スマホを取り出さなくても、目の前に地図や通知が浮かび、映画館のような大画面も楽しめるARグラス。かつては高価で専門的なデバイスでしたが、最近は手頃な価格で日常使いできるモデルも増えています。
この記事では、ARグラスの最新おすすめモデルを13選ご紹介します。安いモデルやゲーム対応、さらにARグラスのおすすめアプリも紹介するので、ARグラスに興味がある方はぜひ参考にしてください。
ARグラスとは?

ARグラスは、サングラス形状のウェアラブルデバイス(身につけて使う情報機器)です。
「AR」は「拡張現実(Augmented Reality)」の略で、その名の通り現実空間を見ながら様々な情報を表示してくれます。例えば、
・道路に道案内の矢印を表示する
このように、日常の景色に便利と楽しさをプラスしてくれるのが、ARグラスです。
- ARグラスとMRグラスの違い
- ARグラスでできること
- ARグラスの問題点
①ARグラスとMRグラスの違い

ARグラスとMRグラスは、どちらも現実世界にデジタル情報を表示する点では似ていますが、両者には以下のような違いがあります。
ARグラスは情報を表示するだけ
ARグラスは、目の前の空間に情報を表示するだけです。例えば、地図や道案内の矢印を現実の道路に重ねて表示する、ゲームキャラクターを風景の中に登場させるなどです。
MRグラスは表示して操作もできる
MRグラスは、表示した情報を現実世界と融合させて操作できるのが特徴です。例えば、目の前のテーブルに仮想のオブジェクトを配置する、仮想キャラクターと握手することも可能です。
ARグラスの類似製品にはVRグラスもあります。
以下の記事は、パソコン向けゲームSteamをVRで楽しめるおすすめVRゴーグルです。ゲームでARグラスを楽しみたい方は、ぜひ以下の記事を参考に比較検討してみてください。
②ARグラスでできること

ARグラスを使うと、いつでもどこでも「大画面モニター」が使えます。これにより、以下のような体験を可能にします。
- 携帯ゲーム機の画面を目の前に広げて迫力ある映像でプレイ
- スマホやタブレットと接続して映画館のような大画面映像を視聴
- パソコンの画面を拡張して複数のモニターを目の前に表示
ARグラスは、動画視聴やPC作業をより便利で豊かなものに変えてくれる画期的ツールです。まさに新時代のガジェットを求める方には最適なアイテムといえるでしょう。
③ARグラスの問題点
ARグラスは画期的ツールである反面、「なぜ普及しないのか?」という疑問の声も少なからず耳にします。
ここでは、ARグラスの普及を妨げる主な要因を、「技術的な課題」「実用性の課題」「プライバシー問題」の3点から見てみましょう。
| 課題点 | 概要 | 具体的な内容 |
| 技術的課題 | 大型・重量 | 長時間装着するには重く、不快感がある |
| バッテリー | 連続使用できる時間が短い | |
| 表示の安定性 | 周囲の明るさに影響されやすい | |
| 実用性の課題 | 操作性の未熟さ | 直感的操作方法が確立せず、使いにくい |
| コンテンツ不足 | 使えるアプリやコンテンツが少ない | |
| 音漏れ | スピーカーからの音漏れが大きい | |
| プライバシー問題 | カメラ機能 | 常に外界を撮影するため、他人のプライバシーを侵害 |
将来的には、これらの課題が解消され、より身近なデバイスへと進化していくことが期待されています。
ARグラスを選ぶ際のポイント

