計算結果を表示する機能

エクセルの数式とは、セルに計算式を入力して、計算結果を表示する機能です。数式は「=」で始めて、数値や演算子(+,-,*,/など)やセルの参照(A1など)を組み合わせて作ります。例えば、「=A1+A2」は、A1とA2のセルの値を足した結果を表示します。

計算や操作を行う機能

エクセルの関数とは、あらかじめ用意された特定の計算や操作を行う機能です。関数も「=」で始めて、関数名と括弧()を入力し、括弧の中に引数と呼ばれる必要な値やセルの参照を入力します。例えば、「=SUM(A1:A10)」は、A1からA10までのセルの値の合計を求めます。

エクセルの応用操作

基本的な操作の説明に続いて応用的な操作について説明していきます。

エクセルのグラフ作成

まずはじめにグラフの作成についてです。
エクセルのグラフ作成は、以下の手順で行います。

①データを範囲選択

まず、グラフにしたいデータの範囲を選択します。データは長方形に選択する必要があります。

②グラフの種類を選択

次に、「挿入」タブの「グラフ」から、作成したいグラフの種類を選択します。エクセルには、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図など、さまざまなグラフが用意されています。

すると、選択したデータからグラフが自動的に作成されます。グラフは、シート内に表示されるか、別のグラフシートに表示されるかを選ぶことができます。

③作成したグラフを編集

作成したグラフは、編集することができます。
例えば、グラフのタイトルや凡例を変更したり、色や形を変えたり、軸や目盛りを調整したりすることができます。「グラフのデザイン」タブや「グラフの書式」タブから、編集したい項目を選択してください。

以上が、エクセルのグラフ作成の基本的な方法です。

エクセルでのデータ分析と便利な機能

エクセルでのデータ分析の基本的な事項は以下の通りです。

①エクセルにデータを用意

データ分析を始めるには、まずデータをエクセルに用意する必要があります。データは表形式で、各列に適切な見出しをつけることが望ましいです。データは直接入力したり、CSVファイルやフォームからインポートしたり、他のファイルやシートから参照したりすることができます。

②エクセルでデータを分析

データが準備できたら、エクセルの機能を利用してデータを分析してみましょう。まずは、データを並べ替えたり、フィルターしたりして、データの傾向を掴むことができます。

③ピボットテーブルでクロス集計分析

次に、ピボットテーブルという機能を使って、クロス集計分析を行うことができます。クロス集計分析とは、2つ以上のデータ項目を掛け合わせて結果を集計することで、データ間の相関関係や傾向を読み取る方法です。

④データにグラフを挿入

最後に、エクセルにはグラフの挿入機能もあります。表形式のデータもグラフで可視化することで、データの傾向がつかみやすくなります。エクセルには棒グラフや折れ線グラフなど、さまざまなグラフが用意されています。

以上が、エクセルでのデータ分析の説明になります。

エクセルの便利な機能

ここからはエクセルの便利な機能について説明します。

エクセルのショートカットキー

エクセルのショートカットキーとは、キーボードの特定のキーを押すことで、マウス操作やメニュー選択などの作業を簡単に行える機能です。エクセルのショートカットキーを使うと、作業効率やスピードが向上し、手間や時間を節約できます。
エクセルには、さまざまなショートカットキーが用意されています。以下によく使われるものをいくつか紹介します。

  • Ctrl + C: 選択範囲をコピーします。
  • Ctrl + V: 選択範囲にコピーした内容を貼り付けます。
  • Ctrl + Z: 最近の操作を元に戻します。
  • Ctrl + S: ブックを保存します。
  • Ctrl + F: 検索ダイアログボックスを開きます。
  • Ctrl + H: 置換ダイアログボックスを開きます。
  • Ctrl + A: シート内のすべてのセルを選択します。
  • Ctrl + B: 選択範囲に太字の書式を適用します。
  • F2: 選択したセルの内容を編集します。
  • F4: 直前の操作を繰り返します。

これらはほんの一部ですが、他にも多くのショートカットキーがあります。

エクセルの関数

エクセルの関数とは、あらかじめ用意されている数式のことです。関数を使うと、複雑な計算や処理を簡単に行うことができます。関数は「=関数名(引数1,引数2,…)」のような形式で入力します。引数には、計算に必要なセルや値、条件などを指定します。エクセルには、様々な種類の関数があります。例えば、以下のような関数があります。

SUM関数

複数の値やセルの合計を求める関数です。例:=SUM(B2:B10) は、B2からB10までのセルの合計を返します。

AVERAGE関数

複数の値やセルの平均を求める関数です。例:=AVERAGE(B2:B10) は、B2からB10までのセルの平均を返します。

IF関数

条件式が真か偽かによって、異なる値を返す関数です。例:=IF(B2>100,“OK”,“NG”) は、B2の値が100より大きければ”OK”と表示し、そうでなければ”NG”と表示します。

VLOOKUP関数

指定した値に一致するデータを検索し、別の列の値を返す関数です。例:=VLOOKUP(“山田”,A2:C10,3,FALSE) は、A2からC10までの範囲で、A列に”山田”という値があれば、その行のC列の値を返します。FALSEは、完全一致で検索することを意味します。

エクセルは多機能なソフトウェア

エクセルは表計算ソフトとして広く使われていますが、その操作方法は多岐にわたります。この記事では、エクセルの基本操作、応用操作、便利な機能3つに分けて説明しました。これらの操作方法をマスターしてエクセルを使えば、数値や文字などのデータを効率的に管理したり、分析したり、可視化したりすることができます。

エクセルは単なる表計算ソフトではなく、強力なツールです。ぜひこの記事を参考にして、エクセルの可能性を広げてみてください。
エクセルの学習に役立つサイトや書籍はたくさんありますので、参考にしてみるのも良いと思います。

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