ChatGPTのプロンプトは「決まりごとが多くて面倒…」と感じたことはありませんか?しかしChatGPTをはじめとしたAIの進化に伴い、プロンプトの書き方も前とは変わってきています。
今回は、最新のChatGPTのプロンプト例を7選、コピペで使えるテンプレートとともにご紹介します。現在ほぼ不要となった古いプロンプトもお伝えするので、ぜひこの機会にChatGPTのプロンプトの書き方をアップデートしてください。
ChatGPTのプロンプトの書き方は進化する?
ChatGPTのプロンプトの書き方は、シンプルで楽な方向へと進化しています。
これまでネットの解説書やテンプレートで、必ずといっていいほど見かけたのが「あなたはプロのライターです」といった役割を与える書き方(ペルソナ設定)です。「本当に意味があるのかな?」と思いつつ、「決まり事だから…」と毎回入力していた方も多いのではないでしょうか。
かつての定番「○○の専門家です」はほぼ不要
結論からいうと、現在のChatGPTなどのAIに対して、この「○○の専門家です」というプロンプトはほぼ不要です。Junseok Kim氏らが発表した「Persona is a Double-edged Sword」でも、ペルソナを追加したプロンプトの精度はむしろ悪化することもあると証明されています。
特にChatGPTのGPT-4以降のモデルは精度が飛躍的に向上したため、人間がわざわざ役割を与えても、効果にほとんど差が出ないことが明らかになっています。
プロンプトのペルソナは役に立たないのか?
では、このChatGPTのプロンプトテクニックが完全に無駄になったかというと、そうではありません。現在はプロンプトの使いどころが変わっています。
- 役に立つ場面→文章の雰囲気を変えたいとき(例:小学生向けに)
- 役に立たない場面→正しい答えが欲しいとき(例:計算、データ分類)
つまり、雰囲気をコントロールするのには今でも有効ですが、ChatGPTの精度を高めるプロンプトとしては効果が薄いのです。
参照:ペルソナプロンプティングの真実、Persona is a Double-edged Sword
その他の古いプロンプトは?
その他、以下のプロンプトも現在効果が薄く、以前のように必ず書く必要がなくなっています。
| プロンプト | 現在の状況 |
|---|---|
| ステップ・バイ・ステップで | 最新のAIは指示しなくても自動的に順序立てて回答を生成 |
| 今日の日付は2026年〇月〇日 | AIがリアルタイム情報にアクセスできるため不要 |
| 最初の一文は〇〇で | 今のAIは作成する目的を伝えれば自分で調整して記述 |
このように、ChatGPTのプロンプトは、従来の役割指定、ステップバイステップなどの使わない技法もあり、その分明確なプロンプトの書き方の重要性が高まっています。
セミナーでプロンプトの進化を実際に体験しよう!
ChatGPTセミナーでは、こうしたChatGPTの最新プロンプトを実際に手を動かしながら学べます。その他、自分の業務内容・社内ルール・文章の癖を反映したオリジナルChatGPT作りまで学べるお得なカリキュラムです。
最新のChatGPTのプロンプトの書き方とは?
では、これからの時代はどのようにプロンプトを書けばいいのでしょうか?