ARグラスはモデルによって性能や機能が大きく異なります。ここでは、ARグラスを選ぶ際のポイントを一覧表にまとめました。
| ポイント | 主な機能 | 特徴 |
| 映像の見え方 | 3DoF対応 | 画面が空間に固定され酔いを軽減 |
| 視野角(FOV) | 45度以上で迫力ある映像 | |
| 明暗調整機能(輝度調整・電子調光) | 大画面・映画館のような体験を実現 | |
| 接続方法 | USB Type-C | 汎用性が高く安定感抜群、ケーブル交換可 |
| マグネット式 | 着脱は簡単だが専用ケーブル必須 | |
| 視力補正機能 | 視力調整機能 | 裸眼で小さい文字まで読める |
| 度付きレンズ対応 | 乱視・不同視にも対応 | |
| 音漏れ | イヤホン併用(音漏れは避けられない) | 音漏れ5dB程度、10dB以上は音漏れ |
ARグラスは、映像の見え方や接続方法、視力補正、音漏れの4つのポイントを押さえ、用途に合わせて選んでください。
ARグラスおすすめ13選!
ARグラスは数多くありますが、最近はXREALシリーズが特に人気です。まずは、各AIグラスの価格や仕様をまとめた一覧表で比較してみてください。
| 製品名 | 価格 | 重量 | 梱包サイズ | 画面サイズ | 明るさ | 解析度 | 視野角 | リフレッシュレート |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| XREAL One |
69,980円 |
75g | 18.4 x 8.9 x 8.3 | 367インチ | 600ニット | 1,080P | 50° | 120Hz |
| XREAL One Pro |
84,980円 |
87g | 18.4 x 8.7 x 8.4 | 428インチ | 700ニット | 1,080P | 57° | 120Hz |
| XREAL Air 2 |
39,980円 |
72g | 18.5 x 8.9 x 8.2 | 330インチ | 500ニット | 1,080P | 46° | 120Hz |
| XReal Air2 PRO |
53,980円 |
75g | 18.6 x 8.7 x 8cm | 330インチ | 500ニット | 1,080P | 46° | 120Hz |
| XREAL Air 2 Ultra |
99,800円 |
83g | 14.85 × 4.8 × 16.15 | 367インチ | 500ニット | 1,080P | 52° | 120Hz |
| RayNeo Air 3s |
39,999円 |
76g | 15.2 x 16.7 x 5.1 | 201インチ | 650ニット | 1,080P | 47° | 120Hz |
| VITURE Pro |
74,880円 |
77g | 16.3 x 4.77 x 5.37 | 135インチ | 4,000ニット | 1,920×1,820P | 46° | 120Hz |
| VITURE One |
25,880円 |
77g | 16.3 x 4.77 x 5.37 | 120インチ | 1,800ニット | 1,920×1,820P | 43° | 120Hz |
| Rokid Max 2 |
61,880円 |
75g | 15.9 × 17.5 × 4.7 | 215インチ | 600ニット | 1920×1080P | 50° | ー |
| TCL RayNeo NXTWEAR S+ |
55,719円 |
82g | 15.4 x 5.6 x 5.1 | 215インチ | 600ニット | 1,080P | 49° | 120Hz |
| Rokid Air |
32,800円 |
83g | 32.7 x 13.2 x 11.7 | 120インチ | 2,000ニット | 1,920×1,080P | 43° | 75Hz |
| Trisar |
25,486円 |
707g | 22 x 18 x 7 | 6インチ | ー | 4,000P | 70° | 60Hz |
| Jectse |
34,306円 |
710g | 21.6 x 17.5 x 7.3 | 1,000インチ | ー | 1,000P | 68° | 60Hz |
①XREAL One

XREAL Oneは、堀江貴文氏おすすめ、AIグラストップシェアを誇る人気モデルです。3DoF対応の高機能ながらも、コンパクトで洗練されたデザインは外出先でも違和感を与えません。
独自開発の「X1チップ」により、わずか3msの低遅延、最大367インチの迫力ある映像、揺れやぼやけのないクリアな画質を実現。PCやスマホ、ゲーム機など、広い対応デバイスも魅力です。
②XREAL One Pro

XREAL One Proは、XREAL Oneシリーズのフラッグシップモデルとして、さらなる没入感をもたらすおすすめのARグラスです。
XREAL Oneより、明るさは100ニットアップ、視野角は7度拡大。幅広いIPD(瞳孔間距離)に対応した2サイズ展開で、多くのユーザーがぼやけのないクリアな映像を体験できます。
③XREAL Air 2

XREAL Air 2は、コスパ抜群・高機能なおすすめのARグラスです。75gの軽さに加え、1:1の重量比設計により鼻への負担が少なく、長時間でも快適に装着できます。
柔軟なヒンジやエアクッションのノーズパッドは、長時間も快適にフィット。また、5dBという低い音漏れを実現し、静かな場所でも周囲を気にせず使えるのも魅力です。
④XReal Air2 PRO

先進テクノロジーを集めたXReal Air2 PROは、コスパ良好&ラグジュアリー感満載のおすすめAIグラスです。周囲の明るさに合わせて3段階でレンズの濃さを調整し、いつでも最高の映像体験を提供します。
さらに、新型ノーズパッドと改良された重量配分により、鼻への負担を軽減。長時間の使用でも快適さを維持できるモデルです。
⑤XREAL Air 2 Ultra

XREAL Air 2 Ultraは、世界初のチタン製フレーム採用のおすすめARグラスです。このチタンは航空宇宙グレードで、従来のプラスチックフレームに比べ16倍の強度を持っています。
一般的なARグラスは画面を空中に固定する3DoF対応ですが、XREAL Oneは6DoF(6次元の自由度)に対応。これにより、ユーザーの体の動きを正確に認識し、歩き回ったり、覗き込んだりしても、映像がずれることなく、仮想空間を楽しめます。
⑥RayNeo Air 3s

RayNeo Air 3sは、201インチの大画面・明るさ抜群のおすすめARグラスです。独自開発の「HueView Micro-OLEDディスプレイ」で、98%のDCI-P3色精度、高コントラストを実現しています。
さらに、「OptiCare Eye Protection」機能は、目の疲れ軽減に効果を発揮。別売りのアクセサリを使用すれば、Nintendo SwitchやPS5などのゲーム機と簡単に接続できます。
⑦VITURE Pro

VITURE Proは、世界初のリアルタイム2D・3D変換対応のARグラスです。スマートフォンやPC、ゲーム機と互換性が高く、大画面で仕事やエンタメを楽しめます。
独自技術「UltraClarity」により、画面の隅々までクリア。小さめの文字もくっきり見えるので、長時間快適に使いたい方にもおすすめです。
⑧VITURE One

