【2024】エクセルでカレンダーはどう作る?テンプレートの使い方や一から作る方法を紹介

便利な表計算ソフトであるエクセルでは、カレンダーの作成もできます。
特に、テンプレートを使えば、エクセルの知識がなくてもおしゃれなカレンダーを簡単に作成可能です。

また、関数を使えば一からオリジナルなカレンダーの作成もできるでしょう。

本記事では、エクセルでカレンダーを作成する方法について紹介します。
テンプレートを使う方法や一から作成する方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

エクセルのカレンダーの使い方

エクセルで作ったカレンダーは、主に以下の用途で使えます。

  • メモ書きとして使う
  • 会社のカレンダーを作成して配布する

それぞれの使い方について確認していきましょう。

メモ書きとして使う

エクセルのカレンダーは、データとして保存していれば好きなときに何枚でも印刷できます。
そのため、メモ書き用のカレンダーとして最適です。

さらに、小さく印刷して持ち運びができる点も魅力です。
手軽に予定やメモを記入できるメモ書きツールが欲しい方は、ぜひエクセルでカレンダーを作成してみてください。

会社のカレンダーを作成して配布する

会社の休日と一般的なカレンダーが異なる場合、エクセルなら会社専用のカレンダーを自作して従業員に配布できます。また、データを印刷するだけでよいので、複数枚用意しても金銭的なコストがかからないのも魅力です。

専用のカレンダーがあれば従業員もスケジュールを把握しやすくなるので、ぜひ作成してみてください。

カレンダー以外にもエクセルでできることについて知りたい方は以下の記事が参考になります。エクセル初心者の方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。

初心者でもわかる!エクセルの基本的な使い方について解説!

また、エクセルで使える便利な機能としてグラフ作成があります。
以下の記事では、エクセルでグラフを作る方法を詳しく解説しています。
こちらもあわせてご覧ください。

エクセルのグラフの作り方を画像付きで詳しく解説!編集方法も紹介

テンプレートを使ってエクセルでカレンダーを作る方法

エクセルの知識があまりない方や、関数に自信のない方は、テンプレートを利用するのがおすすめです。カレンダーで使えるテンプレートには主に以下の2種類があります。

  • エクセルのテンプレート
  • Microsoftのテンプレート

それぞれのテンプレートの使い方について確認していきましょう。

エクセルのテンプレートを使用する

エクセル内で用意されているテンプレートを使用する方法です。

  1. メニューバーの「ファイル」を選択
  2. 左のメニューから新規を選択し、検索の候補内の「カレンダー」を選択エクセルのテンプレートを使用する
  3. 好みのテンプレートを選択
  4. 「作成」をクリック
  5. テンプレートが表示されるので自由にカスタマイズする

エクセルから直接読み込めるので、作成の手間がかかりません。

Microsoftのテンプレートを使用する

Microsoftの公式サイトからテンプレートをダウンロードして使用する方法です。

  1. Microsoftの公式サイトにあるカレンダー特集のページにアクセスMicrosoftのテンプレートを使用する
  2. 好みのテンプレートを選択
  3. Excelテンプレートのダウンロードをクリック
  4. ダウンロードされたテンプレートを開いて自由にカスタマイズする

ワードやパワーポイントなど、エクセル以外のテンプレートもあるので注意しましょう。

エクセルで簡単なカレンダーを自作する方法

エクセルは関数を使えば、年や月を切り替えられる複雑なカレンダーが作成できますが、見た目だけのカレンダーでよいという方もいるでしょう。
まずは、関数を使わない簡単なカレンダーの作成方法について確認していきます。

1.年・月・曜日を入力する

①年・月・曜日を入力する

カレンダーの体裁を整えるために、A1に年、B1に月、2行目に曜日を入力しましょう。
曜日を記入する際は、A2に月と入力してオートフィル機能を使えば自動で曜日を入力できます。