今回は、OpenAIの「ChatGPT向けプロンプトエンジニアリングのベストプラクティス」(2026年7月15日更新)を基に、最新のChatGPTのプロンプトの書き方をお伝えします。
明確さと具体性を示す
現在のChatGPTに最も必要なのは、役割を与えることではなく「何をしてほしいのか」を明確に、具体的な文脈(コンテキスト)と一緒に伝えることです。わかりやすく良い例、悪い例で見てみましょう。
- 悪い例:「IT関連の記事を書いて」
- 良い例:「30代ITエンジニアにおすすめの資格を3つ挙げたブログ記事を1,000文字で作って」
このように、あいまいな表現を避け、できるだけ詳細に指示を出すことがポイントです。
何度も改善する
最新のChatGPTのプロンプトは、会話を繰り返しながら少しずつ精度を高めていくことも推奨されています。これは、一度で完璧な回答を得ようとして、指示文を詰め込みすぎるとAIの認識が散漫になるためです。
たとえば、先ほどの例「30代ITエンジニアにおすすめの資格を3つ挙げたブログ記事を1,000文字で作って」に「このURLから資格情報を抽出して」と追加指示を出すことで、より記事の正確性が高まります。
文の雰囲気は形容詞で指定
先ほど「ペルソナは雰囲気づくりにしか使えない」と説明しましたが、OpenAIで推奨しているのは、文章のトーンを形容詞で指定する方法です。このやり方なら、「あなたは○○の専門家です」といったペルソナ設定を使う必要がありません。
たとえば、文章の雰囲気を変えたいときは「フォーマル」「カジュアル」「ユーモラス」など、短い形容詞を添えるだけで十分に文章の印象をコントロールできます。
参照:ChatGPT向けプロンプトエンジニアリングのベストプラクティス
ChatGPTの最新プロンプト7選一覧!

ここからは、ChatGPTの最新プロンプトの例7選の解説と具体例を一覧で紹介します。
これらのプロンプト例は、OpenAIのベストプラクティスである「明確な指示」「指示の追加」を踏まえて、より使いやすく細分化したものです。ビジネスで役立つ汎用プロンプト例から、思わず試したくなる面白いプロンプト例まで幅広くピックアップしています。
すべてテンプレートとしてそのままコピペして使えるので、プロンプト作成の効率化にぜひ役立ててください。
- 完成条件を具体的に伝える
- ユーザーに対する気遣いを外す
- 自ら情報の正誤を示してもらう
- 読む相手を伝える
- 考える深さを指定する
- プロンプトを作らせる
- 悩んだら「逆に質問して」と頼む
①完成条件を具体的に伝える
ChatGPTのプロンプトでは、最初に完成条件を提示することで「ChatGPTの的外れな回答」を避け、完成までの時間が短縮します。この場合、プロンプトで「」を使い、「」の中にそのまま実際の文例を入れることで具体的にChatGPTに意図が伝わります。
以下の完成条件を必ず満たして出力してください。
#完成条件
1. 文章構成は導入→要点→まとめ
2 . 文字数は300字
3 . 以下の文例を参照する
「※ここに参照したい文をそのまま入力」
4. 参照文はコピペにならないように若干言い回しを変える
②ユーザーに対する気遣いを外す
ChatGPTはユーザーに対して優しく回答します。つまりあまり辛口な返答はしないため、本気で成果を出したいときは、あえてプロンプトで指示してChatGPTの気遣いを取り除きましょう。ストレートなダメ出しをしてくれる面白い活用例です。
以下の記事の評価をお願いします。
#対象記事「※ここに記事をそのまま入力」
#条件
1. 忖度は一切なしの超辛口な評価
2. SEO、コンバージョン、読了率を各5段階評価
3. 記事の市場価値をリアル査定(円で提示)
③自ら情報の正誤を示してもらう
ChatGPTの回答は、AIの推測による誤情報が紛れ込むことがありますが、ぱっと見ではどこが推測か判断できません。しかし、プロンプトで指示すれば、ChatGPTが自ら情報の正誤を提示し、同時に出典も併記するため、情報の正確性も確保できます。
以下の文が事実か推測かわかるようにしてください。
#質問
「※ここにChatGPT作の文を入力」#完成条件
1. 回答に「事実」、または「現時点では不明」と明記
2. 各項目の文末に記載
