初心者向けIT系国家資格「ITパスポート試験」と並び注目されているのが「情報セキュリティマネジメント試験」です。しかし、「一体どのような試験なのか」「対象者はだれなのか」と気になる方もいるでしょう。
この記事では、情報セキュリティマネジメント試験の過去問、難易度、合格率、申し込み方法まで幅広い情報をお届けします。「DX人材を育成して安全なデータ活用を定着させたい」という企業様もぜひ参考にしてください。
情報セキュリティマネジメント試験とは?
情報セキュリティマネジメント試験(SG試験)とは、情報セキュリティの基礎知識と実践的な管理スキルを証明できる国家試験です。IPAが実施する情報処理技術者試験の一区分で、IPAでは以下のように定義されています。
- ITを利活用するもの
- ITの安全な利活用を推進するもの
連日のようにサイバー攻撃や情報漏えいニュースが報道される中、「ITを安全に使うこと」に注目する企業が増えてきました。情報セキュリティマネジメント試験は、こうした時代背景を受け、情報セキュリティ分野の入門資格として高い人気を集めています。
情報セキュリティマネジメント試験がおすすめな人
情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティの知識を身につけたい方におすすめです。ITエンジニア向けの専門資格というよりも、営業や事務、人事、総務などを含め、情報を扱う業務担当者に適しています。具体的には、
- 個人情報や顧客情報を扱う仕事をしている
- 総務、人事、経理など管理部門で勤務
- 情報管理やリスク管理の知識を学びたい
- 情報セキュリティ担当者を目指している
- ITパスポート試験合格後にステップアップしたい
といった方が該当します。情報セキュリティの基礎から学べるため、IT初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。
情報セキュリティマネジメント試験の主要情報
続いて、情報セキュリティマネジメント試験に関する主要情報を確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験区分 | 情報処理技術者試験「ITを利活用する者」に該当 |
| 実施機関 | IPA(情報処理推進機構) |
| 試験方式 | CBT方式 |
| 受験時期 | 通年実施 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 60問 |
| 出題形式 | 科目A:四肢択一式、科目B:多肢選択式 |
| 合格基準 | 1,000点満点中600点以上 |
| 対象レベル | CCSFレベル2相当 |
| 出題範囲(小分類) |
|
参照:情報セキュリティマネジメント試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
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「情報セキュリティマネジメント試験の最短合格を目指したい」という方は、資格取得に特化した専門セミナーで学びましょう。「多忙でまとまった学習時間を確保しにくい」という方にもおすすめの学習方法です。
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ITパスポート試験も視野にいれているという方は、以下の記事を参考にしてください。受験に必要な情報を網羅してお伝えしています。
情報セキュリティマネジメント試験のメリット
情報セキュリティマネジメント試験は、取得の必要性を疑問視する声もあります。そこでここでは、情報セキュリティマネジメント試験のメリットを3点ご紹介しましょう。
- 部門内のセキュリティ力を強化できる
- スキル不足が原因のミスを防げる
- 他の情報処理技術者試験へのステップアップにつながる
①部門内のセキュリティ力を強化できる
情報セキュリティマネジメント試験のメリットは、部署ごとに安全にITを活用・改善できるスキルを持てることです。サイバー攻撃が巧妙化する現代において、各現場でトラブルに初期対応できるセキュリティリーダーは、業種を問わずニーズが高まっています。
②スキル不足が原因のミスを防げる
情報セキュリティマネジメント試験は、スキル不足が原因のミスを防げることも大きなメリットです。例えば、不審メールを開封してしまう、顧客データを誤って外部に送信してしまう、といった現場でよく起こる典型的な事故を未然に防げます。
③他の情報処理技術者試験へのステップアップにつながる
情報セキュリティマネジメント試験のメリットは、IT系国家試験の最上位まで段階的に目指せる点です。「基本情報技術者」や上位の「情報処理安全確保支援士」など、複数の資格試験へステップアップする際の確かな足がかりになります。
情報セキュリティマネジメント試験の難易度

情報セキュリティマネジメント試験は、ITパスポートよりワンランク上に該当する、初心者でも挑戦しやすい難易度です。
情報処理技術者試験は以下のように4つのレベルに区分されており、まずは一覧表で位置づけを確認してみましょう。
| レベル | 試験名 |
|---|---|
| 1 | ITパスポート試験 |
| 2 | 基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験 |
| 3 | 応用情報技術者試験 |
| 4 | ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、情報処理安全確保支援士など |
表の通り、情報セキュリティマネジメント試験は「基本情報技術者試験」と同じレベル2に分類されています。
しかし、幅広いIT知識やプログラミング、計算問題が必要な基本情報技術者試験に比べると、セキュリティに特化している分、難易度は低めです。そのため、「ITパスポートの次にステップアップしたいけれど、基本情報はまだ難しい」という方に最適な試験といえます。