VITURE Oneは、片手で接続可能、近視補正も備えたARグラスです。シンプル&スタイリッシュなデザインは、外出先でもスマートに楽しめます。
動画サービスや専用アプリ「SpaceWalker」を使えば、プライベートなモバイルシネマ体験も。Steam Deckやアンドロイド、iPhone 15/Proユーザーにもおすすめです。
⑨Rokid Max 2

Rokid Max 2は、高精細なマイクロOLEDディスプレイを搭載したARグラスです。近視の方も安心して使える視力補正機能を内蔵しており、メガネなしでクリアな視界を楽しめます。
また、高精度スピーカーによる立体音響、TÜV Rheinland認証の低ブルーライト・低反射設計により、映像もサウンドも心ゆくまで楽しめるおすすめモデルです。
⑩TCL RayNeo NXTWEAR S+

TCL NXTWEAR S+は、マイクロOLEDディスプレイを搭載した軽量でパワフルなARグラスです。軽量設計でありながら、高音質スピーカーも内蔵。音漏れ抑制モード付きの安心仕様です。
215インチの大画面、高コントラスト比による鮮やかな映像は、シアター気分を味わいたい方にもおすすめです。
⑪Rokid Air

Rokid Airは、シンプルでスリムなフォルムのARグラスです。おすすめは、低ブルーライトカットで目に優しい点。スマートフォンやPC、ゲーム機にも手軽に接続可能です。
当モデルは、左右のピント調整機能により、メガネなしでもクリアな映像を実現。スピーカー内蔵の臨場感あるサウンドも魅力です。
⑫Trisar

Trisarは、近視の方もメガネなしで楽しめるARグラスです。0~700度までの視力矯正機能を内蔵しているので、友人や家族とシェアしたい方にもおすすめです。
一方で、707gという重量があるため、長時間の利用では負担を感じるかもしれません。見た目はシンプルで汎用性が高いものの、少しボリューム感のあるデザインです。
⑬Jectse

Jectseは、メガネなしでクリアな視界を実現するARグラスです。0~700度までの視力矯正機能を内蔵し、幅広いユーザーに対応します。
ゴーグル形状なので、外出時のファッションアイテムとしてはやや目立つかもしれません。リフレッシュレートが60Hzである点も、動きの速いコンテンツには若干不向きです。
ARグラスのおすすめアプリ

ARグラスは、対応アプリを使うことでその魅力を一層強く感じられます。
使い方は簡単で、スマートフォンやPCにアプリをインストールして接続するだけ。すると、ゲームや動画、仕事の資料などが目の前に現れ、手ぶらのまま操作できるようになります。
ここでは、そんなARグラスのおすすめアプリを6つご紹介します。
| アプリ名 | カテゴリ | 主な機能 | 特徴 |
| ポケモンGO | ゲーム | 位置情報連動AR | 現実の街でポケモン収集 |
| SnapChat | SNS | 写真・動画投稿 | 全世界3.6億人以上のユーザー |
| GoogleMap(Live View) | ナビゲーション | 位置情報サービス | 直感的な道案内 |
| IKEA Place | ショッピング | 家具配置シミュレーション | 家具購入前の確認が可能 |
| らくがきAR | エンタメ | 手描きイラストのAR化 | 創造性を刺激する体験型アプリ |
| Measure | 実用 | AR測定機能 | メジャー不要でサイズ測定 |
人気ゲーム・原神も、スマホ・タブレットなどで起動した映像をARグラスで見ながら操作できます。原神については以下の記事で解説していますので、興味がある方はぜひご一読ください。
おすすめのAIグラス利用時の注意点
ARグラスを長時間楽しみたい方は、以下のポイントに注意して使うことをおすすめします。
| 項目 | ポイント | 詳細 |
| 健康・快適性 | 定期的な休憩を取る | 1時間に5分程度休むことで目の疲れを軽減 |
| 頭部の固定を意識する | 背もたれのある椅子で画面の揺れを防止 | |
| 酔いやすい人は特に注意 | 頭の位置を安定させる工夫が必要 | |
| 機器選定 | 軽量モデルを選ぶ | クッション性の高いノーズパッド推奨 |
| 電子調光機能の確認 | 明るい場所での視認性(遮光カバーの有無) | |
| 音漏れレベルの確認 | 第三者に音漏れをチェックしてもらう | |
| 使用環境 | 適切な照明環境 | 電子調光や遮光カバーで最適化 |
| リフレッシュレート理解 | 滑らかな動きが必要なゲームでは特に重要 | |
| 周囲への配慮 | 公共の場では音漏れを考慮した使用場所の選定 |
おすすめのARグラスについてまとめ
ARグラスは数多くリリースされ、お手頃な製品も増えてきました。しかし、各デバイスでスペックが異なるため、用途に合わせて選ぶことが重要です。
購入後に「思っていたのと違った」と後悔しないためにも、ぜひ各製品の仕様を十分にチェックし、その内容まで理解しておきましょう。