④読む相手を伝える
ChatGPTの最新のプロンプトでは、「誰が」「どんな場面で」「何を目的に」記事を読むのかを指定して「伝わる文章」の回答を引き出すテクニックもあります。これは、以前の「あなたは○○の専門家です」といったペルソナではなく読み手の固定です。
以下のメッセージを、指定ターゲットに響く文章に書き直してください。
#元のメッセージ
「※ここに伝えたいメッセージを入力」#ターゲット(読む相手)
1. 年齢・属性:「30代のITエンジニア」
2. 読む場面:「平日の通勤中(スマホのXや技術系メルマガ)」
3. 最終目的:「自社最新のAIツール○○の認知・登録」
⑤考える深さを指定する
次は、ChatGPTとやり取りをする際、プロンプトの難易度に応じて思考の深さをコントロールする例です。深い思考と浅い思考では、回答量が倍程度異なります。思考の深さは冒頭のプロンプトに「深く」「浅く」のどちらかを記述するだけでOKです。
以下の相談について回答してください。思考の深さは「深く」、段階的に考えて出力してください。
「※ここに相談したいことをそのまま入力」
⑥プロンプトを作らせる
続いてのChatGPTのテクニックは、プロンプト自体をChatGPTに書いてもらう方法です。プロンプトの指示は「OpenAIのベストプラクティスに従って」と書けば、簡単に高精度なプロンプトが自動で手に入ります。
以下のキーワードのSEO記事を作るプロンプトを作成してください。
#完成条件
1. キーワード「ChatGPT ビジネス 使い方」
2 . OpenAIのベストプラクティスに完全に従うこと
3 . 文字数は1,000字、中見出しは3つで作成
⑦悩んだら「逆に質問して」と頼む
作りたいものをどう形にしていいか分からないときは、ChatGPTからインタビューしてもらいましょう。たたき台を渡し、「必要な情報があれば逆に質問して」とプロンプトで伝えるだけで、ChatGPTが次々質問を投げかけ、こちらは答えるだけで成果物が仕上がります。
以下のテーマについて記事を作りたいです。ただし、イメージ・構成が固まっていないため、必要な情報を「逆に私へ質問」してください。
#テーマ
「※ここに作りたいものを入力」#条件
1. すぐに回答せず、私への質問から始めてください。
2. 質問は1回に1つ、重要なものから順番に聞いてください。
ChatGPTの最新プロンプト7選の例をお伝えしましたが、「実際に使うと、どれくらい回答の質が変わるの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
セミナーで最新プロンプトの回答精度を確かめよう!
ChatGPTセミナーは、ChatGPTの最新プロンプトを実際に入力・回答を確認しながら学べる実践型セミナーです。プロンプトの活用法だけでなく、AIエージェントによる業務自動化やWebアプリ作成、自社専用の生成AIチャット構築まで幅広く学べます。
こうした高度な活用も、土台となるのはすべてプロンプトです。AIの性能を最大限に引き出せるかどうかは、どのようにChatGPTに指示を出すかで大きく変わります。
ぜひこの機会に実践セミナーを通じて、ChatGPTを業務でより効果的に活用するプロンプトの使い方をマスターしてみてください。
セミナー名 ChatGPTセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
以下の記事は、生成AIのプロンプトの書き方を詳しく解説しています。良い例と悪い例、テンプレートの例文も添付しているので、ぜひ最新のChatGPTのプロンプトの書き方と合わせてチェックしてみてください。
ChatGPTのプロンプトを上手に使うコツ
ChatGPTのプロンプトをうまく使うためのコツは、人に仕事を頼むような感じで依頼内容を明確に伝えることです。
従来のAIは「あなたは○○の専門家です」など、細かい指示を与える必要がありましたが、現在のChatGPTは自分である程度考えられるため、複雑なプロンプトよりも依頼の条件をはっきり伝えることが重要になっています。
プロンプトで必ず伝えるべき4つのポイント
