E資格の試験日はいつ?試験の概要と試験勉強のスケジュールを徹底解説

E資格の試験は、基本的に年2回実施され、実施期間は毎年ある程度決まっています
そのため、試験日に合わせて勉強をすると良いです。

では、E資格試験はいつ開催されるのか、試験の概要や、試験に合わせたスケジュールと一緒に確認していきましょう。

E資格の試験日

E資格の試験日

E資格の試験は、毎年220日前後と、825日前後に実施されます。
金曜日から日曜日までの週末に合わせて調整されるため、具体的にいつ実施されるかは、回によって異なります。2023年の場合は、

  • 1回:217日~19
  • 2回:825日~27

3日間でした。2024年

  • 1回:216日~18
  • 2回:8月30日~9月1

までで、それぞれ3日間のスケジュールになっています。

受験者は、複数日実施される中から、1日を選ぶ形となります。
以前は、1日あるいは2日間で実施されていましたが、受験者数の増加に伴い、3日間で実施されるようになりました。

ただし、今後も変更される可能性があるので、事前に、試験を実施するJDLA(日本ディープラーニング協会)の発表を見て、実施日を必ず確認しましょう。

以下の記事では、E資格の概要や受験するメリット・デメリットについてご紹介していきます。
ご参考にしてください。

E資格を受けるメリット6選!メリットとデメリットを比べよう

E資格試験の概要

E資格試験は、会場で受ける必要があります。
時間は120分で、出題数は100問前後あります。具体的な出題数は、回によって異なります。

そして、会場で支給されたパソコンを使用して、解答をしていくCBT方式が採用されています。
問題は全て4択となっていて、記述での解答や、プログラミングなどの実技はありません。

E資格の出題範囲

E資格の出題範囲は、大きく以下の5科目に分かれています。

  1. 数学的基礎
  2. 機械学習
  3. 深層学習の基礎
  4. 深層学習の応用
  5. 開発・運用環境

E資格はAIのディープラーニングに関する資格であるため、ディープラーニングに当たる深層学習の割合が大きくなる傾向があります。
それ以外の3科目の出題割合は、ほぼ同程度です。

出題範囲①数学的基礎

ディープラーニングでは、数多くのデータを取り扱い、分析することとなります。
そのため、E資格試験の数学的基礎では、ベイズ側や平均二乗誤差、対数尤度などの確率モデルにおけるパラメータ推定が問われます

また、情報理論の分野から、不確実な現象に関する確率を取り扱う、情報量について出題されます。

出題範囲②機械学習

機械学習の分野では、基礎と実用的な方法論について出題されます。

具体的には、パターン認識や教師あり学習、教師なし学習における機械学習の分類、また、機械学習を行う際に人が設定するハイパーパラメータの調整や最適化に関することや性能指標が出題範囲に含まれています。

出題範囲③深層学習の基礎

深層学習の基礎は、順伝播型ネットワークや深層モデルのための正則化・最適化、畳み込みネットワークなどから出題されます。

順伝播型ネットワークは深層学習において重要であり、多層パーセプトロン、損失関数や活性化関数、などについての知識が問われます

出題範囲④深層学習の応用

深層学習の応用は、画像認識や物体検出、セマンティックセグメンテーション、自然言語処理などから出題されます。

E資格試験の中でも最も出題数が多い深層学習の分野は、出題範囲も非常に広いです。
ディープラーニングに必須となるニューラルネットワークに関することや、データを生み出す生成モデル、様々な形でディープラーニングを適用する方法などについて問われます。

強化学習と深層学習を組合せた、深層強化学習も、深層学習の範囲に含まれています。

出題範囲⑤開発・運用環境

開発・運用環境の分野は、モデルやデータを並列させた分散処理、AI処理を高速化させるアクセラレータなどが範囲となっています。

機械学習分野と深層学習分野共に、プログラム実装に関する問題が出題されます。問題形式は、

  • プログラムの一部が空欄になっていて、その空欄部分を答えさせる問題
  • プログラムを読み、そのプログラムの意味を答えさせる問題

の大きく2つです。
使用されるライブラリはnumpyと、TensorFlowかPyTorchに関する選択問題が出題されます。
そのため理論だけでなく、実装方法についても把握しておく必要があります。