オートフィルは、曜日を入力したセルの右下にカーソルを合わせて、曜日を反映させたい範囲をドラッグすることで使用可能です。

2.日にちを入力する

②日にちを入力する

2024年1月のカレンダーを作成する場合は、B3が1日になります。
そのため、B3に1と入力してG7までオートフィルで連続データを入力しましょう。

このとき、数字が連番ではなく1がコピーされてしまう場合は、オートフィルを実行した際に出てくる右下のオートフィルオプションをクリックして、オプションを「セルのコピー」から「連続データ」に変更しましょう。

なお、オートフィルオプションで選択できる項目は、以下のとおりです。

セルのコピー 値と書式をコピーする
連続データ 規則性のある連続した値や書式をコピーする
書式のみコピー(フィル) 書式のみコピーする
書式なしコピー(フィル) 値のみコピーする
フラッシュフィル 入力済みデータの規則性を自動で判断しコピーする

7日まで入力できたら、4行目は8を入力してオートフィルで入力します。
その後も同じ要領で31日まで入力しましょう。

3.見た目を整える

③見た目を整える

最後はカレンダーの見た目を整えて完成です。
年と月を太字にしたり、土日の色を変更したりして、好みのカレンダーになるように調整しましょう。

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エクセルで複雑なカレンダーを自作する方法

エクセルでは表を作成することで、誰でも簡単にオリジナルのカレンダーを作成できます。
しかし、年や月の切り替えにも対応したカレンダーを作る場合は、関数の知識が必要です。

続いては、関数を使った複雑なカレンダーの作成方法について確認していきましょう。

1.月と年のデータをドロップダウンにする

  1. カレンダーを作るセルではないセルに、月と年のデータを作成します。
    月は1〜12までの数字を、年は2024〜2035までの数字を各セルに入力しましょう。
  2. 続いて、年を表示させたいセル(B1)を選択し、タブの「データ」から「データツール」内の「データの入力規則」をクリックします。
    「入力値の種類」をリストに変更し、元の値をクリックした状態で、先ほど作成した2024〜2035までの年セルをドラッグで囲みOKを押します。
  3. すると、年のドロップダウンが作成されるので、見やすいようにB1とC1のセルを選択しセルの結合をしておきましょう。
  4. 右のD1セルにも同じ要領で次のドロップダウンを作成します。
  5. 月と年を表示できたら、年のセルを選択した状態で、キーボードのCtrl+1を押し「セルの書式設定」を表示させ、「分類」から「ユーザー定義」をクリックします。
  6. 「種類」の値にG/標準年と入力してOKをクリックしてください。
  7. 月も同じように「ユーザー定義」の「種類」を開き、こちらはG/標準月と入力してOKをクリックしましょう。
  8. 最後にこちらも見やすいようにD1とE1のセルを選択してセルの結合を行えば、年と月のドロップダウンが完成です。

2.曜日を入力する

②曜日を入力する

年と月を入力したセルの一行下に曜日を入力していきます。
今回のケースでは、A2のセルに日と入力して、G2までオートフィルで範囲を広げることで、日〜土までの曜日が自動で入力されます。

3.日付を呼び出す

③日付を呼び出す

  1. まずは、年と月のドロップダウンから2024年と1月を選択しておきましょう。
  2. そして、A3に「=DATE(」と入力し、設定した年をクリックしてカンマを入力、続いて月のセルをクリックしてカンマと数字の1を連続して入力してEnterキーを押します。
    すると2024年1月の日付がA3に入ります。
  3. しかし、カレンダーには日付だけを表示させたいので、日付が入る範囲(A3~G8)をドラッグで選択してからCtrl+1で「セルの書式設定」を開き、「ユーザー定義」の「種類」の値をdに変更しましょう。

4.日付を動的に変更する

④日付を動的に変更する

A3に1という数字が表示されましたが、実際の2024年1月のカレンダーに入る最初の日曜日の日付は31日です。正確な日付を入力するためには、WEEKDAY関数を使用します。

