【2024】エクセルでチェックマークを挿入する方法?チェックマークを使ったTODOリストの作り方

特定のタスクが完了した際や、イベントの出席可否の回答を行う際などに使われるチェックマークは、エクセルの特別な知識やスキルがなくても、誰でも容易に挿入ができるのが特徴です。

また、クリックでチェックのONとOFFの切り替えを制御できるチェックボックスの作成も可能なため、エクセルを使えば簡易的なTODOリストの作成もできます。

本記事で、エクセルでチェックマークを使う方法について確認していきましょう。

エクセルでチェックマークを挿入する基本的な方法

エクセルでは、特別な知識やスキルのない初心者でも容易にチェックマークの挿入ができます。まずは、エクセルでチェックマークを挿入する下記2つの方法について確認していきましょう。

  • 文字を入力する
  • 記号を挿入する

文字を入力する

文字を入力する

パソコンに搭載されている文字の予測変換機能を使うやり方です。対象のセルを選択した状態で「チェック」とキーボードでタイピング入力をし、予測変換をかけましょう。

すると、チェックマークのアイコンが予測変換の候補に現れるため、選択して確定することで、対象のセルにチェックマークを挿入できます。

なお、このやり方では誰でも容易に行えるのがメリットですが、毎回キーボードで打ち込みを行わないといけない点や、環境依存文字によって特定のパソコンからでは正しく認識されずに不具合を起こしてしまうリスクがある点には注意が必要です。

記号を挿入する

記号を挿入する

エクセルが標準で搭載している記号を使うやり方です。対象のセルをクリックした状態で、挿入タブ内の「記号と特殊文字」を選択しましょう。

専用のダイアログが開いたら、フォントの欄に装飾記号を集めたパイフォントである「Wingdings」をタイピングで打ち込んて検索します。

すると、一覧の下部にチェックマークの記号が出てくるため、選択して挿入ボタンをクリックしてください。マークが挿入されたら閉じるボタンでダイアログを終了しましょう。

また、フォントによって記号の細かなデザインが変わります。そのため、ほかの形のチェックマークを使いたい方は、違ったフォントでも収録されていないかを探してみて、好みに合ったデザインのものを見つけてみてみるのもよいでしょう。

エクセルでクリックでチェックマークを制御する方法

チェックマークを文字や図形で入力するのではなく、クリックによって表示と非表示を制御したい場合のやり方です。

クリックで切り替えが可能なチェックマークを挿入する手順について確認していきましょう。

1.開発タブを追加する

クリックでチェックマークを制御できるボックスは、開発タブから挿入が可能です。しかし、エクセルのデフォルトの設定では開発タブは表示されていません。

まずは、エクセルのさまざまな機能を集めた領域であるリボンに開発タブを追加する必要があります。開発タブをリボンに追加する手順は下記のとおりです。

  1. ファイルタブをクリックする
  2. 左側のメニュー内の「その他」から「オプション」をクリックする
  3. 専用のダイアログが開いたら、左側のメニューから「リボンのユーザー設定」を選択する
  4. 右側の設定から「開発」にチェックを入れてOKボタンをクリックする開発タブを追加する

また、どこでもよいのでリボン上で右クリックして「リボンのユーザー設定」を選択することでも、エクセルのオプションを変更できるダイアログは開きます。

開発タブの存在が見当たらないという方は、最初に設定の見直しを行いましょう。

2.チェックマークを挿入する

チェックマークを挿入する

C2の参加、C3の不参加の左側のセルにチェックマークを挿入していきます。開発タブが表示されたら、開発タブ内の「コントロール」から「挿入」の下向き三角形のアイコンをクリックしましょう。

するとフォームコントロールの一覧が表示されるため、左から3番目のアイコンをクリックします。

フォームコントロールからチェックマークを挿入する

画面上をドラッグするとチェックボックスが表示されるため、挿入したい箇所にあわせてマウスをドラッグしましょう。

チェックボックスとチェック1という文字が表示されたら、右クリックをすると編集モードに移行するので、文字の部分をDeleteキーで削除します。文字を削除したらB2のセルにチェックボックスを移動させて、中心に揃えてください。

中心に揃えられたら、B3のセルをクリックしてCtrlキー+Dキーを押すか、オートフィル機能で下までドラッグすることでチェックボックスのコピーをしましょう。設置したボックスをクリックすると、チェックマークの制御が容易に行え、下記のようなイベントの参加・不参加を集計できるシステムを作成できます。

チェックボックスの完成

エクセルでチェックマークを削除する方法

エクセルでチェックマークを削除する方法

文字や記号でチェックマークを挿入した場合は、対象のセルをアクティブにしてDeleteキーを押すことで削除ができます。しかし、開発タブから挿入したケースでは、セルの削除でチェックマークは消せません。

チェックボックスの場合は、右クリックでボックス自体を選択してからDeleteキーで消す必要があります。また、右クリックでメニューが開いている状態でも削除はできないため、右クリックした後にメニュー以外の場所を一度クリックして、メニューを閉じてからDeleteキーを押すようにしましょう。

エクセルでチェックマークをセルに重ねる方法

エクセルでチェックマークをセルに重ねる方法

開発タブから挿入したチェックマークをセルに重ねて綺麗に揃えたい場合は、図形の書式から行えます。ボックスを右クリックで選択した状態で、図形の書式タブ内の「配置」から「枠線に合わせる」を選択しましょう。

続いて、ボックスの四方に表示されたポインターをセルの枠に合致するように調節します。「枠線に合わせる」を活用することで、自動でセルに合った大きさに調節してくれるため、ボックスの位置を整えたいケースで活用してみてください。