細かな出題範囲は回によって変わるので注意

E資格の問題は、5つの分野から出題されますが、具体的な出題範囲は回によって異なります。
特定の分野で範囲が追加されることもあれば、削除されることもあります。

例えば、大幅な変更があった2022年の第2回では、深層学習の範囲で、自然言語処理や音声処理など、実装面の範囲が追加されました。
その代わりに、応用数学の定番であった線形代数、機械学習基礎の教師あり学習や教師なし学習のアルゴリズムといった範囲が取り除かれています。

そのように、E資格の出題範囲は大きく変更される可能性があります。
よって、勉強を始める前に、受験を考えている回のシラバスを閲覧して、出題範囲を把握しましょう。そうして、取りこぼす問題をなくすと共に、必要ない範囲を勉強することを防がなければなりません。

E資格の試験日に合わせたスケジュール

E資格の試験日に合わせたスケジュール

試験日に合わせて認定プログラムの受講を開始

E資格の試験を受けるためには、JDLAが認定するプログラムを修了する必要があります。
そして、認定プログラムは複数あり、それぞれ期間が異なります。

10日以内に修了できるものもあれば、5ヶ月程度かかるものもあります。
そのため、選択する認定プログラムと、試験日との調整をしなければなりません。

E資格試験の予約は、2月実施分は121日、8月実施分は61日から開始されます。
予約は、開始日から試験前日まで可能ですが、会場には限りがあります。
よって、直前に予約しようとしても、選べる会場が残っていない恐れがあります。
したがって、なるべく早く予約を済ませた方が良いでしょう。

試験の予約には、認定プログラムの修了番号が必要です。
そのため、予約時には認定プログラムを修了しておかなければなりません

つまり、8月に実施される試験を受けるつもりで、5ヶ月かかる認定プログラムを受ける場合、1月にはプログラムの受講を開始しておくことが望ましいです。
そうすると、6月には修了番号を入手して、スムーズな予約が可能となるでしょう。
8月に試験を受けるからといって、3月にプログラム受講を始めた場合、希望する会場では試験を受けられない恐れがあるので注意しましょう。

JDLA認定 E資格対策講座の詳細はこちら

試験日に合わせて勉強を始める

E資格試験に合格するためには、100時間前後の勉強が必要となります。
そのため、自身の学習スタイルと試験日を照らし合わせて、スケジュールを組み立てなければなりません。毎日休みなく2時間勉強する場合、単純計算でおよそ2ヶ月前から勉強を始めると良いため、8月受験であれば、6月に勉強を始めることとなります。

ただ、勉強が必ずしも、スムーズに進むとは限りません。
人によっては、勉強時間が100時間では足りず、200時間かかることもあり得ます。
特にAIやディープラーニングに関してあまり詳しくない初心者は、理解に時間がかかる恐れがあるため、時間的な余裕はあった方が良いです。

勉強時間は、足りないよりも多い方が無難であるため、明確な学習時間が分からないのであれば、150時間から200時間程度と見積もっておきましょう。
つまり、8月受験の場合で、1日に2時間勉強するのであれば、2ヶ月半から3ヶ月半前から始めることとなります。
そして、毎日2時間勉強するのが現実的でなく、なおかつ余裕を持って進めたいのであれば、試験の半年前にはスタートを切っておいたほうが良いでしょう。

また、こちらの記事でもE資格取得に必要となる勉強時間の目安を紹介しております。勉強方法についても詳しく解説しておりますのでご参考にしてください。

【2024】E資格の勉強時間はどれくらい?おすすめの勉強方法も解説

試験日に合わせて申し込みや認定プログラムを決める

E資格試験は、いつでも受けられて、簡単に合格できるものではありません。
認定プログラムを修了し、なおかつ合格できるよう勉強を済ませてから、試験に挑む必要があります。

そのため、まずは受験する日を定めて、その日に合わせてスケジュールを組みましょう。

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