WEEKDAY関数は日付けに対応する1から7までの整数を返してくれる関数なので、WEEKDAY関数から取得してきた数字から1をマイナスすればカレンダーの左上に対応した日付が取得可能です。

A3に入力した=DATE(B1,D1,1)を

=DATE(B1,D1,1)-(WEEKDAY(DATE(B1,D1,1))-1)

に変更しましょう。すると、ドロップダウンで月を変更しても、その月に対応する日付がB1に入力されるようになります。

5.SEQUENCE関数でカレンダーを埋める

⑤SEQUENCE関数でカレンダーを埋める

SEQUENCE関数は数列を返してくれる関数です。
先ほどB1に作った関数を

=SEQUENCE (6,7,DATE(B1,D1,1)-(WEEKDAY(DATE(B1,D1,1))-1))

に変更することによって、6行7列に数列が表示されます。

また、SEQUENCE関数の使えないバージョンを使用している方は、以下で紹介する「カレンダー作成でエクセルのSEQUENCE関数が使えない場合」の見出しを参考にしてください。

6.前月・次月の日付を非表示にする

⑥前月・次月の日付を非表示にする

カレンダーの最初と最後に表示されている前月と次月の日付を非表示にします。
IF関数とMONTH関数を使い、D1の月と対応する数字だけを表示する処理を行います。

少し長いですが、先ほど作った関数を以下のように変更しました。

=IF(MONTH(SEQUENCE(6,7,DATE(B1,D1,1)-(WEEKDAY(DATE(B1,D1,1))-1)))=D1,SEQUENCE(6,7,DATE(B1,D1,1)-(WEEKDAY(DATE(B1,D1,1))-1)),””)

最後のダブルクォーテーションで、条件に当てはまらない場合は非表示にする設定を行っています。

7.見た目を整える

最後はカレンダーの見た目を整えて完成です。
年と月を太字にしたり、土日の色を変更したりして、好みのカレンダーになるように調整しましょう。

カレンダー作成時にエクセルの関数が使えない場合

カレンダー作成でエクセルでのSEQUENCE関数が使えない場合

複雑なカレンダーを作るうえで必要となるSEQUENCE関数は、エクセルのバージョンによっては使用できません。

上記見出しの「エクセルで複雑なカレンダーを自作する方法」内にある「⑤SEQUENCE関数でカレンダーを埋める」の項目でSEQUENCE関数がエラーになってしまった方は、B1に

=DATE($B$1,$D$1,1)-(WEEKDAY(DATE($B$1,$D$1,1))-COLUMN())

と入力しましょう。

セル参照をF4キーで絶対参照に変更し、末の-1をCOLUMN関数に変更しています。
B1に上記の関数を入力できたら、オートフィルでG6までドラッグしましょう。

2列目はA4に

=DATE($B$1,$D$1,1)-(WEEKDAY(DATE($B$1,$D$1,1))-COLUMN()-7)

3列目はA5に

=DATE($B$1,$D$1,1)-(WEEKDAY(DATE($B$1,$D$1,1))-COLUMN()-14)

といったように、-COLUMN()の後ろに7の倍数を一列ずつ追加していきます

追加後は、G列までオートフィルで伸ばしたら完成です。

エクセルでカレンダーを作る方法のまとめ

今回は、エクセルでカレンダーを作成する方法について紹介しました。エクセルを使えば、誰でも簡単にオリジナルのカレンダーを作成できます。

エクセルで作ったカレンダーは、データとして保存しておくことで、何度でも印刷が可能です。そのため、予定を書き込むカレンダーとして利用できるでしょう。

エクセルに詳しくない方でも、テンプレートを使えば簡単に作成ができるので、ぜひ本記事を参考にカレンダー作りにチャレンジしてみてください。

【2024年】エクセルでカレンダーはどう作る?テンプレートの使い方や一から作る方法を紹介
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