なお、枠線に合わせる場合やチェックボックスを追加したいケースでは、下記のショートカットキーを使用すれば作業時間の時短につながります。わずかな時間でも積み重なれば効率は大幅にアップするので、ぜひこちらも活用してみましょう。

操作 ショートカットキー
チェックボックスの追加 「Altキー」→「Lキー」→「Iキー」→「Hキー」
枠線に合わせる 「Altキー」→「Jキー」→「Dキー」→「Aキー」→「Aキー」→「Pキー」

また、エクセルを使ううえで覚えておきたいのが、グラフの作成方法です。グラフを作ることでデータを視覚化できるため、わかりやすい資料作成に役立ちます。さらに、ビジュアルで内容をアピールできるので、ただの数値よりも記憶に残りやすいのも特徴です。

下記の記事では、エクセルでグラフを作成する手順について解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

エクセルのグラフの作り方を画像付きで詳しく解説!編集方法も紹介

エクセルのチェックマークを利用してTODOリストを作る

エクセルのチェックボックスを使えば、やるべきタスクをまとめたTODOリストの作成も可能です。エクセルで簡易的なTODOリストを作る手順について確認していきましょう。

1.チェックボックスとセルを紐付ける

チェックボックスとセルを紐付ける

TODOリストを作るには、チェックボックスの状態を抽出して、値に合わせた処理を行う必要があります。そのために、まずはチェックボックスとセルを紐付けるところから始めましょう。

C2のボックスを右クリックして「コントロールの書式設定」を選択します。専用のダイアログが開いたら「リンクするセル」を選択した状態でD2のセルをクリックしましょう。入力欄に「$D$2」と反映されたらOKボタンで閉じます。

すると、チェックボックスがアクティブになったらD2に「TRUE」、アクティブでなければ「FALSE」という文字が出力されるようになります。

2.ボックスを複製する

ボックスを複製する

作成したボックスはオートフィル機能を使ってC6までドラッグで複製します。このとき、セルの選択はマウスではなくキーボードの矢印キーを使うとやりやすいでしょう。

オートフィルでボックスの複製ができたら、2行目以降に改めて「リンクするセル」の設定を行います。C3の場合はD3に、C4の場合はD4といった感じで、一つずつ手作業で設定を行っていきましょう。

3.出力された文字を非表示にする

出力された文字を非表示にする

TODOリストにTRUEやFALSEといった文字は必要ないため、文字色を変更して見えなくしておきましょう。D2からD6までドラッグで選択して、ホームタブの「フォントの色」から白を選択します。

すると、実際には文字が出力されていますが、背景の白色と文字色が重なって出力されていたTRUEとFALSEが見えなくなります。

4.チェックが入っている項目に背景色をつける

チェックが入っている項目に背景色をつける

チェックボックスがアクティブになったら、項目の背景色が変わる機能を作ってみましょう。背景色と連動させることで、一目でタスクが完了しているかがわかるようになります。

B2〜B6までをドラッグで選択して、ホームタブ内にある「条件付き書式」から「新しいルール」を開きます。ルールの種類を「数式を使用して、書式設定するセルを決定」に変更し、ルールの内容に「=$D2=TRUE」と入力してください。

続いて「書式」を選択し、「セルの書式設定」のダイアログを開きます。塗りつぶしタブを開き、背景にしたい色を選択してOKボタンを押しましょう。

ここまでできたら、チェックボックスをクリックしたときに、先ほど設定した背景色が反映されるようになります。

チェックが入っている項目に背景色をつける

また、エクセルで数値の大小関係を比較したり、自動でカラーをつけたりと、データを見やすくするためによく使われる条件付き書式についてより詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。ぜひこちらもあわせてご覧ください。

【2024】エクセルの条件付き書式の使い方は?複数指定する方法やルールの追加方法も解説

エクセルのスキルがあれば就職・転職に有利?

エクセルは幅広い職種で必要とされるソフトであるため、エクセルのスキルがあれば就職や転職に有利に働くでしょう。特に事務職では、エクセルを使ってデータの集計や分析、レポート・グラフ作成などを日常的に行うため、事務に関係する職に就きたい場合は必須のスキルといえます。

しかし、独学では効率的にスキルを磨くことは難しいでしょう。そこでおすすめなのがExcel基礎セミナー講習です。

Excel基礎セミナー講習なら、データの入力やセルの書式設定などを学べるので、本記事でも使用した条件付き書式の使い方についてもプロから丁寧に教えてもらえます。

また、就職や転職でさらに有利になりたいなら、Excelマクロ・VBAセミナー講習がおすすめです。Excelマクロ・VBAセミナー講習では、エクセルで自動化を行うためのマクロやVBAについて学べます。

マクロやVBAのスキルは希少価値が高く、さまざまな職種に需要があるので、気になる方はぜひ確認してみてください。

エクセルのチェックマークについてのまとめ

今回は、エクセルでチェックマークを使うやり方について紹介しました。エクセルでは、文字の変換や記号の挿入を使えば容易にチェックマークを入力できます。

しかし、このやり方では毎回手入力しなければいけないため、操作の利便性は高くありません。クリックによって表示と非表示を制御したいケースでは、開発タブのフォームコントロールからアイコンを挿入することで実現できます。

クリックで制御できるチェックボックスを活用すれば簡易的なTODOリストも作れるので、ぜひ本記事を参考にチェックボックスの挿入にもチャレンジしてみてください。

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エクセルでチェックマークを挿入する方法は?チェックマークを使ったTODOリストの作り方も
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