情報セキュリティマネジメント試験の合格率
情報セキュリティマネジメント試験の合格率は約70.3%です。ここでは、情報セキュリティマネジメント試験の令和8年度4月度の詳しい試験データを見てみましょう。
- 応募者数: 4,384人
- 受験者数: 3,705人
- 合格者数: 2,604人
令和7年度の情報セキュリティマネジメント試験も、上記データ同様に7割前後の合格率でした。
同じ「レベル2」に区分されている基本情報技術者試験の合格率が40%〜50%前後であることを考えると、情報セキュリティマネジメント試験は比較的合格を狙いやすい試験と評価できます。
基本情報技術者試験は以下の記事で解説しています。基本情報技術者試験の詳しい難易度や受験内容、一般的な勉強時間が知りたい方もぜひご一読ください。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問

ところで、情報セキュリティマネジメント試験はどういった内容が出題されるのでしょう。ここでは、令和7年度 情報セキュリティマネジメント試験から3つの問題をピックアップし、それぞれ解説と解答をお伝えします。
問題1
企業全体で使用するデータを統合・整理したデータウェアハウスから、特定の分析目的のためにデータを加工して構築したものはどれか。
- ア:データカタログ
- イ:データマート
- ウ:データリネージ
- エ:データレイク
解答はイです。データマートとは、データの市場という意味があり、特定情報を抽出・加工して構築した小規模なデータベースのことです。
問題2
システムの信頼性指標であるRASISの、安全性を除く四つに関する記述のうち、適切なものはどれか。
- ア:Rの信頼性は、システムのMTBFによって表す。
- イ:Aの可用性は、システムが稼働している時間の平均値によって表す。
- ウ:Sの保守性は、システムの稼働率によって表す。
- エ:Iの完全性は、システムの故障率によって表す。
解答は、アです。Rは、「Reliability:信頼性」という意味があり、システムが「どれだけ壊れにくいか」を表し、その指標として、MTBF(平均故障間隔=次に壊れるまでの正常な時間)が使われます。
問題3
DNSキャッシュサーバでのDNSキャッシュポイズニング攻撃の対策はどれか。
- ア:DNSサービスの待ち受けポートを53番に固定する。
- イ:外部のDNSクライアントからの再帰的問合せを受け付けない設定にする。
- ウ:権威DNSサーバへの問合せに使用するトランザクションIDを固定する。
- エ:権威DNSサーバへの非再帰的問合せを行う設定にする。
解答はイです。再帰的問合せとは、DNSキャッシュサーバがクライアントに代行して「宛先のIPアドレスを最後まで探し出す」機能のことです。これを外部から使えないように制限することで、攻撃の踏み台にされるリスクを回避します。
ここまで、最新の情報セキュリティマネジメント試験の過去問を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。中には、「専門用語が多くて難しく感じた」「解説を読んでもいまいちピンとこない」と感じた方もいるでしょう。
しかし、IT初心者の方が最初に戸惑ってしまうのは当然なので、決して焦る必要はありません。情報セキュリティマネジメント試験は、基礎から一つひとつステップアップすれば、問題なく合格を目指せます。
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独学では丸暗記になりがちな難しい専門用語も、背景や実例とセットで理解できるため、無理なく合格レベルに到達するおすすめカリキュラムです。
情報セキュリティマネジメント試験の申し込み方法
情報セキュリティマネジメント試験は、通年で受験可能なCBT(コンピュータによる試験)方式を採用しています。
受験を希望する方は、情報セキュリティマネジメント試験の受験者専用サイト「【CBT】情報セキュリティマネジメント試験(SG)」にアクセスし、以下の手順に沿って申し込み手続きを行いましょう。
- 受験者登録
- 受験予約
- 受験予約の完了
①受験者登録
初めて受験される方は、「マイページアカウント作成」ページで、利用者IDとパスワードを取得しましょう。なお、一つのアカウントを作成すれば、ITパスポートを除く他の情報処理技術者試験申請時にも使用できます。
②受験予約
ログイン後、「CBT試験申込」ページで申し込み手続きを進めます。希望する試験の選択、アンケート回答、試験日時・会場の選択、住所の入力、支払い手続きを順に行ってください。
③受験予約の完了
受験日時と会場が確定すると、登録メールアドレスに予約完了通知が届きます。申込内容、支払手続き、および試験会場の地図を必ず確認してください。予約した試験の確認や変更は、試験日の3日前まで画面上で行うことが可能です。
なお、情報セキュリティマネジメント試験の申し込みは、スマートフォンでも可能です。直前になると満席になるケースもあるため、早めに情報セキュリティマネジメント試験の申し込み手続きを済ませておきましょう。
情報セキュリティマネジメント試験でよくある質問
最後に、情報セキュリティマネジメント試験への受験を検討している方からよくある質問を5つご紹介します。
情報セキュリティマネジメントについてまとめ
情報セキュリティマネジメント試験は、IT初心者向けの人気資格で、近年注目されているサイバーセキュリティに関する実践的なスキルを証明できます。
情報セキュリティマネジメント試験はITパスポートより難易度が高いため、試験範囲を効率よくマスターして合格するためにも、短期で集中的に学べるセミナー学習を取り入れましょう。専門用語の不安も一つひとつ乗り越えられるおすすめの学習方法です。