まずは、プロンプトでChatGPTに伝えるときに必要な4つの項目をお伝えします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 初心者向け、経営者向け、学生向け |
| ゴール | 1,000字でまとめる、図解を入れる、専門用語を使わない |
| 基準 | 正確性重視、読みやすさ・わかりやすさ重視 |
| 目的 | ブログ記事作成、企画案のたたき台、メール文の改善 |
これら4つを伝えればプロンプトはほぼOKで、その他は必要に応じて補足情報(参照文、参考URLなど)を添付しましょう。
OpenAI・Anthropic・Googleの公式ガイドも同じ方向
このプロンプトの使い方は、ChatGPTのOpenAIだけではなく、GeminiのGoogle、ClaudeのAnthropicの公式ガイドも、以下のように同じ方向性を示しています。
| 企業 | 要点 |
|---|---|
| OpenAI |
|
|
|
| Anthropic |
|
つまり、ChatGPTの最新プロンプトの記法は、ChatGPTだけではなく、多くの生成AIで汎用的に使えるスキルなのです。
参照:OpenAIヘルプセンター、Google Cloud、Claude Platform Docs
ChatGPTのプロンプトを使う際の注意点
ChatGPTのプロンプト作成では、絶対に気をつけなければいけないルールがあります。それが、「機密情報」と「著作権」です。
機密情報は入力しない
ChatGPTのプロンプト入力欄には、機密情報を入れないことが重要です。プロンプトに情報を付与して回答の精度を高める技法(コンテキストの追加)がありますが、添付データには細心の注意を払わなくてはいけません。
たとえば、社内データをそのまま送信してしまうと、ChatGPTの学習素材として使用され、情報漏洩のリスクがあります。特に、顧客名簿や社内の未公開資料などは絶対に避けましょう。
著作権を侵害するプロンプトは書かない
ChatGPTのプロンプト作成時には、著作権を侵害するリスクのある言葉を含めないようにしましょう。たとえば、「ハローキティ」のように既存キャラクターの名前を入れて画像を生成した場合が最もリスクが高いです。
もし、これを商用利用した場合、著作権侵害に該当し、法的なトラブルに発展する可能性があります。その他、特定のブランド名や著名人の名前など、他人の権利や利益を侵害するキーワードも絶対に含めてはいけません。
多くの組織ではこうしたリスクを避けるために「生成AIガイドライン」を策定しています。以下の記事では、生成AIガイドラインの作り方を、実際の企業事例をもとに解説しています。ChatGPTを安全に活用したい企業様は、ぜひ一度ご覧ください。
ChatGPTのプロンプトで自己分析してみよう!
最後に、少し視点を変えて、ChatGPTのプロンプトを使った自己分析に挑戦してみましょう。
ChatGPTを普段から使っている方であれば、過去に入力したプロンプトをもとに「自分がどんなタイプの人なのか」をChatGPTが評価してくれるという、ちょっと面白い使い方ができます。
- ChatGPTにアクセスして、左下のアイコンから「設定」を開く

- 「パーソナライズ」をクリックし「メモリ」が有効になっているか確認
(※有効でない場合は、プロンプト履歴の記憶がないため使えない)
- プロンプト欄に指示を入力→送信

- 性格分析結果を生成
(長所と短所を5項目・無自覚かもしれない特徴・総合的な印象などを提示)
このように、やり方はとても簡単なので、この機会に、ChatGPTに自分の強みや特徴を分析してもらい、自分では気づいていない一面を見つけてみてください。なお、今回は以下のプロンプトを使いました。
これまでのチャット履歴やメモリーをもとに、私の性格面を分析してください。
長所だけではなく改善したほうがいい性格も教えてほしいです。
ChatGPTのプロンプトについてまとめ
ChatGPTのプロンプトは、定番だったAIに対する役割設定が不要となり、代わりに明確に指示することの重要性が高まってきました。これは、ChatGPTのみならず、Gemini、Claudeなど、主要生成AIも同様です。
もし「従来の使い方からなかなか抜け出せない」という方はセミナーに参加してプロンプトの進化を効率的に学びましょう。